prisoner's BLOG

見た映画のメモを☆=20点★=5点による評価つきでつけていますが、テレビ画面で見たなどの理由でつけないこともあります。

「ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男 」

2016年08月28日 | 映画
改めて一気に振り返ると、ずいぶん作品数が多いのに気付く。

初めはテレビ出身で、ヒッチコック劇場なども演出し、劇場用映画としては「宇宙大征服」なんて後年から見ると彼らしくない映画(管制官がロバート・デュバル。若いっ)から、まあ実にいろいろなジャンルにまたがる、しかしジャンル・ムービーに収まらない映画を作ってきた。

興行的に低迷している時期は舞台演出を手掛け、それをまた映画化するといった調子。
一から立ちあげるというより元からあるもののアレンジや味付けにオリジナリティを見せることが多いと思える。

アメリカでは仕事がないのでヨーロッパに行ってそこでまたしたたかに作品を作り続けるのもタフ。

「M☆A☆S☆H マッシュ」にしても予め書かれたシナリオがあったわけだし、脚本のジョーン・テュークスベリーや助監督・脚本のアラン・ルドルフ、ヴィルモス・スィグモンドを初めとするカメラマンなど周囲の才能をうまく取り込んできたというとだろう。

ハリウッドに復帰した「ザ・プレイヤー」もプロデューサーのデヴィッド・ブラウンの方から「これができるのは君だけだ」と褒めているようで微妙な誘いで作られたのがわかる。

映画監督という他人の協力なしではありえない表現者の仕事の仕方の例としていろいろ興味深い。

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8月27日(土)のつぶやき

2016年08月28日 | Weblog
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「ロマン・ポランスキー 初めての告白」

2016年08月27日 | 映画
冒頭、ポランスキーが生涯功労賞を授与される映画祭出席のため訪れたスイスで逮捕されてしまう、というのが出だし。
そこから50年来の友人のプロデューサー、アンドリュー・ブラウンズバーグがポランスキーの生い立ちを聞いていくのを軸にした構成になっている。

生まれは1932年のパリなのが間もなくポーランドに戻ったのがずいぶん後になってみると不運だったと思える。

ナチスによって母親が連行され収容所で殺されたという体験に始まり、シャロン・テートとの結婚とチャールズ・マンソン・ファミリーによる惨殺、未成年者との性行(法定強姦)による逮捕・投獄、エマニュエル・セニエとの57歳での結婚と実子誕生、と女性との関わりが自然と目に入ってくる。
連行された時、母親は妊娠中で、殺された時のテートもやはり妊娠中だったという暗合ぶり。
「ローズマリーの赤ちゃん」を撮るのは自然が芸術を模倣したようだと思わせる。

ロマン・ポランスキー 初めての告白 公式ホームページ

ロマン・ポランスキー 初めての告白|映画情報のぴあ映画生活

映画『ロマン・ポランスキー 初めての告白』 - シネマトゥデイ

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8月26日(金)のつぶやき

2016年08月27日 | Weblog
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「シング・ストリート 未来へのうた」

2016年08月26日 | 映画
ヒロインが初登場で画面の奥でピンボケになっているあたりに、本当にたまたま近くにいたから寄っていく、という無造作な撮り方。
ここからしばらくはロマンスに話が転がっていくとは思えないくらい。

ヒロインがモデルになるには背が低すぎる、と言うところで、そういえばそうだなと思う。
手の届かないような存在みたいに思えた相手がだんだん身近になってくるのと対応しているのだろう。

ジョン・カーニー監督の作品は「ONCE ダブリンの街角で」も「はじまりのうた」も本当に普通に歌を歌っているところ自体が自然な力を持つ。自前のMTVを撮るという設定なのだが、いわゆるMTV調とは違う手作り感覚なのがよく、それでいていつの間にか音楽をやっている連中が恰好よくなっていく。

クライマックス、幻想シーンを巧みに導入して「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ばりに派手めに盛り上げているのがこれまでになかった趣向。

ジャイアンばりのいじめっ子が実はいい奴になる扱いも気持ちいい。
世にも頭の固い校長先生はさすがに心根が変わるというのでは調子よすぎるのだが、これもうまくひっくり返している。

ラスト、朝だというのに明るい夜明けではなくて大雨は降るわ、でかい船に通せんぼされるわで、将来は決して甘いものではないのはありありとわかるのだけれど、それでも前に進み続ける力は強い。
(☆☆☆★★★)

シング・ストリート 未来へのうた|映画情報のぴあ映画生活

映画『シング・ストリート 未来へのうた』 - シネマトゥデイ

シング・ストリート 未来へのうた 公式ホームページ



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8月25日(木)のつぶやき

2016年08月26日 | Weblog
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「ジャングル・ブック」

2016年08月25日 | 映画
モーグリを演じる少年以外すべてCGというのをわざわざ広告でうたっていて、実際CG製の動物の毛並みから筋肉から骨格まで再現したであろう出来から、ジャングルと一致した光の当たり方から見事なもので、ここまでできるようになったかと思う。

一方で、そういう完全な人工世界で人間を排したジャングルの掟をうたうというのは根本的な矛盾ではないかという疑問がついに晴れなかった。
まあ、ディズニーランドですね。人工世界で幻想としての「自然」を違和感なく受け入れられるのだったらいいのだれど、どうも人がすべてを作れるといった傲慢が匂って、完全には入り込めなかった。

原作者のキップリングの体質としても、未開の地をロマンチックに描く裏に張り付いた西洋文明至上主義が感じられて、今どきこういうことやるかと思わせる。

動物で言葉を話すのと話さないのとの違いというのはどういう意味があるのだろうか。

クリストファー・ウォーケンがあまり映画では見せないミュージカル・タレントとしての面を声の出演で聞かせる。
(☆☆☆★)

ジャングル・ブック 公式ホームページ

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映画『ジャングル・ブック』 - シネマトゥデイ



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8月24日(水)のつぶやき

2016年08月25日 | Weblog
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「ストリート・オーケストラ」

2016年08月24日 | 映画
ブラジルでそのままだと犯罪の道に入りかねないスラムの子供たちを楽器を演奏させることで感情を鎮めみんなで力を合わせて一つのことを達成するのを教える教育プログラムがあるのはCBSドキュメントで見ていたが、それの映画化。

スラムの厳しさを毒々しくはないが実写!を交えて描いているのが文字通り迫力あり。

主人公の教師を演じるラザロ・ハーモスはもともと黒人という設定ではなかったらしいが、ハーモス自身が映画の中の子供たちのようにスラム出身というのがどこか子供たちとの接し方に出ている。

子供たちを教えることで教師の方が自信を取り戻すというのはありがちだが、描き方が静かでやたらと感動的にしていない。といったら全体に言えること。それだけ生易しい状況でもないだろうし、映画のつくり方として格調高い。

クライマックスでバッハの「マタイ受難曲」の「神よ、この涙にかけて哀れみ下さい、見て下さい」が流れる。使徒ペテロがキリストを裏切った後悔恨する歌、というのはむしろアイロニーなのかもしれない。
(☆☆☆★★)

ストリート・オーケストラ 公式ホームページ

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8月23日(火)のつぶやき

2016年08月24日 | Weblog
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「キャノンフィルムズ爆走風雲録」

2016年08月23日 | 映画
メナハム・ゴーランとヨーラム・グローバスというイスラエル出身の従兄弟同士が組んでアメリカで作った映画製作会社、キャノン・フィルムはまあ一時期あきれるほどに量産していた。
メジャー全体が10年かけて作る本数を1年で作ってしまうといった調子だったのだが、1990年代初めに潰れ、過ぎてみるとあくまで彼らはイスラエル出身のよそものだったという印象。

同じ時期にやはり「ランボー」の2、3などの大作を連発して存在感を示したカロルコ・ピクチャーズのアンドリュー・ヴァイナとマリオ・カサールがそれぞれハンガリー、レヴァノン出身という具合にアメリカ外から乗り込んで大旋風を巻き起こしたが、これまた同時期、1990年の中頃に潰れた。

潰れた理由とすると、当時のハリウッドのトップが金融業界出身者で占められることになって映画そのものに興味をなくしたのと、とにかくあまりに粗製乱造が過ぎたのと、製作費の高騰などが挙げられる。

フレンチ・レストランで両手にスープの皿を持って客がゴーランだと知ると頭上にハイキックをやって見せたウェイターというのが、ジャン=クロード・ヴァン・ダムというのが可笑しい。さらにオフィスに呼ばれて椅子を二つならべて両脚開脚して見せたというのがまた可笑しい。

コンチャロフスキーがソ連を出て「マリアの恋人」を作るまで、まるで自分は無名だったと語るのが奇妙な感じ。文芸映画「貴族の巣」「ワーニャ伯父さん」で、すでに国際的な名声を得ていたと思っていたが、ごく一部のインテリ層の話だったということで、そこから「暴走機関車」はともかくスタローン主演の「デッドフォール」にまで行ってしまうのだから、すごい振り幅。

ブロンソンのアクションものを売るのにカサヴェテスやアルトマン作品を抱き合わせで売る、という不思議な発想はどこから来たのだろう。

チャック・ノリス、ヴァン・ダム、ブロンソン、スタローンなどの金のかかったB、C級作品を安く早く作る一方で、ベルイマンやフェリーニなどのアート系の映画を配給してそれなりの興行的成功を収めたロジャー・コーマンとスタンスが近そうで、金の管理の厳しさが違ったということか。

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8月22日(月)のつぶやき

2016年08月23日 | Weblog
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伊藤晴雨 幽霊画展

2016年08月22日 | アート
江戸東京美術館で「大妖怪展」が大人気(いや、すごい混雑でした)な傍らで、伊藤晴雨の幽霊画展というのも別口でやっていた。

晴雨というとまず責め絵というのが相場だし、宮下順子、山谷初男主演、田中登監督、いどあきお脚本の映画「発禁本「美人乱舞」より 責める!」がすこぶる印象的だったせいもあり、やや意外の感とともに見ることになった。この展覧会を進めたジブリの鈴木敏夫の言でも、晴雨に幽霊絵という印象はなかったとある。

責め絵はここでは展示していなかったが、風俗画でいくつかあるできりきりと縄で縛りあげられた女囚の絵などは事実を伝えるのが目的だが明らかにそういうテイストがある。

幽霊画そのものは、皿屋敷とか牡丹灯籠といった元ネタがはっきりしているものもあるが、物語の挿絵といった感じではなく、その場にあるものをスケッチしたような臨場感と勢いがある。これが生首をくわえた狼(幽霊関係ないだろ)となると、もっと生々しい。

幽霊だから足はないのがリアルとは違うのだが、そういう約束事はきちんと守るというのが売り絵画家としてのルールだったような感じもする。

展示物はすべて五代目小さん師匠のコレクションをもとにしているというのもびっくり。

伊藤晴雨 幽霊画展「幽霊が美しい-スタジオジブリ鈴木敏夫の眼-」

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8月21日(日)のつぶやき

2016年08月22日 | Weblog
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「電通」 田原総一朗

2016年08月21日 | 
お題「読書感想文を書いてください!」に参加中!
この本が出たのが1984年なので、「最近」の記述には古くなっているところもあるだろうが、それ以前の黎明期の会社の成り立ちからして面白かった。満鉄調査部や軍隊の出身者を積極的に採用したところから当然国との結びつきが強くなる。226事件の後、政府は国民新聞、朝日、毎日のトップを貴族院議員に推挙するのに続いて、電通の光永社長を貴族院議員に推挙して、情報統制を飴と鞭の飴の飴の側からやっていたという。なるほどね。半世紀以上前、55年体制確立にあたって自民党の依頼で反共と日米安保体制擁護を宣伝する役に駆り出されたということで、当時の四代目の吉田社長が政治色を強めていたこともあるだろうが、今に至るも与党の情報管理に食い込んでいるだろうことは想像に難くない。オリンピックが電通の一手販売みたいになっているのは有名だが、実は博報堂が担当したこともあって、これがなんと日本が参加しなかったモスクワ・オリンピック。なんだかできすぎだ。
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