メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

My コロッケ ノスタルジー

2019-06-28 22:15:46 | 家族

日本だろうが、アメリカだろうが

ヨーロッパのどこかだろうが

メイおばさん、なぜか突然食べたくなるのが「コロッケ」です。

 

子どもの頃は「コロッケ」は家で作るものではなくて

ご近所のお肉屋さんまで買いに行くものでした。

 

「メイ、今日のお夕食、 何が食べたい?」

「コロッケ! 私が買いに行く!」

 

そんな会話の後で、母が私にお金を持たせて

心配そうな顔で後ろ姿を見送ってくれた場面を

まるで古い映画のように思い出します。

これもまた、「教育」の一環だったのかもしれませんが

メイおばさんにとっては、心踊る経験でした。

 

今ではもう故郷の町にあのお肉屋さんはないでしょうし

「コロッケ4つください!」なんて言う子供に

「はいよ、気をつけて帰るんだよ。

 ひとつおまけしとくよ。」

などと言って、揚げたてのコロッケの袋を渡してくれるような

おじさんなんて、いないかもしれません。

 

もちろん、ここアメリカでは

「コロッケ屋」さんなんてあるはずもありませんし

いつも行く大きなスーパー「Whole Foods」にだって

「コロッケ」なんてありません。

 

とならば、自分で作るしかありませんから

メイおばさん、食べたくなるとせっせと作ります。

そしていつしか、生粋アメリカ人のメイおじさんも

すっかり「コロッケ大好き人」になってしまいました(笑)。

 

メイおばさんが献立に行き詰まって

「ねえねえ、何か食べたいものある?」と聞くと

メイおじさんが答えます。

 

「う〜ん、『コロッケ』がいいかな。」

 

と言うことで、昨夜は「コロッケディナー」になりました。

 

こちらはワカモレ

使ったのはアボカドを3つとレモン、お塩だけ。

レモンは味を引き締めるためだけではなく

すぐに変わってしまうアボカドの変色を防ぐため。

 
買い物に行く時間がなくて

いつもよりはちょっと寂しいテーブルになってしまいましたけれど

いつものように、今日のこと、明日のこと、明々後日のこと

過ぎ去った過去やら、これから迎える未来のことを話しながら

一緒にいただくお夕飯は決して当たり前のことではなく

人生の恵み、そして宝物。

 

歳を重ねるにつれて、そんな当たり前の時間に

感謝をするようになりました。

夏至は過ぎたものの、まだまだ外は暗くなりません。

そろそろ9時にさしかかると言うのに

窓の外が美しい夕映えに染まっています。

それにしても、なんて面白い雲の形でしょう!

まるで遠くの町の蜃気楼のよう。

 

時と共に空の色も、雲の形も変化していきます。

それでも、まだメイおばさんには

遠くの町の蜃気楼が見えました(笑)。

 

 ところで知ってた?

コロッケって「大正の三大洋食」のひとつだったんですって!

じゃあ、あとの二つは何だと思う?

「カレー」と「とんかつ」!!

 

 


今日もありがとう、、、

2019-05-22 04:57:44 | 家族

たいして忙しかったわけでもないのに

ただぼーっとしていただけなのに(笑)

気づいて見たら前回から随分たってしまいました。

書きたいことはたくさんあって

まさに「腹ふくるる」なのに、、、、、

 

昨夜のお夕食のことからでも始めましょうか。

日毎に明るい時間が長くなってきて

もう夕方の7時半だというのに外はまだこんなです。

 

メイおばさんのくつろぎ場所のサンルームもまだまだ

「サンルーム」(お日様の部屋)と言えるぐらい。

 

リビングの椅子の上でもお日様が遊んでいます。

こんな時間が、いえこんな時間も大好きです。

 

8時になってもまだまだ外は明るくて

なかなか「お夕食」という気分になれませんが、、、

 

しかも、けっこうどころか、かなりの手抜き夕食ですが

窓の外の沈む夕日を見ながらいただけば

おおかたの物はごちそうに思えます。(笑)。

 

手前の色とりどりなのは

メイ家定番、トマトとキュウリをトントン切っただけのサラダです。

赤と緑の上にパラパラと散る白いものはフェタチーズ。

黒いオリーブを散らす時もあります。

ギリシャの代表的なサラダ「ホリオティキサラタ」です。

 

「ホリオティキ」とは「田舎風」という意味。

その名のごとく、とてもシンプル、とても簡単、

でも素材の味を楽しめる素朴なサラダです。

 

素朴さをそのまま味わうにはドレッシングはいりません。

オリーブオイルとワインビネガーををまわしかけ

塩をパラパラするだけで十分

いえそうしなければ「ホリオティキ」になりません(笑)。

 

こうして新鮮なお野菜をいただくと

既成のドレッシングをかけてしまうのが

もったいないような気がしてきますから不思議なものです。

 

一番向こうの茹でたトウモロコシとサラダの間に並ぶのは

前日の残り物に一工夫加えただけの超手抜き。

茹でた餃子の皮のようなもの(笑)の上に前夜の残りのミートソース

そしてその上に粉チーズをパラパラふりかけただけですし

 

その向こうのまあるい器の中に見えるのは

冷蔵庫の中にあったお野菜たちを使った「野菜炒め」もどき(笑)。

 

ついでにトウモロコシも食卓に。

ちなみに熱々のトウモロコシにバターを塗るのが

メイおじさん流の食べ方です。

 

もちろんいつ何どきと言えども、ワインは欠かせません(笑)。

 

いつものようにおしゃべりを楽しみ

いつものようにお夕飯を楽しんでいるうちに

いつものように時間が流れて行き

窓の向こうの西の空が染まり始めます。

 

大したお夕飯ではなくても

「今日もありがとう!」と言いたくなるのはこんな時です。


海を渡るアンソロポロジーのエプロン

2019-03-03 00:32:14 | 家族

「ママ、シアトルのアンソロポロジー寄れたら

 エプロン買ってきてくれる?

 お仕事で使いたいの。」

 

「まかせて!」

 

 東京の娘からLINEでのそんな依頼。

 急がないと言われても

 母というのは急ぐもの(笑)。

 だって、売り切れちゃったら困るじゃない?

 だって、お店がなくなっちゃったら困るじゃない?

 

 そんな心配性の母は、ひとまず下見に行きました。

 なんたって我が家は歩いてすぐにダウンタウンですから。

 

 そしてこんなLINEを送りました。

 

「アンソロポロジーに行ってきました。

 素敵なエプロンがたくさん。

 全部写真を撮ってきたので、お誕生日プレゼントにするわ。

 気に入ったのをふたつ選んでね。」

 

 そして

 お店の人にわけを話して了解いただいた上で

 パチパチと撮ったエプロンの写真を娘にLINEで送りました。

 

 すると、すぐに写真に○がついて帰ってきました。

 なるほどあなたの好きなのはこれなのね。

 

 

   母はまたもや急ぎ足で坂を下り

 5th Street (五番街)まで行って

 エプロンをふたつ買ってきました。

 そして日本へと送る手配をしました。

 

 

 送料まで入れたら高い買い物になりましたけれど

 母なんて、そんなことがまた嬉しいのです。

 まだ子供たちのために役に立てることのあることが。

 

 そのくせ、自分が日々使っているのは

 何年も前に買ったこんな古いエプロンです。

 

 ちなみに、この「アンソロポロジー」という名前ですが

 メイおばさんの頭の中にごちゃごちゃと詰め込まれている

 「たいしてやくにも立たない知識」によれば

 「アンソロポス」はギリシャ語で「人間」という意味です。

 

 やっぱり人間はエプロンが必要なのかなあ、、(笑) 


雪の日の特別なサンドイッチ

2019-02-21 08:06:01 | 家族

まあまあ、ここワシントンはまさかの大雪です。

 

だいぶ前の同じような雪の日に

家を出たところですってんころりん

かなり華やかに滑って転んで左腕を骨折した身

もう何年もたつのに、今だにメイおばさんの左ひじには

何本もの釘のようなメタルが埋め込まれています。

 

以来、空港で金属探知機が鳴って

それ〜っ、怪しいものだ〜っ!!と

逮捕でもされるのではないかとビクビクです(笑)。

 

そんな時のために旅をする時には

アメリカのドクターが書いてくれた

「この人は怪しいものではありません。ご覧の通りただドジなだけです。」

のような証明書をパスポートと一緒に持ち歩いているメイおばさんです。

 

それにしても

 

「雪やこんこん あられやこんこん

 ふってもふっても まだふりやまぬ

 犬はよろこび庭かけ回り

 猫はこたつで丸くなる」

 

とはよく言ったもので

メイおばさんがこれを書いている部屋の窓の向こうに見える

ドッグラン(ワンちゃんの遊び場)では

寒さを我慢している(だろう)飼い主さんたちなど気にもとめずに

いつもよりもずっと元気よくワンコたちが走りまわっています。

 

で、でも

メイおばさんは雪の上を走り回るなんてこと

で、できるはずがありません。

歩くのだって怖いぐらい。

何年前かのすってんころりんの骨折は

今だにメイおばさんのトラウマですからね(涙)。

 

そんなメイおばさんを知り抜いているメイおじさん

頼んだわけでもないのに

「ちょっと新聞を買って来る」などと言いながら外に出て

なんとサンドイッチを買って来てくれましたよ。

 

と言ったって

何も特別高級なお店に行ったわけでもなく

ご近所のコンビニのような所ですけれど

こういう優しさって嬉しいもんですよね

何年、何十年たったって。

 

不思議なもので

高級ホテルのティールームでいただく

お上品で、美しくて、繊細なサンドイッチより

「ありがとう!」と言って大口を開けて

雪景色を見ながらがぶりと食べるこんなサンドイッチの方が

時として、美味しく感じたりもするのですからねえ。

 

 

 


二人で持ち寄り合作ディナー

2018-10-13 06:13:07 | 家族

何を思ったか昨日のメイおじさん

大雨の夕方に

「メイ、ちょっと郵便局に行ってくるから。」

 

まあ、なにもこんな雨の中、行かなくたって

明日の朝でいいじゃない、、、などと言ったところで

聞くようなメイおじさんではありません。

行くと言ったら行くのです(笑)。

 

しばらくして、いつもの「タダイマ〜!」と言う声が。

はい、メイ家では、出かける時は「イッテキマ〜ス!」

帰った時には「タダイマ〜!」と言う日本語が使われています。

 

もちろん「イッテラッシャ〜イ!」「オカエリナサ〜イ!」が受け言葉。

こんなニュアンス、英語ではちょっと無理(笑)

第一、英語にはそんな言葉自体がありません。

 

さて、「タダイマ〜!」と

雨の中、なにやら抱えて帰ってきたメイおじさん。

 

「この雨じゃスーパーに買い出しに行くのも大変だろうから

 夕飯になりそうなものを買ってきたよ!」

 

もちろんこんな難しい日本語は無理ですから英語でですが

日本語だろうが英語だろうが、嬉しいじゃありませんか、その思いやり。

いったい何を買ってきてくれたのかと思えば、、、、、

 

こんなプラスチックの容器に入った焼きそばとご飯

 

そして分厚いサンドイッチ。

なかなかシュールな組み合わせですが(笑)。

 

これにメイおばさんが冷蔵庫の中の残り物を

ちょっとばかりいじってお仲間に加えたのは

 トントン切ったキュウリを浮き実にしたトマトスープ。

 

コーンのお山の上に、と言うか、コーンの器の中に

茹でたジャガイモとハムのポテトサラダを入れた

土壇場創作料理。

 

そして、これまた残り物コーンと残り物ブロッコリーの

自分でもよくわからない、でもそれなりに美味しかった

不思議な一皿。

 

でもね、メイおじさんが雨の中、買ってきてくれた焼きそばは

お祭りの屋台を思い出すような懐かしい味で

メイおばさんはとっても嬉しかった。

 

土壇場の手抜きにしては

心がポッと暖かくなるようなお夕飯でした。

たまにはいいね、こんなのも(笑)。

 

ビールはボストン(アメリカ)の「Samuel Adams」の

10月バージョン「October Fest  」

 

ワインはスペインです。

 

 

ワインの向こうに倒れそうに立っているのは

これまたメイおじさんが買ってきてくれたポテチです。

ワインのお供にとでも思ったのかしら(笑)。

 

合作の嬉しいお夕飯となりました。

 


海の向こうからライン指南でお夕食

2018-09-19 01:00:13 | 家族

いつの間にやら立場逆転。

思考力や記憶力はもちろんのこと

お料理の腕やアイディアさえもが

とうに母を超えてしまった子供たち。

 

「ねえねえ、何か簡単で美味しいものない?」

とでも聞こうものなら、遙か海の向こうから

「『これ』はどう?」とばかりに

LINEで「料理指南」をしてくれるようになりました。

なんて便利な時代になったことでしょう(笑)。

 

昨夜のメイ家の夕食にもそんなものが登場しました。

言われた通りに作ってみたら、簡単なのに美味しくて

メイおじさんも大喜びの大ヒット。

 

こちらの右の春巻きのようなものが焼き上がり。

 

ちなみにこのお夕飯テーブルですが

 

手前のガラス皿の左はアボカドをつぶしたワカモレ。

その右隣は人参の千切り(シリシリ風)に

オリーブオイルと黒オリーブを合わせたもの。

 

その向こうはサーモンのソテーで

またその向こうの色気のないのは、タラのフライ。

そして、サーモンの右手にどんと居座っているのが

二種類の巻き巻きです。

 

発端はこんなLINEのやり取りでした。

○ が娘で、●がメイおばさんです。

........................

 

○ 家に帰って、冷凍フィロシートにチョコとバナナを巻いて焼きました。

 なかなか美味しいオヤツができました。

 

●内側に溶かしバター塗る?それとも外側?

 

○ 内側にバター、外には溶き玉子を塗った。

 焼くのは170度Cで15分ぐらい。

 

● ありがとー! 早速作ってみる。

 うまい具合に冷凍庫の中にパイシートがあったわ。

 

そんな経緯で、突如昨夜のわが家の食卓に登場した二つのロール。

一つは娘から教えてもらったチョコとバナナのロールです。

もう一つはメイおばさんが適当に考えた

ハムとチェダーチーズのロールです。

 

冷凍庫の中にあったのは、薄いフィロシートではなくて

けっこう分厚いパイシートでしたので

こんな、優雅さのかけらもない

不細工な仕上がりになってしまいましたけれど、、、、。

まあ、美味しければいいって、いいって(笑)。

 

などと言いながらも、実は密かに反省するメイおばさん。

「やっぱりこれはちょっとなあ、、、

 人様にお出しできるものではないなあ、、、」

 

ここでしばし考えて、、、

「いいや、いいや、メイおじさんは人様ではなくて身内だもの。」

という結論に達し、堂々と、いえ恐るおそると

食卓にのせてしまったのでした(笑)。

 

けれども、見た目はともかくこれがなかなか美味しかったのです。

売れ行きも上々でしたけれど

やっぱり人様にはお出しできないかなあ。

 

などと反省しながら

近いうちに再チャレンジするつもりのメイおばさん。

その節には胸を張って「美しい!」写真をUPいたしますからね(笑)。

(できるかなあ、、、、、)

 


コロッケ!ママのコロッケ!そしてKOROKKE!

2018-09-06 16:13:40 | 家族

なんか突然食べたくなって

なんか突然作り始めてしまうのがコレ。

 

実はメイおばさん、コレってクロケットとは別物の

「日本食」だと思うの。

しかもメイおばさんにとってはまさに「おふくろの味」。

 

「メイ、お夕飯なに食べたい?」

 

とでも母に聞かれれば

待ってました!とばかりに答えた幼少の頃。

 

「コロッケ!」

母は「また?」と半分あきれながらも

こんなことをたずねたものでした。

 

「松坂屋さんの? それとも戸田屋さんの?」

 

そもそも「メイおばさんの料理帖」ならぬ「お母さんの料理帖」の中には

コロッケは含まれていなかったようで

コロッケというのは買ってくるもの、と思っていたようでした。

 

実際には、ご近所の松坂屋さんのコロッケも

戸田屋さんのコロッケも

どちらもそれぞれに美味しくて

メイおばさん、どっちにしようか

子ども心にとても悩んだものです。

 

月日が経っていつの間にやら

「ねえねえ、お夕飯、何にしよう?

 ねえねえ、何か食べたいものある?」

とでも子どもたちに聞けば、「ママのコロッケ!」

 

さらに月日が経って、ここアメリカで

「ねえねえ、何か食べたいものある?」

とでも聞こうものなら、メイおじさんが答えます。

 

「しばらくぶりに『KOROKKE』なんかいいなあ、、、」

 

この場合の「KOROKKE」というのは

まさにメイおばさん幼少のみぎりの「コロッケ」であって

決してフランスが発祥とされる「CROQUETTE」ではございません(笑)。

 

つまり日本の家庭料理の「ママのコロッケ」

あるいは「おふくろのコロッケ」です。

 

かくしてメイおばさん

日本にいようが、アメリカにいようが

「しばらくぶりに」とでも言われようものなら

せっせと「コロッケ」を作っています。

 

ジャガイモを茹でて皮をむき

温かいうちに綿棒でトントンつぶし

塩と胡椒を適当に加えて丸めたら

お粉をまぶして

卵黄に浸して

パン粉の上を転がすという

その昔、お母さんが作ってっくれたそのままに。

 

そして、揚げたてのコロッケを

ウスターソースではなく

日本風のどろっとしたソース(貴重品ですが)につけていただきます。

 

昨日はメイおじさんの大好きな

旬のグリーンアスパラガスも茹でました。

 

長〜いアスパラは、下半分は固くて食べられないので

潔くポンポン切ってしまいます。

 

とはいえ捨てるのはもったいないものですから

たいていはこんな風に貴重な醤油や味醂を使って

柔らかくなるまでコトコト煮込んで佃煮風にしていただきます。

 

それでも噛みにくい芯は残りますが

なかなか美味しいお惣菜(おつまみ)になります。

 

あ、茹でたグリーンアスパラですか?

はい、もちろんメイ家では

塩とオリーブオイルでいただきます。

 

たかがアスパラ一つでも

これまでの長〜い人生のいろいろな場面が浮かんでくるもんです。

 

あら大変、こちらワシントンの夕方6時を回ったところに

ゴロゴロゴロゴロと雷の音。

続いて雨も降り始めました。

いよいよ夏が終わるのかなあ、、、、

 

 


母は嬉しかったです!

2018-01-01 23:48:15 | 家族

あけましておめでとうございます。
いよいよ2018年の幕が開きましたね。
「Eat well and stay well!」
どうぞ良く食べて、健康な一年でありますように!

メイおばさんが子供の頃は
新年を迎える前の「年の暮」は、まるでお祭り騒ぎの忙しさでした(笑)。

母と祖母が割ぽう着をつけて終日台所で働く脇で
届いたばかりのつき立ての大きな板のようなお餅を
固くなってしまう前に小さな長方形に切って行くのが父の役目でした。

そんな大人たちの様子に
私たち子供は、すぐ眼の前まで来ている「お正月」を感じて
ワクワクドキドキと胸を躍らせたものです。

「母から習ったおせちを作ろうと思っても
お正月に日本に居合わせないことも多くなり
我が家のおせち料理は
今ではすっかり娘の出番となりました。」

 「お料理上手なお義母さんからしっかりと手ほどきされて
今年も娘がこんな『おせち』を作ってくれました。
蒲鉾以外は全部手作りです。」

 そんなことを書いたのは2年前のお正月。

今では私も娘も海外暮らしとなってしまって

この特別な日に東京の家に集まっておせちのお重を囲むなどという

幸せ時間は叶わぬ夢になってしまいました。

2年前、日本にいた私は
娘の手料理おせちに箸をつけるのももったいなくて
ぱちぱちと写真を撮ってから
一品、一品をよく噛みしめて味わいました。



市販のおせちのように濃い味ではなく
素材を生かして、ほんのりと丁寧に作られていました。



「美味しい、美味しい」と言いながら
あの小さな子がここまでになったかと思うと
メイおばさん、ちょっと涙目になり
それを気づかれないようにと顎を引いて噛みしめる
嬉しい日本のお正月でした。

 

良い思い出は、心の中の一番大事な箱の中に入れておきます。

逆に、悪い思い出は早々に心の中から追い出しちゃいます。

そうしたこともまた、ここまでの長い人生で学んだ「生活の知恵」です。

 

Happy New Year!!

良いお年を!


今日も読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
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パレスチナ料理ってアレに似てない?(フムス篇)

2017-11-14 12:29:25 | 家族

さてさて先回の続きですが、、、、、

 

「パレスチナ難民の就労を考える~食・サーヴィス業界~」

なるセミナーの後で

まさに難民として日本にやってきて

昨年、日本ではじめてパレスチナ難民として認定され

今では料理の道に進むべく一生懸命頑張っているホセイン青年の

お料理のデモンストレーションがありました。

 

そんな青年が私たちのために作ってくれたパレスチナ料理とは?

そしてメイおばさんの「えっ、まさか!」とは?

 

とにかくあまりにもあの国のアレに似ていて

というか瓜二つでとてもびっくりしましたよ。

 

まずはこれ

 

ひよこ豆のペーストですが

メイおばさんもしょっちゅう作っている常備菜

ギリシャ料理の「フムス」とそっくり。

ええ、もちろんメイおばさんのはこんなに美しくはありませんけれどね(笑)。

なにしろ常備菜ですから(笑)。

 

似た者同士はギリシャばかりじゃありません。

トルコでも、イスラエルでも、レバノンでも、、、、、

南欧から中東方面ではすっかり定番の前菜です。

 

もしも大雑把に算数で表せば

ひよこ豆 + 練り胡麻 + ガーリック + レモン汁 + オリーブオイル + 塩

っていうところかしら(笑)。

 

今やアメリカのスーパーでも

プラスチックの器に入ったフムスがずらりと並びます。

伝統的フムス、ローストした赤パプリカのフムス、地中海ハーブのフムス、ローストしたガーリックのフムス

タイの古典的ソースのフムス、サルサフムス、オリエンタルフムス、黄色いレンズ豆のフムス

黒豆のフムス、ローストした松の実のフムス、サンドライドトマトのフムス、オリーブペーストとのフムス

クラシックフムス、白豆のフムス、枝豆フムス、、、、、、、、、、etc.etc.

 

さてさて話を元に戻しまして、、、、

 

本当は乾燥ひよこ豆を戻して使うべきなのですが

メイおばさん、時間を短縮して

たいてこんな缶詰を使ってしまいます。

これならミキサーやブレンダーで混ぜるだけで

あっという間にフムスができあがりますからね(笑)。

 

フムスだけではありません。

まだまだ「うわっ、似てる!!」

というものがあったのですが

長くなりますのでまた次回にね。

 

ところでこの「Chickpea (ひよこ豆)」さんですが

アメリカでは上の写真にあるように

「Garbanzo』(ガルバンゾー)などと呼ばれています。

「ガンバルゾー!」ではなく、「ガルバンゾー」です(笑)。

チックピーの方が可愛いのにねえ。

 

メイおばさん、今さらながらに思いました。

日本のような島国とちがって

アジア~中東~南欧、、、、、、

陸つながりだもんなあ、、、、、と。

 

なんだかはっきりしない空模様。

なんだか寒そうな窓の外の景色。

どうぞ皆様、それでもどうぞ良い一日を!!

 

読んでくださってありがとうございました。

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海の恵み 人生の恵み

2017-11-08 15:33:56 | 家族

グランパ、グランマ、パパとママ、そしておチビちゃんたち。

三世代の家族が寄り集まって

3日間の旅を賑やかに繰り広げた中には

いつまでも覚えていたいたくさんの場面がありました。

 

それらが、音声付のカラー動画で

メイおばさんの心の中にしっかりしまわれています。

よく笑いましたよ、本当に。

 

最近つくづく思うのですが

年を重ねて行く中で、失う物もたくさんありますけれど

ちゃんとその分、新たに加わるものがあるんだなあ、、、、と。

それこそが「人生の実り」なのかなあ、、、、と。

 

日本にいなかったり

仕事があったりで

加われない家族もいましたけれど

それでも想いはいつだって一緒です。

 

あらあらお喋りが過ぎました。

話をお魚に戻さなきゃ(笑)。

 

釣った魚が鯛4匹と鯵10匹。

さてさて、その行方はいかに?

 

小物ちゃんから行きましょうか。

新鮮な鯵さんはもちろんこんな風に。

 

大御所の鯛さんは

お造り、煮つけ、塩焼き、から揚げ、あら汁と大活躍。

 

 

どちらも白いご飯と何て合うことでしょう。

当たり前ですけれど、やっぱりパンじゃなくてご飯じゃなければ

などと、今や半分アメリカンのメイおばさん、感動します。

 

そして半信半疑で呟きます。

えっ、これって本当にさっきみんなでつかまえたお魚たち?

えっ、これって本当にさっきまで泳いでいたお魚たち?

 

なんて思うと、ちょっとばかり可愛そうになったりもするのですが

メイおばさん、今やかなり年を食った大人ですから

 

「でもね、これがお魚さんの運命なのよ。

 おいしい、おいしい、ありがとう!!と思いながらいただきましょう。」

 

と、都合の良い発想転換。

 

笑い声に溢れた楽しい旅も終わり

それぞれの居場所に散って

また寂しくなりましたけれど

楽しい三世代家族旅行でございました。

 

お魚たちは海の恵み

家族たちは人生の恵み

どちらもありがたいね。

 

読んでくださってありがとうございました。

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