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JR東日本 E721系電車(500番台)~仙台空港アクセス用のJR車両

2007-04-04 | 鉄道[東北]

「MAKIKYUのページ」では先日、仙台空港鉄道のSAT721系電車に関して取り上げましたが、今日は仙台空港アクセス線で使用されるJR車両・E721系500番台に関して取り上げたいと思います。

JR東日本のE721系は空港アクセスだけを対象に製造されたものではなく、仙台地区で国鉄時代から活躍している元急行型車両(455系)などの取替え用にも製造されていますが、仙台地区の在来線(私鉄買収の都市型線区で、首都圏からの転属車が走る直流電化の仙石線を除く)ではホーム高さが若干低い事もあり、既存の車両ではドア部分にステップを設けているのが特徴でしたが、このE721系ではステップを廃止して床面そのものを低床化し、台車も半径の小さい車輪を用いている事が大きな特徴です。

外観も乗務員室扉と客用扉の高さが異なる状況ですので、低床車両である事は素人目にも一目瞭然ですが、この特徴はバリアフリーにも貢献し、車椅子などで乗車する乗客に利用が容易になりますし、またスーツケースなどの大きな荷物を持った乗客が多数利用する空港アクセス線での使用にも絶好の車両ですので、この設計はなかなか気が利いたものと感心させられます。

またE721系の中でも今日取り上げる500番台と呼ばれる空港アクセス用車両は、デザインや性能、内装などは一般のE721系(0番台)と同等ですが、先日取り上げたSAT721系と同様に荷物置場やワンマン運転関連装置の設置などが0番台と異なり、塗装も仙台地区で多数が活躍する既存の719系や701系と呼ばれる車両と同様の0番台とは異なる青と緑色の帯となっており、貫通扉も黒色になっているのが特徴ですが、運用も仙台空港アクセスに限定されているため、基本的に両者が併結して運用される事はない様です。

ただ仙台空港アクセス鉄道の車両(SAT721系)とは運用が共通化されている様ですし、また昼間の仙台空港アクセス線列車は概ね2両編成での運行とはいえ、ラッシュ時間帯などは4・6両で運行される列車もありますので、塗装や内装(座席のみですが…)が異なる両者が併結して運行される事は頻繁にあり、これは同じ塗装の車両同士が連結した場合とは異なる面白さがありますので、欲を言うならSAT721系+500番台+0番台を2両ずつ繋いだ6両編成や、更に併結可能な701系を連結した8両編成で走る姿も見てみたい気がしますが、0番台車は空港アクセス線用のワンマン対応にはなっていないでしょうし、また運用も別個になっていますので、性能的には同等で物理的には可能な話とはいえ、さすがにこれは簡単に実現しない夢物語となりそうです。



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