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2018年を振り返って

2018-12-31 | Weblog

平成天皇の生前退位に伴い、来年4月限りで「平成」時代は幕を閉じる事が報じられ、平成時代の大晦日も今日が最後。

今年は夏の西日本豪雨による災害などが大きく取り上げられ、北海道でも大規模な地震で局地的に多数の死傷者を出した事などで、1年を表す漢字として「災」が選ばれてしまったのは非常に残念な話ですが、来年(2019年)は大災害のない平穏な1年になる事を願うばかりです。

ちなみに個人的に今年一番の出来事と感じたのは「小田急線複々線化事業完成」、その他の事柄も含め、過去記事で用いた画像を再掲し1年を振り返りたいと思います。
(一部画像は今日初公開する画像です)

小田急沿線に生まれ、他地域に居住した事もあるものの昨年再び小田急沿線に居住する事になった身としては、社運を賭けた大工事が遂に完成。

 
今まで「混雑率が高く列車遅延も多い」と言われていた小田急線の朝ラッシュ時上り列車の大幅な輸送改善が図られ、否応なしに「混んでてノロノロ」と言う状況が終焉を迎え、列車を選べば比較的快適に移動できる状況になったのは、日頃小田急線を利用する一員としては非常に喜ばしい事と感じています。


平日朝ラッシュ時間帯上りで運行の千代田線直通「通勤準急」は、緩急両線を渡り歩く複々線の設備を最大限に生かした列車とも言え、MAKIKYUが朝ラッシュ時間帯に東京都心方面へ出向く際には、本厚木・海老名の両始発駅から乗車すればほぼ確実に座れる事もあって愛用しています。


今春ダイヤ改正前の小田急線~千代田線直通列車は主に多摩線唐木田発着だったものの、改正後は殆どが小田原線内での運行に改められ、今まで実車営業運行は本厚木が西限だったものの、改正前も一部回送車が運行していた伊勢原まで夜の下り列車のみながら主に急行列車として実車営業運行化。

 
この実車営業運行区間延長は愛甲石田・伊勢原両駅の帰宅時間帯における利便性向上と混雑緩和に大きく貢献しており、伊勢原市民の一員でもあるMAKIKYUは、千代田線各駅から乗換なし、乗車駅次第では座って帰れる列車として重宝おり趣味的にも非常に注目、伊勢原の地名度貢献にも一役買う存在と感じています。

今春の小田急ダイヤ改正では一般列車の輸送改善が最大の話題、その割に一般車両は代替が一段落している事もあって車両面での動きは少ない印象。


1000形車両リニューアル進行により快適性向上が図られているものの、これ以外だと一部の3000形初期車両におけるLED表示器交換(フルカラー化)など小幅なものに留まっており、今後の代々木八幡・開成両駅のホーム延伸(10両対応化・写真)とこれに伴う3000形車両中間車増備(8→10両化)の進展に期待と言った所です。

改正ダイヤに関しては賛否両論、特に小田原線伊勢原以西や江ノ島線に関しては再考余地ありと言う気もしますが、今後更に利用し易い輸送体系を構築し、小田急沿線が首都圏鉄道各線の中で「選ばれる沿線」になる事を願うばかりです。

 
特急ロマンスカーに関しては休日の一部列車に限定されるものの、下り「スーパーはこね」の新宿→小田原で所要時間60分を切る列車が登場、小田急が永年目標としていた念願が達成、ダイヤ改正に併せて新型特急車・70000形GSEが導入された事も注目点かと思います。

 
古参特急車・7000形LSEが今春のダイヤ改正では引退せず、GSE第2編成が導入される7月まで現役続行、短期間ながら複々線化事業完成後の新線を走る機会があったのは予想外でしたが、近年では設備面での陳腐感などは否めない車両だった事もあり、機器の老朽化も考慮すると、一時代を築いた車両ながら運用離脱は致し方ないと感じています。


しかしながらLSE全車廃車解体で消滅ではなく、ダイヤ改正後もLSE定期運用離脱日を迎える前に海老名駅前に「ロマンスカーミュージアム」建設(写真は建設予定地)を発表、2021年春に開館予定である事を告知。


ここにはLSE一部車両をはじめ、現在非公開保存されている歴代特急車が集結、営業運転から退役したLSEも「2021年春、海老名で再びお会いしましょう」とアナウンスされたのは喜ばしい事で、公開対象として発表された歴代特急車だけでなく、欲を言うなら非公開保存されている一般車両も今後何らかの形で公開される日が来る事を願いたいものです。


そして小田急所属車両ではないものの、数年前まで地下鉄千代田線の主力として活躍、昨年まで小田急線内にも乗り入れていた営団→東京メトロ6000系が完全引退。

今後もし6000系に乗りたいと思ったら、遠く離れた赤道以南に足を運ばなければならなくなったのも、一つの時代の節目と感じ、ラストランでの騒動などが報じられたのは少々残念と感じています。

国内公共交通に関しては、小田急関連が大きな話題として注目される一方、特に首都圏以外の地域では縮小均衡の動きも多く見られ、近年諸問題が報道される事も少なくないJR北海道で閑散区間廃止が相次いで発表されるなど、国全体の世相を反映している様に感じられるのは残念と感じます。

そんな中でも沼津市を主舞台とするアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」は、TV放送が終わった後も人気は衰えず、今日NHKのTV番組「紅白歌合戦」にAqoursが出演する程ですが、沼津市内や周辺地域では今夏以降に新たなラッピング車両が幾つも登場。

 
来年の劇場版新作「Over the Rainbow」公開後も暫くは「聖地巡礼」と称する舞台巡りの観光客訪問が見込まれるなど、ラブライバー(ラブライブシリーズのファン)をはじめ、地方都市や地方公共交通の振興発展における一事例として注目する人物も少なくないと思います。

MAKIKYUは同作に関してはアニメを一通り視聴、交通関連を除くと関連舞台となっている所の数箇所に足を運んだ事がある程度で熱心なラブライバーではありませんが、周囲にいる知人の中には「ラブライブ!サンシャイン!!」関連記事公開を熱望するラブライバーもおり、また新たなラッピング車両登場などの動きがあり乗車機会がありましたら、ブログ記事公開も検討したいと思っています。

また日本国内は停滞感が否めない所も多いものの、著しい勢いで発展を続ける中華人民共和国(中国)に足を運ぶ機会もあり、彼の地では高速鉄道をはじめ、地鉄や現代有軌電車(LRT)、快速公交(BRT)の新路線が次々と開通、これに伴う新車導入も相当進んでおり、これらの幾つかにも乗車機会がありました。

 
彼の地の交通機関に関しては、「MAKIKYUのページ」でも極一部しか記事公開出来ていませんが、今後も機会があればまだ日本では余り知られていない中国の交通機関に関するブログ記事公開も引き続き行っていきたいと思っています。

今年は特に後半でブログ記事公開頻度も低下してしまった「MAKIKYUのページ」ですが、2018年も1年間アクセス頂きましてありがとうございました。

来年も引き続き記事公開を行う予定ですので、今後も「MAKIKYUのページ」へアクセス頂ければ…と思います。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方もこの記事で触れた事柄だけでなく、今年1年を振り返っての思い出や感想などありましたら、コメントもどうぞ。


中国・武漢車都現代有軌電車~漢陽区内を走るライトレール

2018-12-11 | 鉄道[中華人民共和国]

先日「MAKIKYUのページ」で武漢市内を走るトロリーバス(無軌電車)と電気バスに関して触れた際、有軌電車(路面電車)の存在に関しても言及しましたが、MAKIKYUが今年武漢に足を運んだ際には、まだ開通から日が浅い有軌電車にも乗車機会がありました。

その一つが市内中心部の南に位置する漢陽区内を運行、昨年夏に運行開始した「武漢車都現代有軌電車」で、地鉄3号線の終点站・沌阳大道站を起点に経済技術開発区内を運行しています。


現段階では徳胜港站までの16.8㎞を運行する1路線(T1路)のみの運行となっていますが、起点站が地鉄站直結ですので、武漢へ足を運ぶ機会があれば比較的容易に試乗できます。

 
車両は4車体連接のモダンなデザインの低床車が用いられ、電停にのみ充電用の架線が設けられた充電式の架線レストラムとなっているのも大きな特徴で、武漢だけ限らず国内各地にこの手の現代有軌電車を次々と開通させる国力の凄まじさは…とも感じます。

 
座席は硬いプラスチック製のベンチ、乗務員室は全室式で運賃収受員(車掌)が乗務、運賃箱は簡素な箱という辺りは中国らしいと感じる所。


それ以外はこの様な電車を日本でも走らせる事は出来ないのだろうか…とも感じさせられるもので、ドア上にはLCDモニターによる次案内も設けられています。

ちなみに現在運行中のT1路は起終点を含め23箇所の電停(站)が設けられており、運賃は中国の市内公交では標準価格とも言える2元均一、武漢市内の地鉄や市内公共汽車(市内バス)と共通の交通カード(武漢通)をはじめ、QRコード決済(支付宝/微信支付)で乗車する事も可能です。


乗車時間も片道50分程度と結構乗り応えのある路線となっており、道路中央に軌道が敷設された区間が多いものの、一部では道路と離れた専用軌道区間も存在しています。

 
沿線はまだ開発途上と言った雰囲気の所も多く、終点近くでは電車内もガラガラと言う状況でしたが、途中の交差点では今後の路線延伸・系統新設を見込んで分岐ポイントが敷設された箇所も多数見受けられ、今後経済技術開発区内でどれだけ大規模なネットワークを構成するのだろうか…とも感じたものでした。

また武漢では車都現代有軌電車だけでなく、今年別の場所でも現代有軌電車の新路線が開業しており、こちらにも乗車機会がありましたが、この現代有軌電車に関しても近日中に追って別記事で取り上げたいと思います。


中国・武漢で活躍するトロリーバスと電気バス

2018-12-01 | バス[中華人民共和国]

日本では現在、立山黒部アルペンルートのみで運行している珍しい乗り物として知られるトロリーバス(無軌条電車)、今年の同ルートの営業は昨日限りで終了となっています。

そして同ルート内に2箇所存在するトロリーバスの中でも、扇沢~黒部ダム間を結ぶ老舗格の関電トロリーバスは、今年限りでトロリーバスの運行を終了、来春の営業再開時は運行中常時集電ポールを上げて架線からの集電を行うトロリーバスではなく、急速充電用のパンタグラフを装備し、停車中に急速充電を行う新型電気バスへの運行に変更となります。

これは車両代替に伴い、電気バスの集電方法が変わっただけと捉える向きも少なくないと思いますが、法的には鉄道(無軌条電車)運行を廃止し、バスによる運行に切り替える事にもなり、バスには興味がないものの鉄道には多大な関心が…と言う向きにとっては、鉄道路線廃線&バス代替と捉える向きもあるかもしれません。

また今年限りで運行終了となった関電トロリーバスは、最終日の様子などもニュースなどで大々的に報じられ、少し前に発売されたNゲージサイズ(1/150スケール)のバスコレクションならぬ「鉄道コレクション」も、量販店ではあっという間に姿を消す店舗が続出するなど、注目する人物も少なくない話題である事を実感させられたものですが、今後機会があればトロリーバスに代わって運行開始となる電気バスにも乗車できれば…と思っています。

ちなみに日本では関電トロリーバス運行終了に伴い、営業運転を行うトロリーバスは同じ立山黒部アルペンルートの1路線のみ、トロリーバスに代わって運行される充電式電気バスも希少な存在として注目される事になると思います。

しかしながらMAKIKYUが何度か足を運んだ事がある中華人民共和国(中国)では、どちらも市内交通機関として多数運行しており、日本に居住する中国人が関電トロリーバス運行終了のニュースを聞いても、「何でありふれたトロリーバスの1つが電気バス化されるだけでわざわざニュースに…」と思う人物も少なくないのでは…と感じる程で、MAKIKYUがトロリーバスや電気バスに乗車した回数も、日本国内より中国内の方が…と言う有様です。
(MAKIKYUは旅行で中国へ足を運んだだけで、業務や留学などでの中国居住滞在歴は皆無です)

中国ではトロリーバスと電気バスの双方が走る街だけでも相当数あり、その中の一つが今年訪問機会のあった湖北省の省都・武漢市ですが、同市内では近年地鉄整備が急速に進み、また市内公共汽車(路線バス)が多数運行されています。

これに加えて現代有軌電車(LRT)の新線建設も相次いでいる事もあり、市内交通で無軌電車(トロリーバス)が占める比率は余り高いとは言えず、観光などで武漢を訪問して市内交通を利用するとしても、無軌電車に乗車する機会は皆無と言う人物も少なくないと思います。


MAKIKYUも武漢で無軌電車には2回程乗車したした事がある程度、使用車両も集電ポールが装備され、動力機構が異なる他は、他の市内公共汽車と大差ない雰囲気と感じたものでした。


また中国で電気バスは近年かなり普及しており、京都市内を走るプリンセスラインが導入した事でも知られ、中国内各地で多数姿を見かけるBYDをはじめ、様々な種類の電気バスが活躍しています。


これらの電気バスは、急速充電用のパンタグラフすらない車両が大半を占めており、最近では「また電気バスが来た」と思う事もしばしば、市内を行き交うバスの姿を見ると、中国が電気バス大国である事を実感させられます。


電気バスだけでも車種も相当数存在、電気バスと言うだけで存在が際立つ日本とは大違いですが、電気バスがありふれた存在の彼の地でも、武漢では非常に奇抜なデザインで目を惹く車両も活躍しており、最初この車両の姿を見た際には、何処かの路線で是非一度試乗してみたいと思ったものでした。


そして武漢を離れるために乗車する寝台列車の出発駅(武昌站)へ向かうため、路線バスに乗車していた際に、途中でこの奇抜なデザインの電気バスが武昌站を通る路線に充当されている姿を目撃した事もあり、乗車していた路線バスを途中で降り、この電気バス試乗を目論んだものでした。

そうしたら目論見通り数分でこの奇抜なデザインの電気バスが現れ、2元(約35円)の追加出費は生じたものの、武昌站まで10分程度試乗できたものでしたが、観光巡回バスを思わせる大きな窓や、丸い灯具類をはじめレトロとモダンを融合させた雰囲気のデザインの外観などは強烈で、日本でもこの様なバスが走る事はないのだろうか…とも感じたものでした。

中国関連は取り上げたい事が山ほどあり、記事作成が全然追いついていないのが現状ですが、記事中でも触れた武漢市内の現代有軌電車(LRT)をはじめ、他都市の交通機関に関しても、機会があれば国内各地の話題と合わせて公開して行きたいと思っています。

またこの記事での取扱内容は中国武漢のバス関連ですが、武漢やそれ以外の中国各都市におけるトロリーバス・電気バスの話題をはじめ、立山黒部アルペンルートのトロリーバスや電気バス関連で思い出話や言及したい事項などがありましたら、こちらのコメントも歓迎致しますのでお寄せ下さい。