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トムシェパードがサハラ砂漠で使っていた車両

2019年02月21日 | OVERLAND VEHICLE

 Tom Sheppard 氏とは、僕が尊敬している Jonathan Hanson 氏が自身のメンターと呼ぶ存在である。彼はインド生まれの英国人で現在は英国に住在。彼は50年以上の長い期間に及んで北アフリカのサハラ砂漠を中心にオーバーランド旅行を重ね、それらの体験や、そこから得られたアドバイス等を幾つかの書籍に残している。Overland Journal による彼の紹介は以下である。

 

Tom Sheppard

Tom Sheppard Tom’s overlanding experienc spans over 50 years and 110,000 miles, including three UK–Gulf journeys (one through pre-tarmac Saudi Arabia), off-tracks exploration in Northern Africa, and the first-ever lateral crossing and continuous gravity survey of the Sahara from the Atlantic to the Red Sea, for which he gained the Royal Geographical Society’s Ness Award. Tom is, as he puts it, “CEO, MD, author, photographer, designer, and postal clerk” at Desert Winds Publishing in the UK, from which have emerged the Vehicle-dependent Expedition Guide, Four-by-four Driving, The Nobility of Wilderness, and Quiet, for a Tuesday— the story of his 16th foray into the remotest regions of the Algerian Sahara.

 

 

 サハラ砂漠を何度もオーバーランディングする為にトムシェパード氏が使用していた車両とはいったいどういった車なのであろうか?それは大変興味のある関心事である。何故ならばリアルアドベンチャーが実用で使う車両であるからだ。それは Mercdes-Bentz Gelandwagen であった。

 

Mercedese-Benz G type 463 Commercial

 メルセデスのGワゴンと聞くと高級車を想像するかも知れないが、実は英国内で2001年から発売された Type463の商用車である。ディーゼルターボで5気筒と6気筒が存在したがどちらが使用されていたかは不明、おそらく、軽さを重視するシェパード氏は5気筒を使っていたのではないかと思われる。写真で見る限りベースはノーマル車である。見れば分かるがウインチバンパー、ウインチも無い、ルーフラック、ルーフテントも無い。室内にはGPSが装備されアイスボックスが並んでいるが、シンプルな商業ワゴンである事が理解出来よう。こう見るとシェパード氏はアンチテクノロジー思考者なのかと理解されそうだが、2009年にオーバーランドジャーナルの編集長のScott Brady 氏がロンドン郊外のシェパード宅を訪れた時に彼の書斎で見たものは複数のマックコンピューターやシステムであり、シェパード氏はテクノロジーの活用を好む人物である事を実感している。サハラという過酷な条件下でオーバーランドの旅に何度も使用された車両は我々がオーバーランドビークルと称し、その具体的な存在を示す一台の実態車としての見本となる存在である。

 

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