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Mind Feeling0831-2 The last summer day on August 31th.

2008年08月31日 19時07分28秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
"You were in the last summerday and my love was over.Now I'm just watching fire flower with nobody on this summerday."
Those word is JITTERIN JIN 's song: "NATSU MATSURI".
You know today is Augsut 31th.The last summer day of this year.
How do you feel now?I want to think you had a good days on this summer so now you feel satisfaction.
How about me? I think this summer was good but it is so sad this summer is gone.
After the summer days start a long down stair day.The daytime is going to be shorter than now and the temprature is colder to colder.
I know autumn is a good season but I think something is not on there.
There are nothing I can do the past of days or time.It's looks like a song "WEEKEND WITH NO NAME" but my feeling is now like that.
Tomorrow is Manday so it must be a very heavy feeling night.I always think a Sunday is cotinuing until next day.
It was just a uninteresting story again.Thank you for reading.
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コメントレスポンス BlueKing 様、コメントありがとうございます。(8月 30日分)

2008年08月31日 15時15分24秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
BlueKing様、コメントありがとうございます。
昨日8月30日は、雨、雨、降る、降る、我が街に…でしたが、今日8月31日は、皮肉にも晴れましたね。夏の終、捕らえ方によっては有終の美を飾る形になりましたが、儚いですね。
来月はオフ会出来ると良いです。
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Mind Feeling0831-1 なんだろねぇ~この天気は…皮肉?

2008年08月31日 15時01分10秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
8月最後になって晴れやがって…何なんだよ(X_X)という感じである。
雨上がりの庭でぇ~くにちなしの香りの何とやら日曜日である。 しかも明日9月1日が月曜日ってどんだけ~という感じである。
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『ある街角のストーリー パート2』

2008年08月31日 12時50分52秒 | 物語・小説
『ある街角のストーリー パート2』

(ここはどこだろう?)
 ある時、河辺風実矢は見知らぬ街を歩いていた。
車の通りが比較的多い30Km/h制限の追い越し禁止の道があり、目の前には青を示す信号機が見えた。風実矢は、その道の歩道を歩き、視界の前方には高い建物が見えていた。
 片手にはメモが書かれた地図を持っていて、それを見ながら歩いていた。
 やがて、顔も見えない、声も聞こえない誰かの腕が見え、この角を曲がるんじゃない?と言い、彼は小さな酒屋があるT字路を左に折れた。すると、一軒のやや大きい家が目の前に広がりまたT字路となり、そこを今度は右に曲がる――幅の狭い道の両脇には、アパートやら小さな家々が軒を連ねていた。
(あっ、オルガンだ)
 2つの脚がついた木目調でプリントされたプラスティック製と思しきものが1つ、目についた所で、夢は終わった。
(妙な夢)
 一体何だったんだろう、と体を起して彼は胸の奥でつぶやいた。

「そんな地味な夢、よく覚えてますね」
 気になったので、職場で仲の良い館ヶ丘に風実矢はそんな話をしてみた。
「どっか行きたい願望がある・・・にしては、似つかわしくない場所ですね」
「別に行きたい場所は無いなぁ」
 ちょっと考えてみたが、そんなこれと言って、今、どこかへ行きたいという気持ちは、風実矢の中には無かった。
「そう言えば、どうだったんです?七光台さんと行った遊園地は?」
「あーあれは、きつかったね」
 館ヶ丘の問いに、一瞬風実矢はドキッとしたが、当り障りも無くそう応えた。まさか、告白したとも言えず。
「それで、どうなったんです?その恋人2人は?」
「どうなんだろう?何も聞いてないよ」
 結ばれたんじゃないか、と風実矢は楽観的にそう思っていた。
「そうですか。で、河辺さんと七光台さんの間も実は?」
 興味津々という目で問い掛けられる。
(本当のことを話すべきなのだろうか)
 色々面倒そうなので、風実矢は、何もなかった、と嘘をつく。
「振り回されただけだったよ」
「ホントですか?最近、前にもまして七光台さんはご機嫌らしいですし、シフトも一緒な事が多いですから、評判なんですよ」
「おいおい。馬鹿言っちゃいけないよ」
 時すでに遅しって奴か?と風実矢は思うが、あくまでシラを切った。

(あんな告白なんてありえないよな)
 今にして思うと、どうしてなんだろうか?と思うことはあった。
 風実矢の人生初の色恋沙汰の話で、信じられない事だった。
 20歳を越えれば、それ系の話が2、3あっても不可思議くないのが一般的だそうだが、どうしてそんな経験が出来るんだろう、と彼は思っていた。
別に、恋なんてしなくたっていいじゃんか、そう風実矢は考えていたし、元々、異性に好かれるだけの何かを持っているという性格ではなかった。むしろ、嫌われている事のが多く、特にこれと言った縁も無いままに過ごしてきた人生だった。どんなに「つまらないな、お前」と言われても、彼は気にしないで来たし、「だから何?」と無関心を決め込んで、淡白になっていた。けれど、心のどこかでは、恋人居たらいいなぁ・・・という想いはどこかにあり、いつかそんな日が来てくれたらとも思ってはいたが、叶わぬ夢だった。
 そんな中で、知り合ったのが七光台だった。告白までした、とは言え、2人の間柄に特にこれという何かが生まれた感じは無く、職場で週2回会うだけで、たまに仕事の後、飲みに行く位だった。
(そう言えば、明日は一緒のシフトか)
 仕事中ふと目が行った腕時計の曜日が目に飛び込んだ。
 待ち遠しい――と言いえばそうだが、今やすっかりと生活の一部となり、それ以上のものには成り得なかったので、そこまで強く思うことはなかった。
(解んないもんだな)
 考えるのを風実矢は止めた。
(そういうお前は、彼女とどうなんだよ)
 声にならない問いかけを、彼は館ヶ丘の背中にしてみた。


 翌日の事。
「おーす。何よ、また眠たそうな顔してるわね」
 七光台はバシッと風実矢の背中を叩いた。
「ま~た、深夜アニメ観て感動してたの?もぇ~って」
「違いますよ」
 何でそうなるんですか、と風実矢はため息混じりに苦笑する。
「だって、あんたの顔に書いてあるんだもん。〝ヨ501のドレミファ伝説〟のシーバちゃんのカワユイ笑顔と仕草に萌えましたって。あたしと言う存在がありながら。酷いわねぇ」
「ありませんよ、そんな事」
 パワー全快な姿に、風実矢はまだ仕事もしてないのに疲れを感じた。
 こんな風に、七光台にイジられつつ日々を過ごしていたが、不思議と風実矢は嫌な感じがしなかった。これまで、見向きもされなかった所為もあるのかも知れないが、その辺りは解らなかった。風実矢としては、彼女が自分の事をどう思っているのかのが気になっていた。
(不思議な人だよなぁ)
 オタクな面大有りの自分を、からかいつつも認めてくれているあたりが特に彼としては、考え難い話だった。
 深夜アニメ、マイナーなジャンルでどちらかと言えば、萌え系やらアニメ好き向けという言った受け入れられ難い分野である。だが、七光台は、風実矢に合わす形で観出したらしい。もともと漫画好きというのが幸いした、と本人が言ったのを風実矢は覚えているし、七光台と初めてあの時入った喫茶店の中で話題に上った恋愛映画や一緒に観た『瞳の向こうの世界』も元々、深夜帯に行われていたものだった。
「ほら、ボッとしてないで、働きなさい。手止まってるわよ」
 と七光台は、風実矢の手を叩いた。
「すみません」
「また、何か妄想してたの?しょうがないわねぇ。そういうのは誰も居ない部屋の中で1人でしなさい、一人で」
 解った?と言われたので、風実矢は、はい、と小声で答えて頷いた。

 やがて時間がやって来て、2人は職場を出た。
「最近、暗くなるのが早くなったよね」
「そうですね。明かりの向こうが恋しい時期になりますよ」
 夏が終わり、秋に入って間もない今、夜になると風実矢はそんな感覚を覚えていた。
「その明かりの中に、何があるって思ってるの?」
 七光台がそう訊いて来た。
「何でしょう?家族の団欒とかですかねぇ」
 どことなく、明かりの向こうの温かさとはそんな感じだろう、と風実矢は思っていた。
「平日のこんな時間から?甘いわねぇ。そう簡単にある訳ないじゃない」
「あるのに無いってのが良いんですよ」
「毎回、同じような事しか言わないわね、あんた」
 今回でそれ3回目・・・いや4回目か?と七光台は首を傾げる。
「で、どうする?今日も何か食べてく?」
「良ければ」
「オッケー、じゃあ行くか」
 2人は、行きつけのファミレスに入った。

「相変わらず、誘うのはあたしなのね」
 食事をしながら七光台が言う。
「たまには、あんたから声かけて欲しいもんだけど、まぁ、無理か」
 なんとなく声を風実矢はかけ難かった。もとから、相手に、何かしないか?と言うのが苦手だったし、自分からやろうと言い出して、やってみてもあまり良い結果が出なかった過去があるので、抵抗があった。
「遠慮がちだよね。もっと欲望に素直になって良いと思うけどねぇ」
 七光台の言葉に風実矢は、曖昧に頷く。
「そこがあんたらしくて良いんだけど、時々、気になるし羨ましいって思うこともあるのよねぇ」
「羨ましい?」
「歯止めが利かないって言うか、もう少し、我慢強くなりたい、なんて思うことはあるんだ」
 少しため息混じりに彼女は言う。
「我慢強くですか?それは俺も同じですよ」
「そうなの?今のままでも、十分、そうだと思うけど?」
 両方の手の甲を合わせた上に顔を置いて、七光台は言う。
「我慢強かったら、俺は今、ここに居ないと思いますよ。多分」
「それは淋しいわね」
 静かに彼女は笑った。
「でもさ、河辺の場合は、もっと、率直に思ってる事教えて欲しいってあたしは思うんだ」
「言ってるつもりですけど。駄目ですか?」
「いや、言ってないね。何か色々、隠してそうな感じもする――なんて、妄想だけどさ、でもね、話してくれないと解らない事ってあるからさ」
 なるほど、と風実矢は相槌を打つ。
「時々、河辺って何考えてるのか解らない事があるんだよね」
「えっ、そうなんですか?」
 怖い一言を言われ、風実矢は少し固まってしまった。
「うん。今日もそうだったんけど、眠たそうな顔してる訳訊いても、ちゃんと答えてくれなかったしさ。言いたくない事もあるんだろうけど、出来れば話して欲しいなって思う。別に、アニメ観てたって言うなら、それで良いんだ。河辺がそれ好きなのは知ってるし、悪い事じゃないってあたしは思ってる。だから、そんなに警戒しなくていいよ」
 ふわっと何か温かいものが風実矢の心の中に舞い込んできたような感じがした。
「じゃないと、恋人で居る意味ないからさ。まだ、何か緊張してるでしょ、河辺」
 珍しくマジだな、と風実矢は思う。
(何かあったのかな?)
 どこか似合わぬ台詞ばかりが出てきて、夢を見ているような感じだった。そんな事を言うキャラでない七光台である。
「まぁ、今までが今までだった分、仕様が無いけどさ、いい加減慣れてよね。何か悲しいじゃない」
「本当、すみません」 
風実矢は右手を頭の後ろに当て、うつむき加減にそう言った。

(変な日だったなぁ)
 その夜、自室で何気なくテレビを観ながら、風実矢は今日を思い返す。
(〝何を考えているか解らない〟か。そんな風に見えてたのか)
 別に何も考えてもいないし、そこまで何か具体的なものがある訳でもないんだよな、と風実矢は思う。だが、1番怖いのは、伝えた所で相手に退かれる事だった。話に上った深夜アニメで、確かに内容的にグッと来る事もあって、心を動かさせる事はある。しかし、それを口にした所で、これまでの人生の中で、賞賛されたのはあまり無い。館ヶ丘には話しているが、それは同属人種というがあるし、館ヶ丘自身、話し上手で聞き上手という所があり、風実矢の話に「なるほど、それはありますね」とか「そう来ましたか」と同意してくれたり納得してもらえたりするので、話せるのだが七光台に対してはそうも行かず、これは話さない方が良いじゃないか、と思う事もあるし、話した所で解ってくれないと思うので言えなかった。

――お前の〝想い〟は、人間として生まれてきた以上、言葉にして伝えないと相手には解ってもらえないもの。お前が思う事を教えてくれ。しっかりと――

(って『ヨ501のドレミファ伝説』でも言ってるけど、なんかなぁ)
 それはシーバが主人公に対して、ある場面で口にした言葉だった。
 言わなくても伝わるんじゃないか、風実矢は時折そう思うし、思うがままに何かを伝える事は、昔から苦手だった。
(難しい話だよなぁ)
 このまま行ったら、七光台との間柄が切れそうだな、と風実矢は思う。そうしたら仕事中、気まずくなるのは必須だったが、それはそれで昔から異性とはそんな感じで、慣れない話ではなかったけれど、一度、こんな風に知り合って親しくなって悪い方向に話が進むというのは、望みたくなかった。
(どうすれば、良いもんか)
 答えは出ている。
だが出たとして、出ているとしても・・・・・・。


「あー、もしもし、河辺?今、電話大丈夫?」
 ある日の事、七光台から、暇だから彼女の家に来ないか?という連絡が入った。
「そりゃ構わないですけど、良いんですか?」
「あたしがオッケー出してるんだから問題なし。すべこべ言わないでお出でよ。待ってるから」
 そう言って電話が切れた。
(唐突な話だな)
 あの人らしいけど、と思いながら風実矢は家を出た。

「あれっ、電子ピアノが無くなってますね」
 七光台の家に行き、彼女の部屋に入ると、風実矢は真っ先にその事に気づいた。
「おっ、反応早くて良いねぇ。そうなのよ、やっと引き取り手が見つかって――っていうか、本来の持ち主の基に戻ったんだけどね」
「へぇ~、そうなんですか」
「っていうか、よく覚えてたなって思うんだよね。てっきり忘れてるかと思ってたのさ」
 解んないもんねぇ、と彼女は続ける。
「丁度良かったんだけど、あんな古めかしいのじゃなくて、もっと良いの買えばいいのにって思うだけどね」
「愛着があるから・・・ですかねぇ」
「10数年もほったらかしにしといて、今更って感じだけど、らしいのよね。急に、取りに来るからなんて言われて、びっくりだったわ」
「でも、音信不通の中、よく連絡が来ましたね」
 いつかの話ではそうなっていたのに、意外な話だった。
「あー、水面下で父とは何かやりとりしてたみたいね。実の息子だし当り前は当り前だけどさ」
 なるほど、と風実矢は思う。
「でさぁ、その兄の所に今度遊びに来いって言うのよ。1人で行くのもなんだしさ、一緒に行かない?」
「俺とですか?」
 風実矢は目を丸くした。
「もうあいつは結婚してるからさ、なんか1人で行くの嫌なんだ。お前に男は出来ねーな、って言われた過去があるから、あたしには今、河辺っていう立派なカレシが居るんだ!って自慢してやりたい訳よ」
 来るわよねぇ、と断れないオーラを発せられたので、風実矢は頷かざるを得なかった。
「大丈夫よ、そんなに心配しなくても。っていうか、自信持って欲しいわね。あたしの男としてさ」
「自信って、こんな駄目な俺にそれは酷な・・・」
「何か言った?」
(こわー、口答え禁止っすか?)
 という言葉を風実矢は飲み込み、顔は笑っていても目がマジな七光台に何度も首を縦に振った。
「で、来週の土曜日に行きたいって思ってんだけど、大丈夫?」
「調整します」
 仕事が入って居たが、ここはもう、休まないと駄目だなと風実矢は確信した。
「じゃあ、お願いね」
 強引な話を飲み込む自分は、本当にお人よしだな・・・と心の中で風実矢は涙を流した。


 その日がやって来た。
「おー、来たね。今日は宜しく」
 駅前で七光台と落ち合い、電車に乗った。
「梅雨空逃避行の時以来だよね、こうやって2人でどっか行くの」
 揺られる車内で不意に彼女が風実矢に言う。
「そうですね。まだ3ヶ月少ししか経っていないのに、遠い日の様ですね」
「なんでそういう、どっかに書いてありそうな台詞しか出ないわけ?」
 ヘナというリアクションを七光台は取った。
「今日もあの旅立ちの日よろしく、曇り空ね。ひょっとして、河辺は雨男?」
「曇り男ですかねぇ。雨に降られる事は、ない・・・って思います」
「要は、半端って事ね。あんたらしいね。白と黒の中間取るって言う」
 解る、解る、と彼女は頷く。
「七光台さんは、どっちなんです?」
「あたしは、晴れかな、多分。今日は、あんたのパワーに負けたみたいだけどね」
 そんなのってあるのか?と風実矢は思う。
「ああ、それと、今日は、その〝七光台〟ってのは止めてね」
「えっ、では、なんと?」
「決まってるじゃない、〝六実〟よ」
「ファーストネームですか?きついなぁ」
 これまでの風実矢の人生、名前で人を読んでいたのはいつの事だろう、という感じである。
「今日だけでいいからさ。あたしもあんたの事、名前で呼ぶから。その辺、よろしく」
(唐突すぎねーかそれ)
 風実矢は、困惑の表情をそっと浮かべた。

「あら、弱くも晴れたわね」
 目的地に着くと、曇の切れ間から日が差し、青空も見えた。
(何か、どっかで見たことあるような場所だな)
 初めて来た場所なのに、1度来たことあるような感じを彼は抱いた。
「ああ、そうだ。一応、風実矢に地図渡しとくね。解り難いとは思うけど」
 七光台から手書きの地図が手渡された
「えっと、駅の東口ですか?すると、逆ですね」
「ホントに?」
 いきなりルートを外れ、2人は顔を見合わせてしまった。

(えーっと、あれがコンビニで蕎麦屋だから、左か)
 地図にある目印を頼りに、彼らは歩き続けた。道を進めば進む程に、風実矢の不思議な感覚は増す一方だった。
「どう順調?」
「この先に酒屋があるらしいですね。信号がその前にあるようですね」
「酒屋ねぇ」
 あるのかしら?と七光台は周囲を見渡す。
 しばらくそのまま行くと、その地点に出た。
「あー、あれね。ってことは、あそこを曲がるって訳ね」
「みたいっすね」
 と彼女の腕がさした所に信号機に酒屋が見えた。
(夢が現実になったな)
 前方には背の高いビルが見えた。どうやら、いつか観た夢は、これを意味していたらしかった。その後、捨てられたオルガンもちゃんとあり、家々の景色も全くそのものだったので、風実矢は驚いた。
「マジで?」
「何が?」
 七光台に突っ込まれたので、訳を話した。
「へぇ~、そんな夢見たんだ。凄いねぇ。夢なんてすぐ忘れちゃうのに。さすが、妄想屋ね」
 と彼女は風実矢の肩を叩いた。
「でも、良いね。そういうなんか超常現象みたいなのって」
「良いんですかねぇ」
「あたしが良いって言ってんだから、良いのよ。そんな不安げな顔しないの!」
 七光台は、風実矢の力強く背中を叩いた。
「でもまぁ、目的地につく前に覚めて、腕以外の姿は見えず声も聞こえない夢だったのに、」覚えてるって言うあんたの記憶の仕方って妙なもんね」
「それは俺にも解んないですよ。たまたまだとは思うんですけど」
 風実矢としても謎だらけの話であるのは、解っていたが、確かに見たのは間違いなかった。
「あんたがまだ子供だったらねぇ、そう不思議な話でもないけど、あっ、精神年齢はまだ3歳位だから、良しって事かしら?」
 アハハハ、と七光台は言って笑う。
「子供のまま。そういう心模様って言うか、ちょっとした幼さに無邪気さがあるのは、悪い事じゃないし、あんたらしいね。何となく解るものあるよ」
「それはどうも」
 どう言う意味なのか、風実矢は解らなかったがとりあえずそう言っておいた。


 やがて、七光台と書かれた表札のある家に2人はたどり着き、客間へと通された。
「何か、思った以上に普通な感じのカレシだね」
 七光台の兄は、風実矢を見るとそう言った。
「髪の毛染めて、ピアスの1個でも開けてる奴のが良かったって訳?残念でした~」
 そら見たことか!的な笑みを浮かべて、彼女は言う。
「ああ、申しを遅れましたが、私は六実の兄で英一と言います」
 初めまして、という事で風実矢も自分の名を名乗った。
 ソファに座り、ガラス製の小さなテーブルを挟んで、風実矢達は対談を始めるのだが彼自身何を話してよいやら解らず、七光台夫妻達と六実の会話を黙って聞いているだけだった。
「無口な大人しい人だね。よく、こんな口やかましいのと付き合ってるね」
「正反対な性格同士は引き合うって言うから、ありだと思うけど、やっぱ目の当たりにすると不思議かも」
 と夫妻は、風実矢達を見ながら言う。
「一応、オタクなんで、その辺りは良しにしてよ」
 さらっと七光台が言ったので、風実矢はドキっとしてしまった。
「オタクなの?なんかますます、つながったのが不思議だな」
 英一は首を斜めに倒す仕草をする中、六実はしこったま風実矢のオタクっぷりを得意げに話した。
「黙ってないで、あんたも何か言いなさい。良い人ぶったって今更どうにもならないんだから」
「そんな・・・」
 風実矢の困惑度は高まる一方だった。
「お前、いつからそんな姉御肌になったんだよ。変わったな」
 呆れ顔した英一の顔が、風実矢の視界の端に入った。
「頼りないもんねぇ。男の癖になんか、こう、それらしきものがないって言う。まぁ、1つの個性としてあたしはみてるけどね」
「そりゃ、どうも」
 小声で風実矢は答える。
「で、あんたもあたし事、1つや2つ誉めたらどうなのよ。というか、こういう場は、そっちからそういう話をするべきじゃない・・・・・・ってまぁ、出来ないか、今まで経験ないもんねぇ」
 仕方ないか、と六実はため息をつく。
「記念すべき彼女第1号が、こいつだったの?不幸だねぇ」
 かわいそうに、と妹を指しながら英一は言う。
「俺だったら選ばないな。せいぜい、友達で終わるな」
「あたしも風実矢が今と正反対な性格だったら、それで終わったね」
 つまんないもん、と六実は続けた。
「じゃあ、理想的な人が現れたって事なんだ。良いわよね、そういうの」
 英一の妻が言うと、そうでしょ!と速攻で六実が答える。
「なら、大事にしないといけないな。こんな妹ですけど、仲良く付き合って下さいね」
「河辺さん、何のかんの言っても真面目そうな人だから、大丈夫そうですね」
 夫妻にそう言われ、風実矢は冷や汗ものだった。

 そんな感じで1日が過ぎていった。
「何、げっそりしてんのよ。いつかの馬鹿ップルWデート遊園地の時みたいに」
 しっかりしなさい!といつもの様に六実は、風実矢の背中を叩いた。
「そう言えば、あの2人はどうなったんですか?」
「さーねぇ。あんな事させたから、実はもう連絡とってなかったりするのよねぇ、アハハハ」
 そう言って笑う姿を見て、彼女らしいな、と風実矢は思う。
「あんなのはどうでもいいのよ。大事なのは、あたし達2人の事」
 いきなり七光台の表情が真顔に変わった。
「ねぇ、風実矢はちゃんとあたしの事、良いな、って思ってくれてるの?」
「・・・そりゃ、勿論」
 何言わせるんだよ、顔に熱を帯びせて彼は言う。
「ねっ、前も言ったけどさ、もう少し自分の気持ちをはっきり言ってよ。じゃないと、本当に風実矢が何考えてるのか解らないからさ」
 こんな事を言われる自分は最低だな、と彼は思うのだが、どうも致し方なかった。
「性格的な所は理解してるつもり・・・でも、やっぱりちゃんと聞いて置きたい一言ってあるよ」
「〝七光台さんが好きです〟って言葉ですか?」
 言った後で、風実矢は両手で口を塞いだ。
「何?なんか今言った?もう一度、言ってみてよ」
「そんなっ」
 2度目は出来ない、風実矢の中で叫ぶ声がする。
「大事な事は、何度でも聞きたいもの。それで確かめられる物があるのなら・・・って言うじゃない?」
「解りましたよ。じゃあ、もう1度だけ言いますよ?」
「うん、お願い」
 七光台は、彼の言葉を待った。
「俺は、六実さんが大好きです。ずっと俺の彼女で居て下さい」
 あまりの恥ずかしい台詞に、風実矢の今見えている視界がぐにゃりと曲がってしまった。
「いいわよ。居てあげる・・・何よ、やればちゃんと出来るじゃないの。それでこそ、あたしのカレシね」
 六実が浮かべた笑顔は、これまで見たこと無いくらい静かで優しいものだった。風実矢
は一生忘れないだろう。ある街角で見たその時の全てを。(完)

あとがき
やっぱりこんな恋愛は所詮、物語の中だけだな、と続編を書いた今もそう思う。しかもよくよく読み返せば、同じような展開で話は終わってるし。
 昨年2007年に、発表した恋愛作品の中で、この話が自分の中では1番である。年齢を問わず、人が他人を好きになって物語が進行していく姿はやはり良いな、と思う。考えてみると、最近、恋愛物語作品に触れていないが・・・。
 ある街角で生まれる恋愛物語の続編。季節は折りよくも秋なので、そこから始まるものがあるかも知れないな・・・と街を歩いてみてもそんな気配はまるでないのだが、無いからこそ形になるし絵にもなる、という事で話を閉じたい。
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Mind Feeling0830-3 Weekend with rain town

2008年08月30日 19時59分06秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
"There is nothing I can do now so I just spend a time with laughing.I know it's so sad just stay alone on the weekend time.I don't want to see anyone's happy smile now so I hope that the time finish quickly.Looking on outside,a cold rain start.My feeling is down more and more.I lost my way.Please tell me the answer."

I translated those sentences which are from M.Shinohara's song of words:"NAMAE NO NAI SYUMATSU".
What are you doing now on the last August Saturday night?
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Mind Feeling0830-2 2つのCDならべて

2008年08月30日 17時52分20秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
今日8月30日、ようやく、2枚揃ったCDである。せっかくなのでならべてみた。
赤い色のは今から5年前に出たものであるが、共に、ファンの篠原美也子氏の「もってけドロボーCD」である。
人間、何か1つの事を長く続けて行くと色んな物が何もしないでも案外ついて来るもので、それらがつまった感じに造られている。
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Mind Feeling0830-1 2008年8 月最後の土曜日

2008年08月30日 17時38分44秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
8月もあと1日である。嫌なもんである。まったく何だって終なんか来るんだろう、と舌打ちしたってどうにかなる訳でもなく、時間は過ぎて行く。
しかも天気も複雑な感じで、優秀の美は飾れないなぁ…とため息。そんなもんさ、と肩を叩かれても、噴き上がる感情は留まれないけれど、腹に納めて形を歪めて終わる傾向にある私である。
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Mind Feeling0829-3 涼風鈴子のモーニングオン!

2008年08月29日 07時17分42秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
「おはよーごJまする。今日も暑苦しい涼風鈴子です。あと2日。あっそ~れ、あと2日!と日の丸が描かれた扇子を朝からふって馬鹿騒ぎをしております。今日もグレーですが。スタジオには、何故か、本物のかたつむりさんが、透明容器の中に、紫陽花の葉と共にぶち込まれてますが、梅雨空は終わったのに、夏の終に今は似合いますね、あと2日、しつこい!んじゃあ、今日も本日の動きに行くぞおまえら!」

朝から、止めてくれ頼むから、と宥める声も無視して、はっちゃめっちゃな雰囲気で番組をぶっ放つ涼風氏。 別に何等思い入れは無いが、8.31まであと2日。長い。
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Mind Feeling0829-2 GOOD MORNING Train Hartnet .

2008年08月29日 07時04分04秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
Oh! no Train Harnet appeared.
Today is "BUTSUMETSU",it said unfortunate thing tend to happen and also black cat has same meaning.
I am so feeling down however that one lives in the place which I took a picture.So it's no way.
I hope peaceful friday from bottom of my heart.
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Mind Feeling0829-1 My unitersting story

2008年08月29日 01時35分13秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
It looks like just left in the bottom of water. There a lot of back ahead but I can not overtake them.
It is a little bit lonely but nothig I can not do.
The time is passing without stop.It said that to accomplished something successfuly and accepted by mamy people is important.Was I able to it? The answer is no.So Did I lose confidence? I do not know.Now I feel just tired my self and just envy everybody.
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