2日目のスタート、朝食がとれる時間までホテルに滞在してしまっては1日なんてすぐに終わってしまうから
たとえ朝食付きのセットプランであってもそこは遠慮して早朝に発つことにします。
同時に平日朝の渋滞もパス。
郡山を発って真っ先に向ったのは磐梯山。
昨年の南東北ツーリングで磐梯山の勇士を間近にハッキリと見ることができるものだと思い込んで磐梯山の西側を南北に走る「磐梯山ゴールドライン」を
走りはしましたが、森林ワインディングでそれはそれで楽しかったのですがあまり景色が開けることも無く
気が付けば途中にあったはずの展望ポイントも素通りしていたようで、結局走行中に磐梯山のてっぺんが何度か見えるに過ぎなかったのです。
なので今回は猪苗代湖の右半分を反時計回りになぞりながら、どんどん近付く磐梯山の姿を楽しみました。
路上は昨日までの雨でウエットなところが多く残っていますが、お天気は予報共々確実に好転しています。
猪苗代湖から見て磐梯山の向こう側、「松原湖」から始まる西吾妻スカイラインは昨年災害工事中で走ることができず
お知らせ看板のところで引き返したマップ上でも曲がりくねったワインディングロード。
福島県と山形県の県境まで来ればタイトなワインディングは一段落
猪苗代湖の近くのコンビニで買ったサンドイッチで標高1400メートルの朝食です。
このルートもここまで来ればもう満足、これまた昨年工事中で走行達成できなかった「磐梯吾妻スカイライン」の全線走行のため
裏磐梯を少し引き返します。
今年も何度か出会ったニホンザルの群れ
何をしているのかと思えば路上に寝転がって毛繕い(車にでもはねられた仲間を介抱しているのかと一瞬心配しましたよ)
至近距離に達するまで道を開けてくれないくらい車慣れしていますね。
サルに気付いて周りを見回せばかなりの大群でした
賢いので飛び出してくることはありませんし出会えるとうれしい (^_^)
小野川湖と秋元湖の眺望ルートを飛ばして
「磐梯吾妻スカイライン」へ
土曜日とは言えまだまだ早い時間帯です、交通量皆無のワインディングを独占したような気分で豪快に急上昇を開始。
2018ツーリングマップル東北版の表紙になっている場所に晴れた空の下 今年もやってくることができました。
去年は福島市内から磐梯山に向けて南下してくるつもりでしたが、「この先通行止め」の看板を見て引き返し
この先また来れるとは限らないから、大きく大きく迂回して反対側から昇っていけるところまで進んできました。
結局去年はこのビジターセンターまでで、その先は災害道路工事中で通行止めで進めませんでした。
なので今回はこのビジターセンターには目もくれずこの先の右カーブの先に進みます。
あと少しだったんですね、その先の素晴らしい景色が見えるまで (^_^;)
カーブを曲がるとすぐに目前に拡がる一切経山の火山噴火により生成された火山荒原の荒涼とした山並みには感嘆しました。
ここ浄土平は「磐梯・吾妻地域」に属し、磐梯吾妻スカイラインの中間地点の標高1600メートルに位置していて
一切経山、吾妻小富士、桶沼に囲まれたこの一帯は国立公園として見るべきところ沢山あるようです。
あちこち散策するハイカーではいられない、我々はせいぜい硫黄の臭いの漂う大地をとにかくゆっくりゆっくり
と進みながらこの一期一会と言うか千載一遇を忘れないよう体内に吸収するしかないライダー…です。
もしかしてこれはかなりもったいないことをしているのではないかと自分に問いながらその場を後にする
こんなツーリングをやっているとそれは何度もあります。
展望ポイントである「吾妻八景」の一つ不動沢橋は「つばくろ谷」に架かる橋。
走りながら橋上からのぞき込む光景は圧巻で紅葉の季節には凄いことになるんでしょうね。
遠くには福島市街地を遠望できます。
かなり北上してきましたが、まだまだ昨年走ったエリアを越えるには随分と距離があります。
福島市内付近から東北自動車道でまだ記憶に新しい蔵王エリアそして仙台市内を一気にパス
そしてちょうど良い具合に農道に繋がって目的地を目指せる場所で高速道路を降り
これもまた昨年のツーリングで中途半端に走ることになったエリアを目指します。
前回は台風の接近による強風と雨のせいで全線で山越えとはいかなかった「栗駒山」
ここで引き返したのでギリギリのところで岩手県に入ることができなかった秋田県との県境を越えます。
ここまでの宮城県と秋田県の県境付近も素晴しかったけど岩手県に入ってからの一関に向う雑木林のワインディングも実に美しかった。
そしてそこからさらにツーリングマップル上では目立たない「白い道」にアドベンチャーがルートをとり
胆沢ダムのダム湖「奥州湖」に大きく回りこむ
「東北の森の豊かさを実感!」とマップのコメントどおりのワインディングを快走。
ダム湖周辺も緩やかな高速コーナーの連続
K1300GTのウインドプロテクションならそれほどでもありませんが
990アドベンチャーではもう寒いそうで、メッシュパンツからクシタニエクスプローラージーンズにスイッチ
緯度も高いけどなんといっても標高の高いところがどこまでも続くので、ウインドプロテクションとウエアの影響は予想以上です。
そして随分と遠回りで訪れた世界遺産平泉町の「中尊寺」
ここではライディングウエアとブーツを脱ぎ軽装になってゆっくりと見学
世界遺産登録が2011年 まさかそこにバイクで来ようとは…
年々行動範囲を拡げてきたからでしょうか、有り得ない遠さではなくなってきましたね (^_^)
本日の北上はココまで
今夜は気仙沼に宿を取ってくれているので三陸方面まで50km強
のどかに見える風景を見ながら東日本大震災の被災地に向います。
予約してくれたのは気仙沼湾付近の津波被害の大きかったところ
ホテルからのタクシー運転手さんの話を聞きながらやってきましたがこのお店も当然被災されていて
明かりの灯る建物がポツポツとしかない場所でしたが、店内は大勢のお客さんで賑わっていました。
海の幸をいただくのは当然ですが
中でも珍しいのは「ホヤ貝」初めて食べました。
そしてマグロの心臓「マグロ星刺」
ごま油と塩なんて、まるでかつてのレバー刺みたい。
電話では方言で何を言っているのかわからず、予約を受け付けてくれたのかどうかわからなかったらしいのですが
安くて新鮮、店員さんのキャラクターも明るくて活気のあるお店でした。
今年は不漁だといわれている秋刀魚も食べてお腹いっぱいで明かり少ないかつての繁華街を後にしました。