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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

広辞苑 第七版

2018-01-26 | 本の紹介
1月12日に、第六版から10年ぶりに改訂された『広辞苑・第七版』(岩波書店)が発売されました。
本校も予約しており、図書館に入ってきました♪

広辞苑第七版の普通版は9,000円(6月30日まで8,500円)、図書館へ入れたものです。
字を大きくし、2冊+付録の計3冊を1組みにした机上版は14,000円(同13,000円)。
収録項目は、基礎語や日常語から外来語、専門語、そして新語や地名人名まで約25万語で、
このうち約1万語が今回新たに収録されました。
「定着した言葉だけを選ぶ。最先端の言葉を勇み足で採用しない」のだそうです。
今という時代を読み解くために将来不可欠と考えられる言葉を慎重に選んでいます。
例えば、「いらっと」「上から目線」「お姫様抱っこ」「口ぱく」「小悪魔」「ごち」
「婚活」「自撮り」「勝負服」「乗り乗り」「無茶振り」「スマホ」「クラウド」「フリック」…etc、
まだ入っていなかったの?と思う語もありますね。
逆に収録を見送られたのは「アラサー」「アラフォー」「アラフィフ」「がん見」
「ググる」「つんでれ」「ディスる」「ほぼほぼ」「ゆるキャラ」・・・10年後はどうでしょう?

第七版の本冊は第六版よりも140ページ増加した3,216ページ、厚さ8㎝は変わりません。
用紙・造本の質がさらに向上し、製本機械の限界8㎝に収まるようにさらに薄い紙を開発したそうです。
実際にページをめくってみると、手に吸い付くようなめくりやすい「ぬめり感」があり、
これだけ薄いのに裏映りもなく、本当に素晴らしい紙でずっと触っていたくなります。


予約特典として、三浦しをんさん著の小冊子「広辞苑をつくるひと」(文庫判)が付いてきました♪
三浦しをんさんと言えば辞書を作る仕事を題材にした小説『舟を編む』で2012年本屋大賞を受賞。
『広辞苑 第七版』製作の現場を訪ね歩いたルポエッセイになっています。
訪問先は、国立国語研究所、大日本印刷株式会社の秀英体開発部、古生物学者とイラストレーターのコンビ、
株式会社加藤製函所、牧製本印刷株式会社。
熱き仕事人たちを、温かく見つめ描いた入魂の作、お仕事話が好きな私にとっては実に面白い!

出版後、新たに収録された「LGBT」と「しまなみ海道」について、
岩波書店は解説文に誤りのあることが判明したとして、ホームページに新たな解説文を掲載しました。
広辞苑の編集は各分野の200人以上の外部専門家から追加すべき項目を募って執筆してもらい、
4,5回のチェックを経て印刷するそうですが、出版物の例にもれず誤記は出てしまうもの。
今後、版を重ねることで修正されていきますね。