Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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今日は納品の準備から・・・

2014-10-24 18:08:57 | Benz Tropfenwagen
今日は朝から天気が良く現在は見える限り快晴の空ですね。
気温は朝は寒かったのですが今は少し暑めでしょうか・・・でも気持ちの良い一日でしたね。
こんな穏やかな日が続けば良いのですがね~(笑)
そんな訳にもいかないですよね、やがて寒い冬が来ます。

本日最初の仕事は26日の納品の準備ですね。
作品の点検をしてワックスを掛け直しておきます、そしてカバンに入れてゆきますのでボンネットが飛ばない様にテーピングを施しておきます。
標準の箱に納めれば完了ですね、完成後に3台も250TRが並んでいて大変楽しめましたが明日からは残り1台となると少し寂しい様な気がします。
この1台も少し先になりますが私の手元を離れてゆく事になっています・・・次何か作らなきゃね~(笑)寂しいなんて言ってられないね。


さて制作ですが、今日もスリットを作りましょう。
スリットのプレスは何とか目処がついた様なのでボディ側の準備ですね。
スリットを付けてしまうと筋彫りが掘り難いので先に筋彫りを何とかしておきます、その前にボディサイドにボディパネルのつなぎ目で少し立体感の有る部分が真横に通っていますので真鍮帯金を使ってそれを再現しておく事にしました。
使ったのは0.5mmX0.2mmの帯金です、念のために貼付けた帯金の上下に筋彫りを掘っておきました。

いよいよスリットですが、真鍮板の押さえが甘いと奇麗にプレス出来ませんので押さえの為にアルミ板を削りました中央の凹みの部分がスリットになる部分ですね。

メス型も素材の真鍮板が入る分だけ掘りを深く大きくしました。
小さいとオスとメスの型が当たってしまいますのでこれも奇麗にプレス出来ない原因になってしまいます。

型の上に真鍮の帯金を置きまして・・・

アルミ板で押さえます

オス型で押さえますと簡単にスリットが完成致します。

完成したのはこれです・・・・

いくつか作った物をカットしてヤスリで整えます。
同じ型で作ったのですがカットする時点で少しずつズレが出ますので全く同じ物はなかなか難しいですね。

それでもせっかく作ったのでボディに大穴を開けて・・・スリットをつける準備ですね。

上下をボディに掛ける感じで接着します。
大きめのスリットならこれでスリットを作る事が出来ますが小さな物だと他の方法になるでしょうね~。

資料画像通りに5枚のスリットを取付けております。

全体を見渡すとこんな感じです。
如何な物でしょう??

本日はまず事務処理から(笑)

2014-10-23 18:25:54 | Benz Tropfenwagen
本来ならビンセントブラックシャドウの所に書かなければならないかも・・・しれませんが。
朝から事務作業(と言うか雑用か??)本当は昨日からこの作業をしています。
何をしているのかと言うと、ビンセントブラックシャドウをご依頼頂いたお客様はインターネットをご覧になっていないらしいと言う情報が有りましてショップさんの方から改造箇所や作り方について写真と説明文が欲しいとご相談を頂きましたので昨日からブログの必要な部分を印刷しておりました。
必要な部分だけをと思いますがなかなかそれは難しく・・・カテゴリーを指定して印刷するという方法に落ち着きました。
部分的に画像が切れたり文字が切れてしまう部分も有りますが、ご容赦願うという事にしました。
雰囲気がわかって頂ければ良いな~と思っています。
印刷した物を順番にクリアーファイルに入れてお渡しする事に致しました。

印刷はA4版で300枚をカラー印刷しましたのでインクも用紙もかなりかかりましたが、作業の内容を正確に理解頂けたらと思っています。
毎日更新している意味はここに有りますからね。
クリアファイルは40ポケットタイプで4冊(1ポケットで表裏2枚入れています)にもなりましたが無事終了しました(笑)我ながら良く書いたものですね・・・乱筆乱文・・・誤字だらけですが・・・(苦笑)
こうなればもう立派な本ですね・・・。


さて事務作業が完了しましたので本来の制作に移りましょう。
今日の制作はエンジンフードのスリットですね。
ボディ右側のスリットの様子はこんな感じです。
大きめのスリットが5本切ってありますね、大きめなので今までの物とは違った作り方をしてみましょう。

しかし、キットのスリットは4本しかついていないですね~。
まあどうせ削ってしまいますから何本有っても良いのですけどね、さっさと削ってしまいます。

スリットを真鍮で作りたいのですが5本のスリットを同じ形状で作りたいのでプレスしたいのです。
いつもの様にスチールブロックを使ってスリットの掘り込みをします。
少々歪ですが・・・ご愛嬌という事で・・・これをメス型とします。

続いてオス型を作らなければなりません、オス型というのは先ほどに目姿の凹みに真鍮板を押し込む物でして基本的にはメス型にピッタリと合う形状が望ましいのですが100%は難しいでしょう。
それでもこの形状で十分使えます。

最初はこんな感じで木片で真鍮帯金を押さえておいてオス型で押さえますとスリット型にプレス出来ます。
真鍮板がプレスされているのが見えますね。

ボディのスリットを完全に削ってしまいます、これを削らないと話が進みません。
超硬タガネで削ってからヤスリで仕上げます。

先ほど作ったスリットを乗せて具合を確認します
大きさはまずまずですが前側がもう少し開いていた方が良いですね、理由はこの後の塗装でスリットが狭くなりますからこの時点でもう少し広い方が良い様ですね。

スリットを取付けるのに位置を確定しないとボディに穴が開けられませんのでまわりのつけなければならない部品を検討してみますとスリットの下側にボディの上下をつなぐ部分が有りまして、そこは何やら幅の狭い板が取付けられている様です。
この部品を0.5X0.2の真鍮帯金で再現しておきましょう。
この部品を取付けてみてわかったのですがリアアクスルの開口部の高さがさゆうで1.5mmも違っていました。
この開口部は一切触っていませんので最初からという事になりますね・・・この時点で気が付いて良かったですよ、後ですと修正が大変ですからね。


さてここで時間が来てしまいました、続きは明日にしましょう、明日も続いてスリットを作ってしまいましょう。

今日は雨

2014-10-21 16:14:50 | Benz Tropfenwagen
今日は数日前からの天気予報どおりに雨が降っています。
そう大降りじゃないのですが降ったり止んだリですね~。
しかも少し蒸し暑くちょっとすっきりしない天気ですね。

さてこんな日は集中して仕事が出来るはずだったのですが・・・出来ているかな~??よくわからないですね。

今夜はちょっと映画などを見に行って見ようと思っていましてかなり早めの更新です。
何を見るのかって?家内が見たがっている映画なので私のブログにお越し頂く方には余り興味が無いんじゃないかと・・・
「ふしぎな岬の物語」って言う映画なんですが・・・
せいぜい居眠りをしない様にと思っています。


さて制作の方はトロップフェンワーゲンのフェンダーを付けたいですね。

まずはリアフェンダーからですね。
リアフェンダーの裏をダイヤモンドビットで削っています、フェンダーの裏は形状も相まって結構よく見えるのです。
ご依頼者の方もその辺りは良くご存知でしてフェンダーの裏はブラックアウトしない様にとご希望を頂いておりますのでボディと同じ仕上げとなりますのでここは叩いた後を奇麗にしておかないといけませんね。


リアフェンダーのステーはフェンダーの裏側に2本ついている様ですね、その両者をフェンダーとボディの境目でつないで補強をしています。
よく見て頂きますと下側の一辺はステーとステーの間が補強してあります。
また余分なハンダは極力削っておきませんと見栄えが悪くなります。

リアのフェンダーを取付けてみました。
高さと角度が大変難しいですね~。

上から見るとこんな感じです、何やら翼の様に見えますね。
ただトロップフェン(水滴型という意味)が台無しになっている様な気がしますが・・・

フロントフェンダーをつけたのでは無くリア側から見た所です、それにしても大胆な形状ですね。
次はフロント側のフェンダーを取付けたいですね~

フロント側は実車画像でも黒く潰れていまして良く見え無いので想像になってしまうのですが、基本的に後と同じステーの配置になるのではないかと思います。
ですから同様な構造にしてあります、もしも納品までに事実が分かれば作り替えますが・・・どうなんでしょう??

もう少し下からの画像ですね・・・

真横からの実車画像と同じ感じで・・・


次は冷却用のスリットの整形ですね・・・
いかにして同じ形状に作るのかポイントになりそうですね~。

部品が・・・・見えなくなっちゃった!

2014-10-21 14:55:44 | その他
先日オークションで私のレストアしているKawasakiのAR50用の新品のシートが出品されていまして思わず入札してしまいました。
と言うのも元々シートは比較的奇麗な物を持っていたのですがシート下側のステーが錆びていましてシャーシ側の金具と一緒に再メッキに出していたのです。
そしたらシート本体がどこかにいってしまいまして、どんなに探してもでてこない・・・
多分完成した頃か新しいシートを買った頃にはでてくるかもしれないと思っていました、そこに新品のシートが出品されていた訳でしてこの出品者さんはどこかで見ていたんじゃないか?というタイミングでした。
まあ少々高価では有りますがシートというのは傷み易くまた直し難い部分でして新品が有れば少々高価でも買いですね。
開封はされていますがオリジナルのビニール袋(縁にゴムが入っていましてかぶせてあるのです)も付いたまま前方の金具には新品の時だけついているゴムのカバーもついていますのでまさしく新品ですね。
これで9800円は安いかも・・・多分張り替えに出してもオリジナルと同じと言うのはちょっと難しいでしょうし表皮が5000円張り替え工料が10000円は最低でも掛かるでしょうしね~。


とここまではまだ良かったのですがシートを留める為のシャーシ側の金具はメッキから帰って来ましたがそれと対になっているプラスチックの部品が無い!
このプラスチックの部品はシートを外す時に指でつまんで引っ張る為の大切な部品なんですね。
仕方が無いので旋盤でABS樹脂の丸棒を削って作ってみましたが、これは一度だけ見ただけの部品を記憶だけで削っていますので正しいのか間違っているのかよくわかりません。
つまり取付けてみるまでわからないという事でして大変頼りないです(笑)

心配だったので休憩時間にガレージまで行って取付けてみました・・・
こんな感じで引っ張ってやるとシートが外れるのです。

細かな部分も見逃さない様に再メッキがしてあるとまるで新車の様に感じるのは私だけでしょうか!?

フェンダー・ステップの制作です

2014-10-20 23:01:32 | Benz Tropfenwagen
今日は朝から雲が厚く、青い空は見られませんでした。
そんな中仮組用の瞬間接着剤が底をついてしまったので隣町の松江市までバイクで買い出しです。
距離は20km程でしょうか、バイクでは少々寒くなりましたね。
何で瞬間接着剤くらいで20kmも走らないといけないのか・・・そんな物は近所のホームセンターでも有るでしょう・・・と思われるかもしれませんが、実はいつものヤツを売っていないのです。
以前は近くのホームセンターでもサラサラタイプの瞬間接着剤を普通に買う事が出来たのですが今は通常の粘度の物しか無いのです。
刷毛付きのタイプはサラサラのを売っているのですがそれは大き過ぎて開封後に使い切れないのです。
私が好んで使うのは一番スタンダードなチューブと言うかアンプルタイプの物で出来ればウェーブのヒゲノズルが付けられる物なんです。
今このタイプで当地で入手出来るのはウェーブのX3Sハイスピードというタイプのみ入手可能です。
それ以外の物も使ってみましたがどうも硬化が遅かったり流れが良くなかったり・・・なのですよ。
使い易さは慣れの問題も有るかもしれませんがね~。

さてフェンダーの製作の方は7割程度ですが4枚のフェンダーを作りましたがそれを取り付ける前にコクピットのサイドに有るステップを先に作ってバランスを見ながらフェンダーを取り付ける方が順番的にはよいという判断をしました。
フェンダーを先に付けてしまうとボディに穴が残ってしまいますしね、ここの順番は大切かもしれません。
幸いな事に図面を見るとその部分の形状もよく分ります。

実車画像を見ると形状が少し違います後ろ側の角が少し流れた形状になっていますね・・・。

なので型取りもこんな感じに角を丸めておきます。
これで良いのかどうかはボディに当ててみればわかります・・・つまり作ってみないとわからないという事ですね。

ザックリと真鍮板を切って当ててみる、この時点では左右の形状を同じ様に作る為に2枚の真鍮板をハンダ付けをしています。
つまり使えるか使えないかわからないけど左右の形状を合わせる為に無駄な作業になるかもしれない事をしている訳です。
実はその心配が的中してしまったんです(笑)
上から2枚目の画像をもう一度見て頂きますとわかりますがこの部品はもう少し前後長が長い様な気がしますね。
まあ画像が真横ではないかもしれませんが・・・

もう一度部品を作り直しました・・・また2枚重ねです(笑)
今度は4mm長めにしています、長い物は短くする事ができますからね。

取り付け様のピンを植える為に糸鋸でスリットを入れます。
幅は0.4mm程ですね。
ちなみに板厚は0.5mmの真鍮板です、取り付けピンは0.5mmを予定しています、と言う事はスリットが幅が足りないと思うでしょ!?まあ後のお楽しみです。

今度は上側のステップです、このステップはフェンダーと下のステップのちょうど中間の高さにありましてタイヤからの跳ね石や砂粒がコクピットに飛んで来ない様に防ぐ働きも有るかと思われます。

ピンをハンダ付けしました。
0.4mmのスリットに0.5mmの真鍮線を入れ込んでハンダ付けしますが『入らない!』と思うでしょ?
確かにそのままでは入らない、差し込む部分だけ時計ヤットコで潰して入れれば良いでしょ!
後はハンダを流すだけです・・・実に簡単です。

余分なハンダを削りまして全体を研磨してステップの完成ですね。

ステップの取り付け高さをトースカンでケガキます。
左右で高さが揃えられるので助かりますね。

前後の位置決めは細切りのマスキングテープを貼って位置関係を出してゆきます。
この辺りは大変原始的ですね・・・

下側のステップを取り付けてみました。
ウ~ン、コクピットの前側の開口部をまだ削っていませんでしたのでこの辺りで削ってみましょう、そうしないとステップの位置関係が出ないんですね。

コクピットの開口部を削りました前側に3.5mm程でしょうか・・・
中央のステップの位置関係も出してみました・・・如何でしょうか?

フェンダーはまだ付いていませんが左右のステップを先に付けてみると何とも不思議な形状の車ですね。
まあステップが跳ね石の防止にもなっている部分もありますから実に良い設計になっている訳なんですが。


明日は朝から雨が降るらしいので心ゆくまで仕事に没頭出来そうです・・・
あ~いやいや明日はK子さんが休みだったので厨房の仕事が回って来そうですね・・・どっちも頑張りますよ!