暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

葉月の教室だより・・・湿し灰と葛の花

2016年08月31日 | 暁庵の裏千家茶道教室


 湿し灰づくり・・・長雨や台風で作業場が玄関へ

葉月も明日でお終い、8月31日はKさんのお稽古です。

長雨や台風襲来に備えて、湿し灰の作業場をベランダから玄関の土間へ移動させていました。
葉月中(つまり明日まで)に何とか終了したいものと、数日かけてせっせと篩っています。
しかし、バケツ3杯分(・・といっても半分の容量)なので、腰と相談の作業は思うようにはかどりません。
何とかバケツ2杯分が終了、クーラーボックス(小型)とポリ容器が一杯になりました。ヤッタね! 
なんか、とてもリッチな気分です。

30日の午後になると台風10号が通り過ぎたらしく、雨も止み陽射しが戻ってきました。
葉月とは思えない清々しい涼風が吹き渡る夕方だったので、ツレと散歩へ出ました。
約10分ほどで帷子川(かたびらがわ)です。
濁った川水の水量は少ないのですが、ガマや葦がなぎ倒されていて、それなりの出水を思わせます。
帷子川に沿った散歩コースを歩き、湿し灰保存用のポリ容器を買うために大型100円ショップを目指しました。


     桂籠に生けた葛の花

途中、葛の花独特の甘い芳香が漂う場所があり、群がって咲いている葛の花を発見。
とても採取しやすい場所と高さだったので、この花を明日の稽古に使いたい・・・と思いました。
100円ショップでキッチン鋏を購入し、目に留まった一枝を採取、
帰るとすぐに余分な葉や花を取り除き、末端をガス火で炭化させて、深水で養いました。

翌日(31日)のこと、いつもは竹尺八、桂籠、やな籠に生けていたのですが、急に釣り花入に生けたくなりました。
気難しく生けるのが難しいのですが、その日は特に難しかったです。
だいぶ葉や花を整理して、何とか落ち着いたかしら?


   今日は釣り花入に生けてみました                             

13時過ぎにKさんが着物姿でいらっしゃいました。
紺地の着物に白地に銀の模様のある帯、とても涼しげでシックでした。
6月頃からK先生(暁庵の知人)に着物の着付けを習い始めたのですが、初めてご自分で着ていらしたのです。
「先生、どうでしょうか? おかしくないですか?
 帯の手が長すぎてしまったのですが、自分では直せなくって・・・」
「とても上手に、きれいに着れていますよ。
 どれどれ・・・たしかに少し帯の手が長いかしら。ここをひっぱると・・・少しは短くなったかな~」

                      
二度目の風炉初炭手前にも挑戦し、濃茶(大津袋)で続き薄など盛り沢山でしたが、着物で頑張ってくれました。
それにしても、やはり着物でお稽古していると、
「洋服の時とは雰囲気が違って、所作もしとやかでステキだなぁ~」と思います。
着付けのK先生から
「あとはどんどん着物を着て外出して、着慣れてください」と言われているそうですが、
また、お稽古にも着物で来てくださると嬉しいです・・・。
                               


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