暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

茶カブキ之式・・・文月の五葉会 in 2016

2016年07月14日 | 暁庵の裏千家茶道教室


文月の第二金曜日、7月8日は五葉会でした。
今月から新メンバーのMさんが加わってくださいました。
当ブログでの募集によくぞ勇気を出して応募してくださった・・・と、一同感謝の気持ちでMさんを迎えました。

科目は茶カブキ之式、平花月、貴人清次花月です。
中でも心待ちにしていた茶カブキ之式、五葉会では初めてでした。
それで、事前にHさんに東(亭主)をお願いし、準備のため早目に来て頂きました。
他の4人(Fさんがお休み)で札を引き、席順はTさん、Mさん、暁庵、執筆者はKさんです。

茶カブキ之式は七事式の1つで、無学宗衍(そうえん)和尚の偈頌は

   千古千今裁断舌頭始可知真味
  (古に今に舌頭を裁断して 始めて真味を知るべし)

闘茶をもとに味覚の修練のために組み立てられ、先ず試み茶を2種飲みます。
よくその香味を心に留めておき、次に本茶3種(試み茶2種にもう1種加えたもの)を飲んで
その違いを聞き分けます。

棗に入れる濃茶を7gにしてもらいましたが、詰のせいか4服はきつかったです。
本茶の2服目の茶碗が戻されたところで
「お白湯を頂戴しとうございます」と正客Tさん。
その白湯の実に美味しかったこと! 無学和尚の偈頌とは程遠い世界にいる暁庵でした・・・。

茶カブキ之式の結果ですが、正解者は残念ながらなし。
「茶カブキの記」の奉書は執筆者から亭主に渡され、亭主が水屋へ持ち帰り、送り礼。
3種の濃茶は、青雲(一保堂)、金輪(小山園)、錦上の昔(柳桜圓)でした。



実際にやってみると細かい点が本に載ってなかったり、わかりにくかったりしますので、
そういう時は課題として宿題にして、次回以降に話し合ったり、メールで知らせたりしています。
この課題を宿題として皆で共有するのが、五葉会らしく素晴らしいところなのですが、
何が宿題だったか忘れることも・・・ありです。

茶カブキの宿題は、掛け帛紗のたたみ方とわさ(輪)の位置でしたが、
早速Tさんからメールが廻り、解決です(スゴイ!)。

少しずつ歩を進め、楽しく回数を重ねることを第一の目的とし、和やかにやっています。



翌日、Mさんからメールが届きました。

  皆さま、昨日は本当に有難うございました
  日にちが近づくにつれ 不安になり カリキュラムを拝見して 
  これは歯が立たないと 自分の軽率な 申し込みを後悔いたしました

  しかし皆様の お優しさと和やかな雰囲気に救われ たどたどしいながら 
  有意義な時間を過ごすことができました
  心から御礼申し上げるとともに 今後ともよろしくお願い致します

  また皆さまが 独自のお茶の世界を確立されていること わたくしにはとても魅力です・・
  わたくしも皆さまのように一日も早く 自分のお茶を確立できたらと思っております
  これからが暑さの本番 皆さまの健康 ご活躍をお祈りいたします   Mより

 (陰の声・・・
  五葉会へいらしてくださって有難うございます!
  緊張のうちにも有意義な時間が持てたようで嬉しいです。
  Mさんと七事式を研鑽できることが楽しみになりました・・・


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