昨年12月6日、東京ドームシティー プリズムホールで開催されていた、テーブルウエア・フェスティバルを見るためにJR水道橋駅に出かけた。
もう20年ほど前になるが、転勤先の広島県三次市の液晶製造工場から東京の本社に戻ってきた時の職場は、この隣の飯田橋の駅近くにあった。この頃、本社は有楽町駅前にあったが、手狭になっていたこともあって、飯田橋のビルに電子関連の部門が分室として置かれていたからである。毎日通勤していたものの、飯田橋駅で乗り降りするだけで、周辺を見て回ったり、隣にある後楽園球場に足を運ぶことはなかった。
職場での昼食時には飯田橋駅周辺から神楽坂あたりに出かけて行き、何軒かの行きつけの食堂も自然にできた。ただ、特に少し遠出して、おいしい店を探して水道橋周辺に出かけるということもなかった。
今回水道橋駅から会場のプリズムホールを目指し歩き始めたが、後楽園ホールビルや東京ドームホテルなどが立ち並び、辺りの様子が一変していて、案内板を見てもなかなか目的の場所は見つからない。
結局東京ドームホテルを通り過ぎて、周辺を見通せる2階の広場に上り、ここで再び案内板で確認してようやく会場に辿りついた。
さて、このテーブルウエア・フェスティバル、1993年から毎年開催されているという。以前アンティーク・ガラスショップを始めようと計画していた頃にも、一度出かけたことがあったが、もう10年近くも前のことになるので、確か東京ドームでの開催であったと思うが、どのような様子であったのかよく覚えていない。
今回は、新聞広告で開催を知ったが、その広告の写真には、たくさんの美しいワイングラスが写っていたので、一層、興味を持ったのであった。
テーブルウエア・フェスティバルのパンフレット
この新聞広告には「海外ブランドが一堂に会する”器の祭典”」といった文字や、女優の黒柳徹子さんと田川啓二さんの写真と共に、「一年で最も華やぐクリスマスシーズンに開催となる『テーブルウエア・フェスティバル』。お二人が演出する華ある煌めきのクリスマス空間で皆さまをお迎えいたします。」といった文章が添えられていたことも興味を惹いた。会場で受け取ったパンフレットにも同様の写真や文章などの内容が掲載されている。
また、「国内・海外のグラスウエアが壁面を美しく飾る中、シャンパンを憧れのグラスでテイスティングする。」といった企画もあり、グラスメーカーとしては、KAGAMI、北一硝子、島津薩摩切子、リーデル、ロブマイヤーの名前が見られた。
会場に入るとすぐに黒柳徹子さんと田川啓二さんが演出を手掛けたという「Welcome Coordination」の展示ブースが目に入り、次のようであった。
黒柳徹子&田川啓二さんの「Welcome Coordination」展示ブース(2023.12.6 撮影)
この展示ではグラス類もふんだんに使用されていて、モーゼル社の代表製品マハラニも見られた。今回のブログではこの展示内容の写真も含めて、会場の主な展示品を3D写真でご覧いただこうと思う。
「Welcome Coordination」展示の3D写真 1/2(上:平行法、下:交差法 2023.12.67 撮影)
「Welcome Coordination」展示1の3D写真 2/2(上:平行法、下:交差法 2023.12.67 撮影)
続いて、レイノーのブース。この展示品の写真は新聞広告やパンフレットにも使用されているものであるが、ここでの展示はその内の赤を基調とした部分だけの展示になっていて、白を基調とした展示の方は別のコーナーで見られた。
「Welcome Coordination」展示ブース2の3D写真 1/2(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
同じ展示ブースを、左側から撮影したものは次のようである。
「Welcome Coordination」展示ブース2の3D写真 2/2(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
この展示ブースに続いて、特集企画「Christmas & New Year 」として、著名ブランドの製品を展示したコーナーがあり、アウガルテン、エルキューイ、オレフェス、ジャン・ルイ・コケ、Twing New York、ベルナルド、ヘレンド、リーデル、レイノー、ロブマイヤーの製品展示ブースがあった。
テーブルセッティングの主役は、皿や器類、ドリンキング・グラス類、そして各種のカトラリー、和食では箸ということになるが、私が興味を持っているグラス類についていえば、それほど多くのメーカーが出品していたわけではなかった。
国内で人気の高いバカラをはじめとして、モーゼル、ラリックなどの製品の姿はなく、ロブマイヤー、リーデル、オレフェスなどの意欲的な最新作を見ることができた。
次はリーデル社の展示コーナーの3D写真。この製品はほかのいくつかの展示作品にも用いられていた。
リーデル社の展示コーナーの3D写真(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
特集企画・展示コーナーの3D写真(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
オレフォス社の展示コーナーの3D写真(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
ヘレンド社の展示コーナーの3D写真(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
また、今回はカトラリーにも期待していた。こちらもそれほど多くのメーカの展示はなく、ブースを構えていたのはフランスのエルキューイだけで、人気のクリストフルは専用ブースではなく、特集企画展示の中に最新のセット製品が見られた。
エルキューイ社の展示コーナーの3D写真(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
この奥の「テーブルウェア大賞」展示コーナーには、コンテストに入選した作品が展示されていた。
「テーブルウェア大賞」作品展示コーナーの3D写真 1/7 (上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
「テーブルウェア大賞」作品展示コーナーの3D写真 2/7 (上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
「テーブルウェア大賞」作品展示コーナーの3D写真 3/7 (上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
「テーブルウェア大賞」作品展示コーナーの3D写真 4/7 (上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
「テーブルウェア大賞」作品展示コーナーの3D写真 5/7 (上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
「テーブルウェア大賞」作品展示コーナーの3D写真 6/7 (上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
「テーブルウェア大賞」作品展示コーナーの3D写真 7/7 (上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
これらの展示に共通しているのであるが、グラス類が展示作品をより立体的に見せ、高さを演出するものとして使われていることがわかる。
テーブルセッティングの展示のほかに、会場には100近くの出展ブースがあり、ここでは陶磁器、カトラリー、ガラス器などの展示販売も行われており賑わっていた。ガラス器では国内メーカーのKAGAMI、薩摩切子などのブースも見られた。
やや古い時代のガラス・チロリが見られる展示販売ブースから(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
展示販売ブースから 1/7(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
展示販売ブースから 2/7(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
展示販売ブースから 3/7(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
展示販売ブースから 4/7(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
展示販売ブースから 5/7(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
展示販売ブースから 6/7(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)
展示販売ブースから 7/7(上:平行法、下:交差法 2023.12.6 撮影)