男の料理指南

知人がくれたレシピを紹介します。
アレンジも含めた男の料理です。
じーじが娘と孫に残したいレシピ

ガンボ(アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズの郷土料理)

2008年06月02日 | だし・調味料・スープ類
このレシピを教わったのは日本バプテスト宣教団所属のテレサ夫人です。
彼女の家で今週の日曜日(5月25日)「ハウス・チャーチ」があり、家人と二人で参加しました。わたしたち二人ともクリスチャンではありませんが、(わたしが)聖書に興味があり、これまで何回か参加てきました。ご存知かも知れませんが「ハウス・チャーチ」がどんなものかをご紹介したいと思い、その様子を簡単に書きます。

「ハウス・チャーチ」は読んで字の如し「家庭で行う礼拝」で、この日は大人12人子供10人の参加でした。ホストはチャーリー、サポーターは同じ教団宣教師の「Nさん」(日本人35~6才くらい?)でした。
会は参会各自の自己紹介に始まり、(フォークソング調の)賛美歌をうたい、お祈りに続いて聖書の一節
(この日は「第2テモテ・3章・16節」)を指名された人が朗読します。

次に中学生以上の男(5人)と女(8人)の二つに分かれて、聖書の解釈についての勉強をします。この日のテーマは「マタイの福音書」13章3~9節「種を蒔く人」のくだりでした。お互いに自分の考えを述べ合ったあと、2グループが合流してそれをまとめて行くのです。

論議は「action」(ここでどんなことがあったか)→「possibility」(それによって起こることの可能性はなにか?)→「application」(そこから引き出される教え)へと進むのですが、難儀なことにチャーリーはあまり日本語に堪能でない・・・したがって、彼が話す言葉が直訳になって聞く方は戸惑い勝ちになります。まあ、それもひとつの愛嬌と思って、みんな楽しんでいます。

勉強会は(わたしたち夫婦以外)皆さんクリスチャンなので、この日もきちんと結論が出ました。おしまいに、6月23日に結婚する参会者の一人、Miss「K」に宣教師「N」さんは日本語で、そしてテレサが英語で(皆さん英語が堪能です)祝福を述べられました。  聞いていて感動のひとときでした。「Kさん」の彼はカナダ・カルガリーの出身、日本がとても好きな方で、職業は外人学校の先生だそうです。結婚式はハワイで行い、両家の一同がホノルルに集まって挙式する・・・それを聞いて同じようなことを思い出しました。今は亡き盟友「A」さんの娘さんのお婿さんもカナダの方、両家そろってハワイに集まって挙式された・・・のも一緒です。

この日のハウス・チャーチに参加するのに、腰が引けて(牛に引かれて善光寺参り)の家人でしたが、わたし以上に感激した様子でした。こころ温まるすばらしい会合でした。でも、信仰心薄い彼女はその日のテーマ「種を蒔く人」の意味をまったく理解していませんでした。


 ガンボと言う聞き慣れない料理を食べたのは'07年3月、近所の米人宣教師チャーリー・スイレン家の夕食会でした。
 チャーリーはルイジアナ州ニューオーリンズの生まれ、ガンボはそのニューオーリンズの郷土料理だそうです。

  
先ず、小麦粉とオイルで「ブラウンルウ」を作ります(これが一番面倒な作業であとは簡単)。
材料
オイル(キャノーラオイル・ピーナツオイルなど)135gと小麦粉(良く篩っておく)135g
その作り方です。
オイルを鍋に入れて熱し小麦粉を入れ、中火でゆっくりとかき混ぜながら炒める。ルウは仕上げが肝心。丁度良い色に仕上がった・・そのとたん一気に焦げてしまう。
洗い桶に水を張っておいて、ルウが褐色になったらすぐに鍋を水に浸して一気に冷ます。
(この作業でルウの熱が冷めて、程よいルウが出来上がります。)

次に、煮込む材料とスパイス(これが肝心)です。
材料
野菜:
オクラ   500g  へたと先を切り取り2つに切る
イタリアントマト缶  2缶
にんにく   2かけ   みじん切りにしておく
玉ねぎ  (中)2こ     同    
セロリ  (中)2本   2cm角に切る
ピーマン   8こ     同    
人参   1本     同  

魚介・肉:
剥きエビ   400g (片栗粉を大さじ1~2杯振りかけて揉み洗いして臭いを取る)
フランクフルトソーセージ    8本 2cm幅に切る

スープの素:
チキンブイヨン  2~3こ
鶏がらスープの素  小さじ2~3杯

スパイス:
ローリエ 2~3枚
ケイジャンシーズニング 小さじ  1~3
バジル・タイム・パプリカ・クミンなど小さじ1/2~1
バジル以下のスパイスは夫々の好みで適当に選んで下さい。

作り方
① 厚手の深鍋にオイルを大さじ1~2杯入れ、みじん切りのにんにく・玉ねぎが透き通るまで炒める。
② 次にセロリ・人参・ピーマンを加え良く炒め、水6カップとブイヨン・スープの素・ローリエを入れる。
③ その上にトマトとオクラ・エビとソーセージを加え、更にスパイスを加える。
④ 全体がなじんだら、ルウを加え30分くらい煮込む。

食べ方
写真のようにお皿に盛ったご飯に、ガンボをかける(カレーに似てませんか)。
今回はエビとソーセージにしましたが、白身の魚やホタテの柱や鶏肉・ラム肉でもOKです。

 
食事中「ガンボに」に使うスパイスの説明の中で、「クレオール」と言うのに目が留まりました。プレスリーの映画「闇に響く声」の主題歌「キングクレオール」を思い出したからです。映画の舞台はニューオーリンズ、ザリガニ売りの1シーンがありました。
 ガンボはそのザリガニとオクラが主材、そして「ガンボ」とはフランス語で「オクラ」のことでした。ルイジアナは古くはフランスの植民地(時の国王ルイ14世に因んでつけた地名)、19世紀にアメリカが買い取りました。

 オクラと(ザリガニの代わりの)エビのほかトマト・ピーマンなどの野菜と鶏肉・ソーセージを煮込んだスープ(と言うよりカレーに似たルウです)をご飯に掛けて食べました。一風、変わった珍しい料理なので、作り方を夫人のテレサに教えてもらいました。

 1回目はそのときのメモと首っ引きで作ったので、けっこう手の込んだ料理だな・・と思いました。ネットも検索して見ましたが、テレサの作りかたとほぼ同じでした(彼女は基本に忠実でした)。

 2回目は、自分流にアレンジし(カレー作りをイメージして)作りました。それが今回(上記)のレシピです。
 (メモに忠実なレシピでは、読んだだけでウンザリして、皆さん作っていただけないと思いました。)
 教えてくれたテレサがこのレシピを見たら、余りな簡略化・手抜きにさぞビックリすると思います。

 それでも、出来上がったガンボの味は、(テレサが作った)本場仕込みのものと違わないと、家人一同が言いましたニューオーリンズでは日本の味噌汁のように親しまれ、食材も味も家ごとに違うんだそうです。



 


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