クロキライディング

いつだってバイク

年末年始のお休み

2019年12月29日 01時07分05秒 | お知らせ
昨日と今日で仕事を納めたお客さんが、帰宅途中に(帰ってしまうと家の用事で忙しい)次々とご来店いただきましたが、当方の仕事納めは29日となります。



年末年始がやってくる雰囲気ではまだありませんが、一応人並みに休日数をいただくことになりますので

できるところまでは進めていくことにします。



そんなこんなでバタバタと作業を進めているものだから、注意不足でHIDライトの2万ボルトに初めて感電してしまいました…お恥ずかしい (^_^;)



点火系の二次電圧よりも体感的には強烈だったと思います。

どっちが危険かなんて、もう試したくもないけど…



F800Sの納車整備は年内とはいかず年を跨ぐことに



ETCとUSB電源ソケット装着は最終日まで縺れそう



今年はとにかく大勢のお客様にお待ちいただきました。

作業日数と言うよりお預かりまで…

人手不足の影響が、もともと全てを独りでこなしている当方にものしかかっているようですが

来年も怪我や病気の無いよう努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。



年始は1月6日より通常営業です。

今のところお天気はまずまずのようですから、ライダーに有難いいお正月になるといいですね (*^^*)







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ウオーターポンプシール

2019年12月27日 23時47分44秒 | メンテナンス


最近と言うかここ数年、めっきり触れる機会の少なくなってきている2ストロークですが

コチラのオーナーさんは、自ら情報収集だけでなく補修パーツの手配(代替品も含め)も事細かに用意されます。



海外モデルのウオーターオンプシールの耐久性というものはなかなか先を読めないことが多いので

計画的かつ几帳面なオーナーさんは現状に不具合が無いようでも現状確認と予防のため交換です。



ポンプシール(メカニカルシールではない)とポンプシャフトに加えてオイルポンプのドライブギヤも交換

プラスチックのギヤは経年劣化で摩耗ではなく壊れることがありますからね。

結果、特に不具合は無く

2ストロークエンジンオイルの通路となる半透明ホースの硬化が進んでいることを発見し、後日交換することとして作業は完了…かと思ったら

こちらも既に用意されていて、翌日交換完了。





放っておくと振動でホースに亀裂が入って無給油状態で走ることになるかもしれない

地味だけど大事なところ。







そんなアプリリアRS125もいつの間にかオドメーターは4万Kmの後半を示しています。

オーナーさんのお手入れがあってこそですが、これまた感心の(BMWのFシリーズでもおなじみのメーカー)ロータックス社製エンジンですね。

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ローラーロッカーアーム

2019年12月25日 00時45分50秒 | メンテナンス


この春から店内で全く手も付けられずにいたKTM690DUKE-R

もともとメカノイズが少ないとは言えないエンジンですが、

重ねた走行距離が距離だけに既に聞き捨てならないノイズレベルに達していました。



以前に640DUKEでも経験済みでしたので

ヘッドカバーを開けてみるとやっぱり…

力のかかり方が偏っていて負担がかかりそうなエキゾースト側のロッカーアームのローラーがNG



ノイズが大きくなってきたのと同時にスターターモーターによるクランキングに異常が見られたのもそのためです

エキゾーストバルブに働くオートデコンプの効力をロッカーアームのローラーベアリングのガタが吸収してしまい

回り始めの圧縮を抜く機能が効いていないのだから、690ccもある高圧縮エンジンのクランキングがスムーズではないのも無理はないわけで

直近に感じていた動作の不具合はこれですべてが説明がつきます。



せっかくですから罪のないインレット側もあわせて新品に交換し

タペットクリアランスのシム調整も実施。



オイル漏れの心配も少なく



点火も低抵抗のダイレクトコイルのツインプラグ



トラディショナルなイメージの全く無いスポーツ性の高いシングルエンジンはブロックのペイントも強くて

外観の経年劣化も起きにくいですね。

640と690になってからの各モデル、

僕にとってはシングルだからということではなくて、走ると楽しくて気持ちいいバイクがたまたまシングルだった…

と言えるくらいに排気量やピストンの数を越えて評価したいバイクでした。







既にこの単気筒はラインナップから姿を消してしまっているのでとても残念

それだけに復活できてよかった。

でもまだウチには640DUKEも居るし… 

640と690どちらも甲乙つけ難いほど僕は大好きですけど、これらはトコトコ走るものではありませんから

単気筒にそんなイメージを抱いている人には好かれないんでしょうかね (^_^;)



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2019東北ツーリングー9

2019年12月22日 20時07分49秒 | ツーリング


ここ数年、思い切って日常を置き去りにして遂行しているの夏の終わりのロングツーリングも、最終日にここまで晴れるのは初めてです。

4時半に起床して朝食はもちろんパス、四阿山(あずまやさん)の中腹に位置するホテルの眺望の良いレストランで

ゆったりと摂る朝食に未練が無くはないけれど

これだけの快晴の中、しかも志賀高原とビーナスラインのあいだに居るというのに

一か所にとどまってあまり動かない景色を見ているなんてもったいないことはできません。



菅平高原を下るとすぐに鹿沢高原、スキー場のリフト乗り場がすぐそばにあるような高さの快走ルートで上り下りの繰り返し

小諸の街が眼下に見えてくると一変して低い雲…

これはこの先ずっと先でドカンと急上昇するので、もしかすると高いところから美しいものが拝めるかもしれないと

曇りなんだか朝靄なんだか視界のはっきりしないところを不快感ではなく期待をしながら急ぎます。



できれば早いとこ高いところに昇りたいので、ビーナスラインへは北側「美ヶ原高原美術館」付近からのアクセス。



するとしばらく続いた曇ったエリアを通り抜けたようで、辺りの様子がクリアになっていきます。



朝陽が山の高いところからだんだんと下りてきて、いろいろと条件が整ってきているように思うのですが

進む方向もめまぐるしく変わるし視界が開けるにはもう少しかかりそうな木立の中のワインディング。



バイクでワインディングを駆け上がると、景色は突然に表れるからその一発目は鮮烈(のはず…)

まだかまだかとコーナーリングを繰り返していくと



本当に現れました突然に。



不思議なもので、こんなに広大な雲海が広がっているのに

昇ってみるまでわからない。

今回もダメなんじゃないかと、あまり期待し過ぎることなくここまで昇って来たくらいでしたが、

びっくりするくらいの大海原。





この「美ヶ原美術館」のところはビーナスラインでも一番高いところで、これまでに何度も昇ってきていますけど

毎回曇っていて、白樺湖側から晴れ模様で昇り始めていても、この標高2000mの美術館では雲の中に入ってしまうと言うツキのなさ (^_^;)

しかし今回ばかりは、波やうねりこそ少ない凪の雲海ですけど

強い朝陽に照らされて眩しいくらいの美しさでした。


高い山の上からの絶景を狙うならやっぱり朝、予報が晴れでも朝一がいいみたいですね。











ちょっと気になった隣の車のテント。

この位置にテントを設営できるというのは興味深いですね、下からの水や虫の進入の心配がないことや車さえ停められれば場所を選ばなくてもよさそうなところなどなど、

まあ、酔っ払って転がり込むには向いていないのは確かですけど、テント泊がやや苦手な僕なんかには「できるかも…」と思わせるスタイル。

自然の森の中というより雲海や夜景や星空が見える駐車場に夜にやってきて時間を気にせず絶景を楽しむにはすごく良さそう。



それなら他はどうなんだろう? と

続いて白樺湖方面に向かってビーナスラインを走ってみることに。



早朝で交通量皆無のビーナスラインを絶景を右に左に切り替えながらの快走。



そして遂に、ここから見えると言われていても未だかつて見えたことのない「富士山」が見えていることに気付きました。

八ヶ岳の山々と、そのはるか彼方にくっきりと見えている富士山のの壮観な姿。





「霧ヶ峰富士見台」その名の通り富士山が見える駐車場からも見えていることを確認



途中の小諸市内のコンビニで買っておいた朝食をここで食べることにします。

気圧が低くて膨らんでます (^_^;)



今日は土曜日、ツーリングライダーさん達が次々に入ってきては出て行き

この日本屈指のスカイラインを楽しまれることでしょう。



それにしても良い天気。



僕も晴れ晴れとした気分で下降して行くことができました。



我々はそろそろ帰ることを考えなくてはいけないわけでありまして、

今日が土曜日だということを考えると少し時間に余裕を持たせなければいけないはず

それでも前を走るバイクを抜くことはせず距離をおいたままこの後どうするかを検討中。



まだ時間はあるので、そのまま諏訪市内に下りるのではなく

アニメーション映画「君の名は」の聖地と言われる「立石公園」に行ってみようということにアドベンチャーが主導。


空前の大ヒットとなったアニメ映画とはいっても僕には縁がなかったのですが

この景色をみてすぐにわかりました。

映画のPRで見たことあります (>_<)




この公園に入ってくる道の入口のところには一方通行の臨時規制が敷かれていて

公園周辺もなんだかざわざわしているな…と思ったら

ちょうど今夜は諏訪湖花火大会。

湖上に設置された打上台から、なんと40,000発余りの花火が夏の夜空を彩るそうです。

四方を山に囲まれた諏訪湖から打ち上がるため、その音は山に反響し体の芯まで響くらしい。

場所取りのため数日前から泊まり込んでいらっしゃるキャンパーが並び






一方通行化された道路には延々と路上駐車…

こちらもスケールが違いますね (^_^;)



諏訪湖まで来てしまえばあとは中央自動車道にどこから乗るのか…だけ。

初日に走るはずだったけど雨なので高速道路でパスしていたラインディングルートで茅野から伊那へ。

ここだけ走っても長野の雄大な景色を楽しめるようなツーリングですが

これまでのことを思うとやっぱり空しいものです。



最後のあがきもココまでで、駒ケ根IC から

あとは高速道路をまっしぐら。

K1300GTスピード出る出る 

990アドベンチャー大丈夫だろうか (^_^;)





中央道、東名高速、名神高速道路と進んで下ってくるほど気温は上昇して暑い暑い。



初日の高速道路の上りは雨で不要したから、このウオーターベストに水を注入したのは今回これが初めてではないかと思います。

それほどルートは全行程に渡り快適でした。



遅めのお昼はサービスエリアでみそカツ丼…

たぶんこの9日間で最もくち数少ない静かなるランチ。もうおなかに入れば何でもいい…みたいな (^_^;)

いや、それではいけない。 

ツーリングでは、疲れてきた時と終る間際にいい顔ができるライダーでなくては。





最後まで日差しが途切れることなく、景色が都会化していく中

高速道路を眠くならない程度のペースで走り抜け





予定より少し早く泉大津港に到着。



初日の出発の時は雨で外に出られませんでしたが、帰りはこのとおり

残暑により季節感ももどってきているので甲板でのビールは美味しかったな~。



フェリーが出向すると気持ちが吹っ切れる気がします

あとは食べて飲むだけ。



明石海峡大橋



泣ける夕日… 



時間は残酷…あっという間



事前に随分とメンテナンスを施したK1300GTでしたが、時間が足りず実走行についてはぶっつけ本番

結果的には大きなトラブルもなく実に活躍してくれました

これからもメンテナンスと部品交換は続きますがまずは汚れ落としですね

ツーリングの途中で洗車するなんてことはないので汚れと時間は積み重なっていますから一刻も早くやるべきです

最低でも使用前の状態に戻すのが目標…当然一晩(閉店後の数時間)では終わりません。

毎晩続けてほぼ一週間、洗車と磨きが終わればこの東北ツーリングも本当に終了したことになります。

来年、またココロとカラダのスタンバイができたならどうするか、一年間働きながら考えることにします。


近くて遠い「東北」無理してでも行って良かった。





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閃光

2019年12月16日 04時14分55秒 | パーツ


先日、作業終了となり

走行再開していたR80でしたが、早速の再入庫 (^_^;)

もうここのところのトラブルはよくあることなので、大して堪えないのですが

モーターの往生際が悪くて解決には時間がかかってしまいました

こちらでお預かり中には全く症状が出ず、オーナーさんにお返しすると不調になるという

バイク屋さんではよくあることです。



今回は社外品「エンデュララスト」を採用

社外品のスターターモーターが複数商品が存在するくらい純正品が信頼を得ていないということです

但し回っているときの音は純正品が一番好きなんですけどね…僕としては。



R80に乗り始めた当時からヘッドライトの光量に不安を訴えていたのですが当時はまだHIDすら無く

CIBIEのリレーキットでバッテリーからヘッドライトバルブへ電源供給を短絡させることと高効率バルブまたはハイワッテージバルブに

交換するくらいのことしかなされていなかったので、

二階級特進のLED化に寄せる期待はかなり大きかったのです。



「どうせっだったらとにかく一番明るいヤツを」ということだったので

僕も多くを知るわけではないし、レンズとの相性もあるだろうから

ここはまあ、お値段のいいヤツを…みたいな

まるで化粧品を選ぶかのようなチョイスでいきました。



さすが、このバイクには似合わない閃光 (^_^;)



心配していた光の散乱もなく、真っ白ゆえアスファルトや暗い色の対象物に吸収されながらも余りある光量。



先日当方の電熱ウエアに袖を通してもらった時の感動も現実のものになりまして



グリップヒーター(付いてませんけど)のスイッチが付くところにウエアのリモコンスイッチをセット

まずこれを着ていれば優先順位として次に来るのはハンドルカバー(体裁にこだわらなければ)でありまして当然コチラも採用

走る止まる曲がるの最新性能に興味はあっても欲することはないとして


それでも暑い寒い見えない…についてはなんとかしてライディング中にチカラを抜くことに努めたい

と思われるのも無理はない先輩ライダー(^_^)





これからはたまに通勤にもお使いとのこと、バイク時間が止まっていたオーナーさんの時計が動き出したんですね。




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2019東北ツーリングー8

2019年12月14日 03時30分09秒 | ツーリング


今朝のスタートは雲ひとつない夜明け前。



早々に会津若松市内をあとにして奥会津を南下していきます。



江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ重要な道であったらしいルートで初っ端から豪快に峠越え。



下り始めてしばらく行くと、薄っすらとした霧の中に茅葺屋根の建物が軒を重ねている集落が見えてきます。

ココは江戸時代の町並みを今に残す宿場「大内宿」。

「下野街道と呼ばれた会津と日光を結ぶ街道の両脇には、茅葺き屋根の民家が並び、江戸へ向かう大名や旅人の宿駅として重要な役割を果たしていた宿場






現在も江戸時代の面影そのままに30軒以上の茅葺屋根の民家が街道沿いに建ち並び、国選定重要伝統的建造物郡保存地区に指定されているそうで

どこを切り取ってもフォトジェニックな茅葺き屋根の民家は、まるで江戸時代へ飛び込んでしまったかのような錯覚を覚えるはず…

じつは去年もこの道は走っているのですが、朝早くに福島市内を発ってからというもの

浄土平に磐梯山周辺と那須高原などなど、食事を摂ることも忘れ絶景三昧の天空ツーリングだったので

何やら道路沿いの駐車場に大型観光バスがたくさん停まっていて、駐車場で誘導しているおじさん達がしきりに我々を誘導しようとしているのに

そちらには興味がなくて、わけも分からず通過してしまっていたのでした。

せっかくだから今回は少し覘いていこうということになりバイクを停めて踏み込んでみましたがまだ時間が早すぎて未だ何も動き出していない様子

どの宿も何らかの営業をしていて民宿にカフェ、みやげ物屋にお食事処にそば処などなど…

これは女性とだったらまる一日付き合うくらいでは足りないくらいのものですね。



そして外国人の観光客が日本人以上に好みそうな場所でした。



再スタート後すぐに霧は晴れて、今日本来の晴天

東に進めば那須高原とその先に日光、西に行けば会津高原そして尾瀬に向かうという素晴らしい座標に居て

そのうえ晴天の一日はまだ始まったばかりと言う嬉しさいっぱいの状況です。

おまけにツーリングマップルを開いてもどの道(国道でさえ)もお勧めの快走ルート。





会津高原の南側を横切る国道から少し山側に入って行くと、これまでに見たことのない広大な蕎麦畑

12ヘクタールの広さを持つ「たかつえ高原そば畑」







福島県の観光情報にも取り上げられている山の中にある広大な蕎麦畑の周りには人工的な建物も見えず、

かれこれ1週間バイクに乗り続けている僕でなくてもこれはもう誰でも日常を忘れることのできる、蕎麦と山と空しか見えない標高1000mの高原でした。



ちょうどそばの花満開のこの時期、夜だったらライトアップの演出もされていて

このまま夜まで待てばこんな幻想的な風景も見られたはず。



その後も左右にそば畑の状況は続き、国道を離れて農道に入ると

人も車もいなくて、そば畑の中を爽快に走り抜けるという

我々の地元ではまずありえない快走です。



そうこうしていると会津高原を離れて「尾瀬」が近付いてきます。



福島県と新潟県と群馬県の3県にまたがる高地にある盆地状の高原「尾瀬」

小中学生くらいの時に誰もが耳にしている童謡唱歌「夏の思い出」の歌詞にあるような

水芭蕉の花や野の小道をこの目で見てはみたいけど、この先から県道に入り

バイクで行けるところからさらに徒歩で1時間歩いてやっと「尾瀬沼」

そこからさらに進んで、尾瀬のプロモーション写真によく使われる景色の広がる「尾瀬ヶ原」まで足を延ばすとなると。

我々はライダーではなくて二日間くらい「ハイカー」になる必要があるみたい。

さすがにそこまでは無理なので、そんな人たちのために尾瀬の季節と雰囲気を手軽に体験出来る公園とされる「ミニ尾瀬公園」で雰囲気だけ (^_^;)

水芭蕉やニッコウキスゲ、コマクサなど尾瀬や近隣の山々に咲く草花を中心に公園内に植栽されています。





2015年の信州ツーリングでは通年マイカー規制のためバイクを置いてシャトルバスに乗り

上高地の「河童橋」までは歩いて到達したものですが、「立山黒部アルペンルート」とこの「はるかな尾瀬」については

前者を高校の修学旅行で訪れたことを除けば(高校の修学旅行なんて友達と騒ぐことしか考えていないので行っていないのも同然)自力で近隣まで来ているのに

核心に触れることなく(大げさ)やり過ごしているのです。

この先、元気なうちに再び訪れることができるのならば、もう少し計画的に有意義な時間の使い方をしたいところです。

こう言うのは帰ってきてから後悔するものですからね。



そのままR352を進むと(この国道以外に道は無し)福島県から新潟県に入ります。

去年もこの豪雪地帯の「只見」は走っているのですが、少し北側のJR只見線に沿った(と言ってもJRはほとんどトンネル)絶壁ルートで新潟県から福島県へ入りました。



今年はひとつ南側になりますが、これがまたさらに凄い豪雪地帯を貫く国道。

11月中下旬から6月中下旬まで冬季閉鎖される冬が長いエリア。



向こうの山の上に見えているのは「万年雪」ではないのかな?

面積が最小となるこの9月を越すのであればおそらくそう言うことでしょう。



それにしてもお天気と視界は最高~

ツーリングマップルで「日本屈指の峠越えルート」と称される国道はほぼ交通量ナシ。





奥只見ダムにより貯えられる「奥只見湖」を見下ろしながら

対岸にも見渡せる1.5車線の断崖絶壁に沿った、それでいて路面コンディションもそれほど悪くないワインディングをパワフルに快走。



所々、特にカーブの途中に現れる水の流れ…

道路の側溝に落ち葉が詰まって雨水があふれているのかと思ったら、側溝なんて有るわけもなく

その上、流れを越えるたびに路面も前後で盛り上がっていてちょっと不快。



でも流れている水はとても綺麗です。



これは沢の水が道路を川として横切って流れるようにわざと仕組んである「洗い越し」といわれるもの。

川に橋を架けずに道路と川が平面交差する部分を言います。言い換えれば、川が道路をそのまんま横断して流れているということ。



コーナーリング中に突然路面が濡れているのはあまり気持ちのいいものではありませんが

こんなところに道路が通っていて洗い越しをいくつもいくつも越えながら走り続けていると

どれだけ山深いところにいるのかを実感できます。

これで熊にでも遭遇するようなことになったら…と思いましたがさすがにそこまでツキはありませんでしたね (^_^;)



ここでも豪雪地に見られる桁違いな「スノーシェッド」







ひたすらワインディングを駆け抜けて魚沼市近くまで下って来ました。



しばらく見ていなかった建物が見え始めたころようやく食事。

もう蕎麦以外に考えられない我が胃袋事情 (笑)

魚沼市街から関越自動車道で小出IC~六日町ICまでの一区間

そこから野沢村から始まる「奥志賀林道」の北側の始まりから全線を走って

あの国道292号線「志賀草津道路」の途中に合流することにしましょう。



奥志賀林道では珍しく先行車。

我々が追いついたわけですが、いきなり追い越すのは無礼なのでしばらく後ろに付きます。

もう8日間も2台だけで前になったり後ろになったりを続けているので

たまには違うライダーさんと触れ合いたいと思うのは自然なことです。

かと言って、ライダーさん達が多く留まっている駐車場に滞在してお話を伺っていたいわけではなく

後方から前にいらっしゃるMT09トレーサーのライディングを見せていただきながら、ライディングの方法について自分が勝手に考えるだけのことです。

嫌がられないよう少し多めに間合いを取り、一定の距離を変えずしばらくの間…ご一緒させていただきました。

今更ながらやっぱりあの時、下北半島で出会った外国人ライダーさん達とご一緒したかった (^_^;)



志賀草津道路に繋がるにはかなり標高も高まってきます。



周囲の樹木も高山化してきて目に入るものが非日常的感覚になってきて少しでも長くこの場所を感じていたくて、もう走りのペースは落ちるばかり。





志賀草津道路に入ってさらに上昇を続け、志賀高原横手山渋峠スカイレーター前にある横手山ドライブイン。

とても眺めがいいのでいつも少しだけ止まるのですが、以前からあった建物が新しいカフェとしてオープンしていました。



「2307スカイカフェ」なんだかとってもわかりやすいお名前。



標高2000m以上ののとてつもない高いところ(2307は志賀高原横手山・渋峠スキー場 日本最高地点のスノーリゾートの高さのこと)

にあって超絶眺めがいいことは疑いようのないところデス。



大都会の高層ビルのラウンジも憧れるけど、この窓際カウンターの席は季節や天候により、

そこからの景色を様々に変化させて見せてくれるので飽きることなく楽しめるのではないですかね~ エレベーターも無くてここまで来るのは大変ですけどね (^_^;)



そしてさらにさらに上昇して志賀草津道路で最も眺めの良いところに向かうと、ここは何度走っても興奮しますね。



朝から雲一つない空模様だったのですが、さすがにこの高さでは山のこっちと向こう側では空の様子もめまぐるしく変化。





横手山と白根山の間を通過する「渋峠」

走るよりも眺めていたい「道」

去年の東北ツーリングの帰り道にもルートに取り入れたかったほどですが、朝に日光の鬼怒川温泉を発つときからの天候不良でパスしています。

バイクで高いところを走るの大好きでありまして、雨で濡れた路面を走るのは苦にならなくても

楽しみにして上って来た山の上に雲がかかっていて景色が見渡せないのは苦痛ですね。





ここには何度か訪れていますけど、運悪くこの石碑の向こう側の景色が見えたことがない…

やっぱり高い山の上の天気は急激に変化するので、ツーリング中に目に飛び込んでくる絶景は一期一会

貴重な時間とそのほかにもいろいろとやりくりしてツーリングに出かけて来ているのだから、運よく見えている絶景は真剣に見ておかないといけないな~ また来よう (>_<)



白根山の噴火警戒レベル2 オープンカーもダメってことですがそれはそうですよね。

我々はこの先、白根山から草津に向かう予定ではないのでこの規制からは免れます。

天候に季節(雪)に火山…  絶景を見られる確率は高くないですね。



間もなく万座方面への分かれ道

くねくね曲がった道が遠くまで見通せるビューポイント。

あの路「上信スカイライン」で行きましょう。







この先の群馬県と長野県の境にある「毛無峠」に行ってみましょう。

ルートから外れていくと舗装された車道の終点にある毛無峠は、北には群馬百名山の御飯岳とその周辺に連なる山々の稜線上にあり

「毛無」の名のとおり、辺りには木々が少なく、地面がむき出しの荒涼とした場所もある。









条件良いときは素晴らしい絶景、対して悪いときは寒々としてあまり長居はしたくない両極端な場所

未だそのどちらも体感できていないようなので…また来ましょう。



これでも前回よりは晴れていたので自分を慰めながらここまでで行き止まりの道を引き返す途中

来るときには見えていなかった景色が一変見えてきたりと、本当に高~いところは気が抜けません。



そんな標高2000メートルの天空ツーリングを終え

そろそろ今日の宿に向かうことにします。



そのまま西へ続くクネクネをグイグイ下り

須坂市の街中で明日の早朝スタートに備えて燃料補給。



そして嬬恋村を大きく反時計回りに回り込み菅平高原に少し昇りかけたところが本日の宿「あずま高原ホテル」





こちらも去年の東北ツーリングで最終日の宿となるはずだったのですが

満点の星空を眺めながら露天風呂に浸かるなんて絶望的な天候だったので、

急遽キャンセルし飛騨高山に宿泊地を変更した(アドベンチャーの早業のおかげ)ところです。



下りてきたとはいっても標高は1452mもあって

見渡す限りの山々と大自然に抱かれた山岳リゾート



写真には写らなかったけど、長野の山の上で満天の星空と温泉…叶いました。 (*^^*)



今日はほぼ下道で450Kmほどの走行、ルートの難易度と高低差を考えると

今回のツーリングではかなりタフな道のりではなかったのかなと思います。









本日の移動はこのくらい

上の赤い線、右上の猪苗代湖の左側の会津若松から画像の左下あたりまで

よく走りました。

明日もお天気は快晴。

とうとう最終日になりますが

これまで何度も訪れていながら、未だに満喫できていない「ビーナスライン」

更には雲海チャレンジ

大阪に下り始めるまでは気分が落ち込まないでいられるような幸運に期待します。










































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ドライブレコーダー

2019年12月05日 20時19分58秒 | パーツ


昨今、注目度急上昇中のドライブレコーダー

取付けにおいてスマートにフィットさせようとすると、作業時間に見当がつかないので

店内でお待ちいただいている間に装着完了させるのはまず無理(当店では)です。





ETCやナビゲーションなどなど、三種の神器を越えて既に装着済みですから

かさばるハーネスや箱物ユニットの格納スペースに余裕はもうありません (^_^;)



コチラのドラレコはスマホ連動ではなくて専用のモニターを有するもの

300万画素の小型カメラの画像は他と比べたわけではありませんがとても鮮明ですね。



12月1日から「ながら運転」の罰則が強化されましたけど、2秒以上見続けると

注視したことになるそうです。

ここにスマートフォンが無いのだから対象外なんじゃないかと、オーナーさんと都合の良い解釈をしそうになりましたけど

そうではないみたいで、ナビゲーションもそれにあたるようです。

だったらスピードメーターなども視界に入っているわけだから

どれを見ていたかなんて側から見ただけではわかりませんよね (^_^;)



それはともかくスマホではなく前をよく見ていないといけないのは当然ですね。

僕はいろんなバイクに乗るので、ハンドル周りにはスマホとその電源だけしか装備に手が回らないのですが

動画なんて言うのも写してみたいものです。

でもさすがに動画を編集する時間は僕にはありませんから

「ツーリングに行きたいけど忙しくて行けない」ライダーさんがいらっしゃるのならば、この静止画像によるご想像で

ツーリング気分を共有していただくしかありません (*^^*)




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2019東北ツーリングー7

2019年12月02日 03時57分40秒 | ツーリング


一夜に厳選した温泉旅館ですからチェックアウト制限時間までゆっくりしていたいところではありますが

そうも言ってられないツーリングなので、朝食は一番早い時間に摂るとして…



この別館にあるいくつかの貸切風呂のうち内湯のほうを選んで朝風呂を楽しみました。

この後、露天風呂も空いたので

昨日からもう乳白色三昧 (*^^*)



こうして宿で用意してもらった朝ごはんを食べるのもこのツーリングでは一度きり。



普段は変則的生活パターンゆえに朝ごはんは食べないので

旅館で朝ごはんを食べるっていうのは僕にとって、もはや食事ではなくて「イベント」です。

食欲があっても無くても(勿論ありますが)完食するし、タマゴかけご飯も必ずやります。



このツーリングでは最もスロースタートとなった8時半

天気予報は曇り時々雨…らしい。



予報と雨雲レーダーを睨みながらルートは臨機応変に進めていくことになりそうですが、今日の最終到達地は「会津若松」です。

去年の(南)東北ツーリングで到達した南北のラインをお昼には越えて南下していくことになりますから

できるだけ雨を避けることと、絶景ポイントよりも大幅移動を優先します。







幸い、去年はこの高さ(南北で)の日本海側では好天に恵まれているので「今年こそは…」と言ったリベンジエリアも無し





スタート後、間もなく岩手県に再度入り込んで道の駅「雫石あねっこ」で「いぶりがっこ」などを購入したあとは

岩手県、秋田県、山形県と三県を跨いで東北のど真ん中を縦走。



しばらくするとパラパラと雨が降り出して

レインウエアを着ることにしますが、ここに来るまで天気予報が良い方向に外れたり

雨雲を避けることができたりと、もう十分にツキがありましたから嘆くことも慌てることもありません (^_^;)



凍結や強風ならともかく、路面が濡れているだけなんだから、バイクとタイヤのコンディション

そして自分の装備が整っていれば、雨の中走ることもだんだんと楽しくなってくる。





久しぶりのウエット走行がかなりこなれてきて、K1300GTにトラクションコントロール機能があることをあらためて気付いたくらいのところで

雨も上がり、なんだか路面も乾いてきました。





ここは秋田県湯沢市稲庭町稲庭。

日本三大うどんと言えば3番目は意見が分かれていても

一番目と二番目ではココ秋田県の稲庭うどんともう一つは香川県の讃岐うどんが確定していると言われているようなのですが

そのうちのひとつが打ちたてではない「干しうどん」とは…



「稲庭うどん」は前回の東北ツーリングで栗駒山で食べてはいるのですが、あまり記憶に残っていない程度のものでした。



次々に来店客が訪れるので、正午よりもかなり前の時間帯に入店してよかった。



乾麺でなければこの食感ではないはずで、シコシコではなくてツルツルを楽しむウドン。

上品なお味のツユと出汁で老舗の美味しい稲庭うどんを味わうことができました。



これより先は、去年の到達ラインを越えて南下していくことになります。

どうやら雨雲の端っこをかすめながらかわせたみたいでお天気も急激に回復。

羽州街道とそれに並行する農道を選び、かなりのハイペース。



この東北地方のど真ん中には「東北中央自動車道」が通っていて有料区間と無料区間が混在しています。

上りは東北自動車蔵王の東側、下りは東北中央道で西側…それにしてもこの東北地方

高速道路の無料区間がやたらと多いように感じました。ありがたいことに (^_^;)



もう5年続いていますけど、この時期(夏の終わり)に東日本を訪れると

ちょうどそば畑ではそばの花が満開で一面白いじゅうたんを広げたような光景がいたるところに広がります。

僕たちの住んでいる地域ではそば畑を見ることはほとんどと言っていいほど無いので、毎度のことですけどこの広いそば畑を見ると東日本に来ていることを実感できるのです。

せっかくだからそば畑を背景に写真でも撮っておこうといつも思うのですが、これがなかなか停まらない…

にわかだけど、そば畑の風景が当たり前になってきているんですね (^_^;)

それでも翌日にはこれまでとはスケールの違う広大なそば畑を見ることに…



そうこうしながら一気に山形県を縦断







朝のスタートも遅く、走行距離も400Kmと少し

17時前には会津若松市内のホテルに到着で、今回のツーリングでは最もイージーな一日でした。




2度目の洗濯…こんな日もあってもいいかもと思えるものですね、このくらいのロングツーリングともなると。



街中がレトロな野口英世ゆかりの会津若松を散歩しながら居酒屋さんへ。



随分と観光客が多くいらっしゃるようで、見どころたくさんな街であることは雰囲気で分かります。

夕方に到着して一杯やったら翌朝早くにはもう発ってしまうのは毎日のことですがここもちょっともったいないですね。











市内観光はやらないのでせめてお酒は地のものをお願いしました。

日本酒の品揃えはさすが。



西にも東にも海は遠いけど、敢えて注文した鰺の刺身

十分に美味しかったし、なによりもこれだけの日本酒を味わうのに「魚」がないわけにはいかなかった (^_^;)



喜多方市が近いので〆はもちろん喜多方ラーメン。



明日は晴れるようです

ここ福島県から新潟県の豪雪地帯(冬なら)を経て信州へ向かいます

明日晴れるなら、今日は雨で全然OK…だったわけです。























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