まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

反原発運動としての家電買い換え

2013-07-29 14:24:33 | グローバル・エシックス
現在の住居に引っ越してきてそろそろ7年が経とうとしています。
引っ越し当初から冷蔵庫を買い換えたいと思っていたのですが、
ほかにも買い換え・買い足しに緊急を要する家電がいろいろありましたし、
当面、前から使っていたものでも使えないというわけではなかったので、
どうしても後回しになってしまっていました。
原発事故が起こった際にも、東電に対する見せしめのために、
よりエコな冷蔵庫に買い換えてやろうと何度か家電量販店を回ったことがありましたが、
福島で冷蔵庫を買い換えても、東北電力に痛手を与えるだけで、
東京電力にとっては痛くも痒くもないということから、つい二の足を踏んでいました。
しかし、この二度にわたる敗戦があり、日本中が原発再稼働へ向けてまっしぐらのなか、
敵は東北電力も含めたすべての電力会社であるということを再認識し、
とうとう冷蔵庫の買い換えを決行いたしました。

原発事故前から冷蔵庫を買い換えたかったのは、
うちの台所のレイアウトによるものです。
我が家のキッチンは一番奥まったところに冷蔵庫置き場があります。



こんな感じです。
冷蔵庫と向かい合った位置にI Hコンロがあり、
光が入ってきているドアはベランダへ通じるドアです。
つまり、キッチンの一番右奥に冷蔵庫を置かなくてはならないのです。
ところが普通の冷蔵庫って左開きです。
写真に写っている以前使っていた冷蔵庫も左開きでした。
すると、冷蔵庫のドアを開けるとこうなっちゃうのです。



これだと、冷蔵庫のなかのものを取り出すためには、
I Hコンロとベランダへのドアに囲まれた狭い三角スペースに身を潜め、
自分の身体に当たらないように気をつけながら冷蔵庫のドアを開け、
物を取り出してからまたドアをよけながらドアを閉めるという、
ひじょうに窮屈な動作を毎回強いられていたのでした。
ですので、引っ越し当初からいつかは右開きの冷蔵庫に買い換えたいと思っていたのです。

ところが、一昔前までは冷蔵庫は左開きのものと右開きのものが用意されていたように思うのですが、
チェックのため家電量販店を回ってみても、右開きの冷蔵庫はほとんど見つかりませんでした。
カタログやインターネットで調べてみても、どうやら右開きは時代遅れのようです。
そうこうしているうちにフレンチドアという両開きのものが主流になってしまいました。
冷蔵室のドアが半分に分かれている観音開きタイプのやつです。
フレンチドアならまあ左開きよりはまだましですが、
それでもたいがいのフレンチドア製品は、左よりも右のドアのほうが大きめに作られており、
右半分の物を取り出すにはあいかわらずあの窮屈な姿勢を強いられます。
また、我が家の冷蔵庫スペースは幅が70センチしかなく、
フレンチドア製品は幅が75cmくらいあったりして、そもそも置くことができません。
さあ、どうしたらいいのでしょうか?

唯一の解決策はシャープの 「どっちもドア」 でした。
右からでも左からでも開けられるというスグレモノです。
HPで見てみたところ、23年も前から作られていたようです。
若い頃、特に自分で冷蔵庫を買うというつもりはなくても、家電量販店とかでこれを見かけて、
どうして両方から開けられるのかなあと仕組みを解き明かそうとしたものでした。
このシリーズが23年間もずーっと支持され続けているなんて、
さすがは目の付けどころがシャープです。
というわけで今回はシャープの 「どっちもドア」 のラインナップのなかから、
SJ-PW42X というものを選んで購入いたしました。
一人暮らしですからもう少し小さめのものにするということも考えましたが、
冷蔵庫ってなぜか小さいもののほうがエコ性能が低かったりするんですね。
消費電力やらエコ性能を勘案し、最も電力会社に痛手を与えられる機種を選びました。
購入にあたっては元家電院生さんのおかげで、ケーズデンキで安く手に入れることができました。
元家電院生さん、本当にありがとうございました
届いたものがこれです。



見た目は今まで使っていたものとほとんど変わりありません。
しかし、ドアを開けるとこう↓です。



おおっ、使い勝手がよさそうだあ
これで料理の時間がだいぶ短縮されるのではないでしょうか。
ちなみに今まで同様こっち向きに開けることも可能です。



お客さんが来ていて庫内の散らかり具合を見せたくないときはこうやって開けるのもアリでしょう。
生活が便利になった上に消費電力を下げられるとは、なんと素晴らしい文明の利器なんでしょう。
田中優先生も御著書のなかで、省エネ家電に買い換えることが、
私たちが身近でできる環境運動であり、反戦運動でもあると書いていらっしゃいました。
さあ、皆さんも省エネ家電に買い換えて、みんなで一緒に大きな声で歌おうじゃありませんか

「電力は余ってる 要らねえ 欲しくねえ
 原子力は要らねえ 危ねえ 欲しくねえ
  (RCサクセション 「サマータイム・ブルース」 より引用)


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