犬養万葉今昔―犬養孝先生著「万葉の旅」を訪ねて

犬養孝先生名著「万葉の旅」記載の万葉故地309箇所を訪ね、先生が撮られれたのと同じ場所に立った写真撮影を目指す紀行。

■今昔296飼飯の海

2009年06月30日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
人麻呂 任地から 大和への帰路 の 作歌としたい

もうすぐ 大和だ 大和島山が 臨める

行く手に 見える 淡路の西岸 飼飯の海
穏やかに 凪いでいる 好漁を期待しての船が
バラバラッ と 漕ぎ出てきた

大和へと 心はやる気持ち と 凪の浜の 心躍る情景

■歌ごころ関西訳
  飼飯(けひ)海(うみ)は 凪(な)いだみたいや
       つり船が いっぱい出てきた こら大漁や




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■今昔297藤江の浦

2009年06月22日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
屏風が浦 と呼ばれる 海蝕崖 の続く浜
今日の 藤江の浦の 姿だ
崖は 風雪による 崩れと
近年の 人為的住宅開発で その趣を 失くしつつある
往時は 想像に絶する 姿を呈していたに 違いない

■歌ごころ関西訳■
  藤江浜 鱸(すずき)釣ってる 漁師(りょうし)やと
          見られん違(ちゃ)うか わし旅やのに 




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■今昔298なきすみ

2009年06月21日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
「今昔294松帆の浦」 掲載の 笠金村の長歌の反歌
聖武天皇 神亀三年(726)十月の 印南野行幸時の 作歌

人の生活 沿岸の風景 取り巻く風土は 変わっても
寄せる波は 変わらない
悠久の時を 思うとき 我々は 何を 感じるればいいのか
 



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■今昔299いなみの海

2009年06月20日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
人麻呂 筑紫へ下る 海路での 作歌
船は 明石海峡を出 広々とした 「いなみの海」を 行く
大和島根は 波のかなたに 遠ざかる
遥かなる 鄙への旅路 広獏とした 不安が広がる・・・
≪歌ごころ関西訳≫
稲見(いなみ)海(うみ) 次から次と 来る波に 隠れてしもた 大和の山々(やま)は




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■今昔300印南都麻

2009年06月20日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
印南都麻(いなみつま)
この地名に 「妻」を連想しての 歌
海路はるばる 新羅へ向かう 遣新羅使人の やるせない 旅情のうた

印南都麻(いなみつま)の 地名由来は
景行天皇が この地の 
印南別嬢(いなみのわきのいらつめ)を 妻問うたとき
いらつめが 逃げたことから 「否み妻」の伝説が 生まれたことによる




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■今昔301室の浦・鳴島

2009年06月19日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
今は わびしい漁港にすぎないが往時の繁栄を 留めるかのような たたずまいの 家々がある屈曲した 狭隘な道 ノスタルジーを覚える 集落室の浦は 静かに 歴史の趣を 閉じ込めている ―――――――――――――――――――― 【新しい試みです】 「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。 これなら あなたも 訳せますよ。 <訳してみよう万葉集>へ 【万葉歌みじか物語】はこちら ■リンク先              

■今昔302からにの島

2009年06月18日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
今昔301「室の浦・鳴島」 の 藻振鼻から 唐荷の三島が見える
地の唐荷 中の唐荷 沖の唐荷 だ

赤人を乗せた船は 難波の津を出 淡路の野島 印南都麻を過ぎ
いま 唐荷島の見えるところまで来た

行楽の旅ではない 任務を帯びた 旅であろう
募る 旅愁
思うは 家のこと 妻のこと・・・  





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□「万葉歌みじかものがたり」放映?開始

2009年06月17日 | メッセージ
平成21年6月17日
「万葉集に 詠われた歌を 身近に感じて 親しみやすく 理解したい」
こうした 希望に お応えするため 新しいグログを 開設しました
題して『万葉歌みじかものがたり』
・短編ストーリーが 歌の背景理解に役立ち 歌解釈が 容易になります
・歌ごころを訳に反映させた 「七五調関西訳」で 歌が 身近なものになります
文法も 要りません
古語辞典も 要りません
古典素養も 要りません

目指すは 万葉歌4500首 完訳
永い 永い お付き合いに なることと 思います
ぜひ 覗いてやって ください


「万葉歌みじかものがたり」へ

■今昔303からにの島

2009年06月17日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
無心に 泳いで行く 海鵜
それを 眺めながら 無心になれない 己を思う

熊野船が 行く 大和の方へ
思われる 大和の家 大和の妻

募る 鬱情




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■今昔304都太の細江

2009年06月17日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
辛荷島 第三反歌
漕ぎむ浦は 風吹き 波立つと 浦隠れして 治まるのを 待たねばならない

周辺が 工業地帯と化した 都田の細江
潮の干満を 見せつつも うら寂れて・・・




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■今昔305家島

2009年06月16日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)
天平八年(736)遣新羅使
6月難波を船出 秋の帰着予定遅れ 翌九年1月帰国
大使 阿部継麻呂 対馬で病死
副使 大伴三中 病気で遅れての帰国
新羅は 国際情勢緊迫の中 横柄な態度での対応
使いの役目 果たせぬままでの帰国

徒労の旅 で見る 家島
~名にこそありけれ~の心境 うべなるかな




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■今昔306岡山・広島・山口

2009年06月15日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)

【平成21年6月15日 掲載】


岡山・広島・山口の掲載を開始します

大和と筑紫を繋ぐ 重要官路
それは 陸路より 海路が 重きをなした

筑紫派遣の官人の行き来 
防人さきもり 遣唐使 遣新羅使人らの 往還

詠われた歌は 旅愁・望郷・妻恋 心情あふれるものばかり
人の営みと共にある歌 
それは 観光瀬戸内海ではない 人の生きざまを 見せている




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■今昔307牛窓

2009年06月14日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)

【平成21年6月26日 掲載】


鄙びた漁村 そのままの 風情が残る 牛窓

逢えなくなるほどの 噂を たてられたと 嘆く 娘子

牛窓瀬戸は それほどまでの 潮騒の急流




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■今昔308鷲羽山

2009年06月13日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)

【平成21年6月29日 掲載】


ここ鷲羽山からの眺め 
点々と続く 塩飽しあくの島々
まさに 島門しまとを見れば 神代し思ほゆ
瀬戸大橋が 繋いでゆく・・・




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■今昔309多麻の浦

2009年06月11日 | 今昔(9)山陽(一) 山陽(二)

【平成21年6月30日 掲載】


高梁川の河口 堆積土砂が作る干潟
干潟に飛来する 鶴 
鶴の鳴き渡る声が響く 多麻の浦
ここ 円通寺の丘から 髣髴と浮かぶ 古代の景 




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