6時過ぎに盛岡駅近くのホテルを出発。
屋根の無い駐輪スペースに夜のうちに雨が降ったらしく、でも予報ではこの後降ることは無さそうなので、
ガラ空きの黒いアスファルト上をかまわずにスタート。
ここ盛岡は岩手県の南北で言うとちょうど真ん中あたり。
北上するなら「岩手山」や「八幡平」方面に進むのが定番ルートでしょうけど
せっかく広い広い岩手県に居るのだからこれまでにまだ走ったことの無い道を選ぼうと言うことで僕も賛成。
2年前の足跡がコレ(途中途切れてるけど)ですから、少し西側から北上して行くルートをRTが選んで
東北の頂点を目指します。
岩泉、久慈と岩手県西部の内陸部
グーグルマップもかなり拡大しないと表示されない山間のワインディングばかりがつながって
午前のうちに青森県に入ります。
これはドライブレコーダーのスクリーンショット
これまではデジカメを手に持っていなかった時の瞬間の光景をわざわざ後戻って撮ることはほとんどやらなかったので
あとからでもこれで探してそんな場面を振り返ることもできますね。
何処にも立ち寄らずにひたすらハイペースを維持するのは
今日のランチが十和田市のB級グルメ「バラ焼き」と決まっているからでありまして…
お昼前に「司バラ焼き大衆食堂」に到着。
実はこのツーリングで食べるのだと聞かされるまで僕はこのB級グルメのことを知らなくて
前を走るRTにツーリングでこれから向かおうとしている土地の情報を知らなすぎると嘲笑されましたが確かにその通り。。。
行く先の情報は少しでも多く得ていないと、ただ走るだけに終わりあとから後悔することになりますもんね。
でもツーリングから戻って地元下関でいろんな人に聞いてみたけど知ってる人はいなかったぞ。
このような盛り付けから焼きがスタート。
牛のバラ肉とタマネギと、火の入り具合の調整のために肉が盛り上げているものだと思ったら
それだけではなくてこれは「バラの花」をイメージしているのだと後から知りました。
バラ肉と薔薇でかけているということか (^_^;)
頃合いを見て両者を混ぜ合わせ
タマネギがあめ色になったら完成!
早朝に盛岡市内を出発してから何も食べずに走りに走ったうえでの
この濃くて甘辛い味… 白飯おかわり自由なんてこの上ないサービス (^^)/
午後からはお天気もスッキリと晴れて気温も大幅に上昇。
下北半島にさしかかるまで気を抜けないワインディングの連続のおかげで
眠気を感じることも一切なく一気に北上できました。
遠く西に見えているのは2年前のツーリングで超単調に規則正しく繰り返されるつづら折れを登った「岩木山」じゃないでしょうか?
斜面の角度と周りに山が無く際立っているその姿からしてそうではないかと…
半島を北上するなら東西どちらのルートでも結構なハイペースで入れるのだけど
西側で陸奥湾沿いなら「下北半島縦貫道路」がありますからかなり安心して飛ばせます。
このゲートを通過して「寒立馬」の放牧エリアである国定公園に立ち入るのもこれで2回目
20数頭居るらしい寒立馬と路上で遭遇するのを期待していたけど遠くに見えただけ。
「尻屋崎灯台」まであと少し、
画像ではちょっとわかりにくいけど日本海側からの常に強い風の影響で
付近の地形には背の高い樹木も少なく全部右に傾いているという特徴もあります。
前回は曇り空だったこともあり、もの悲しい雰囲気でしたが
今回はお天気でしたので、このタフなツーリング中でも、
つかの間の穏やかさをこんな場所で満喫できた幸運に浸りました。
ココは本州最北端のひとつ「下北半島」
2年前と繰り返しになってしまうけれど
人生で2回くらいは行ってもいいだろうと言うことで
傾き始めた西日に向かってペースを回復させます(時間が無いから)
ほぼ誰もいない「恐山」
前回にも勝るほどの空虚感。。。
入場受付の僧侶に「この時期ですから足早に…」と言われましたけど
わかっています、このままここに居て夕暮れを迎える気にはなれないのでそうします (^_^;)
昨日の栗駒山「須川温泉」同様
目の前にして入浴することは無いけど
こちらは次回訪れてもなんだか入る勇気が湧かない。。。
それでも僕らがここを発つ時、閉館の少し前の時間なのに
慌てた様子で滑りこんできた乗用車から降りてきた男性の手には風呂桶がありましたよ。
とても観光旅行者には見えず、身なりもすごくラフな感じだったので
日常的に利用されているでしょうかね?
近くにあまり人は住んでいないハズだし…どちらから来られたんでしょう (^_^;)
恐山へは傾き始めた西日に向かって走って来たので、もう眩しくて眩しくて
なかなかペースが上がらないし顔をしかめて走るので
顔面が疲れてしまったけど、これから向かう今夜の宿「むつ」の市街地へは夕日をバックに西へ進みますから
視界も良好。
こうして良いペースでスポーツライディングができるようになると
霊場を離れて現実の世界に戻ってきたような気持になります。
むつ市街の少し高い所にある「むつグランドホテル」
夕暮れが今まさにこのビルを下から上に包んでいこうかと言ういい時間に到着です。
これまでより早く到着したので入浴を先に済ませ、
このあと飲食店が有るところまで1.5mも歩かないといけないそうなので
無事到着の祝杯も今ココでやっておかないともたないでしょう。
半袖シャツもだけど、ハーフパンツで出歩くのがちょっと心細いくらい
涼しすぎて閑散としています。
「漁師が営む居酒屋」これに心惹かれてやって来ました。
下北半島むつの魚介を中心にあれやこれやと食べてみました。
〆は別のお店でということで…
「へぎ蕎麦」の看板が目にとまり、それなら新潟でしょ?と思ったけど
2日前に居た新潟で思い出さなかったことを後悔しながらも3年前に食べたことを思い出しながら
日本酒と一緒にいただきました。
やっぱり新潟の名店のほうが布海苔(海藻)の薫り高かったですね。
本日の走行は485Km
午後からの強い日差しには疲れたけれど、日常とはガラリと違ったツーリング生活に
心身共に適応してきました。
明日は朝一から船に間に合うよう失敗の許されない日
これなら大丈夫でしょう。