軽井沢からの通信ときどき3D

移住して10年目に入りました、ここでの生活と自然を写真と動画で発信しています

今月の雲場池(10月)

2022-10-28 00:00:00 | 軽井沢
 日々変化していく雲場池の様子を1か月単位でご紹介する「今月の雲場池」を今月からスタートする。

 10月は、池周辺で紅葉が始まり木々の変化も大きく、また水鳥たちの種類も増えてくるので、ご紹介しておきたい内容が多くなる月であるる。

 もっと頻繁にご紹介できるといいのだが、週1回のペースのブログなので、雲場池のことのほかにもあれこれ書き留めておきたいこともあり、まずは月の最終週に1回のペースで始めようと思う。

 最初に雲場池入り口の定点の4枚の写真から。10月初旬にはまだ緑が残っていた木々であるが、下旬にはすっかり秋色に染まった。

10月1日撮影

10月7日撮影

10月14日撮影

10月22日撮影

 雲場池は南北に長いが、まず向かって右側の池東側の木々が色づき、次いで少し遅れて西側の数本のモミジの大木が紅葉する。

 したがって、両岸の木々が揃って紅葉するのは短い期間で、西岸が紅葉するとまもなく東岸のモミジは散り始める。昨年両岸が美しく色づくのが見られたたのは11月1日前後であった。さて、今年はどうだろうか。

池の両岸が紅葉する様子(2021.11.1 撮影)

 次に、種類と数を増してきている水鳥の様子をご紹介する。

 雲場池に通年生息している水鳥は通常カルガモだけである。ただ、昨年から一羽のマガモ♂が住み着くようになっていて、少し様子が変わっているが。

 このマガモ(マガオ君)については別途紹介しているので、ここでは割愛するが、9月になると北から渡ってきたマガモが加わる。はじめのうちは、新たに渡ってきたマガモの♂はまだエクリプス状態なので、既に美しい冬羽へと換羽しているマガオ君とは容易に区別されるが、後から加わったマガモ♂の羽色も次第に冬羽に変化していくのと、中にはすでに冬羽に変化したマガモ♂も渡ってくるので、次第に区別がつかなくなった。

 夏の間は見ることのなかったマガモ♀の姿も見られるようになっている。10月後半にはマガモの数は雌雄合わせて10数羽ほどになっている。


通年雲場池で過ごしたマガモ♂、マガオ君(2022.10.7 撮影)

飛来したマガモ♂・エクリプス(2022.10.3 撮影)


換羽が進み始めたマガモ♂・エクリプス(右後)と♀(2022.10.12 撮影)


飛来したマガモのペアとともに泳ぐマガオ君(2022.10.15 撮影)


冬羽へと換羽が進み頭部が緑色に変わってきたマガモ♂(2022.10.15 撮影)


冬羽に変化したマガモ♂とキンクロハジロの群(2022.10.22 撮影) 

 マガモより少し遅れてコガモの換羽が始まっている。コガモは少し前から雲場池に数羽が現れていたが、すべて♀の姿をしていて、その中にエクリプスが混じっているのかどうか区別できないでいた。


池の小島でくつろぐコガモ(2022.10.15 撮影)


雌雄の区別がつかないコガモ 1/2(2022.10.17 撮影) 

雌雄の区別がつかないコガモ 2/2(2022.10.17 撮影) 

 そのコガモも、10月も半ばを過ぎて、羽衣に変化が見られるようになって、ようやくエクリプスの存在を確認することができた。

羽衣に変化が出始めたコガモ♂・エクリプス(2022.10.21 撮影)

換羽が進み栗色の頭部が見え始めたコガモ♂・エクリプス 1/2(2022.10.25 撮影)

換羽が進み栗色の頭部が見え始めたコガモ♂・エクリプス 2/2(2022.10.25 撮影)

 続いてカイツブリ。すでに紹介したが、今年はこのカイツブリの親子5羽が池を賑わせてくれた。ほとんど鳴き声を上げることのない水鳥たちの中にあって、9月から10月にかけて、カイツブリの雛の鳴き声が池に響いていた。

 10月中旬まではずっとカイツブリの親子の姿が見られたが、下旬には雛たちの姿が現れた時と同じように、突然消えてしまった。ただ、私が雲場池に出かけるのは、朝の短い時間帯だけなので、詳しいことは判らない。池にある小島に上っているために姿を見ることができないのかも知れないし、飛べるようになった雛を連れて、親鳥ともどもどこかに移動していったのかもしれない。


カイツブリの親子(2022.10.14 撮影)


カイツブリの親子(2022.10.15 撮影)


1羽残されているカイツブリの親(2022.10.22 撮影)

 この時期マガモと同程度に数の多いのはキンクロハジロである。最初に見かけたのは9月12日であるが、その後次第に数を増し、10月下旬には10数羽になっている。群れていることが多く、隊列を組んで池を移動する姿を見かける。

キンクロハジロ♀(2022.10.27 撮影)

キンクロハジロ♂(後方の2羽、2022.10.27 撮影)


羽ばたくキンクロハジロ♂(2022.10.9 撮影)


キンクロハジロの群れ(2022.10.18 撮影)

 このほか、単独で現れた種としてホシハジロ、ヒドリガモの姿がみられた。


ホシハジロ♂(右手前)とキンクロハジロ♂(左、2022.10.9 撮影)


羽ばたくホシハジロ♂(2022.10.9 撮影)


ヒドリガモ♀(2022.10.14 撮影)

 10月下旬にはオカヨシガモが加わった。

オカヨシガモ♂ 1/2(2022.10.25 撮影)

オカヨシガモ♂ 2/2(2022.10.25 撮影)


オカヨシガモ♂(右)とコガモ♂・エクリプス(左、2022.10.25 撮影)

 紅葉は雲場池の奥でも始まり、池周辺に植えられているドウダンツツジの紅葉も加わり美しい景観を楽しむことができる。

ドウダンツツジの紅葉とマガモ(2022.10.24 撮影)

雲場池奥部の紅葉 1/2(2022.10.22 撮影)

雲場池奥部の紅葉 2/2(2022.10.22 撮影)

雲場池奥部の遊歩道(2022.10.22 撮影)

 色づいてくるのは木々の葉だけではなく、ソヨゴ、ニシキギ、ツリバナ、ズミなどの木の実も赤くなる。


ソヨゴの赤い実(2022.10.14 撮影)


ニシキギの紅葉と赤い実(2022.10.14 撮影)


ツリバナの赤い実(2022.10.14 撮影)


ズミの赤い実(2022.10.14 撮影)

 池周辺の別荘地などには種々のキノコ類が発生する。よく目立つのは赤いタマゴタケやカサに白いぼつぼつのあるテングタケである。

タマゴタケ(2022.10.12 撮影)


テングタケ(2022.10.18 撮影)

 池周辺の別荘地の庭で時々見かけるのがニホンリス。動きが素早く、撮影は容易ではないが、時にはこのように立ち止まってポーズをとってくれる。 


ニホンリス(2022.10.1 撮撮影

 池周辺には紅葉を求めて観光客が増えてくるが、ヤマガラは人をそれほど気にすることなく、大好物のエゴの実を食べにやってくる。
 
エゴの実が好きなヤマガラ 1/2(2022.10.20 撮撮影)


エゴの実が好きなヤマガラ 2/2(2022.10.20 撮撮影)

 10月から11月にかけて、紅葉を求めてあつまる観光客で雲場池は1年のうちでも一番にぎわいをみせる。そして、静かな晩秋を迎える。

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ウクライナ情勢(10/18~10/24)

2022-10-25 00:00:00 | ウクライナ情勢
10月18日
・露、キーウ無人機攻撃 民間2人死亡 イラン製使用か
・露、ベラルーシに9000人
・防衛力強化 核シェルター整備「必要」 首相、「反撃能力」にも意欲
・中台巡る問題 「平和的解決を」 官房長官
・日ウクライナ意見交換 超党派メンバー国会内で
・電気ガス代負担 膨らむ支出 家庭・企業へ4.2兆円試算 政府緩和策
・電力ガス事業者 LNGを融通 経産省方針
・防衛財源「法人・所得増税で」 自民・宮沢税調会長が見解
・法人増税けん制 経団連会長
・露 イラン製兵器に依存 イスラエル ウクライナ支援前向き
・穀物輸出延長 個別協議開始 露・ウクライナなど
・露銃乱射 宗教トラブルか イスラム教徒 上官に反発 現地報道
・中国領事館員が香港民主化デモ参加者暴行 英マンチェスター
・核兵器使用想定 NATOが演習
・対北 韓国が「護国訓練」

10月19日
・露軍、エネ施設集中攻撃 ゼレンスキー氏 「発電所3割損壊」
・露機訓練中墜落 住宅の13人死亡 ウクライナの対岸
・独原発 来春まで稼働可に ショルツ首相指示 エネルギー危機対応
・海保の統制要領 防衛相策定検討 武力攻撃事態
・「反撃能力」自公に差異 安保3文書改訂協議
 自民ー柔軟運用 抑止力最大に、公明ー「攻撃着手」厳格に判断
 防衛費、装備品移転も論点
・【社説】与党安保協議 抑止効果高める戦略を築け
・インド太平洋 協力確認 首相、ルクセンブルグのベテル首相と会談
・ウクライナ議連と面会 山田外務副大臣が面会
・モスクワ「兵動員完了」 市長宣言 反発抑える狙いか
・「中国、米に挑戦」 米国務長官
・ウクライナ兵訓練 EU分担 長期戦も視野 2年で1万5000人 新枠組
・反戦元TV職員 露出国し欧州に
・エクソン サハリン1撤退
・北ミサイル発射 関与北朝鮮の5団体制裁 米、既に資産凍結措置

10月20日
・米英「露の核」対応協議か ウクライナ情勢 国防相が緊急会談
・露司令官「ヘルソン州苦戦」 インフラ施設攻撃は継続
・北、緩衝区に350発砲撃 「韓国軍訓練は戦争演習」
・韓国軍と米軍 合同渡河訓練
・「人権侵害 露軍に責任」 国連・調査委 処刑・拷問など報告
・ウクライナで苦戦 露の核使用 阻止へ
・米欧 報復を警告 通常兵器で攻撃も 「黒海艦隊を壊滅させる」
・「無人地帯に戦術核」シナリオ
・装備拡充 恒久財源で 「反撃能力」対象 必要最小限に 公明党副代表 北側一雄氏
・自爆ドローン「イラン製」 ウクライナ、断交を本格検討 侵略加担と非難 露へ大量供給疑い
・米機を回収・解析 安価に複製品製造
・プーチン氏からウォッカ20本 伊で物議 ベルルスコーニ元首相、誕生日に
・露の名作 上演の意義 来月東京「音楽をやる使命」 
 オペラ「ボリス・ゴドゥノフ」指揮・大野さん
 音楽界の断絶 回避する動き

10月21日
・トラス英首相 辞任へ 大型減税巡り混乱 
・円安150円 32年ぶり 日米金利差を背景
・防衛予算 研究費参入 仕組み検討 首相指示 インフラ整備費も
・「戒厳令」露統制強化 ウクライナ4州発効 財産接収や移住強要
・日独 来月2プラス2開催へ 訓練・装備品 安保協力を深化
・防衛力強化 2段階で 5年後「侵攻排除」確保
・研究 産官学連携促す 防衛力有識者会議 大学外拠点カギ 学術界「忌避」に配慮
・米、「技術の卵」発掘に力 国防総省が投資 「軍民融合」中国に危機感
・装備移転原則 「見直し可能」 公明・北側氏
・ウクライナ全土 計画停電 エネ施設被害
・ウクライナに技術支援 イスラエル 武器提供はせず
・ザポリージャ 原発職員50人が「露軍の拘束下」
・露に機械を密輸 10人と企業訴追 米司法省 電子部品や精密機械
  
10月22日
・那覇軍港 浦添移設容認へ 県、25日にも表明
・米軍発表文で 日本海を「東海」 米韓演習時
・武力攻撃「着手」 状況に即し判断 防衛相
・陸海空自 統合運用を 研究開発 軍事・民生の両用で 元統合幕僚長 折木良一氏
・露、大規模撤退計画 ヘルソン州 英分析 ウクライナ、ダム破壊警戒
・米の制裁「露に重大影響」 国務省 兵器生産が低下
・日米韓の制服組 対北連携を確認
・伊新首相 極右のメローニ氏 22日にも就任、初の女性 対露姿勢や経済政策不一致懸念
・日露関係、不漁、原油高 漁業者 光見えず 値上げ 魚離れ拍車
  
10月23日
・地球を読む 「プーチンの戦争」 動員で失態 衰えの兆し 民主主義 独裁と戦う力
 フランシス・福山 米政治哲学者
・日豪首脳 新安保宣言 台湾有事に共同対処 念頭
・習氏「一強」に不満も 中国共産党大会 「68歳定年」形骸化
・日豪「準同盟」鮮明に 中国念頭 軍事面で連携 新安保宣言
・語る 防衛の視座 装備品輸出 政府主体で 産官学連携へ 司令塔必要 拓殖大教授 佐藤丙午氏
・あすへの考 覇権国家の不在 米国式世界秩序の暮れ方 ウクライナ支援。西側結束を強調する
 ほど「非西側」は冷ややかに 経済と科学技術の重心はアジアに。日本の役割がさらに重く
 国際政治学者 アミタフ・アチャリア氏
・規約に「忠誠」巨大権威 「領袖」「習近平思想」は言及なし 2022共産党大会
・中央委員も「習派」多数 長期的影響力 狙いか
・外交部門トップ 王毅氏が昇格へ
・伊、メローニ政権発足 3党中心右派連立 初の女性首相
 ジョルジャ・メローニ氏 45 母子家庭 高卒で政治家志す
・ウクライナ 露軍、冬に立て直しか 米報道 晩秋から戦車進軍困難
・ウクライナ情勢 米露国防相協議 電話会談
・イラン製無人機 英仏独「調査を」 安保理に書簡
・よみうり堂 本 ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記 ズラータ・イヴァシコワさん

10月24日
・ウクライナ エネ施設巡り攻防 侵略8か月 露、ドローン多用
・「習派」指導部固める 3期目発足 李強氏 首相へ
・2022共産党大会 強国リスク㊤ 台湾侵攻 現実味増す
 軍・経済「台湾シフト」 8月演習の司令官昇格 供給網強化 制裁に備え
・首相、豪から帰国
・習氏「側近体制」完成 中国 ブレーキ役不在
・日本 強硬路線を警戒
・経済統制強化へ 3期目習政権 「分配」「国有企業」重視 「ゼロコロナ」継続見通し
 成長や雇用 阻害の恐れ
・【社説】習氏3期目政権 巨大な権力を何に使うのか
・ウクライナ侵略8か月 
 戦禍の記憶「3D」で継承
 ウクライナ軍は東・南部で反転攻勢を続けている
 露軍苦戦「自国」に被害 戦力不足 動員で混乱 核使用 威嚇強める
・ミサイル攻撃 計画的か ドイツ外交評議会シニアフェロー アンドラーシュ・ラーツ氏
・習氏意向 政治局も反映 国家安全や宇宙分野 重視 制服組トップ実戦経験者 
 軍ポスト 作戦部門に力点 米「攻撃的な外交」警戒
・習政権3期目どこへ
 独裁統治 現実と乖離も 東北大教授 阿南友亮氏
 政策・経済 不満広がる 米ハドソン研究所上級研究員 マイルズ・ユー氏
 西側諸国団結に危機感 元中国大使 宮本雄二氏
・露部分動員41人死亡 独立系メディア 招集20人参戦拒否
・侵略8か月 祖国のため 再び戦う 日本で治療 ウクライナ兵
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雲場池の水鳥(22)カイツブリの子育て

2022-10-21 00:00:00 | 野鳥
 昨年カイツブリを紹介した時にも触れているが、雲場池の入り口に町が設置した案内板があり、ここに雲場池の生態系として水鳥の代表に選ばれているのが、カイツブリである(2021.6.18 公開当ブログ)。

雲場池の入り口に設置されている案内板


案内板に示されている雲場池の生態系(2022.9.26 撮影)

 数年前から朝の散歩を始め、雲場池周辺をめぐるようになったが、せっかくの機会なのでカメラをぶら下げて、池に集まってくる水鳥などを撮影してきた。しかし、カイツブリを見ることは稀で、あまりその姿を撮影する機会はなかった。

 数が一番多いのはマガモであるが、この種は冬鳥で夏には北に帰り、いなくなってしまう。通年姿を見ることができるのは、北に帰らずにここに残った1羽のマガモ♂とカルガモだけということになる。

 昨年まで、この調子では案内板の内容に「偽りあり」ということになってしまうなと思っていたが、今年はいつもと様子が違った。カイツブリの親子の姿が見られたのである。

 今年は、水鳥に関してほかにも話題が多かった年で、カルガモが7羽の雛を育てたし、昨年に続いて一羽のマガモ♂が北に帰ることなく、雲場池で夏を過ごして、エクリプスに変化し、再び元の姿に戻る一連の様子を見せてくれた。また、オシドリも何度か姿を見せた。

 カイツブリの姿も目撃してはいたものの、この池で繁殖していることには気がつかなかった。実際、昨年の撮影記録を見ても、4月から5月にかけての1か月ほどに限られていて、その後は姿を見ることはなかった。

 今年はかなり遅く、7月になってから姿を見るようになった。雲場池には先の案内板にあるように魚が生息している。魚種数は定かではないが、この案内板にある種のほか、大型の魚(ニジマス?)もわずかながら生息しているようで、およそ30㎝程に成長した姿を見ることがある。


雲場池でみられる小魚 1/2(2022.8.27 撮影)


雲場池でみられる小魚 2/2(2022.6.30 撮影)


雲場池に生息する大型の魚(2022.9.14 撮影)


カイツブリと大型の魚(2022.9.25 撮影)

 これらの魚を狙いカイツブリのほかダイサギやカワウも集まっている。次の連続写真は、まだ雛の姿を見る前のもので、カイツブリが潜水したのを目撃して、ファインダー越しに様子を見ていたところ、浮き上がってきたカイツブリの口には魚が咥えられていた。そしてやや大きめのその魚を飲み込んでしまった。


小魚を捕えて飲み込むカイツブリ(2022.8.4 撮影)
 
 さて、今年は恐らく池の中にある島で営巣していたのであろう、雛がある程度育ってきた時、突然母鳥が背中にその雛を乗せて池の中に連れ出してきたところに出会った。9月1日のことであった。


突然雛を連れたカイツブリの夫婦が池に現れた(2022.9.1 撮影)

 よく見ると左の♀(推測)の背中に2羽、右の♂のそばにもう一羽、計3羽の雛がいることがわかる。

 昨年紹介したカルガモの場合は雛と共に行動しているのは母鳥だけであったが、カイツブリは夫婦揃って雛の世話をしている。特に♂の方はかいがいしく餌を探してきては雛に与えている。♀は背中に雛を背負っているので、池に潜って餌を取ってくる作業はもっぱら♂に任せているようである。






雛に餌を与えるカイツブリの♂(2022.9.1 撮影)

 最初に見かけたときの雛は、親鳥の半分ほどの大きしかなく、母親の背中で羽の下にすっぽりと入ってしまい、姿が見えなくなるほどである。



母鳥の背中に入り守られる雛(2022.9.1 撮影)

 2日後、母親の背中に2羽の雛がはっきりと見えた。もう1羽は父親から魚をもらって何とか飲み込んでいた。

母鳥の背中に潜る2羽の雛(2022.9.3 撮影)



親にもらった魚を飲み込むカイツブリの雛(2022.9.3 撮影)

 次の日は3羽の雛が揃って母親の背中から下りて池で泳いでいるところに出会った。

母親の背中から下りて池で泳ぐ3羽の雛 (2022.9.4 撮影)

母親を追って泳ぐ3羽の雛 (2022.9.4 撮影)


頭頸部と胴部の縞模様がかわいい雛の姿(2022.9.4 撮影)

親にエサをねだる雛(2022.9.4 撮影)

母親の背中に競ってのぼる3羽の雛(2022.9.4 撮影)

親子(2022.9.5 撮影)

親から餌をもらう雛 1/2(2022.9.10 撮影)

親から餌をもらう雛 2/2(2022.9.10 撮影)

 雛は日増しに成長し、胴部分に見られた縦じま模様は次第に薄くなっていくが、まだ親と比べると体の大きさには差がある。


雛の胴部分に見られた縦じま模様は次第に薄くなっていく(20-22.9.14 撮影)


片方の足を伸ばしてくつろいだ様子を見せる雛(2022.9.14 撮影)

まだ親とは体格差がある(2022.9.14 撮影)

 表情もずいぶんしっかりした感じがするようになる。




しっかりした顔つきになってきた雛(2022.9.17 撮影)

 親鳥は、この頃から雛に餌をすぐに与えず、じらすようになった。自分で餌を採るように仕向けているようである。雛の方もこのころから潜水の練習を始めるようになった。

親鳥は雛に簡単には餌を与えない 1/2(2022.9.17 撮影)

親鳥は雛に簡単には餌を与えない 2/2(2022.9.28 撮影)

 雛の体はさらに大きくなり、親鳥と同じくらいになってきたが、まだ餌をねだる様子が見られる。

親に餌をもらおうとする雛 1/2(2022.10.3 撮影)

親に餌をもらおうとする雛 2/2(2022.10.3 撮影)

エサをもらおうと親に近づく雛(2022.10.9 撮影)


ようやくエサをもらうことができた(2022.10.9 撮影)

 10月も中ごろになると、雛は自ら潜水して餌を採り始める。このころには雛はどんどん親から離れて池を自由に動き回る。渡ってきたばかりのマガモのペアに近づくこともあり、もう親子5羽が揃った姿も撮影できなくなってきた。

潜水するカイツブリの雛(2022.10.15 撮影)


自分で潜水して採った餌を食べるカイツブリの雛(2022.10.14 撮影)

北から渡ってきたマガモのペアに近づくカイツブリの雛(21022.10.14 撮影)

 次は今朝見かけた2羽のカイツブリである。左は親鳥、右が雛だが大きさは同じくらいになった。しかし、雛の鳴き声はまだ「ピーピー」と池に響いている。

カイツブリの親鳥とすっかり成長した雛(2022.10.20 撮影)

 雛の初見から約50日が過ぎた。母親の背中にいた雛は今では広い池を自由に泳ぎ回るようになり、餌も自分で採ることができるようになってきた。カイツブリ親子の観察・撮影はまだ続けようと思うが、ひとまずここで区切りをつけることとした。




 



 



 
















 


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ウクライナ情勢(10/11~10/17)

2022-10-18 00:00:00 | ウクライナ情勢
10月11日
 新聞休刊日

10月12日
・露、連日の報復攻撃 首都キーウなどウクライナ全土20か所 ミサイル80発
・G7首脳 露を非難へ ウクライナ支援強化 緊急会議
・北発射 現地に金正恩氏 9月下旬以降7回 「戦術核運用部隊の訓練」
・露「併合」非難決議採決へ 国連総会緊急会合 記名投票で
・原発「安全保護地帯」協議へ IAEA事務局長・プーチン氏
・外部電源が復旧 ザポリージャ原発
・中国艦 沖縄沖に 領海侵入なし
・米空母との訓練 陸自部隊が参加 地対艦ミサイル展開
・クリミア大橋爆発 露「領土攻撃」に対抗 ウクライナの重要施設標的 戦力は低下指摘も
・キーウ 緊張再び シェルター避難
・露のミサイル攻撃非難 松野官房長官
・弾道弾「港湾部で発射」 浜田防衛相
・北、核実験布石か 標的(韓国の作戦地域内の各飛行場)を明示 緊張高める ミサイル発射 
・反プーチン 広がり期待 ノーベル平和賞 露人権団体「メモリアル」
 元国際組織代表 ヤン・ラチンスキー氏
・露から撤退 1000億円特別損失 日産自動車
・【解説】先制使用 新法令採択 北、戦術核の脅威 高める狙い 非核化要求 断念させる思惑も
 日米韓 合同訓練に注力
・新聞週間
 ウクライナ惨劇追う 虐殺・拷問 露が戦争犯罪

10月13日
・ウクライナ侵略巡り 新聞「必要な情報提供」64% 本社世論調査 
・ウクライナ防空強化へ 露攻撃 エネ施設3割被害 
・G7「露が戦争犯罪」 報復攻撃に非難声明
・露の核使用言及 「無責任」と非難 バイデン氏
・英情報機関長官 「露の弾薬枯渇」
・【社説】Jアラート 国民保護に不備は許されない
・対北 日米韓連携を確認
・外相 避難民支援「継続」
・国外退去の露領事 出国
・「安全保護地帯」 露に設置要求 IAEA事務局長
・新聞週間 新聞報道「正確」7割 
 ウクライナ 「フェイク」に警戒感
・GZEROサミット 露侵略下 深まる分断  日本「米中を選択」不要
 中露念頭 アジア安全強化 基調講演 イアン・ブレマー氏 米国際政治学者
 露への新規投資 停止 宮園雅敬 GPIF理事長
・避難長期化 孤立じわり ウクライナから2000人が来日 
 学校 言葉の壁解消へ一歩、同胞つながり求め転居も
 
10月14日
・露「併合」無効143か国賛成 国連総会 決議を採択
 侵略開始後 最多の支持
・【社説】ロシア非難決議 暴挙許さぬ国際世論の表れだ
・「北、核の弾頭化を実現」 防衛相、衆院審査会で
・ウクライナへ「越冬支援」 自民、総合経済対策へ提言案 
・尖閣周辺航行 是正要求 中国外務省アジア局長に
・強国・強軍路線 危うさ 中国共産党大会
 自国優先 国際社会と摩擦 米主導の秩序 連携で対抗
・米核抑止 中露が脅威 「中国、唯一の競争相手」 安保戦略
・ウクライナ 露軍、40か所以上攻撃
・プーチン氏「逆風」緩和へ外遊 カザフ訪問 国際会議で米批判
・日米共同訓練に露外務省が抗議 HIMARS巡り

10月15日
・自民税調会長 「防衛費増へ恒久財源」 法人・所得増税 検討示唆
・北ミサイル 今年27回目 日本海EEZ外 韓国は独自制裁
・【社説】米国家安保戦略 中露による秩序の破壊を防げ
・米安保戦略を高評価 林外相
・北、軍事挑発相次ぐ 軍用機・ミサイル・砲兵射撃 韓国は「実践的」訓練へ
・露、CISに「低姿勢」 首脳会議 制裁で依存強まる
・NATO 欧州「共同防空」に合意 「スカイシールド」 露脅威に備え
・核使用なら「露軍を壊滅」 EU外相、通常兵器で
・露、重要インフラを攻撃 ハルキウ州 冬前に電力打撃狙う
・サハリン1移管 露首相が政令 新会社設立
・北、日本の暗号資産窃取か ハッカー集団 警察庁、異例の公表

10月16日
・中国原潜 能力向上急ぐ 対米 核報復攻撃の中核 党大会前、異例の公開・新型も開発
 米国:SSBN14隻、SSN50隻  中国:SSBN6隻、SSN9隻
 SSBN(戦略核弾道ミサイル搭載可能原子力潜水艦)
 SSN(水上艦艇・潜水艦攻撃型原子力潜水艦)
・米、同盟国と連携し対抗 「オーカス」活用 豪に原潜8隻計画
・露動員「2週間以内に完了」 プーチン氏 批判回避狙う
・ウクライナ エネ施設15か所復旧
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タマゴタケ 2022

2022-10-14 00:00:00 | キノコ
 今年はタマゴタケの発生数が多かったと感じている。6年ほど前にタマゴタケが自宅周辺にも発生していることを知り(2016.9.9 公開当ブログ)、その季節になると朝の散歩コースを少し延長して迂回し、タマゴタケを探しながら歩くようになった。どのような場所に発生するかが、次第にわかるようになってきていた。

 そんなことも手伝ってか、今年は例年に比べてタマゴタケを見かけ、撮影する回数も増えている。

 今年の初見日は7月9日で、昨年の6月22日より半月ほど遅かった。その後この原稿を書いている10月上旬にもまだ発生が続いていて、12日に見つけたタマゴタケは、これまで見た中でも一段と赤色の強いもので、次のようであった。長さは約10㎝ほどである。


カサの赤色が濃いタマゴタケ(2022.10.12 撮影)

 以前、妻がツイッターでタマゴタケの写真の1枚を紹介したところ、「ベニテングの会」の関係者の目に留まり、写真利用の問い合わせが来たので、承諾したことがあった。その後、何回かその方に当地で撮影したタマゴタケの写真をお送りしたが、軽井沢のタマゴタケの形状は、寒冷地型ですねとのコメントをいただいた。

 タマゴタケに地域による変異があるとは知らなかった。そこで、ウィキペディアでタマゴタケの項を見ると、

 「タマゴタケ(卵茸、Amanita caesareoides)は、ハラタケ目テングタケ科テングタケ属のテングタケ亜属タマゴタケ節に分類されるキノコの一種。従来の学名はA. hemibapha (Berk.& Br.) Sacc.だったが、近年の遺伝子レベルでの研究により変更された。ただし、遺伝子解析及び胞子の分析から、日本産のタマゴタケには外見上見分けがつかない未記載の隠蔽種が存在することが判明している。狭義のタマゴタケは亜寒帯に生息し、隠蔽種は温帯に生息する。」

とあるので、およそ1000mの高地にある軽井沢に産するものは、この狭義のタマゴタケの方かと思われた。ウィキペディアには外見では見分けがつかないとあるが、慣れた目には違いが判るのだろうか。

 また、ウィキペディアには信州大学で栽培に向けた研究が進められていると紹介されているが、菌糸の培養に成功したのが亜高山帯の集団で、狭義のタマゴタケと書かれているので、軽井沢産のものと同じ種ということになる。

 ただ、今年撮影したタマゴタケの写真を見比べてみると、カサ部分の色や形、柄のまだら模様の強弱などさまざまである。当地のタマゴタケには前記の2種が混在しているのかもしれないなどと思ったりする。

 そうしたことから、以下に今年撮影した写真を多めに紹介する。

 まず、タマゴタケの名の元になっている卵殻状の白い外被膜に包まれて、まだキノコの部分(子実体)が出てくる前のものから。
 この状態では似たキノコもあるので、タマゴタケと断定はできないが、すぐ近くに赤い子実体の見えるものが発生していたので、間違いないと思う。


まだ外被膜に完全に覆われているタマゴタケ(2022.9.14 撮影)

 続いて外被膜を破って赤い子実体が出始めているもの。

赤いタマゴタケの子実体が出てきた(2022.7.25 撮影)

 この子実体は外被膜を地面に残して10センチ前後の長さに成長する。このカサの部分が閉じている時期を幼菌と呼んでいる。

外被膜を破り成長するタマゴタケ(2022.9.17 撮影)

タマゴタケの幼菌 1/5(2022.8.29 撮影)

タマゴタケの幼菌 2/5(2022.8.31 撮影)

タマゴタケの幼菌 3/5(2022.7.25 撮影)

タマゴタケの幼菌 4/5(2022.7.27 撮影)

タマゴタケの幼菌 5/5(2022.9.3 撮影)

 この後、カサが開き、中心部から外に向かう条線が見えるようになる。

カサが開き始めたタマゴタケ 1/4(2022.7.25 撮影)

カサが開き始めたタマゴタケ 2/4(2022.7.27 撮影)

カサが開き始めたタマゴタケ 3/4(2022.7.29撮影)

カサが開き始めたタマゴタケ 4/4(2022.8.31撮影)

カサが開いたタマゴタケ 1/2(2022.9.12撮影)

カサが開いたタマゴタケ 2/2(2022.7.27撮影)

 カサはさらに開き平らな状態から中心部のくぼんだ皿状になるが、この状態は老菌と呼ばれる。

カサが平らに開いたタマゴタケ 1/3(2022.7.29 撮影)

カサが平らに開いたタマゴタケ 2/3(2022.9.1 撮影)

カサが平らに開いたタマゴタケ3/3(2022.8.31 撮影)

カサの中心部が窪みはじめたタマゴタケ(2022.9.1 撮影)

カサの中央が窪んだタマゴタケ(2022.8.19 撮影)

珍しくたくさんのタマゴタケが発生していた(2022.8.29 撮影)

 
カサが反り返り枯れ始めた老菌のタマゴタケ(2022.8.4 撮影)

 タマゴタケは鮮やかでよく目立つ毒々しいような外観に似合わず、優秀な食用キノコであることが知られているので、採集され食卓に上ることも多いと思われるが、以前にも記したように、軽井沢では山菜・野生きのこ採集の自粛要請が出されており、状況は現在も変わっていない。次のようである。

 「軽井沢町産のコシアブラ・タラノメ・ゼンマイ及びコゴミ(野生)については、食品衛生法の基準値(※1)を超える放射性セシウムが検出されているため(※2)、長野県から採取、出荷及び摂取に係る自粛要請が出ています。
 
 また、軽井沢産のコシアブラ及び野生きのこについては、複数の市町村で食品衛生法の基準値(※1)を超える放射性セシウムが検出されているため(※2)、原子力対策本部長から出荷制限の指示が出ています。
 
(※1)基準値:放射性セシウム100ベクレル/kg
(※2)過去に検出されたものを含む
 
 採取、出荷及び摂取の自粛対象品目、出荷制限の対象となっている品目において、検査結果で基準値を超えないものもありますが、確実な安全性が担保されていないとのことから、自粛要請及び出荷制限は継続となっています。(2022年5月18日 更新 軽井沢町公式ホームページより)」

 残念なことであるが、今のところ屋外で見かけたタマゴタケは観察・撮影だけにとどめるしかない状況である。

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