大型連休真っただ中、バイクショップのツーリングでしかも泊まり。
ご家族お持ちのお父さんたちにとっては自分一人だけ遊びに行くなんて
日頃からの行いがよほど良くない限りできることではなんだろうなと…
ここ集合場所までの高速道路のファミリーカーの多さを見ながらそれには同情するしかありません (^_^;)
そんな日本中だれもがお天気を望んでいるに違いない5月の3日。
ずっと前は3日と4日と言えばやたらと高い確率で雨が降るものだから、
あの博多の大きなお祭りでも必ず雨が降るものとよく言われていましたが、
クロキライディングのとして16回目を迎えるツーリングはかなりの高確率で晴れています。
そしてお集まりいただいたのは10名、このあと途中合流1名と初日だけご参加の1名を合わせて
総勢12台12名で中国地方のワインディング三昧をお楽しみいただきます。
予定通り伊佐PAを出発して15Kmほど、下り線ほどではありませんが
都会の都市高速並みの交通量の中国道を上り
美祢東ジャンクションから「小郡萩道路」終点の絵堂ICまで走って
そこから新緑の美しいワインディングの始まり。
今回のルートは比較的北寄りでありまして、そしてランチを益田でとることになっているので
内陸ルートより比較的に高速コース。
気温もさらに上がってきていて快適!
「ハピネスふくえ」道の駅もいろいろですが
いつ来ても空いていてバイクも停めやすく重宝しています。
これが同日の九重阿蘇地方の道の駅ではこうはいきませんね。
先日、大分県内のレッカー業者のドライバーさんに聞いた話ですが
連休の前半、その方面はもうバイクの数が凄いことになっていて
駐車場にところ狭しと密集して停められていたバイクが一人の立ちゴケで一気に将棋倒しになってしまったそうです。
コロナも落ち着いて、この連休に賭けるライダーさんのエネルギーは今まさに燃焼しているのデス。
南北に長い萩市の北の方、田万川地域の広大な果樹園内の駐車場と公衆トイレ。
今は実りの季節ではないので、誰もいない静かで空気のきれいな場所。
ココからワインディングはさらに高速化していき、
バイクに乗る人もそうでない人も、誰もが想像する気持ち良さを体現することができます。
スタートから150kmほど走ったところで1回目の給油。
近ごろはガソリンスタンドも久しぶりに行ってみると廃業されているところもありますし
人手不足からなのかかき入れ時と思われる週末にお休みされているところもありますから
給油のタイミングは行き当たりばったりではいけません。
田舎のスタンドはスタッフ給油に時間もかかるので足の長いバイク(ガソリンタンクがデカい)は
給油をスキップしてバイクを無駄に重くすることなくスポーツツーリングを楽しめるよう
給油ポイントはタイガー800氏がしっかりとリサーチしてくれております。
その後まもなく本日最初で最後の「海」
益田市街の手前、持石海岸でランチのお店までわずかではありますが海岸ルート。
さすがにココでは気持ち良さそうに国道を流すツーリングライダーさんを多く見ることができました。
以前はこのエリアでランチをとることもありましたが、ルートが変わったりお店が閉店してしまったりで
しばらく来ていなかったのですが、美しい海岸沿いに新しい飲食店やカフェができているようで
冬はスキーヤーとなりこのエリアをしょっちゅう訪れているタイガー800氏の情報によりこちらを選びました。
国道より海側に建物があるので、二階レストランからの眺めが素晴らしいことは当然ですが、
予め皆さんから取りまとめておいたどのメニューも美味しそう。
僕は海鮮ちらし寿司。
刺身の活きの良さには我々下関市民も大変満足いたしました。
おまけにウチワエビなんて。。。(^^)/
ランチの後すぐに海沿いを離れ、先頭を広島から駆け付けたRTに任せて
僕は後方より皆さんそれぞれのペースの繋ぎ役をさせていただきながら新緑のルートを楽しみました。
もうここまでめまぐるしくルートを切り替えて貪欲に走っていると、
ツーリングの午後にありがちな眠気なんてものは一切無し。
広島県の三次と島根県の浜田のちょうど中間あたり、
ここ数年はお気に入りで、数あるルートもこちら寄りになってしまうお店。
自然放牧、無添加のソフトクリームをこの景色と青空の下で食べることができるとは
もうこのツーリングも成功したようなものですね。
これを食べたら、湯抱温泉の宿まで普通に走れば35Kmほどで、
のんびり走っても1時間くらいですが、そうはさせません。
いつでも気軽に来られる場所距離ではないのでこのあとも欲張って県境のワインディングルートを堪能するべく
RTや僕も知らなかった若しくは方向が逆で気付かなかったとか、交差するときに見覚えのある景色だったなどなど。。。
そんなルートの連続で大きく遠回り。
こんな奥地でもたまに地元の住民の方が歩いたり作業していたりするので、発見したら速やかに減速。
場合によっては周囲の静けさとのバランスを考えて大きく減速することだってあります。
でも相手方からするとずいぶん遠くから高周波なエンジン音が聞こえているはずだししかも10台以上、
手遅れかも知れないけどせめて近付くときには気を遣うべきなのではないのかと (^_^;)
江の川の中流の沿って走っていると5年前に廃線になったJR西日本の「三江線」の名残があちこちに見られるのですが、
過去にはもちろんツーリング中に走っている列車を見ることはありました。
バイクで走りながら眺める以外にも、列車に乗ってこの中国地方の山の景色を楽しむ方法もあったのだと、
いくつもいくつも現れる鉄橋を見て気付きましたが、もう遅いのですね。
初日のルートも終盤、RTとバイクを乗り換えて再び先頭に…がしかし。
バイクの調子がよろしくありません。
お昼前にその予兆はあったのだけど、あるスロットル開度のところで燃焼の状態が悪いようです。
スロットルOFFからONになるところのパーシャル状態が簡単に得られなくなり、
とくに誤魔化しがきかないタイトなコーナーでうまく曲がることができなくなりました。
コーナーリング中にリヤブレーキを強く引きずってスロットル開度を意図的にずらすことぐらいでしか対処できないので、
そんな理由でいつもと違ったタイミングでブレーキランプが光ることを後続のタイガー800氏にインカムで伝えておいて
そろそろ「三瓶山」が姿を現すエリアの絶好ワインディングで皆さんのアタマを抑えることが無いように右手に集中。
この990LC8はスロットルボディーがへそを曲げてしまうと実に厄介なので、
もう早いとこ宿に着いてビールでも飲んじゃったりなんかして今日のところは忘れてしまおうと、
先を急ぐしかないのです。
今回は後半のルートをかなり掘り下げたので、三瓶山に上がって石見ワイナリーでのんびりすることは無く
途中の一瞬だけ見えるポイントで三瓶山を一目見るだけ (笑)
20代前半、この旅館に初めて訪れた時から35年以上変わっていないことを
自分も続けて確かめに来ていられることに喜びを得るようになった、今やアラカンです。
食事が終わって部屋での二次会が完全に終わったのは午前3時過ぎ、
走りも飲みもタフな人が数人そろいましたからこうなりますよねそれは。
連休に向け、怒涛の日々を送っていた僕はさすがに途中で気絶してしまったようで
毎回繰り返されるバイクと「今日の出来事」のハナシに残念ながら全部付き合うことはできませんでした。
それにしても今日のルートも素晴らしかった。
ツーリングマップルで見つけるのさえ難しいルート、随分ありましたもんね。