メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

東京で「Le Pain Quotidien」に再会!

2016-11-30 23:39:06 | レストラン

ワシントン暮らしで時折ふらりと入るのは

オールドタウンのこんな店。

 友だちと一緒、夫と二人、あるいはひとりで。

 「Le Pain Quotidien」
フランス語で「日々のパン=日々の糧」という意味だそうですが
初めのうちは、なかなか覚えられませんでした。
「ル・パン・コティディアン」だなんて(笑)。

このお店のコンセプトを表しているのが大きな木のテーブルです。
コミューナルテーブル(共有テーブル)と呼ばれます。
同じテーブルを囲んで、同じ空間と同じ時間を「共有」しましょう、というコンセプト。

メイおばさん、このテーブルの上に置かれているパンのメニュー立てが好き。

 

私たちもいつもこの大きなテーブルにすわって

美味しいパンや、ちょっとお洒落なプレートランチをいただきながら

窓の外を眺めてはおしゃべりに花を咲かせます。

 

あるいはじっと窓の向こうの動く風景を眺めます。

まるでアメリカ映画を見ているみたい、などと思ってふと気づいたりします。

「あっ、ここアメリカだった!」(笑)

 

今や世界18か国に200店を展開するほどになったというこのお店ですが

元をただせばアランさんというベルギーの男性が

26年前に始めたベーカリー。

 

そんなアランさんの面白いストーリーについてはまた次回に譲ることにして、、、、、

 

実はこのお店、東京にもあるんです。

オペラシティーの方にはまだ行ったことがありませんが

5年前にオープンしたという芝公園店の方には時々足を運びます。

 

窓の外の景色と、耳に届く言葉は違いますけれど

店の真ん中にド~ンと置かれた大きなテーブルの存在感は同じです。

不思議と落ち着きます。

 

つい最近も、仲良し友と芝公園のお店に入りました。

美味しいパンが添えられたブランチをいただいて

通りを渡った向こう側の大学の講演会に参加して

また通りを渡って今度は「おやつ」にしました(笑)。

 

友はお茶とモンブラン。

私はロゼとフムス。

おつまみというにはちょっと贅沢な

プレーン、アボカド、ハリッサの3種類のフムスです。

 

遅いおやつのつもりが、話に花が咲きすぎて

外に出たらもうこんな(笑)。

 

アメリカのお店同様、東京のお店もとてもくつろげるのは

やっぱり自然を感じさせる「コミューナルテーブル」のせいかしら。

 

そして、

向かい合うのではなくて横並び、という親近感のせいかしら。


料理が先か、お皿が先か

2016-11-28 23:12:09 | 器、キッチン

1~何を作ろうかと考えて

2~材料をそろえて

3~せっせと作って

4~できた料理を盛り付けて

5~そして食べます。

 

思えばいつも「料理」とはこの5段階。

そのどの段階も好きですが

時々ぱたりと思考が止まって、先に進まなくなってしまうことがあります。

 

どこらへんかと言えば、もちろん最初のところです。

1さえクリアすればあとはしめたもの(笑)。

ほぼベルトコンベアー式に先に進んでくれますもの。

 

「う~ん、今日は何を作ろう。」

「あ~、考えがまとまらない。」

 

ここで一声、メイおじさんが「今日は○○が食べたい!」とでも言ってくれれば

そこからドド~っとアイディアが湧いてくるのですけれど(笑)。

 

「何食べたい?」

「何でもいいよ。」

 

などと答えられた日にはいよいよ困ります。

 

そんな時のメイおばさんは

やたら料理本のページをパラパラとめくったり

これまでのわが料理史を思い出したり(大げさ!!)

あるいはお皿を先に選んで、じ~っと瞑想にふけったり(これまた大げさ!)

 

とはいえ、お皿から料理が浮かぶということだって

あながちないわけではないのです(笑)。

 

たとえば、、、、

 

ガラスの大皿と睨めっこしているうちに

ガラスのように向こう側が見えるような

薄いラディッシュを置いたサラダを作りたくなりました。

 

小さなココット皿には小麦粉と卵と牛乳を混ぜいれて

オーブンに入れ、超簡単な「ヨークシャープディングもどき」で

パンの代わりにしてみたくなりました。

 

この実に使いにくい細長い舟形のお皿にはいつも困りますが

じ~っと見ているうちに何となくアイディアが湧いてきます(笑)。

 

これはインゲンのサラダ。

茹でたインゲンの上から、ゆで卵と胡桃を刻んで散らします。

お味はシンプルに、たっぷりのオリーブオイルと白ワインビネガーと塩、胡椒。

 

こちらは変形揚げ餃子(笑)。

巾着のように餃子の皮で挽肉を包んで油で揚げます。

 ね、こんな風に並べるとちょっと可愛いでしょう?

 

長四角のこのお皿は一点物。

ワシントンDCの

ポトマック川に面した芸術家たちの工房で出会いました。

夫が気に入って作家さんから直接買ってしまいましたけれど

実はとても使いづらいんです(笑)。

 

まあ、こんな風に生春巻きなんかのせるといいんですけれどね。

だって、これを白いお皿にでものせたならばねえ

どこからが春巻きがわからないじゃないですか、ねえ(笑)。

ソースはこんな器の出番です。

3つありますから、3つ作らなければと

タイのスイートチリソース、酢醤油、そしてバーベキューソース。

 

かくかくしかじか、玉子が先か、鶏が先か

料理が先か、お皿が先か、、、、、、

永遠の課題でしょうか(笑)。


ヒラリー・クリントンのチョコクッキー

2016-11-26 23:52:15 | レシピ

メイおばさんの趣味、いえもっと正直に言えば道楽は

料理本を集めること。

 

うろうろと放浪しながら行った先々でつい買ってしまうもんですから

本棚はもう満杯(笑)。

 

中でもお気に入りの一冊はこれです。

 

「White House Cook Book」

 ホワイトハウスの歴史に始まって

1890年からの歴代のファーストレディーたちの得意のレシピが

紹介されています。

 

一番新しいのは「ミシェル・オバマ」と言いたいところですが

残念ながらこの本が出版されたのはオバマさんが大統領になる前ですから

トリは「ヒラリー・クリントン」(HillaryRodham Clinton)です。

 

ヒラリーのレシピは何だと思います?

「チョコレートチップクッキー」(Chocolate Chip Cookies)です!

 

ええ、もちろん作ってみましたとも。

だってすごく簡単なんですもん。

それにけっこう美味しかったものですから

以来、そろそろあれでも焼こうかしら、という気になると

せっせと作り始めます(笑)。

 

用意するものはこれだけ

□小麦粉 1.5カップ
□塩 小さじ1杯
□ベーキングパウダー 小さじ1杯
□ベジタブルショートニング 1カップ → バター1箱
□ブラウンシュガー 1カップ
□グラニュー糖 2分の1カップ
□バニラエッセンス 小さじ1杯
□玉子 2個
□オートミール 2カップ
□チョコチップ 340グラム 

たっぷりのチョコとたっぷりのオートミールが入るところがいかにもアメリカ的! 

とはいえ、ショートニングと言ったって日本ではあまり馴染みがないでしょう?

ですから、メイおばさんはバターにしちゃいます。

 

①   オーブンを350度F (摂氏で言えば175度)に予熱しておきます。

②   小麦粉、塩、ベーキングパウダーを合わせます。

③   別のボールにバター、砂糖、バニラエッセンスを入れて、クリーミーになるまで混ぜ合わせます。

④   玉子を割りいれて、ふわりと軽くなるまで混ぜたところにオートミールと②を少しずつ加えていきます。

⑤   ここにチョコチップまたは細かく刻んだ板チョコを加えます。

⑥   ベーキングシートの上に⑤をクッキーの大きさに丸めて並べ、オーブンで15分焼きます。

 

はい、これでヒラリー・クリントンさんのチョコクッキーが出来上がりましたよ。

 

オートミールの量を増やせば、さくさくタイプになります。

メイおばさん、3カップにしたこともありますし、4カップにしたこともあります。

 

次にこの料理本の改定版が出る時は

ミッシェル・オバマさんと、メラニア・トランプさんのレシピが入るのかしら。

どんなレシピでしょうねえ。。。。。



読んでくださってありがとうございました。

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1章から9章までの七面鳥

2016-11-25 15:46:45 | びっくり!

 

時差がマイナス14時間のワシントンDCの今は

すでに25日、金曜日になったばかりの深夜。

 

感謝祭のターキーディナーも片付けられて

シンデレラの馬車がカボチャに戻ってしまったように

テーブルはまたいつものテーブルになったことでしょう。

 

同じアメリカでもマイナス17時間のシアトルは

まだ24日の夜。

感謝祭ディナーの余韻に浸っている頃でしょうか。

 

手元に面白い記事があります。

今年の感謝祭を前にWEBで配信されたものなのですが

あまりに長く、あまりに詳しくて

あまりにマニアックなものですから

とてもその全部はご紹介しきれません(笑)。

 

感謝祭のために11月に入ったら着々と準備をしなければならないことが、

箇条書きで4ページにもわたってギッシリと書かれています。

 

たとえば第一章は「11月初旬にすべきこと」が5項目。

ごく簡単に端折って言えば

 

・計画に合ったサイズとタイプの七面鳥を予約しましょう。

・感謝祭のメニューを決めましょう。

・買い物リストを作りましょう。

・お皿やリネンを確認しましょう。

・七面鳥を焼く大きな耐熱容器や、焼け加減を計る温度計などがそろっているかチェックしましょう。

 

こんな具合で続きます。

 

第二章:1週間前にすべきこと。

第三章:4日前にすべきこと。

第四章:3日前にすべきこと。

第五章:2日前にすべきこと。

第六章:前日にすべきこと。

第七章:感謝祭の朝にすべきこと。

第八章:最後にすべきこと。

第九章:翌日にすべきこと。

 

うわ~おっ、たかが(なんて言っては失礼ですが)七面鳥1羽のために

まあ、なんという手間と時間をかけるのでしょう。

 

とはいえ、これがアメリカの「Thanksgiving」(感謝祭)なのです。

 

でもね、すごくアメリカ的で救われるのは、最後のページの最後の3行!

 

「Remember, you don’t have to do it all!  Order meals, entrees and celebration must-haves online, and then pick them up at the store.  Order by November 22 – start shopping now!」

 

なにも全部やらなくたっていいんだよ。オンラインで注文してお店でピックアップすればいいのさ。でも忘れないでね、11月22日までに注文してね。さあ、今すぐやっちゃおうよ!

 

みたいな感じ(笑)。

 

と、ここまで来てメイおばさん、気づきました。

 

「あれ、もしかして第一章から第九章までの38ものステップって

『ああ、面倒くさい!』と思わせて

最後の3行に誘導するためだった?」

 

だとすれば、まあまあ、なんて賢い戦略でしょう!!(笑)。

 

メイおばさん、今年は何にもしませんでしたけれど

どうやら娘はこんな「作品」を作ったようです。

 

むむ、こういうのって何ていうんでしたっけ。

ほらほら、そうそう、「青は藍より出でて、、、、、、」

あるいはもっと簡単に「やったぜベイビー!」(古すぎ!)

または「Good job!」(笑)

 

母にはとうていできませんよ。

というか、考えもつきませんでしたよ(笑)。

 

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千円でお釣りが来た幸せランチタイム

2016-11-23 21:51:41 | 日記

お風呂場の窓の向こうが、いつの間にか赤く染まり始めて

 

駅への道を早足で歩けば、空に向かう銀杏の木が

黄金色に染まってきらきらと輝いています。

 

足元にはかさこそと落ち葉たち。

 

年に一度の乳がん検診は、日本にいる間の自分へのお約束。

いつものように都心のクリニックで

いつものようにマンモグラフィーと触診を終えて

 

「はい、大丈夫、今年も異常ありません。」との言葉を聞いて

また新しい1年が始まります。

 

時計を見ればもうお昼過ぎ。

安心したらお腹が急に空いてきて

どこに入ろうかしらと通りを見渡しました。

 

お洒落なカフェも、粋なお寿司屋さんも、エレガントなフレンチも

ありましたけれど、なぜか突然入りたくなったのはこんな店。

薄暗い階段をトントンと上った先は、テーブルが5つしかない小さなお店。

 

舌足らずな日本語でお客の注文を取るのはとっても地味な若い女の子。

カウンターの向こうでトントンサクサクと切り、ジャージャーと炒めるのは

無口な青年。

 

無駄口もなく、無駄な動きもなく

女の子はお客への配膳や片づけが終われば

隅から隅までテーブルを拭き

炊飯器回りを片付けて、水を満たします。

 

男性はカウンターの向こうの小さなキッチンで

黙々と手を動かします。

時々交わす二人の言葉はたぶん中国語。

 

いくつかある昼定食のうち、私が選んだのは「白身魚の黒酢炒め」。

 

飾り気もない小さな静かな空間が

ちっとも豪華でもなく、お洒落でもなく、洗練されてもない空間が

妙に居心地がよくて

 

メイおばさん、カウンターの向こうでフライパンを揺する音を聞きながら

読んでいたのは村上春樹さんの「職業としての小説家」

 

まあ、なんていうシチュエーション!

まあ、なんていうアバンギャルド(笑)!

 

そして運ばれてきた「白身魚の黒酢炒め」のまさかの美味しさ!

 

食べ終わった後もしばらく余韻にひたった後で

レジでお会計をする時に口から出た言葉は

 

「とても美味しくいただきました。ありがとう。」

 

すると無口だった若い女性が、恥ずかしそうに笑って

たどたどしい日本語でこう言いました。

 

「こちらもありがとございました。」

 

期待もしていなかった素敵なランチタイムは

千円でお釣りがきました。

 

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今や行列しない「KuKuRuZa」

2016-11-22 00:09:04 | グルメ

たしか一昨年だったと思います。

表参道を歩いていたら、まあまあ、いったい何ごとでしょう?

長い長い行列ができていました。

 

それが何の行列であるかがわかった時に

メイおばさん、びっくり仰天したのですが

今回の表参道歩きでは、行列なんてどこにもなくて

あやうく見逃してしまうところでしたよ。

 

何かといえば、『KuKuRuZa』です。

はい、シアトル発のポップコーンのお店です。

『クルクルザ』でも『括る座』でもなく

『ククルザ』です。

 

『KuKuRuZa』の本店はシアトルの目抜き通り、パイクストリートにあります。

本店と言ったってこんな感じの小さなお店。

メイおばさんは時々ふらりと入りますけれど、たいていはガラガラです。

 

ガラガラの店内で

好きなテイストのものを小さな紙コップに入れて試食させてくれます。

あまりにたくさん種類がある上に、「今月のスペシャル」などもあるものですから、迷いに迷います(笑)。

 Dill Pickle(ディルピクルス)

Salted Sweet Banana (塩甘バナナ?)

Blood Orange (ブラッドオレンジ)

Scratch –made Sriracha)(タイのチリソース)

Lemon Green Tea (レモン緑茶)

etc.etc.

 

アメリカにはシアトルの本店を含めてたった4店

しかもその4店全部がシアトルとその近郊です。

 

それなのに日本には表参道に始まって

木更津にもお台場にも梅田にも、、、、、なんと6店舗ですって!!

 

シアトライト(シアトル人)が聞いたら

びっくり仰天しちゃいますよねえ。

 

日本に開店した当時のウェブサイトにはこんなことまで書いてあったのですから。

 

「お並びいただいております列の最後尾の方のご入店が、閉店時間を過ぎると予測された場合は、営業時間内であってもその後のご来店のお客様にお並びいただくことをお断りする場合がございます。誠に申し訳ありませんが、ご理解のほどお願いいたします。」

何年か前まではこんな風に日本へのお土産をたくさん買っていたのですが

 はい、もうやめました(笑)。

 

読んでくださってありがとうございました。

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季節が移ろいオリーブが、、、、

2016-11-21 00:16:18 | オリーブオイル

あ、これ、メイおばさんじゃありませんからね。

こんなに若いわけないでしょ?(笑)

 

実はこれ、メイおばさんが日本にいる時に

定期点検に通っている歯医者さんへ行く途中の

美容院の入り口です。

 

青々と茂っている木は何だと思います?

そうです、オリーブです!!

しかも鉢植え!!

 

この子が、帰ってくるたびに育っているんです。

なんかもう、孫の成長を見るように嬉しくて(笑)。

 

5月末には若葉の間に小さな白い花をつけ始めていたのが

その後しばらく留守にしているうちに

季節は廻り、まあ何ということでしょう。

 

こんなに立派な実を結んでいるではありませんか!

 

こんなに立派になる前の、緑色の若い実を見られなかったのが残念なぐらい。

だっていきなり大人になってしまったみたいなんですもん(笑)。

 

全世界生産量の98%以上の生産国が地中海に面していると言われてきたオリーブでしたけれど、最近では日本もよく頑張っているようですね。

一昨日の朝日新聞の夕刊には、こんな大きな記事が掲載されていました。

「オリーブ栽培関東で拡大中

地中海沿岸原産で、国内では香川県・小豆島など温暖な地域で盛んなオリーブの栽培が、関東一円に広がっている。あまり手間がかからず、オイルを絞る実だけでなく葉や苗木も商品になるとあって、神奈川や静岡の沿岸地域だけでなく、群馬や埼玉など内陸部の農家や企業が続々参入。農家の収益向上や耕作放棄地の活用につながるとみて、国も後押しを始めた。」

ですって!

まさか美容院さんはオイルを搾ろうなどとは考えていらっしゃらないでしょうけれど、、、

 

ところでメイおばさんは、アメリカだろうが日本だろうが

キッチンにはいつだって何種類かのオリーブオイルを置いています。

だって、、、、、とその理由を話し始めたら夜更けまでかかりそうですから

ひとまず切り上げますけれど

健康にもアンチエージングにも美容にもいいですからね。

 

これはメイおばさんの東京キッチン。

お気に入りのギリシャのオイルが調理台の上に並んでいます。

毎日しっかり飲んでます、食べてますよ(笑)。

 

読んでくださってありがとうございました。
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潮風の食欲増進効果

2016-11-19 22:58:11 | びっくり!

期限付き日本時間の間に

会いたい人、会っておきたい人たちがたくさんいます。

 

南へと下る特急電車に乗って降り立った駅に

やたら目立つ車で迎えに出ていてくれたのは

高校時代のガキ大将。

 

車は海沿いに走ります。

もしも天気が良くて、もしも窓を開けて走ったならば

きっと潮の香りがしたでしょう。

 

着いた先は観音崎のイタリアンレストラン。

もしも晴れていたならば

光り輝く海が見えたことでしょう。

心がもっと躍ったことでしょう。

 

曇り空の下に広がるのはどんよりとした海ですけれど

それでも「海マジック」は「海マジック」

多少効き目は弱くたって、海を見ながらのランチはいつも心に翼を付けます。

この店「アクアマーレ」の紹介にはこんなことが書かれています。

「東京から車で約1時間の、海と緑が触れる素晴らしいロケーションです。日帰りで楽しめるとっておきの場所として、ぜひ皆様のご来店をお待ちしております。アクアマーレの食材は、顔の見える生産者から直接仕入れています。三浦野菜や新鮮な卵、イタリアンにかかせない香り豊かなハーブ、丁寧に育てられた恵水ポーク、走水(はしりみず)のアジをはじめとした海の幸。旬の美味しく元気な食材を集めました。」

 

そんな一日をなぞりながら

もうすぐ終わろうとしている2016年の「海マジック」を思い出しています。

もし主観的&ノスタルジックに順位をつけるとでもすれば

こんなことになるでしょうか。

 

第一位: 春の大西洋に突き出た半島の先端のレストラン

ボルドーから車を走らせているうちに

朝から降り続いていた雨が止んで青空が顔を出し、素晴らしい眺めとなりました。

 

観光シーズンが始まる前の3月はどこも閑散としています。

ここで食べた魚のスープと、どんぶりのような器に山と盛られた新鮮なムール貝の

なんとおいしかったことでしょう。

 

第二位 初夏の伊豆高原へと走る途中のレストラン

海を左手に伊豆へと車を走らせ

途中でふらりと寄った庶民的なレストラン、いえ食堂で

海を見ながらいただいたアサリラーメン。

しっかりしたアサリ出汁のスープの上に

山のようにアサリが盛られていました。

 

「潮風のアピタイジング効果」という言葉を聞いたことがあります。

潮風を浴びるとお腹が空く、あるいは食欲が増す、、、、

だから美味しく食べられる。

そんな意味でしょうか。

 

もしそれが本当ならば

ダイエット中は潮風厳禁(笑)?

 

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減る日本食材と増える温泉のもと

2016-11-18 00:46:04 | ライフスタイル

日本人でもないのに湯船につかるのが大好きな夫は

日本にいる時はもちろんのこと

アメリカにいても、映画に出てくるような横長のアメリカ風のバスタブに

大きなからだを沈めて長湯をしています。

 

時々ドアの隙間から鼻歌が聞こえてきます。

多少調子っぱずれのそれが聞こえてくると

メイおばさん、なんだかとても幸せになります。

 

日本の「温泉の素」などがあった日には

鼻歌の「ご機嫌度」がますます上がります。

 

ですからメイおばさん、日本からアメリカに帰る時には

スーツケースの中に「温泉の素」をたくさん詰め込みます(笑)。

そしてこんな風に夫のバスルームに置いてあげます。

 

とは言ったって何しろ数量限定ですから

毎日使えるわけではなく、あらかじめ決めた「温泉日」だけです。

そして、「温泉日」にはなるべく日本風の夕食を作ってあげます。

 

だって、せっかく「いい湯だな~」とばかりに鼻歌を歌った後に

お夕飯が分厚いステーキですとかとか、マカロニ&チーズでしたら

やっぱりちょっと興ざめですものねえ。

 

たとえばこの日の温泉ディナーは、、、、、

 

カボチャを煮てコーンスターチでとろみをつけてみました。

でもね、日本のカボチャと違ってとても大味で、繊維も荒くて、、、、

 

わかめと胡瓜と枝豆の酢の物です。

寿司酢を使っちゃいます。

 

そして即席押し寿司。

向こう側は鶏挽肉のそぼろと胡瓜。

こちら側はスモークサーモンと玉子焼きの細切りです。

真ん中に海苔をはさんでいます。

 

押し型はプラスチックの安くて軽いものを

日本のアマゾンで買って持って行きました。

 

カボチャと押し寿司の間にちょっと見える不思議なものは

白身魚を大根おろしで煮たものです。

「みぞれ煮」って言ったかしら。

 

大根は「Daikon」と呼ばれて、ちょっとしたスーパーでは

いつでも買うことができるようになりました。

 

枝豆も「Edamame」として冷凍で売られています。

ワカメも寿司酢も別に特別な日本食スーパーでなくたって

棚に並んでいます。

 

日本食人気が高まるにつれて

日本食材も手に入れやすくなり

メイおばさんのスーツケースの中に詰め込まれる食材も

年々少なくなりました。

その分、温泉の素が増えて行きます(笑)。

 

読んでくださってありがとうございました。
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人参姫?レディーキャロット?

2016-11-17 00:10:25 | びっくり!

ミネストローネスープをを作ろうと思っていたら
あるとばかり思っていた人参がなくて
大急ぎで近くのスーパーに買いに行った時のこと。

いつもの人参の隣りに
あまりにきれいな人参たちが並んでいたので
つい買ってしまいました。


見てください、この美しい色合い!

見てください、このすらりと伸びたスマートなボディー!



切ってみたらもっとびっくり!



「人参」と呼ぶよりは「人参さま」、「人参姫」

あるいは「レディー・キャロット」とでも呼びたくなります。

 

でも、この美しさをキープして、いったい何ができるかしら。

難しい課題です。

 

ただひとつ明確なことは

ミネストローネには全く向かなかったってこと!(笑)。

読んでくださってありがとうございました。
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