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「開発を止めた某鉄道」、賃借車両が青砥駅にて脱線事故惹起

2020-06-12 | 北総監獄

今日京成電鉄の青砥駅構内で列車脱線事故が発生、現在も一部区間不通が続き復旧の見込みも立っていない状況ですが、ニュースでも盛んに報じられていますので、ご存知の方も少なくないと思います。

現在報じられている事故報道を聞く限りでは、乗客乗員の負傷者などは発生しておらず、列車運転見合わせと車両や設備の破損などに留まっている事に加え、平時なら成田空港アクセスにも大きな影響を及ぼす事案であるものの、コロナ禍の影響で国際線航空便利用者が激減しており、航空利用者への影響も僅かに留める事ができるのは不幸中の幸いと感じます。

ちなみに京成電鉄は都営浅草線をはじめ、幾つもの鉄道事業者と相互直通運転を実施、その中には4社局跨ぎで運行となる列車も数多く走っており、関連線区を含め「NKTH」と称される事もよくありますが、今回の脱線事故も事故当該車両は京成電鉄所属車両ではなく、相互直通運転先事業者に所属する車両が惹起したものです。

相互直通運転先の車両でも東京都交通局や京浜急行電鉄ではなく、系列会社にもなっており極めて高額な運賃で悪評名高い、北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道(元○○開発鉄道)」の所属車両が惹起したものです。

開発を止めた某鉄道」は、親会社の京成電鉄と同等設計で形式番号と帯色を変えた車両が多数活躍しており、京成電鉄3700形電車と「開発を止めた某鉄道」の7300形電車、京成電鉄3000形電車と「開発を止めた某鉄道」の7500形電車などがこの事例になります。


その中でも前者は当初京成電鉄3700形電車として導入、後に京成電鉄本体では除籍となり「開発を止めた某鉄道」に賃借、帯色を7300形と同等に改めた上で車番も7800番台に改番した車両も存在しており、今回の事故当該編成はこの賃借車両が惹起したものです。
(写真は事故当該とは別番号の7800番台賃借車(左)/現在も京成電鉄で活躍する3700形電車(右)です)

今回の事故原因は車両と軌道のどちらに主因があるのかは、まだ発表されていませんが、この賃借車両側に原因があるとするなら、設計と整備のどちらかに原因があったのか、また整備などは借主である「開発を止めた某鉄道」と貸主である京成電鉄のどちらかが実施していたのかなどによっても、責任所在は異なり、今後の原因究明と対策発表が待たれる所です。

その際には「開発を止めた某鉄道」が『運賃を低廉に設定していたため、運賃収入による充分な車両整備費用が捻出できず、車両不具合を認識していながらも、充分な整備を実施せずに「これ位は大丈夫だろう」という認識で車両運行を行っていた事で事故を惹起、今後は充分な整備原資を確保するため、運賃の大幅値上げにご理解をお願い致します』と発表する事だけはない様に願いたいものです。


また事故当該車両やそれ以外の京成電鉄3700形電車と「開発を止めた某鉄道」の7300形電車の各編成をはじめ、車体形状は異なるものの北総監獄鉄道9100形電車(写真)なども、下回りに関しては同等品を用いており、現在は廃形式となっている京成電鉄AE100形電車(先代スカイライナー用車両)も同等品を用いていました。


これらの車両は、4年程前に脱線事故を惹起した東武東上線10000系電車とも構造が類似している「ボルスタ付きSUミンデン台車」を装備しているのも気になる所です。

もし台車の設計に欠陥があり、補修や交換のために多数の編成が一斉運用離脱という事態に陥るとなれば、相互直通運転先で代替対象となっている車両の譲受もしくは賃借使用や、大幅減便ダイヤ設定なども検討せざるを得なくなります。

安全確保ができない中での見切り発車は論外ですが、後者断行によるラッシュ時間帯の「3密」促進などが起きない事を願うばかりで、安定輸送遂行と共に徹底した事故原因の究明と再発防止策が講じられ、京成電鉄や「開発を止めた某鉄道」などの京成グループ各線において再び同種事故の報を聞く事がない事を祈願し、今日の記事を結びたいと思います。



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2 コメント

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Unknown (春華)
2020-06-15 20:30:27
この車両とは関係ありませんが、開発を止めた鉄道会社の宣伝はすごいですね
「開発を止めた鉄道 スマイル」や「家族ができたら 開発を止めた線」などと言った宣伝活動を積極的にやっていますね..
引っ越したらどうなるのでしょうか...
関係者は別ですが… (MAKIKYU)
2020-08-01 16:11:11
春華様はじめまして、コメントが遅くなり申し訳ありません。

こちらも問題の沿線に止む無く居住していた事もあり、その時は交通費を巡り家庭内での争いも起きるなど、もうこんな思いは2度と…と感じています。

開発を止めた某鉄道側もこの運賃問題をひた隠しにして、最近はいい所の様に錯覚させる宣伝を盛んに行っている様に感じられ呆れる限りです。

しかしながら一時期に比べると通学定期運賃は幾分値下げされており、これに加え一部区間では生活バスちばにうなどの他交通手段利用も可能となっていますので、最悪だった時期に比べると幾分マシにはなっていると感じます。

また開発を止めた某鉄道や親会社の関係者であれば、職務乗車証や家族乗車証などで交通費がかからずに済み、問題の広報もそんな人物が絡んでいるのでは…とも感じます。

とはいえ首都圏各地で郊外の居住選択肢は多数あり、都心回帰の影響で近年大手私鉄沿線などでも郊外の住居費は割安になっている所が多いのが現状です。

用務地が北総監獄(千葉ニュータウン)内か近隣ならまだしも、東京都心へ通勤通学するためのベッドタウンとして積極的に選択する街とは言い難く、また子育て世代で今後他所へ電車通学するとなれば尚更かと思います。

北総監獄へ転居を検討している人物には名著「できるだけ 乗らずに済ます 北総線」にも目を通して頂き、凄惨な公共交通機関の現状を認識した上で先を見据えて…と感じますが、恐らくこれが出来る人物は敢えて北総監獄へ移住せず、他地域へ居を構えるのでは…と思います。

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