まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

Q.看護学校にいる男子ってどう思いますか?

2013-04-19 18:26:21 | 哲学・倫理学ファック
これも初めてもらった質問です。
看護学校には各学年1名~5名くらいの男子学生がいます。
だいたい平均して1割弱といったところでしょうか。
やはり常に少数派ですから、自分たちがどう見られているかというのは気になるのでしょうね。

看護学校では以前まで 『ホスピスの理想』 という本を教科書に使っていました。
この本が刊行されたのは1997年のことですが、その頃はまだ 「看護師」 という概念がなくて、
本のなかではすべて 「看護婦」 と記載されていました。
ほんの20年前ぐらいまでは看護は女性の仕事だという先入観があったのですね。
今年の相馬の看護学生は11期生。
1期生のときにはすでに男子学生が1人か2人いたと思います。
その後はだいたい、先に述べたとおり1割弱くらいの男子学生が常にいました。
「看護師」 という概念も定着して、男がいるのが当たり前という感覚になってきています。

さて、質問に戻りますが、看護学校にいる男子のことを私はどう思っているのでしょうか?
初めて看護学校で教えるようになったときは、男子のことよりも、
女子も含めて看護学生というものそのものに対していろいろな偏見をもっていました。
『おたんこナース』 のなかに看護師は 「白衣の天使」 という目で見られがちだ、
というエピソードが出てきてなるほどと思いましたが、
私も当初は看護師や看護学生に勝手なイメージというか、過剰な期待を抱いていました。
みんな献身的に人助けをする仁愛の心に満ち溢れた若者なんだろうとか、
国家試験に向かってすべてをなげうって勉強する生真面目な学生なんだろうとか、
医学・看護学を修めた科学者の卵のような人たちなんだろうとか…。
しかし、実際に授業で出会って、ワークシート等を通していろいろ知ってみると、
看護学生もフツーの大学生と変わらない、ただのキャピキャピした今どきの若者なんだなあ、
ということがだんだんわかってきました。
ファッションに気を遣い、恋に悩み、友だちと一緒にバカ話で盛り上がる、
そういうごくフツーの生活を送って青春を謳歌しながら、
学校の課題もこなし、国家試験の勉強もイヤイヤながらがんばっているという姿が見えてきました。

私にとっては看護学生全般に対して抱いていた勝手な過剰な期待と、
現実の看護学生像とのギャップのほうが大きかったので、
その中での男子と女子の違いというのはほとんど大差ありませんでした。
そして実際、大勢の女子に囲まれた少数派であるからといって、
女の子っぽいとか、召使い的位置づけであるとか、逆にハーレム状態であるということもなく、
ごくフツーにクラスのなかに溶け込んでいるなという感じでした。
ですので、ご質問に対しては次のようにお答えしておきましょう。

A.看護学校にいる男子だからといってどうということもなく、
  福島大学の男子学生と変わらない、ごくフツーの男の子たちなんだなあと思いました。


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