暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

五葉会の第2回五事式・・・(2)

2018年04月30日 | 暁庵の裏千家茶道教室


(つづき)
腰掛待合で銅鑼を待っていると
「あらっ! 今鳴ったかしら?」とお正客さま。
銅鑼の最後の音だったようです。
・・・それで、もう一度聞こえる場所で打って頂くようお願いしました。
  大・・・小・・中・・中・・・大

後座は、廻り花、且座(香と濃茶)、花月(薄茶)、一二三之式です。
席入りすると、床の中釘に七つ節の竹尺八が掛けられていました。
後座から半東宗厚さんが四客に加わって全員が揃い、賑やかになりました。
亭主宗真さんが皆で持ち寄った花をいっぱい乗せた花台を持ち出し、「どうぞお花を」と正客へ声を掛けました。

「お先に」、正客から順に床前に進み、たくさんの花の中から選び、一つの花入へ生けていく様はまるで短い映画を見ているようでした。
お一人お一人の個性や思いが選ぶ花や生け方に現われて、一同ため息が出る思いで見つめます。
折角生けたその花と風情を楽しみ、惜しみつつも・・・「上げさせて頂きます」
そして新たな命を吹き込まれた花が生けられていく・・・なんて素敵で贅沢で余情残心の廻り花なのでしょうか。

「色即是空 凝思量即背」(しきそくぜくう しりょうこらせばすなわちそむく)
・・・七事式・廻り花の偈頌が頭を過って行きました。
亭主宗真さんが海老根を生けると、「どうぞお水を」と正客から声が掛かりました。


   

花と人とが紡ぎ出す時間と共感・・・廻り花の魅力に浸った素敵なひと時でした。
時が経ち、もはや花の名前が思い出せなかったりしていますが(間違っていたらごめんなさい)、記念に記します。
 廻り花
   紫蘭               宗悦
   縞葦  小手毬          宗里
   一初(いちはつ)         宗曉
   壺珊瑚  苧環(おだまき)    宗厚
   満天星つつじ 都忘れ       宗智
   海老根(えびね)       主 宗真





香盆が運び出され、正客宗悦さんが香を焚いてくださいました。
いつもより火味が強いようで、こんな時には雲母を2枚にすると良いそうです。

濃茶になり、まろやかな中にも爽やかな苦みを感じる濃茶を5人で美味しく頂戴しました。濃茶は翠晶庵のブランドものでした。
前席のお菓子は「春の野」(練切の上にピンク、緑、黄などの花が・・・)、翠晶庵製です。
薄くかわいらしい口作りの黒楽茶碗は、なんと!ご亭主の手づくりでした。
茶入もお持ち出しくださって、ほっそりとした小柄な茶入は先輩から譲られた思い出の御品でした。
しっかりした形と削りが印象的な白竹の茶杓銘がステキ!です。
茶杓銘「寸暇楽」(すんからく)、寸暇を惜しんで(または見つけて)お茶を楽しんでいるご亭主の姿が浮かんで参ります。



はや一二三之式となり、もう五事式が終わってしまうの・・・と名残惜しく感じました。
思い思いの札を選び入れ、盆に並んだ5枚の札を拝見すると、全員が「花の一」。
一年間修練を積み重ねてきた全員の気持が一致したように感じ、嬉しく最後の挨拶を交わしました。
亭主宗真さんと半東宗厚さんのお蔭で、暁庵も三客として右膝今一つながら五事式を存分に楽しませて頂き、感謝いたします。
皆さま、ありがとうございました。

5月から新年度がスタートします。
楽しく元気に修練を重ねて、また来年も第3回五事式を致しましょう・・・と一同願っています。


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五葉会の第2回五事式・・・(1)

2018年04月28日 | 暁庵の裏千家茶道教室

  満天星つつじがかわいらしい花をいっぱい着けていました


4月20日、五葉会(七事式の勉強会)で五事式の茶事をしました。

毎年5月から4月まで1年間、七事式を研鑽して来た仕上げとして五事式の茶事をしています。
昨年(第1回)は暁庵宅でお弁当でしたが、今年(第2回)は茶席・翠晶庵(横浜市南区新川町)をお借りして懐石付きです。

お役は持ち回りで、第2回の亭主は宗真さん、半東は宗厚さんです。
正客宗悦さん、次客宗里さん、三客暁庵、詰は宗智さんにお願いしました。

五事式の当日の朝、正客宗悦さんからメールがあり
「昨日、急にぎっくり腰になり様子を見ています。
大丈夫・・・と思いますが、万が一のこともあり、お知らせしておきます」
茶事にはハプニングは付きものです。
万が一のことあれば正客を次客に代わってもらうことにして、その判断は宗悦さんにお任せしました。



横浜市営地下鉄・吉野町駅改札口で思い思いの着物姿で待ち合わせ(写真がないのが残念!)、翠晶庵の待合へ。
暁庵は藤の花の塩瀬帯を締めたくって(いつもより早く藤が満開なのであせりもあり・・・)、紫色系の着物にし同系色で合わせてみました。
待合には大原女の画の掛物があり、格子織の表装が味わい深く素敵です。
詰・宗智さんが板木を4つ高らかに打つと、白湯が運ばれてきました。

腰掛待合で待っていると、亭主宗真さんが迎え付けにいらして、茶事の心地好い緊張を感じながら無言の挨拶を交わしました。
蹲踞をつかい席入りすると、床には
「惺々着」(せいせいじゃく)と書かれた横物の御軸、少林寺明堂和尚の御筆です。
「惺々着」は難しい禅語ですが、無門関の中に「瑞巌主人公」という有名な公案があり、次のように書かれています。

 瑞巌の彦和尚、毎日自ら主人公と喚び、復た自ら応諾す。乃ち云く、
 「惺惺著、喏(だく)。他時異日、人の瞞を受くること莫かれ、喏喏」


「惺」とは悟るとか、心が落ちついて静かな様子をいいます。
「著」とは意を強くする助辞、「惺惺著」とは「目をさませ! ぼんやりするな!」と解します。
「主人公」とは本当の自分自身の事、「喏」とは「ハイ」と返事をする事、「瞞」とは他人にだまされるという意味だそうです。

解ったような解らないような・・・はて? さて? 
どのように解釈したらよいのでしょうか・・・今回は宿題とさせていただきます。




ご挨拶を和やかに交わし、五事式のハイライト廻り炭之式から始まりました。
透木釜は桜川(敬典造)、透木は宗旦好みの桐、遠山蒔絵の炉縁がぴったり寄り添っています。
3月の五葉会で修練しているので、皆様、すらすらと進み、
「炭にてお釜を」の声がかかり、埋火を掘出すところとなりました。

今回はどうかしら?・・・皆で、息を止めるように埋火を見つめます。
割ってみると黒かったのですが、何やら赤い箇所もあるようでした。
「少し吹いて埋火を育ててみますか? どうぞご亭主がお決めください」
ご亭主の判断も早く、巴半田が持ち出され、残っていた下火を入れました。
湿し灰が撒かれ、炭が置かれ、ぱちぱちとはぜる音がしてきました。

「このまま見ていたい・・・」一同、名残惜しく思いながら、炉辺から席へ戻ります。
二度目の香が焚かれ、香合が拝見に出されました。
香合は萩焼開扇、香は「彩雲」です。

懐石が出され、美味しく賞味していると、
「汁と御飯、どちらから食べるのでしょうか? 皆さまを見ていると御飯から食べているようですが・・・」と宗智さんからお尋ねがありました。
「特に決まりはないと伺っています。ただ、懐石を作る時、炊き立てを先ずは一口、一文字にして出すのにとても気を遣って(時間を計って)出しますので、私は一文字から味わうようにしています」

翠晶庵の横山さんが作ってくださった懐石に舌鼓を打ち、縁高で出された手づくりの主菓子も別腹でしっかり頂き、腰掛待合へ中立しました。 (つづく)


     五葉会の第2回五事式・・・(2)へつづく

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卯月の教室だより・・・炉から風炉へ

2018年04月23日 | 暁庵の裏千家茶道教室



今年は早や藤の花が満開になり、真夏日も多く・・・これからどうなるのでしょうか。

4月17日はS先生の東京教室の稽古でした。S先生が唱和之式で活けられた花を見て
「もうすっかり風炉の花ですね。
 風炉の花が咲いているのですから、自然の成り行きに合わせて風炉にした方が良いですね。
 炉は名残を惜しまず潔く塞ぐ・・・と言われています」


   いよいよ椿も終わりです・・・

暁庵の教室でも4月18日を炉での最後の稽古日としました。
先ず、Kさんの初炭から始まりました。
釜は又隠口四方透木釜、なかなか迫力があって、毎年4月に出会えるのを楽しみにしている釜です。
裏千家八代又玄斎一燈好で、透木釜の口造りを四角形にし(四方口とも)、「又隠」(ゆういん)の二文字を鋳出しています。
四角形の口は茶室「又隠」の躙口を表わしているそうですが、蓋の摘みは掻き立て鐶になっています。
この蓋の切り方ですが、躙口の戸を開けるようにかしら?・・と興味深く想像していたら、そうではなく四方全部が開くように蓋を切ります。



又隠」・・・茶道大辞典より
重要文化財。裏千家の茶室。宗旦が隠居屋敷を四代仙叟に譲って再び隠居する際に造立した四畳半であると伝えられている。
茅葺入母屋造妻入で、軒は極めて低くひなびた外観を形づくっている。
躙口の正面に床を設け、炉は四畳半切で洞庫(どうこ)を具え、茶道口は太鼓襖一本引の方立口である。
天井は躙口側半間通りを化粧屋根裏、他は網代天井としている。
窓は客座側と躙口側に下地窓が一窓ずつと突き上げ窓が開けられているのみである。
利休の完成した草庵風四畳半を再現したものとみられるが、宗旦は楊枝柱を導入したりして侘びの趣を一段と強調している・・・(後略)。
(一度だけですが又隠に入らせて頂いたことがあります・・・感謝 



        又隠口四方透木釜

さて裏千家流では、3月は釣釜、4月になると透木釜を使いますが、毎年1回は稽古して頂きたい釣釜と透木釜の炭手前です。
3月の釣釜で使った雲龍釜と又隠口四方透木釜は蓋の摘みが掻き立て鐶になっています。
侘びを感じる風情は大好きですが、帛紗で掴む時とても掴みにくく、皆、四苦八苦しています。
でも点前が終わりころになるとコツがつかめてスムースになるから凄い!です。
蓋に茶巾を乗せる時、乗せやすくするために掻き立て鐶の掴み棒(?)を茶巾で持って向うへ移動させ、茶巾を他に移すとすぐに元に戻します。

透木は宗旦好みの桐、火付き側を釜(火)の方に向けて扱います。
4月に透木釜を使うのは炭火が見えると暑苦しく感じるので・・・という配慮からだとか。
冬の間に溜まった灰を減らし五徳もないので、炉中がすっきりしています。
炭も細めが良く大事に取っておくのですが、なんせ炉の最後なのでなかなか揃えられないのが実情でしょうか。

初炭のあと、Uさんの和巾、Kさんの盆点、Uさんの貴人清次薄茶と続きました。
炉の風情を惜しみつつ、先日はFさんとN氏が茶通箱を広間と小間(台目出炉)で2回修練し、炉の四ヶ伝を皆で頑張りました。 


    主菓子は「花水木」    打出庵大黒屋製

・・・そして21日に灰を篩い、風炉の準備を始めました。
唐銅道安と眉風炉の2個分の灰を篩わなくてはならないのですが、腰に配慮し先ずは1個分から・・・。
4月25日から風炉で稽古になります。
風薫る時季、清新の気を込めて初風炉の稽古がとても楽しみです。 


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東京教室の稽古・・・卯月 in 2018

2018年04月22日 | 稽古備忘録・・・東京教室の稽古

     「一華開五葉」・・・大好きな禅語です


4月17日はS先生の東京教室の卯月の稽古でした。
毎月1回、S先生の元に十数名の弟子が集まって、切磋琢磨しながら楽しく稽古しています。
詳しく書きたいところですが、S先生の真意をお伝えするのはとても難しく、つい久しぶりになってしまいました。

床には「一華開五葉」の御軸が掛けられ、白い牡丹がいけられています。

この日の科目は、行之行台子、和巾点、濃茶付花月(運び)、昼食後に後炭、重茶碗、唱和之式でした。
濃茶付花月(運び)は初めての見学でしたが、早速やってみたくなりました。
何でも自分でやって経験してみないと、なかなか身に付きませんので。
暁庵は「重茶碗」の四客と唱和之式に参加しました。


   Yさんお持ち出しの白い牡丹・・・・牡丹も咲くのが早いですね

「重茶碗」の亭主はN氏、昨年秋に入会された若き男性です。
重茶碗なのでお客さまは5名、ずらりと先輩方が並んでいましたので
「・・・少々上がっております・・・」

お菓子が運ばれて、お点前が始まりました。
水屋担当のI氏がいつも珍しいお菓子を用意してくださって、毎回楽しみにしています。
N氏のお点前を拝見しながら美味しく頂戴していると、茶入から回し出される濃茶の色がいつもと違いました。
「あらっ!若葉のような色に見えるのですが・・・」と思わず声を出しますと、
「今日のために特別の濃茶を用意いたしました。どうぞお楽しみに・・・・」
(まぁ~なんて素敵なんでしょう! お心入れの濃茶を用意してくださるなんて、まるでお茶事みたい・・・と思いました。きっと皆さまもそう思ったことでしょう・・・)

頂戴すると、練り加減よく、いつもより薄い緑色の濃茶は甘くまろやかな中にも苦みが感じられる、美味しい濃茶でした。
客一同から感激の声が上がり、お正客がお尋ねすると、
「「白授」という茶銘で八女・星野製茶園詰でございます。
小堀遠州流の茶席で頂戴して、とても美味しかったので、皆様へ差し上げたいと用意いたしました(特別仕様の抹茶みたいです)。
美味しく飲んで頂けたようで、安堵しております」

S先生も濃茶を頂きたかったことでしょう・・・と思っていましたら、ちゃんと用意していらして薄茶でお召し上がりになりました。
「色も緑淡く、美味しいお茶ですね。ほんのり苦みがあるところが通好みですね」
S先生もご亭主N氏も皆さまも和やかに、そして心も舌も満たされたお稽古となりました。

次は唱和之式、最初に全員で花を生け、香を聞き、濃茶を頂き、薄茶は花月で三服点、重硯が回され懐から取り出した短冊に活けた花に因む和歌を書き、最後に文台に短冊を乗せ、二度ずつ和歌を読み上げます。
皆さま、素敵な和歌を唱和してくださったのですが、短冊を引き上げるのも電光石火の如くでして、ご披露叶いません・・・残念!




  椿  行く春を惜しみ集ふか尾長鳥
        椿屋敷の 花の間に間に     暁庵


     

床の間に思い思いに活けられた花に炉の最後の華やぎを残して、卯月の稽古が終わりになりました。



さくらの茶事を終えて・・・

2018年04月13日 | 茶事・茶会(2015年~自会記録)


(つづき)
毎年、「さくらの茶事」をお客さまと愉しみたい・・・と願いながら、なかなか難しいです。
昨年4月2日は桜が全く咲いてない状態でしたが、今年の4月8日(日)はすっかり散ってしまいました。
しかも、茶事の3日前に暴風雨に見舞われ、けなげに残っていた花たちも去って行き・・・それで、次のようなメールを差上げました。


「さくらの茶事」のお客さまへ

いよいよ「さくらの茶事」まであとわずかとなりましたが、
皆さまにはお変わりなくお過ごしでしょうか?

今日、横浜では暴風雨が吹き荒れ、明日も雨だそうです。
我が家の前の公園に「私のさくら」と名付けた桜樹がありまして、朝な夕なに台所の窓から花を纏った優雅な姿を愛でています。



今朝までけなげに残り花を留めていた「私のさくら」もすべて散っていることでしょう。
泰山府君(命を司る道教の神さま)に「さくら」の延命をお願いしましたが、今日の嵐で心配や未練が消えて清々しました。

・・・それで、お客さまにお願いがあります。
できましたら、「さくら」色の物を身に着けて頂き、お客さまに「さくら」になっていただけませんか?
                     暁庵より 





茶事当日、胸躍らせて・・・半東Fさんとお客さまをお待ちしました。
お客さまは同門社中の方々、正客I氏は初めてお越しいただきました。
恐れ多くとてもS先生をお招きすることはできませんので、I氏をS先生と思って一生懸命おもてなししたい・・・と気合を入れました。
次客Iさま、三客Oさま、四客Yさま、詰Yさま・・・素敵な「さくら」の着物や帯の装いで、席中に花を添えて頂きました。
ありがとうございます!

   桜色に衣は深く染めて着む
      花の散りなむ後の片身に     紀有朋 (古今集)





・・・お客さまに優しく見守られ、濃茶点前をし一心に濃茶を練りました。
「美味しいです」のお言葉に安堵しました。
一碗目は黒楽、銘「不老門」、二碗目は赤楽、銘「玉三郎」です。
濃茶は「松花の昔」(小山園詰)でした。
覚束ない足取りながらお点前できたことに充実感を感じ、茶事の再スタートができて幸せでした。



半東Fさんに後炭と薄茶をお願いし、お客さまと出会った「さくら」の思い出を語り合い、それぞれの心に咲く「さくら」を思いました。

京都・今日庵近辺のさくら
神田川や目黒川沿いのさくら逍遥
近所の山間にある一本のさくらと、その下での家族の団欒
弘前城の桜と津軽三味線の競演にカルチャーショックを受けたこと
京都御苑の近衛池近くの上品な糸桜・・・・などなど


       近衛池と桜

来年も趣向は多少変わると思いますが、「さくらの茶事」を続けることが出来たらと願っています。
茶事の次第と献立を忘備録として記します。

「さくらの茶事」次第
待合~腰掛待合~初座席入~挨拶~香~初炭~(動座)懐石~菓子~中立~後入~濃茶~後炭~薄茶~終いの挨拶

懐石献立(懐石は暁庵とFさんで手分けして・・・)
  向付   鯛昆布締め 穂紫蘇 山葵加減酢
  飯    一文字  
  汁    蓬麩  合わせ味噌  辛子
  飯    白飯
  煮物椀  竹の子と海老の真蒸 竹の子 ワカメ 木の芽
  焼き物  鰆の西京漬
  炊き合せ 里芋 鳥治部煮 桜麩 春菊
  和え物  独活 芹  蕗味噌 
  箸洗   結びワカメ
  八寸   甘エビ鱈子和え  空豆
  香の物  沢庵  胡瓜  柴漬
  湯斗
  酒    越後桜


 干菓子「蝶々煎餅と紅わらび」 打出庵大黒屋製  干菓子盆は大内塗盆