MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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カンボジア・プノンペンの市内交通~路線バスも若干運行しているものの…

2017-11-30 | バス[その他海外]

先日「MAKIKYUのページ」では、カンボジアを走る長距離バスに関して取り上げましたが、カンボジアは公共交通機関の整備がまだ不充分な事もあり、長距離バス乗車中には、農村部でトラクターの荷台に大勢の乗客が乗車している姿も見かける程でした。

さすがに首都・プノンペンの中心部ではトラクターによる旅客輸送車両は見かけなかったものの、路線バスも8月現在で3路線と非常に少なく、日本の地方都市と比べても…と感じる程でした。

路線バスは中心部~空港方面などの路線があるものの、MAKIKYUが宿泊した日系ホテル近くには路線が通っておらず、プノンペン駅周辺などで何度か姿を見かける程度でした。


見かけた車両は中国でもよく見かける中国・宇通(Yutong)製の低床冷房車、車体側面には漢字と英語で「中国援助CHINA AID」と記された中国の支援で導入された車両を用いていますので、車両自体は割合近代的な部類に入ります。

運賃は日本円で数十円程度とかなり割安、目的地へ向かうのに適当な路線があれば是非利用したいと感じたものでしたが、首都の都市内交通機関としては決して多いとは言い難い15分毎程度の運行にも関わらず、プノンペン駅周辺でも空席が多数見受けられるなど、地元の足としては余り定着していない様にも感じられたものでした。

軌道系交通機関が充実しているのであれば、市内中心部を走る路線バスが3路線でも問題ないと思いますが、都市鉄道の類は皆無で長距離輸送を行っている鉄道も週末などに限定した運行(それも往復合計で1~4本程度)という状況ですので、乗合の公共交通機関自体が殆ど運行していない街と言っても過言ではない状況になっています。

地元住民は自前でバイク(原付)を持ち、バイクで移動するのが主流となっている様で、街中の至る所でバイクが行き交う姿を見る状況でした。

旅行者の移動もタクシーなどの利用が主体となっている状況ですので、単独での旅行ともなると市内移動費だけでも結構嵩む状況で、近隣諸国はおろかアジアの中では物価が突出して割高な日本の都市交通と比べても…という有様でしたが、他に移動手段がないとなると止むを得ず利用…という事にもなります。

タクシーは一般的な4輪車も多数運行しているものの、バイクを用いたタクシーも多数運行、こちらは空調を装備していないなど設備的にも簡素なだけあり、4輪車によるタクシーよりは運賃も割安になっています。


その中でもバイクタクシー(運転者と乗客の2人乗り)も結構走っているものの、これは危険度も高く極力利用を避けたいと感じ、MAKIKYUは専らトゥクトゥクを利用したものでしたが、カンボジアのトゥクトゥクは既存のバイクに2輪の客車を固定したものが主流となっています。

クッションの効いた2人掛けの座席が向かい合わせで4名乗車可能なものが多く、10~15分程度の市内移動なら生温い風に吹かれながら南国の雰囲気を感じるのも悪くないと感じたものですが、外国人が乗車する場合は市内移動でUS$5程度が相場、深夜帯などはやや値段が上がる様です。


またトゥクトゥクよりはやや小さく、後部に2人がけの座席を設けた3輪のバイクタクシーも散見し、こちらも一度乗車機会がありました。

これは4名乗車可能なトゥクトゥクより乗り心地はやや劣るものの割安で、単独での市内移動でこのタイプを見かけたら、交渉(トゥクトゥクの運転者も運賃などを尋ねる程度の片言の英語なら大抵通用し、中には携帯電話で多少日本語が通じる人物に取り次いでくれる場合もあります)余地ありとも感じたものでした。


東海バスオレンジシャトル「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス3号車

2017-11-26 | 小田急グループ

最近注目を集めているアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」は沼津市が舞台となっており、その中でも特に内浦地区が主舞台となっている事は、ご存知の方も多いと思います。

昨日この内浦地区にある無人島・淡島と、伊豆半島方を結ぶ「あわしまマリンパーク」の連絡船が桟橋に衝突、乗客の中に負傷者も発生する事故が発生してしまい、ネット上のニュース記事などでも「ラブライブ!サンシャイン!!の連絡船 出発直後に桟橋に衝突」という記事が大々的に出回る状況になっています。

MAKIKYUは淡島へ足を運んだ事はなく、当然ながら連絡船も未乗ですが、伊豆半島方の連絡船出航地のすぐ近くにあるマリンパークバス停を利用した事があり、「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピングを施した連絡船の姿を見た事もあります。


写真は「アワシマ13号」と呼ばれる船で、事故は同種ラッピングを施したもう一回り大きい連絡船「アワシマ16号」で発生していますが、ただでさえ台風で施設の一部が損壊、また今後来春に「ラブライブ!サンシャイン!!」関連のイベント(孤島の水族館からの脱出)開催も予定されている最中での事故は非常に残念な話です。

現在2期放送中のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」はかなりの人気ぶりという事もあり、先週には東海バスオレンジシャトルが沼津市内で「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス展示や記念乗車券・グッズ類販売会なども開催した程です。

その際にはラッピングバス3号車も登場した模様(MAKIKYUはイベントには不参加)で、この「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス第3弾は、昨日の連絡船事故現場にもなってしまったあわしまマリンパークで来春開催予定のイベント「孤島の水族館からの脱出」向けて運行開始した車両です。

営業開始は先週の沼津市内イベント展示後ですので、まだラッピング後の運行開始から日が浅い車両ですが、MAKIKYUは数日前に早速この「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス3号車に乗車機会がありました。


「ラブライブ!サンシャイン!!」キャラクター9名を、公式側(左側)に4名・非公式側(右側)に5名配したデザインは「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングバス1号車・2号車と同様ですが、各キャラクターがシックな雰囲気の衣装を纏った姿となっているのが大きな特徴です。

 
車内は先日取り上げた2号車と似た様な改装ぶりながら、「孤島の水族館からの脱出」にちなんだものとなっており、降車ボタンステッカーなどにもキャラクターが用いられています。

西浦線運行時に内浦地区の停留所で「ラブライブ!サンシャイン!!」主人公(高海千歌)のアナウンスが流れ、座席に関しては既存状態存置となっている点などもラッピングバス1・2号車と同様です。

ちなみに種車は2号車と同様に沼津登山東海バス塗装のいすゞエルガミオ、「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメ中で時折登場する西浦線(沼津駅~多比~三津~木負・江梨・大瀬岬)のバスがいつも沼津登山東海バス塗装エルガミオという事で、意図的に2号車と同じ車種を選定したのか、それとも偶然2号車と同じ車両になったのかも気になる所です。

東海バスオレンジシャトルが「沼津登山東海バス塗装エルガミオを聖地の一つ」と捉えているのであれば話は別ですが、ラッピング対象車はエルガミオに拘る理由がないのなら、3号車は三菱車をラッピングし、ラッピングバス3台全てを別メーカー・車種にした方が良かったのでは…とも感じたものでした。

また昨日発生した連絡船事故は原因究明と再発防止策が講じられ、今後同種の報を聞く事がない事を願うばかりです。


(お断り)
MAKIKYUはラブライバーではなく、ラッピング車両運行などの話題に併せて「ラブライブ!サンシャイン!!」の事を少し調べた程度ですので、コメント等でラッピング車両以外の「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の話題などを記載された場合、対応できない事もありますのでご了承下さい。


プノンペンーホーチミンを結ぶ国際バス~乗車したのは三菱2階建て車

2017-11-20 | バス[その他海外]

先日「MAKIKYUのページ」では、カンボジアのポイペト~プノンペン間を結ぶ国内都市間バスに関して取り上げましたが、8月にMAKIKYUがカンボジアへ足を運んだ際にはタイから入国→ベトナムへ向けて出国しています。

タイ→カンボジア→ベトナムへの移動は全て陸路ですが、カンボジア→ベトナムへの移動はカンボジアの首都・プノンペンとベトナム最大の都市・ホーチミンが200㎞強と比較的近い事もあり、両国の国境を経由し2都市間を結ぶ国際バスも頻発しています。

MAKIKYUは乗車場所確認を兼ねてプノンペン駅の近くにあるバスターミナルに乗車前日夕方足を運び、その際に乗車券を購入して当日昼過ぎの出発時間に再びターミナルへ出向き、ホーチミン行きのバスに乗車したものでした。

このバスの運賃はUS$10、㎞辺りの運賃はポイペト~プノンペンの国内都市間バスよりやや高めですが、それでも運行距離を考慮すればかなり割安感があります。

乗車券購入時にシートマップを見せられ、希望の座席を聞かれた際には2+1人掛けのトイレ付となっており、カンボジアで主流となっている韓国製バスは基本的にトイレなしですので、どんな車両がやって来るのかと気になっていました。


現代辺りの車両が来れば上等と思いターミナルへ足を運ぶと、案内された車両は見慣れない車体ながらも、下回りはお馴染み三菱製の2階建て車。


1階部分はトイレと荷物置場になっており、前中2箇所から乗降可能になっています。


三菱車だけあり運転席は見慣れた雰囲気、MT車でシフトレバーはロッド式ですが、三菱車のロッド式シフトは他メーカーよりも硬い傾向がありますので、運転者は大変だろうな…とも感じたものでした。

 
車内外の至る所に繁字体の漢字表記があり、前面には「松展遊覧公司」という事業者名表記まで記載。

乗車後にこの社名を調べたら、台湾島の台北近郊にある事業者のHPがヒット、車体の装いも乗車車両と同一でしたので、台湾島から流入した車両の様です。

 
座席はシートマップとは異なる一般的な4列席、2席独り占めの「ひとりだけシート状態」でしたが、座席の座り心地や内装などはまずまずと感じたものでした。


バス車内ではミネラルウォーターのサービスもあり、中古車両充当ながらもホーチミンまで5時間の道程(実際はホーチミン市内道路混雑の影響で約1時間の延着)は結構快適と感じたものでした。


ただカンボジアのベトナム国境にある街・バベットではトイレ休憩時間があり、休憩箇所にある売店で菓子類などを見ていたら、お金を集める皿を持った幼女や老婆が小銭を求めて数名寄って来る状況、これは複雑な心境にさせられたものでした。

 
バベットはタイ国境の街・ポイペトに比べればまだマシなものの、砂埃が舞い雑然とした雰囲気、これでもかという程の荷物を引いたバイクなども散見するなど、かなり凄まじい所だな…とも感じたものでした。

ベトナムに入国すると、もうホーチミンの郊外と言った雰囲気、街並みなども随分綺麗で近代的、カンボジアでは殆ど見かけない市内バスも多数行き交うなど、国境一つ隔てただけでも様相は一変したと感じたものでした。

都市間バスで国境を超えて差異を体感する機会は、島国の日本にいる限りは絶対に経験できない事ですので、希少な乗車機会だったとも感じています。


プノンペン~ホーチミン間はMAKIKYUが乗車したバス以外にも様々な事業者がバスを運行、その中には車体の文字表記を見なければ韓国と錯覚してしまうバスの姿も見受けられたもので、色々乗り比べてみるのも面白そうですが、非常に遠い土地だけに再び足を運ぶ機会は訪れるのだろうか…とも感じたものでした。


東海バスオレンジシャトル「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング車両

2017-11-16 | 小田急グループ

先日「MAKIKYUのページ」では、伊豆箱根鉄道駿豆線で運行中の「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピングを施した電車「HAPPY PARTY TRAIN」に関して取り上げましたが、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台となっている沼津周辺では路線バスでもラッピング車両が複数台活躍しており、「ラブライブ!サンシャイン!!」の盛況ぶりを感じさせられたものでした。

「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメでは、沼津駅~木負(Kisho)・江梨方面を結ぶ路線バス(東海バスオレンジシャトル[旧:沼津登山東海バス]西浦線)が時折登場、何故かいつも沼津登山東海バス塗装のJ-BUS中型車ばかりとなっています。

西浦線ではこの車両や東海バス塗装(オレンジと黄色)が多数活躍、またそれ以外の車種や箱根登山バス塗装の車両なども充当されますが、アニメに登場するのは毎度同じ車両ばかりというのは、作画の都合なのか否かも気になる所です。

この西浦線では「ラブライブ!サンシャイン!!」のヒットと共に「聖地巡礼」と称し、各地から沼津市内中心部や内浦地区などを訪れるラブライバー(ラブライブ!サンシャイン!!のファン)も多い事から、「ラブライブ!サンシャイン!!」デザインのラッピング車両が活躍しており、西浦線の一部便やそれ以外の沼津駅発着系統などで運行しています。


東海バスオレンジシャトルの「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング車両は現在2台が運行中、その中でも2号車は「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメに登場する車両と同型の車両となっており、今月MAKIKYUが沼津周辺へ足を運んだ際にも乗車機会がありました。


前面だけは沼津登山東海バス塗装が残存していますが、側面や後部は「ラブライブ!サンシャイン!!」登場キャラクターやアイコンなどが多数見受けられる姿となっています。


車内もキャラクターを用いた掲示やステッカーなどが多数見受けられるものの、座席モケットは小田急グループ標準仕様のままとなっており、アニメで登場した車内の雰囲気を保つため、敢えて車内は掲示とステッカー以外は余り手を加えなかったのかも気になる所です。

車内放送も一部停留所(内浦地区)では「ラブライブ!サンシャイン!!」の主人公:高海千歌による案内が流れ、聖地巡礼のラブライバーには喜ばれそうなバスと感じたものでしたが、内浦地区以外の停留所では通常の放送が流れるのも大きな特徴となっています。

また「ラブライブ!サンシャイン!!」はもう1台(1号車)存在し、こちらはまだ乗車した事がありませんが、2号車と同様に沼津登山東海バス塗装の中型車ながら、車型は日野HRとなっています。

「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメ中で登場するバスは何度も姿を見ているものの、実際に沼津周辺で運行している東海バスオレンジシャトルの姿を見る機会は余りないという方にとっては、少々違和感があるかもしれません。

西浦線で様々な塗装や車型のバスが活躍する事を考慮すると、沼津周辺へ足を運んだ後にネット上で公開されている「ラブライブ!サンシャイン!!」の動画などを見た際、アニメ中でもせめて東海バス塗装の車両も時折登場させても良い気もしますが、制作側はバスに関して余り関心がない人物が多いのかな…とも感じたものでした。

ちなみに「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピングバスは2台だけながら原則として固定ダイヤで運行、どちらも昼間は内浦線主体で運行しており、東海バスグループHPにも案内がありますので、この記事を見て運行時刻などが気になった方は、以下のリンクをクリックして下さい。

http://www.tokaibus.jp
(東海バス公式HPトップへリンク→オススメ情報「ラブライブ!サンシャイン!!」のバナー(ピンク色)をクリックすると、運行時刻案内などがあります)

(お断り)
MAKIKYUはラブライバーではなく、ラッピング車両運行などの話題に併せて「ラブライブ!サンシャイン!!」の事を少し調べた程度ですので、コメント等でラッピング車両以外の「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の話題などを記載された場合、対応できない事もありますのでご了承下さい。


カンボジア・ポイペト~プノンペンを結ぶ長距離バス

2017-11-10 | バス[その他海外]

MAKIKYUが今夏東南アジア方面へ足を運んだ際は、移動は専ら陸路で鉄道利用が主体でしたが、カンボジアでは旅客鉄道の運行は僅かという事もあり、都市間移動の主流は長距離バスとなっています。


タイのアランヤプラテートから国境を越えカンボジアのポイペトに入境したMAKIKYUは、入国早々凄まじい所に来たなと感じたものでしたが、イミグレのすぐ近くからバスターミナルへ向かう無料シャトルバスに乗車。


このバスも頻発という程ではなく、発車まで15分程の待ち時間がありましたが、タイからカンボジアに入国した途端に凄まじい所に来たな…という印象とは裏腹に、バス自体は韓国旅行などで乗り慣れた韓国製の中型トップドア車でしたので、見慣れた車両という気もしたものでした。


このシャトルバスは自家用の中古が流入しているのか、それとも最初からカンボジア向けに輸出されたものなのかは特定できないものの、同型車が複数台活躍しており、乗車した車両とは異なる装いの車両の姿も目撃しています。

 
そしてシャトルバスに15分程乗車したらバスターミナル着、街外れの何もない所といった雰囲気で、ターミナル内も閑散とした雰囲気でした。

ターミナル窓口では片言の英語も通じ、プノンペンまで行きたい旨を伝えると「500(タイ)バーツ」という返答があり、「US$?」と聞いたら「15」という答えが返ってきましたので、15US$でプノンペンまでの乗車券を購入。
(但しお釣りは米ドルの在庫がなかったためカンボジアリエルでの支払でした)


乗車券はクメール語と英語の2か国語が併記された手書き発券、券面には2階建てバスのイラストが描かれていますが、実際にやって来たバスは2階建て車ではなく、韓国製の現代エアロスぺースでした。

 
車両自体は韓国でお馴染みの存在ですが、リクライニングが壊れている箇所が散見されるなど状態は余り芳しいとは言い状況。


また後部は多数の貨物を積載した貨客混載「バスものバス」状態となっているのも大きな特徴と感じたものでした。

ポイペトのターミナルを出発するとアジアハイウェーを駆け抜け、途中幾つかの街に停車しながらプノンペンへ向かいます。


ハイウェーとは言っても、日本の高速道路の様な自動車専用道路ではなく、片側1.5車線程度の舗装路でゆっくりとトラクターが走っている事もしばしばの道路で、トラクターもこれでもかという程の物品を山積みした車両をはじめ、中には荷台に2桁名の乗客を乗せた車両も散見される状況でした。


ハイウェー脇の路地は未舗装路もよくあるカンボジアにおいては、アジアハイウェーはかなり立派な道路の部類に入ります。


道中では休止中となっている鉄道の線路と並行する区間もあり、またいつか列車運行が再開される日が来たら…などとも感じたものでした。


昼食時間にはバッタンバンのバスターミナル脇にバスが暫く停車、ここに屋台の出店があり他の乗客も昼食を買い求めていましたが、MAKIKYUはこの時風邪で発熱し余り調子が良くない状況でした。


そのため食欲もイマイチながら軽く食べたいな…と思い、炭火で焼いたバナナの串焼きを1本購入、これが1000リエルと割安ながらも結構甘くて美味しいと感じ、もう1本追加で買い求めたものでした。


昼食休憩後もトイレなし車両という事もあってか、何ヶ所かの途中停留所でトイレ休憩があり、おやつタイムにマンゴーを練り込んだと思われる餅などを買い求めて食べる機会もありましたが、バナナの串焼きと共に初めて食べたもので、これもかなり甘いものでした。


その後も所々で砂埃が舞うアジアハイウェーを走り、日が暮れた頃にプノンペン市内のバスターミナルに到着となります。

プノンペンは首都にしては電灯が少なく暗い雰囲気の街と感じたもので、プノンペン市内には小規模なバスターミナルが市内各地に点在しており、MAKIKYUが乗車したバスは中心部よりやや西側のターミナルが終着でした。

市内を移動する路線バスなどの公共交通機関整備が不充分な事もあり、その後予約済のホテルまで移動する際は、軌道系交通機関や路線バスが利用可能な時は極力タクシーなどは利用しないMAKIKYUでもトゥクトゥク(もしくはタクシー)を利用せざるを得ない状況でした。

そのため近隣諸国はおろか単独行動なら日本と比べても市内移動費は割高感があり、今後のバス路線整備に期待したいと感じる状況でした。

また冷房完備とは言え4列席車、それも所々リクライニング機能も故障している車両に9時間以上乗り続ける道程は、想像していた程ではないものの、日本の交通機関を利用し慣れた身には少々ハードとも感じたものでした。

ただ少々ハードとは言えカンボジアの光景を存分に眺める事ができ、15US$程度という運賃も考慮すると、海外旅行初心者だと少々使い難そうだな…とは思いつつも、移動選択肢としては悪くないと感じたものでした。

カンボジアの長距離バスはこの路線以外にももう1路線乗車機会があり、こちらに関しても近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。


伊豆箱根鉄道3000系「HAPPY PARTY TRAIN」~最新編成を用いたラッピング電車

2017-11-05 | 鉄道[東海]

静岡県東部と神奈川県西部を営業基盤とする私鉄・伊豆箱根鉄道は今日(2017年11月5日)で創立100周年、この他にも今年~2020年にかけて関連事業などで節目の年が続く事から、アニバーサリーロゴマークを制定すると共に、様々なイベント展開などを行う事も告知しています。

この伊豆箱根鉄道はMAKIKYUもたまに利用機会があり、最近だと静岡県内の三島~修善寺間を走る駿豆線で「HAPPY PARTY TRAIN」と称するラッピング電車に乗車したものでした。


「HAPPY PARTY TRAIN」は沼津市を舞台としているアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターをラッピングした電車で、同名の楽曲が発売された今春に運行を開始、伊豆箱根鉄道で「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターデザインを施した電車は2編成目となります。


「HAPPY PARTY TRAIN」は一般車両の中では最も豪華な設備を誇る7000系ではなく、製造年次が多岐に跨り編成数も多い3000系にラッピングを施工していますが、同系の中では最も新しい3006編成が選定されています。


キャラクターを大きく描いたデザイン故に、窓ガラスも一部は特殊フィルムが貼られた状況となっており、車内から車窓を眺め撮影するには不向きな状況になっていますので、賛否両論が大きく分かれそうな電車とも感じたものです。


個人的にはデザイン的に中途半端な印象が否めない「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング編成第1弾に比べると、見栄えはかなり良いのでは…と感じ、キャラクターの声を演じる声優のサインなども記されているなど、「HAPPY PARTY TRAIN」は第1弾に比べかなり力を入れていると実感させられたものです。


車内に足を踏み入れると、内装は一昔前の西武系では典型と言った雰囲気の暖色系、座席モケットなどはラッピング前と同様ながら、つり革の吊り輪が一部交換され、かなりカラフルな状況になっています。


車内広告枠は全て「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターイラストとなっており、「ラブライブ!サンシャイン!!」ファンの中にはこの中吊りなどを欲しがる人物も相当いるだろうな…と感じたものでした。


各ドアの注意喚起ステッカーも「ラブライブ!サンシャイン!!」キャラクターを起用した特別仕様、そしてキャラクターのロゴマークが貼られ、演じている声優のサインなども見受けられる状況。


ちなみにこの記事で掲載しているキャラクター写真は「ラブライブ!サンシャイン!!」の主人公・高海千歌を起用したもので、高海千歌のドアステッカーとサイン入りアイコン(アイコンは片側の1箇所のみ)は、三島方先頭車の乗務員室に最も近いドアに掲出されています。
(勿論車内には他キャラクターのドアステッカーやサイン入りアイコンなどもあります)

また乗降扉が1両辺り片側3ドア×3両編成の3000系では、3両合計で片側9ドアとなりますが、「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場する女性スクールアイドルグループ「Aqours」も9人組という事もあってか、ドア毎にドアステッカーやサイン入りロゴは異なり、編成全体で9名のキャラクター全てが登場しています。

駿豆線一般車両で最も豪華な設備を誇る7000系だと中間車は乗降扉が片側2扉、3両合計で片側8扉ですので、9人のキャラクター全てを登場させるために敢えて3000系をラッピング対象として選定したのであれば、伊豆箱根鉄道もよく考えたな…と感じたものでした。


伊豆箱根鉄道ではラッピング車両運行だけでなく、三津シーパラダイス方面へのバス乗換駅にもなっている駿豆線の途中駅・伊豆長岡駅の改装ぶりなども相当と感じ、同駅にも設置されている沼津まちあるきスタンプ(沼津市外の設置場所は伊豆長岡駅のみ)やバッジ販売などをはじめ、各種グッズ類販売なども「ラブライブ!サンシャイン!!」の人気ぶりを表していると感じたものでした。

「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング電車第1弾が好評で、当初のラッピング予定期間を過ぎても運転継続中という事などを踏まえると、日頃伊豆箱根鉄道を利用する機会はまずない遠方のラブライバー(「ラブライブ!サンシャイン!!」のファン)誘客にも有用かと思いますし、今後「HAPPY PARTY TRAIN」を用いた新たな取り組みや、ラッピング電車第1弾のバージョンアップなどの動きが出る事はないのだろうか…とも感じたものでした。

ちなみに「HAPPY PARTY TRAIN」は駿豆線普通列車として運行、日によって運行列車も変更になりますが、伊豆箱根鉄道の公式HPに運行予定列車の時刻案内もありますので、もしこの記事を見て是非一度乗車してみたいと思う方が居られましたら、以下にURL記載の同社HPへアクセスを。

http://www.izuhakone.co.jp


(お断り)
MAKIKYUはラブライバーではなく、ラッピング車両運行などの話題に併せて「ラブライブ!サンシャイン!!」の事を少し調べた程度ですので、コメント等でラッピング車両以外の「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の話題などを記載された場合、対応できない事もありますのでご了承下さい。


小田急電鉄・来春のダイヤ改正概要を公式発表

2017-11-01 | 小田急グループ


小田急電鉄では現在東京都内における複々線化事業が終盤を迎えており、来春の複々線化完成と共にダイヤも大きく変わる事が予想されていましたが、遂に今日ダイヤ改正概要を公式発表。


通勤ラッシュ時間帯の快速急行や地下鉄千代田線直通列車の大増発などは想定済といった所ですが、新種別「通勤急行」「通勤準急」の設定と既存種別「多摩急行」の廃止をはじめ、快速急行と準急の停車駅追加なども行われ、運行パターンも随分変わるな…と感じたものです。


都心方面直通列車は大半が地下鉄千代田線直通だった多摩線は、来春のダイヤ改正以降の運行パターンが大きく変わり、小田急多摩センター始発の新宿行が多数設定されるなど、競合路線から相当な旅客転移が見込まれるのでは…とも感じ、競合路線側も今後ダイヤ改正でどの様な動きが出て来るのか…と感じたものです。

一方千代田線直通列車は大増発と共に向ヶ丘遊園発着列車も多数設定、これは複々線化区間が多摩川を渡ってすぐの所で途絶える事を考慮すると当然と感じます。

向ヶ丘遊園以西まで運転する列車は、夕方ラッシュ時今まで実車運行は本厚木までの運転だったものの、来春のダイヤ改正以降は伊勢原まで延長される列車が多数設定されます。


現段階でも既に本厚木駅折返線容量の関係で、本厚木~伊勢原間を回送運転する列車が多数存在、その中には地下鉄千代田線から直通の東京メトロ車やJR東日本車も含まれており、MAKIKYUは現在伊勢原市内を生活拠点としていますので、この2社の車両が愛甲石田駅を通過する姿や、伊勢原駅1番ホームで回送表示を掲出して停車している姿は何度も目にしています。

小田急線本厚木以西の各駅では、乗降人員の多い駅はトップの小田原を除くと愛甲石田・伊勢原の伊勢原市内2駅(愛甲石田駅は厚木市と伊勢原市の両市に跨っており、駅舎所在地住所は厚木市愛甲ですが…)、結構混雑する列車も多い事を考慮すると、地下鉄千代田線直通列車を伊勢原まで実車化出来ないものだろうか…と感じ、小田急側に要望を出した事もあります。

リリースの平日夕方下りダイヤ改正後時刻を見ると、かなり良い方向に改善されているのでは…と感じたもので、伊勢原まで運行する地下鉄千代田線直通列車の本数も結構ある事を考慮すると、東京メトロやJR東日本の車両も伊勢原まで実車運行となる可能性が極めて濃厚かと思いますが、この中に片道運行距離100㎞超となる取手発着列車が登場するのか否かも気になる所です。

通勤通学事情の改善が注目される来春のダイヤ改正では、買物や行楽利用などが増える休日ダイヤで片瀬江ノ島発着の快速急行が大増発、江ノ島観光の便宜が図られているのも大きな特徴で、設備的に限界の4両編成でも混雑が常態化しており、小田急グループに属する江ノ電の混雑緩和にも幾分貢献できるのでは…と感じたものでした。

また来春のダイヤ改正はラッシュ時間帯だけに限らず、早朝~深夜に至るまで全時間帯で速達性が大きく向上、本数増加で混雑緩和も見込め、初電時刻繰上や終電時刻繰下なども行われますので、日頃小田急線を利用している身としては、来春のダイヤ改正が非常に楽しみと感じたものでした。