prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ(16)

2005年08月07日 | フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリ(シナリオ)
192 前線座・外 一人で立っている清水。
小人、出てくる。
清水「なんですか」
小人、大入り袋を清水に渡す。
小人「いずれ、利益配分が行きます」
くるりと踵を返す。
プラカードと大入り袋を持ったままの清水。

193 同・スクリーン

193―1 白い塀の前(白黒)
団が大勢の捕り手に囲まれる。
(O・L)

193―2 ゲイシャハウス(カラー)
イォシフと大平が湯に浸かっている。
イォシフ「(英語)…それで、その人はどうなったのですか」
団「(英語)わかりません。
生きているのか、死んでいるのか」
と、よよと泣き崩れる。
ぬっとその後ろに団が現れる。
団「(日本語)マリコ!」
大平「(日本語)生きていたの!」

194 同・客席
失笑が漏れる。

195 同・スクリーン

195―1 ゲイシャハウス(カラー)
イォシフ「(突然日本語)よかったよかった」
大平「(日本語)これもみんなあなたのおかげです。
ありがとうございました」
団「お祝いにぱあっといこうっ」

195―2 乱痴気騒ぎ(カラー)
演出抜きで撮られたもの。

196 同・客席 失笑の連続になる。

197 同・スクリーン
団が七変化を見せている。

198 同・出入口
団が出てくる。
その姿がストップモーションになり、タイトルがかぶさる。
「団裕仁 その後役者を引退し、美容室を経営」

199 スクリーン
上は鎧、下は赤フンの赤沢。

200 出入口
赤沢が出てくる。
同じくストップモーションになり、タイトルがかぶさる。
「赤沢陽一 役者を引退し、おでん屋を経営」

201 タイトル
以下、スクリーン上の姿とフィナーレ風に前線座を出てくる姿とタイトルの繰り返し。
「福田香子 のち長谷川香子 ラーメン屋調理係」
「山崎秀子 のち赤沢秀子 おでん屋調理係」
「広瀬康子 書道塾経営」
「大平 茜 渡米後、消息不明」
「イォシフ・ビサリオノビッチ・シュガシビリ 消息不明」

202 エンドタイトル
その他の登場人物のメその後モと共に流れる。
「扶桑和人 テレビ映画監督に転身。
その後プロダクション役員」
「花山修 古本屋店主」
「清水道子 市会議員。
参議院議員4回立候補4回落選」
「溝口秀夫 県立博物館館長」
「トニー早川 本名早川健一 のち日本を出て外人部隊入隊、その後消息不明」
「山本三助 10軒のパチンコ屋を経営」
「田中 勲 28人目の愛人と同衾中、死亡」
「宮下孝三 占い師」
「黒井 徹 家業の煎餅屋を継ぐ」
「秋月令子 経営コンサルタント」
「小人富雄 日本文化評論家」
<終>

 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。