NHK教育TVで「日めくり万葉集」第2弾が始まりました。
平日の午前中ということで 勤めの方は 見る機会に恵まれません。
また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
そこで ここで取り上げて 訳し・「みじかものがたり」を 掲載したく思います。
ご覧下さい。
【二月九日】放映分
防人に 発たむ騒きに 家の妹が 業るべき事を 言はず来ぬかも
《防人に 出るバタバタで お前する 農作業言わんと 来て仕舞うたで》
―若舎人部廣足―(巻二十・四三六四)
【万葉歌みじかものがたり】《影さへ見えて》
愛し恋しの 妻との別れ
沈む心を 励まし来たが
思い残した 心は重い
思い託すは 流れる雲か
立薦の 発ちの騒きに 相見てし 妹が心は 忘れせぬかも
《出発の 慌ただし時 見たお前 虚ろな心 忘れられるか》
―丈部与呂麻呂―(巻二十・四三五四)
防人に 発たむ騒きに 家の妹が 業るべき事を 言はず来ぬかも
《防人に 出るバタバタで お前する 農作業言わんと 来て仕舞うたで》
―若舎人部廣足―(巻二十・四三六四)
我が妻は いたく恋ひらし 飲む水に 影さへ見えて 世に忘られず
《妻のやつ 案じとるんや 飲む水に 顔写りよる 辛抱出来んが》
―若倭部身麻呂―(巻二十・四三二二)
我ろ旅は 旅と思ほど 家にして 子持ち痩すらむ 我が妻かなしも
《旅に出た わし仕様ないが 子供連れ 痩せる思いの 妻可哀想や》
―玉作部廣目―(巻二十・四三四三)
我が面の 忘れも時は 筑波嶺を 振り放け見つつ 妹は偲はね
《わしの顔 忘れかけたら 筑波山 見上げてわしを 偲んどってや》
―占部子龍―(巻二十・四三六七)
ひな曇り 碓氷の坂を 越えしだに 妹が恋しく 忘らえぬかも
《碓氷坂 越え様した時 母ちゃんを 恋し思たん 忘れられんで》
―他田部子磐前―(巻二十・四四〇七)
我が行きの 息衝くしかば 足柄の 峰延ほ雲を 見とと偲はね
《わし思て 切無なったら 足柄の 峯懸かる雲 見て偲んでや》
―服部於由―(巻二十・四四二一)
足柄の 御坂に立して 袖振らば 家なる妹は 清に見もかも
《足柄の 峠で袖を 振ったなら お前にちゃんと 見えるやろうか》
―藤原部等母麻呂―(巻二十・四四二三)
――――――――――――――――――――
【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
こちらを ご覧下さい。
【古事記ものがたり】へ
【万葉歌みじか物語】はこちら
<万葉歌みじかものがたり>へ
■リンク先
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また 見落とされた方も 居られるやも知れません。
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【二月九日】放映分
防人に 発たむ騒きに 家の妹が 業るべき事を 言はず来ぬかも
《防人に 出るバタバタで お前する 農作業言わんと 来て仕舞うたで》
―若舎人部廣足―(巻二十・四三六四)
【万葉歌みじかものがたり】《影さへ見えて》
愛し恋しの 妻との別れ
沈む心を 励まし来たが
思い残した 心は重い
思い託すは 流れる雲か
立薦の 発ちの騒きに 相見てし 妹が心は 忘れせぬかも
《出発の 慌ただし時 見たお前 虚ろな心 忘れられるか》
―丈部与呂麻呂―(巻二十・四三五四)
防人に 発たむ騒きに 家の妹が 業るべき事を 言はず来ぬかも
《防人に 出るバタバタで お前する 農作業言わんと 来て仕舞うたで》
―若舎人部廣足―(巻二十・四三六四)
我が妻は いたく恋ひらし 飲む水に 影さへ見えて 世に忘られず
《妻のやつ 案じとるんや 飲む水に 顔写りよる 辛抱出来んが》
―若倭部身麻呂―(巻二十・四三二二)
我ろ旅は 旅と思ほど 家にして 子持ち痩すらむ 我が妻かなしも
《旅に出た わし仕様ないが 子供連れ 痩せる思いの 妻可哀想や》
―玉作部廣目―(巻二十・四三四三)
我が面の 忘れも時は 筑波嶺を 振り放け見つつ 妹は偲はね
《わしの顔 忘れかけたら 筑波山 見上げてわしを 偲んどってや》
―占部子龍―(巻二十・四三六七)
ひな曇り 碓氷の坂を 越えしだに 妹が恋しく 忘らえぬかも
《碓氷坂 越え様した時 母ちゃんを 恋し思たん 忘れられんで》
―他田部子磐前―(巻二十・四四〇七)
我が行きの 息衝くしかば 足柄の 峰延ほ雲を 見とと偲はね
《わし思て 切無なったら 足柄の 峯懸かる雲 見て偲んでや》
―服部於由―(巻二十・四四二一)
足柄の 御坂に立して 袖振らば 家なる妹は 清に見もかも
《足柄の 峠で袖を 振ったなら お前にちゃんと 見えるやろうか》
―藤原部等母麻呂―(巻二十・四四二三)
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【古事記ものがたり】への誘い
古事記編纂1300年を期し 一大叙事詩を作ってみました
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