今現在、大方の国民の最大の関心事は福島の原発事故問題ではないかと思います。
原発の安全確保の3原則は「止める」「冷やす」「閉じこめる」ことと聞きますが、何とか「止
める」ことには成功しているものの「冷やす」「閉じこめる」ことには一進一退の状況が続き安
心できる状態にはほど遠いものがあります。
事故発生以来20日にもなり、その悪影響と関心は高まるばかりですが、一方、聞けば聞く
ほど、そのシステムの複雑怪奇さは私の理解の範疇から遠ざかるばかりです。
私ごときがあくせくしても何の力にもなりませんが、世界中の専門家達の注目を浴び、収束
に向けて支援の動きも活発です。
有効で画期的な解決策がもたらされることを期待したいと思っています。
明日からは新年度です。今日が正にその「区切りの日」になれば嬉しいことです。
作品名 : 果実
作者名 : アントワーヌ・ブルーデル
気温はやや低めのようですが、春霞に煙る朝になりました。
相当量の花粉の飛散がある感じで、目が腫れぼったく、鼻水たらり、くしゃみ頻発です。
でも、放射性物質の飛散に比べれば可愛いものと思うようになりました。
心配していた息子一家の転居が無事に完了したと連絡がありほっとしています。
まだ、家の中は空箱だらけのようですが、取りあえず荷物の搬入さえ終われば一段落です。
後は、ゆっくり整理すれば良いことですが、息子は勤めがあり、お嫁ちゃんには役所への転
入届けや学校の手続きなど時間が限られた仕事もあり、その上不慣れな土地での生活の気
苦労などもあり大変でしょうが疲れがでないように気を付けてもらいたいと思っています。
今までは日常の生活面で「東日本大震災」の影響を少なからず受けていたところに住んで
いたのですが、転居先はその心配もなく、仕事の都合の転居とはいえ良いタイミングだったの
ではないかと思えば納得もしやすいと思います。
孫達も一日も早く新しい土地に慣れて楽しい日々を送れるようになって欲しいと願っています。
今日で我が家の愛犬「リック」が永久の旅立ちをして3ヶ月になりました。
今もなお、そのリックの毛並みと同系色の炬燵カバーのこんもりとした盛り上がりが目に
入った時、思わず、そこに「リックが寝ている」という錯覚に囚われている私がいます。
逝ってしまったと思いたくない、もう一度元気に帰ってきて欲しい、という気持ちがそうさ
せるのかも知れませんが、反面、日頃お世話になっていた動物病院の患者の最長老だっ
たリックを見事に天寿を全うさせてあげることができたから良かったではないか、という慰
めを自分自身の気持ちの逃げ道にして、寂しさを忘れようとしている私がいます。
そんなリックの命日になって思うことは、この度の「東日本大震災」で恐らく何千何万とい
うペット達の命が奪われたであろうことを思うと心が痛みます。
災害や異変に際して知識や分別やそれを回避する術を知っている人間でさえ、どうする
こともできず数万人にも及ぶ尊い命が奪われてしまった転変地変でした。
ましてペット達には無力以外何もありません。
毎日届けられる原発と瓦礫ばかりの映像以外に、きっと沢山の人間に癒しを与えてくれ
たペット達の動向が伝わってくることなども殆んどありません。
私は震災発生直後に一度だけ、どうして生き延びたのか分かりませんが泥に汚れた身体
で飼い主を探し回っているのであろう子犬を動物愛護団体の人が保護している映像を見た
ことがありましたが、あの子の飼い主は見つかったのか、それとも新しい飼い主が現れたの
か、決して人間とペットを同列に扱うつもりはありませんが、震災孤児となった人の子の今後
を思う時、切ないものがこみ上げてきて、この途方もない自然災害を心底恨みたくなります。
改めて犠牲になられた皆さんやペット達のご冥福をお祈りします。
作品名 : あら「今日は」
作者名 : 工藤 健
今日もマスコミ各社のトップニュースは福島の原発事故問題です。
放射腺などと言う見えない恐怖に曝されながらの復旧作業は、聞けば聞くほど大変な様子で
私如き、全くの素人としては「ほんまに厄介な代物やな~」としか言いようがありません。
危険度も「レベル6」に格上げになったとか、完全に人間のコントロール下にある間はクリーン
なエネルギーとして有益な代物ですが、一旦トラブルが起きると人間社会に与える悪影響は長
期に亘り計り知れないものがあります。
復旧作業に当たる人達には作業環境に万全を期して、一刻も早い収束を期待しています。
息子一家4人は、住み慣れた神奈川から今夜限りで福岡に転居します。
勤めている会社の業務集約に伴うもので、1~2年前から分かっていたこととは言え、いざ
その現実に直面すると家族一同にとっては不慣れな土地での生活を思う時、不安と、ある種
の期待とが入り交じり複雑な心境かと思います。
私自身も、現役当時には10回以上の転勤と6回に及ぶ転居の経験があり、その都度、家族
には辛い思いをさせてきました。
しかしながら外国まで行くわけでもなし、日本語が通じどこに住んでも「住めば都」と言い、特
に福岡は「よかところ」と聞きます。
新しい友人もすぐに沢山できて世間が広がることは私の経験から間違いなく言えます。
積極的に福岡に溶け込み「来てよかったね」と言えるようになって欲しいと、じーちゃんは思っ
ています。
転居が一段落したら、おばーちゃんと一緒に新居を訪ねて、生き生きとした皆んなの顔を見る
のを今から楽しみにしています。
現役時代、無線技術関係の仕事に携わってきた者として、この度の大震災により被害を蒙った
原発の影響が日本の標準電波を停波させてしまったと言うニュースを聞いて、全く想定外の出来
事として驚いています。
日本の標準電波は、福島の大鷹鳥山と佐賀の羽金山の2箇所から発射されており、一般的に
は電波時計の更正に使われている程度のものとしか馴染みがありませんが、かつて私達は無線
機の周波数測定器等の更正に欠くことのできない電波としてお世話になっていたのでした。
幸い、佐賀の羽金山から発射されている電波は生きており、最近の電波時計は両方を受信
できるようになっているものが多く、特に地理的に見ても西日本では大鷹鳥山からの電波が停波
となっても余り問題になることはないと考えられますが、それにしても原発事故の影響が標準電波
にまで及ぶとは、正に神のみぞ知ると言う範疇だと思いつつ、何はともあれ一日も早い収束を願
いたいものです。
作品名 : 道標・鳩
作者名 : 柳原 義達
私は、この度の震災のマスコミ各社の報道を見ていて、事の重大さに比べれば取るに足らない
ことではありますが、少しばかり気になっていることがあります。
今回の地震の正式名称は「平成23年東北地方太平洋沖地震」で、その地震により引き起こさ
れた災害名を「東日本大震災」と言うと認識しているのですが、例えばNHKでは「東北関東大震
災」と呼び、また他社では「東北関東大地震」と呼ぶなど統一されていない感があります。
今現在、震災といえば日本人の誰もがこの度の千年に一度と言う未曾有の出来事に共通の認
識を持っていることに疑いはありませんが、そのことを後世に正確に残すことも大事かと思い、統
一名称にするのが望ましいと考えるのですが、つまらない年寄りの戯言でしょうか・・・
寒暖の差に惑わされながらも春本番間近の雰囲気になってきました。
茶色一色でした芝生広場も緑々してきてボール蹴りをする子供達の嬌声が賑やかです。
この花を見ると、つい歌謡曲「北国の春」を思い出します。その北国は見るも無惨な状態にな
りました。一日も早い復興を祈ります。
うっとうしい空模様の「春分の日」になりました。
史上最悪の自然災害は、亡くなった人、安否不明の人を合わせて2万人を超えるという厳しい
見通しが伝わってきますが、他方では世界中から、日本中から、また各界各層の皆さんから救援
の手が差し伸べられ、震災直後に比べれば幾分落ち着きが戻ってきたのではと、拝察しています。
9日ぶりに救出された祖母と孫の奇跡的な感動シーンや、自らの命を賭して使命感や責任感
に燃えて活動される皆さんの姿を見るに付け目頭に熱いものを感じずにはいられません。
時間は掛かっても朝の来ない夜はありません。
希望を捨てず、頑張って欲しいものです。
その一方では、被災者の呆然自虐の心境を逆なでするかのごとき発言をする人が居て憤りを
感じることがあります。
私も阪神淡路大震災を直接体験している一人ですが、その時の記憶の中のひとつに、この震
災が「東京でなくてよかった!」と言う発言がありました。この度の大震災では「天罰だ!」と発言
した人が居ました。何れの人も責任ある立場の人物だけに、これらの発言を私は決して不問に
帰すことが出来ないと同時に、その人の見識と人格の貧弱さにむしろ哀れさを思い同情したくな
る思いさえあります。
「口は災いの元」、改めて認識を新たにしています。
「東日本大震災」に見舞われて早や1週間が過ぎました。
新聞の見出しには大きな活字で「阪神」超え戦後最悪の自然災害とあります。
一方では、徐々に復興への動きもあるようですが、まだまだ、生活必需品不足など被災された
皆さんには依然として厳しい状況が続いると伝えています。
地震さえなければ家族揃って楽しく過ごせたであろう3連休の初日ですが、それも成らず失意
にくれる被災者に改めてお見舞いを申し上げます。
さて、原発の冷却対策ですが、今日未明には外部電源の受電が完了したようで本日中には冷
却に必要な機器の動作確認が行われ、ダメージがなければ連続冷却が可能となり、一段落とな
る筈ですが是非とも期待通りの結果になるように願いたいものと思っています。
作品名 : 動き出す球
作者名 : 堀内 正和
気がかりな一日が始まりました。
原子炉の冷却対策は、空から陸からと目に見えぬ放射線の壁にはばまれながらの作業に
なかなか決定的な結果が見えないようですが、今日からは外部電源が一部復旧し冷却設備
系統に震災による被害さえなければそれ以前の安定した冷却機能に戻せて、放射性物質の
放出につながる燃料棒の損傷が回避できるといわれています。
間違いなく外部電源が回復すること、冷却機能が無傷であること、作業をする人たちに安全
な環境であることを願い、確実に安心できる原発に戻ることを期待するものです。
先月、受診しておいた視野検査の結果説明を聞くことと、目薬の処方をしてもらいに眼科の
外来に行ってきました。
検査結果は、半年前の状態と変化なく、安定に経過しているとのこと、ひとまず安心してい
ます。
現在点眼している目薬が効果を発揮しているようで今後も引き続き一日4回の点眼を続け
る事になりました。
午後からは、福島原発の原子炉冷却作戦の成功を願いながらUSTREAM配信のLIVE映
像を見ることにします。。
やはり今日も「東日本大震災」のその後が気になります。
M9.0と言う強大なエネルギーを持った地震の発生と、それによって引き起こされた想像を絶
する大津波に加え、その地域に原発が立地していたと言う幾重にも重なる「不運だった」というより
致し方のない大災害の発生に神経質になると同時に恐怖感がぬぐいきれません。
昨日も一日中、その安否不明者などの救出活動や避難場所での不自由な生活ぶりなどが気
になり、省エネを意識しながらネットを通じてUSTREAMが配信しているNHK-Gの放送を見て
いました。
そこで感じたのは、「大地震報道」とは言うものの放送の大半は「原発報道」になっていたことで
す。
原発と言う一般的には馴染みのない世界のこと、専門の先生方の説明を聞いても簡単に理解
できるものでもなく、危機管理などに素人なりの素直な疑問が多々ありますが、今となっては一刻
も早く万全に不安を収束させ、報道のメインの立場を災害復興の取り組みに譲って欲しいと願うば
かりです。
そんな報道模様の中、短時間ではありますが、瓦礫だけが散乱する慣れ親しんだ地に立ち「も
う、ここには住みたくない、海なんかいらない!」とつぶやいていた初老の女性の姿を映し出してい
た映像が印象に残っています。
今日も諦めずに救出活動が続きその結果、嬉しいニュースが伝わってくることを願っています。
作品名 : 飛躍
作者名 : Clement Meadmore
今は正にかつてない国難に遭遇しています。
被災者の皆さんの辛苦に思いを致し、せめて意味のない行動は自粛し、静かに沈思黙考する
一日にすることとします。