晴、2度、60%
日中でも気温が低く暖房器具をつけます。朝晩は、空調で暖をとりますが、お昼間は灯油ストーブに火を入れます。古い木造家屋、梁が見えるように天井を高くしたら、オイルヒーターではちっとも部屋が暖まりません。もっぱら空調と灯油ストーブに仕事をしてもらっています。
暖を取ることなど年に10日もあればいいような暖かな香港に30年も暮らしていたので、冬のストーブのある風景が心地よく感じます。ストーブに火を入れ始めて、台所のコンロ前で煮炊きをすることが少なくなりました。お湯を沸かすのも ココアを作るのも 煮物をするのも ストーブにお任せです。
ストーブの上ではお鍋の中からコトコトと静かに煮える音が聞こえます。優しい音です。しばらくすると鍋の中のいい匂いも部屋中に漂います。音を聞きながら、美味しい匂いを嗅ぎながら幸せな気分にさせてもらいます。
ストーブの上で作ったものはお味までがやさしく感じます。まあるいお味になります。お大根を炊きました。おこんぶとお水だけで味をつけなかったのに、芯まで柔らかなお大根は口の中で溶けてお昆布の旨みを吸ってまろやかな甘さです。お豆だってほろりとした口当たりになります。骨がついたお肉もあらっと思うほど骨離れがよく、胃の負担も少なく感じます。
暖か、美味しい匂い、優しい音、そしてもう一つ、ストーブの上にお鍋がのっている景色が好きです。おや缶も、片手鍋も大きな両手鍋もストーブの上ののっていると可愛く見えるから不思議です。
ストーブの上にお鍋がのると、ココさんもストーブの側にやって来ます。「あと1時間かなあ、美味しいものが食べれますよ、ココさん。」
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