prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

6月29日(金)のつぶやき

2018年06月30日 | Weblog

6月28日(木)のつぶやき

2018年06月29日 | Weblog

6月27日(水)のつぶやき

2018年06月28日 | Weblog

「ボヴァリー夫人」

2018年06月27日 | 映画
素晴らしい撮影と美術に支えられて古典的なコスチューム・プレイの魅力を堪能させる一方で、手持ち撮影を取り入れたリアリスティックなタッチも見事。

主演のミア・ワシコウスカは「ジェーン・エア」「アリス・イン・ワンダーランド」のヒロインをやるような古典的な美貌の一方でどこか軋みのようなものを感じさせる人。

冒頭の修道院のいかにも禁欲的な生活から結婚して生き生きとした生活を送れるようになるかと思ったヒロインがまたすぐ別の社会的役割に押し込められてしまい、息苦しい中で呼吸できる場所を求め結果、自然と何人もの男たちと関係を持つのが描かれるのが前半。
ただし男たちがことごとく社会的役割に殉じてしまうもので解放にはつながらず、借金というリアリズムに追い詰められていく後半の展開が身も蓋もなく緊迫感がよく出ている。
(☆☆☆★★★)

「ボヴァリー夫人」 - 映画.com

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6月26日(火)のつぶやき

2018年06月27日 | Weblog

想田和弘短編集

2018年06月26日 | 映画
「花と女」

一人暮らしの女が時間をかけて育てた真っ赤な花を、男がやってくるとなると「カルメン」ばりに切って口にくわえる。
そのままでキスするって、どういう具合になっているのだろうと思うが、ぽんと省略して結婚して子供でできると花は窓から捨てられて地面でへたれている。

「ニューヨークの夜」

ピザ屋にやってくるさまざまな人種の客たちがそれぞれの食文化に合わせてケチャップやら砂糖やらを巨大なピザの上に山盛りにしてかけて大口開けてむさぼり食べるのを、日本人らしき客がいささか茫然として眺めているが、その日本人も、というオチがつく。

「ザ・フリッカー」

若い男が路上で即興的に写真を撮って回り、その中で目をじっと閉じたままでいる男(どこかドラキュラみたいなイメージ)に勝手にカメラを向けてぱちぱち何枚も写真を撮り続けると、かっと目を開いて意味がよくわからないが象徴的なことを言う。
部屋に戻ると、元カノが勝手に部屋に入ってきたので、これまた写真を撮りまくるが、実はフィルムが入っていないというあたり、時代を感じます。

全体にちゃんとしたストーリー構成もオチもつく短編で、ことさらドキュメンタリーとの関わりを云々するものではない。
出演者はさまざまな人種が揃ってます。

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6月25日(月)のつぶやき

2018年06月26日 | Weblog

「ニンジャバットマン」

2018年06月25日 | 映画
日本美術の歌舞伎みたいな派手でケレンがかったけばけばしい面がアメコミと意外なくらいマッチして新しいヴィジュアルを作り出しているのに感心した。

画の線が手描きの跡を感じさせるものだったり、随所に挟まるタイトル文字がダイナミックな筆書きだったり、空がのっぺりした一色ではなく紋様が印されていたりと、いちいち手がかかっている。

時代劇にロボットアニメの、しかもとんでもなく大スケールの合体ロボの趣向を持ち込むあたり徹底した奇想天外と荒唐無稽で押しまくる。
忍者軍団がやたらと恰好いい。

実のところよく知らないキャラクターも出てくるのだが、まあバットマン以外は基本全部ヴィラン(悪役=すでにふつうにセリフでこの言葉が使われる)だから混乱することはない。
(☆☆☆★★)

「ニンジャバットマン」 公式ホームページ

「ニンジャバットマン」 - 映画.com

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6月24日(日)のつぶやき その2

2018年06月25日 | Weblog

6月24日(日)のつぶやき その1

2018年06月25日 | Weblog

「万引き家族」

2018年06月24日 | 映画
一見家族のようなこの六人が実はどんな関係なのか、わかってくるのがかなり後になってから、それも丁寧に説明するわけではなくちょっとしたセリフでわからせるといった作りで、疑似家族がどうやって家族のような体裁になったのかいう展開ではなく、まず家族のようなそうでもないような人間たちを置いて、その関係の揺れをずうっと細かく描いていく。

そのうちに何が家族なのか、というかおそらく人間同士のつながりの最小単位のさまざまな揺れの可能性に向けて開かれていくのが静かにスリリング。
筋立てで引っ張るよりディテールを味読するタイプと思える。

出だしの食事の場面のそれぞれの配置や向いている方向がバラバラというあたりですでに何か違和感を感じさせる。

食事のシーンが何度も出てくるが、お米を炊いて食べているところが確か一度もない。もっぱらカップラーメンかカップうどん、そうめんといった麺類か、糖質としてビールをご飯代わりに空けている。
いわゆる一つ釜の飯を食べる、といった関係ではないということだろう。
あるいは米みたいに買うにはある程度とまった金額が要るのを出し惜しむのか、それ自体味がないものは物足りなく感じるという貧乏根性のたまものだろうか。

とはいえ、そうめんなど同じ容器を何人かでつついて食べているシーンはいくつかあるので、今度見るときは注意してみよう。

フィルム撮影らしいけれど、画面のグラデーションの豊かさが場面のニュアンスの豊かさにストレートにつながっている。

煮染めたような襖や冷蔵庫の汚れの質感、小綺麗な割に安い服と、ディテールの説得力がすごい。

子供に万引きさせるあたりでちらっとチャップリンの「キッド」が頭をよぎった。
(☆☆☆★★★)

「万引き家族」 公式ホームページ

「万引き家族」 - 映画.com

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6月23日(土)のつぶやき

2018年06月24日 | Weblog

「犬ヶ島」

2018年06月23日 | 映画
日本人から見るとなんともいえず歪んだ印象を受ける外国人から見た日本のイメージを人形アニメという形式で一捻りして対象化するというおそろしく手のこんだ、知的ともいえる操作を通して描く。
冒頭の大太鼓の連打からして変といえば変なのだが、人形がやると様式的な統一感が出る。正面からのアングルが多いのも様式感を強めた。

日本の中で独立独歩を通しているのが犬たちというのも世界観を転倒させているようで妙なリアリティが出ている。
わざわざ日本を舞台にしたのも今の国家としての犬ぶりを風刺しているのかと先走って思いたくなるが、おそらく作りてとしてはそれほどの意識があったかわからず、結果として自然にはまってしまったというのが近いのではないか。
とはいえ、ディテールの作りこみはまあ凄い。

「犬ヶ島」 公式ホームページ

「犬ヶ島」 - 映画.com

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6月22日(金)のつぶやき

2018年06月23日 | Weblog

「終わった人」

2018年06月22日 | 映画
舘ひろしが銀行での出世競争に負けて関連会社の専務とまりで定年退職、というのはしかし考えてみると経済的にも再就職の上でもかなり恵まれた境遇なのはひっかからないでもないが、一方で恵まれていても埋められないものがあるのはわかる。

小人閑居して不善を為すではないが、もっとろくでもないことに手を出す半年寄りはいくらもいるけれど、そういうのをネタにしないのは甘いとも言えるが娯楽映画としての見識とも思える。

舘ひろしだと恰好つけてもおかしくないし、格好つけてずっこける落差で笑わせるのもわかる。東大出には見えないが。

広末涼子がマドンナ的役柄なのかと思っているとこれはこれでまた結構ずっこけているのがなかなか可笑しい。

黒木瞳の奥さんと元の鞘に戻ってめでたしめでたしという展開になりそうでずらしているのはさすがに日本でも時代が変わっているのでしょう。
(☆☆☆★)

「終わった人」 公式ホームページ

「終わった人」 - 映画.com

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