井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

犬たちとの日々 1

2014年08月30日 | 日記

盲導犬のことを書いたら、コメント欄にたくさん書き込みを頂き、
つらい思いをしているのは自分だけではないと、いくらか
慰められた。ありがとう。

犬達は子供の頃からそばにいて、オーストラリアにいるころも
「ちょうちょう」という日本語名のパピヨンの子を預かったり、
「花」とこれは私が名づけた女の子のミックスを育てたりしていた。

自分だけの責任で面倒を見たのは二匹に過ぎず、上の子が「ぎんぺー」
これは最初のテレビ小説の主人公「銀平」から取り、
オーストラリアで面倒を見た経験から飼うならパピヨンと
決めていた。

下の子が「ちょん吉」で、上の時代劇みたいな名前に合わせ、
洋風の格好のいいのも気恥ずかしいので、敢えて変な
名前をつけた。

最初はぎんぺーだけだったのだが、深夜の番組の司会の話の
打診があり、もし決まればその時間帯、留守番が死ぬほど嫌いな
ぎんぺーを家に残すことになり、不憫なので二匹目を飼ったのがちょん吉である。

結局司会の話は実らず、ちょん吉が居着いた。
その頃の手伝いに頼んだら、ブリーダーからケーキの箱に入れて
バイクで運んできたのは、スムーズのちわわで、私はちわわを
それほど好きではなかったが、でも箱から一目散に
私に向かって走って来た時、こりゃあお互い縁あって出会ったな、
と直感し、あちらも私を生涯のパートナーとして瞬時に見分けたようで
その日から濃密な日が始まったのだった。
人にもソウルメイトと呼びたいほど、深い縁を感じる関係があるが
犬にもあるようだ。

ぎんぺーのお付きで来たちょん吉であったが、赤ちゃんだという特権もあり、
ぎんぺーが二歩も三歩も譲って暮らしてくれたので、図に乗り最大に
大きな顔をするようになった。

ギンペーを見送り、さほど遠くない時期にちょん吉も見送るだろうという日々、
私はちょん吉に言い聞かせていたことがある。

「もし、お前がこの世を去って、もしあの世があるなら、あちらから
お父さんに分かる形でメッセージを送ってくるんだよ」と。

そしてその日は来て、ちょん吉は思わぬ形でメッセージを
送って来たのだった。

続きは明日・・・・