マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

シーチャン島周辺で何を釣る?

2014年08月04日 | シラチャー ジャスミンホテル
皆さん、またたいへんご無沙汰してしまってすまない。

タイも8月になり既にカオパンサー(梅雨入り)しているが、この時期は店のスタッフが交代で長期休暇を取って田舎に帰るので、自分は休みも無く毎日キッチンで鍋を振ることになる。

でも、そんな中でも釣りには何度か行ってきた。というより釣りに行かないと気が狂いそうになる。

うちの店は土日は家族連れのお客さんが多いので平日が狙い目なのだが、単独で船をチャーターするのは幾らチャーター代が安いといってももったいないし、一人で釣りは寂しい。大きな魚を釣った時に自慢できないではないか(笑)

そこで「OHAYOシラチャー」という情報誌に「釣り友募集」(平日希望)と載せてもらったところ、いきなりシラチャーで3人の釣り友ができてしまってありがたいものだ。

で、早速、釣りに行く話もまとまって7月は2回、平日の火曜日にシーチャン島周辺で釣りをした。

なぜ火曜日なのかだが、うちの店はシラチャーの繁華街ではなく、街の中心から離れた場所のホテル内にある為に平日のランチタイム、特に火曜日のランチタイムはお客さんも少なく暇なのだ。

釣りに一緒に行くメンバーはその都度変わるのだが、ここのところいつも一緒に船に乗っているのは山田さんで釣り歴も長い。(下が山田さんの写真)


主に餌釣りだが、長い竿に小さな針がたくさん付いた「サビキ仕掛け」を上手に操り鯵やイトヨリ等の小魚を次々に釣り上げている。

他のメンバーの写真は今は手元に無いので次回の釣りの時に撮ってきてこのブログにアップしようと思う。

さて、シーチャン島周辺での釣りは、かれこれ10回以上になるが、この海域で釣れる魚がだいたい分かってきた。(魚の名前をたくさん書くより下の写真を見てもらった方が分かりやすいと思う。)



主に、アジ、アオリイカ、マブタシマアジ、イトヨリ、フエダイ、根魚などだ。

もし、このブログを見てくれていて、これからシーチャン島の周辺で釣りをしようと思っている人もいるかと思うのでシーチャン島での魚の釣り方について少し話をしよう。

まずはどの船に乗るかだ。

船のキャプテンによって釣り場(ポイント)移動が違うので、釣れる魚がずいぶんと違ってくる。

言い換えればキャプテンの釣り方に自分が合わせて釣りをしていると言ってもいいほどだ。

「弓角」も「エギング」もキャプテンの真似をしながら覚えたし、活きたイカでの大物釣りもキャプテンからもらった仕掛と同じ物を自分で作って使っている。

以前は、日本と同じように大型のアジを狙う時には大きな天秤仕掛にクッションゴムを付け(アジは口が軟らかいのでバレないように。)場合によっては「コマセかご」の中に海老の頭や小魚のアラのペースト(お店で料理の仕込み時の廃棄品)を入れて使っていたが、実際に使ってみると餌取りの小魚を集める効果しかなく、今は「3本針のサビキ仕掛け」と、とてもシンプルな仕掛けを自分で手作りしている。

市販品のサビキ仕掛は針が6本~8本も付いている物が多く仕掛の全長が2.5mもある物もあるが、竿が1.8m位しかないのに2.5mの仕掛けではとても扱い難く、また、3m以上の長さの竿を使った場合には慣れた人ならいいが重さもかなりあり、置き竿にしないと1日中手に持っているのはしんどいと思う。

そんな訳で全長1m以下の「3本針のサビキ仕掛」を自分で手作りしているが、これは知人のリュージョンさんの仕掛けを参考にさせてもらっている。

http://islandfishbite.blogspot.com/2010/07/blog-post_2015.html


若干アレンジした部分は、幹糸の間隔は24㎝で「回転ビーズ」を間に使っていることと、枝糸(ハリス)は10㎝で針の結びは「内掛け結び」でも「外掛け結び」でも自分のやり易い方でいいだろう。


針はがまかつ又はハヤブサの胴付金の10号から11号、20lbの幹糸とハリス、回転ビーズ(Lサイズ)の両端とハリスの反対側も回転ビーズの穴を通してから八の字結びにする。(八の字結びは糸の真ん中を指でつまみ2回転させてその輪の中心に片側の糸をくぐらすだけなのでとても簡単だ。)

そしてこの針に「ワームバケⅡ」を取り付け、まずは餌を付けないで海中へと送り出す。

できれば少しテンションを加えながら落とすといいだろう。

着底と同時に巻き上げ時に魚が掛かる時も多い。(きっと魚が海底まで追ってきているのだろう。)

その後は小さくシャクリを入れながら上に巻いて行き、5m位巻き上げたらクラッチを外してまた少しテンションを加えながら落とすといったことを繰り返す。

最初こんなゴムでできた餌に魚が食いつく訳がないと思っていたのだが、ところが爆釣モードに入ることがある。

そういう時は魚の活性が高い時が多いが、餌が付いていないので手返しが早く、アジなどの回遊魚が回ってきた時には餌の取り付けの時間ロスが無いので効率的な釣りができるし、餌取りの小魚が掛からないのがいい。(ワームバケⅡはとても丈夫で引っ張ってもなかなか切れない。)

この仕掛けに大型のマブタアジが2匹も同時に掛かったりすると、引きも強く釣りの醍醐味を味わうことができる。

そして魚の活性が悪く餌にしか魚が食いつかない場合には、この仕掛けにイカの短冊やキビナゴなとの餌を付ける場合もあり、何かルール違反のような気もするが魚はやはりたくさん釣れた方が面白いと思う。

ただし、こういう活性の悪い時には餌でも釣れない時が多いので、そんな時には場所を変わるか釣る魚の種類を変えてみるのもいいだろう。

まずは、沖にある幾つかの小島の近くに船を寄せてもらい、餌木を使ってアオリイカ釣りや表層狙いで弓角を投げてマブタシマアジやクイーンフイッシュを釣るのもいいだろう。

下は餌木の写真だが、シーチャン島周辺では2.5号位の小さい餌木でカラーはオレンジ系がいいと思う。

波がある時や風の強い場合、または潮の流れが速くて底を取れない場合には糸オモリを餌木のオモリ部分に少し巻くといいだろう。(底を取れないと餌木がどこを泳いでいるのか見当もつかなくなってしまう。)

下の写真は弓角仕掛けだが、マウスやバニーと呼ばれるトレーラーを使い、船から小島の手前に向けて弓角を投げる。巻きスピードはかなり早めがいいだろう。マウスやバニーが水しぶきを上げてその後ろの弓角にマブタシマアジやクイーンフィッシュが喰らいつく。

この写真の仕掛けはスキップバニー20号、ハリスはフロロの20lbで1ヒロ半~2ヒロ(2m~3m)、弓角は4㎝~5㎝で腹側の穴から糸を通して八の字結び。弓角の色は青色がいいと思う。

シーチャン島周辺での釣りの場合には、どんな魚が釣りたいのか船のキャプテンにあらかじめ伝えておくのもいいだろう。

下が少人数の時に乗っている「キャプテンタン」の船だが、キャプテンタンの釣りはプロ顔負けだと思う。

最近、トイレがついたが以前よりとても狭く感じる。

そして、下の写真がシ-チャン島の地図で赤い丸のところが最近のポイントだ。


このように、シーチャン島周辺の船釣りでは「サビキ仕掛」「餌木」「弓角」の3つがあれば、1日中、いろいろな種類の魚を釣ってとても楽し釣りができるのではないかと思う。

最後にバンサレーに大物狙いに行ってきた時の写真を幾つかアップしよう。

7月26日(土)の夕方に船に乗り込む。


イカを釣る場所(30分位の浅瀬)に向かう途中で既に宴会状態。


結局、イカ(ケンサキイカ)は1人で2ハイずつ位しか釣れずにキャプテンが網を下す。


この日は網には結構たくさんのケンサキイカが入り、翌朝早朝からイカの泳がせ釣り(ワイヤー仕掛け)を始める。


釣果の方だが、朝の5時半頃にバラクーダを1本、更に6時頃にバラクーダをもう1本、そしてその後直ぐにまた魚が掛かった(たぶんバラクーダ)だと思うが、痛恨のバラしで逃げられてしまう。

どういう訳か、1匹魚をバラすと極端に喰いが悪くなる。
(まるで海の中で魚同士が連絡を取り合っているかのようだ。)

その後は、イカの泳がせ釣りは不発でまったく喰いつかななり「インチク」「タイラバ」「メタルジグ」も試すがバイトがあるものの結局は乗せきれなかった。(腕が未熟なのだろう。)

しかし、今回のバンサレーでは思わぬことがあった。

ケンサキイカ釣りには下の写真のような小さな「鉛スッテ」を糸の先に結んで使っていた。


そして、こんなに小さな「鉛スッテ」に掛かった獲物は・・・

丸々と太った立派なアオリイカだった。

また、餌用に釣ったケンサキイカは船上で沖漬けにして持ち帰った。

味付けは基本的に醤油、味醂、酒が1:1:1の同量だが酒の肴には味醂の量を少し減らすといいだろう。

こんなことも出来るのが釣り楽しさだろう。

尚、シーチャン島周辺では「インチク」「タイラバ」「メタルジグ」は水深が20m以下と浅いこともあってかほとんどダメだが、いつかは水深50m以上のところでメタルジグで大きな魚を釣り上げて、このブログにアップしてみたいものだ。。。





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