井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

「夏休みのサンタさん」

2012年11月08日 | 日記
以前、「夏休みのサンタさん」というタイトルでテレビドラマと小説で書きました。
ドラマのほうは、日本テレビで異例のCM抜きという2時間ドラマでオンエアされ、
小説のほうは高校の国語の入試問題として採用され、その後受験用の
問題集に載り続けています。



その小説を読んだ友人から文句を言われたことがあります。
なぜ、田中真紀子を褒めるのか、と。
私個人が褒めたわけではなく、小説の中の女たちが
褒めていたのですが、私もまた面白い政治家だなぁという
認識でした。まだ田中さんが自民党にいた頃です。
政治にはぼーっとしていたし、友人が何を
文句を言っているのか、まったく判りませんでした。

つい最近です、多少政治のことも考えるようになってから
田中さんが問題児だと知ったのは。

新設大学の申請を3つ握りつぶしたのに仰天していたら
さすがにまずかったようで、ない話になりましたが
国会答弁の言い訳を聴いていると余りのお粗末さに
目がかすむほどです。

政治に関心のない頃は、なんとも思わなかった、以前にそういうことが
あったことすら恥ずかしながら知らなかったのですが、金正男が
不法入国して来た時、「日本にミサイルが飛んできたらどうする」と
あわてふためいて、とっとと送り返してしまった人。
拉致被害者奪還の強力な外交カードになり得たのではないですか?
また北方領土2島返還の可能性が出てきた時、4島でなければいやだと
突っぱねた人。

・・・・・政治に疎い頃なので、間違っているかもしれませんが
調べてみて違ってたら後追いで訂正入れますね。

というわけで、友人の批判の意味を今頃やっと判っている始末です。
早々とあの世に旅立ってしまいましたが、やっと判ってくれたかと
笑っているかもしれません。

「ハリマオ 英雄伝説」という映画の脚本と小説と両方書きましたが
これも、今だったら内容が少し異なるだろうと思う点があります。
機会があったらいずれ理由を述べてみます。

自分の政治的立ち位置を作品に込めるごときことは
いっさい致しませんが、しかし結果として反映される
部分はやはりあります。