飛行機さつえい奮闘記
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2012年07月24日:航空科学博物館(747 Section 41)
飛行機
/
2012年07月30日 21時07分17秒
成田空港ランウェイ34Lエンド近くにある航空科学博物館。関東に住む飛行機好きなら一度は行ったことがあると思われます。
この航空科学博物館では昨年8月より、ボーイング747-200の頭部だけをカッティングし、展示を行なっています。
いつも行きたいと思いつつも、未だに行けずじまいでした。7月24日、外は曇り、飛行機撮影にはあまり適さない日だったので見に行くことにしました。
初めて見るボーイング747の頭部カット。2004年からアリゾナ州マラナで整備保存されていた機体をカットし、日本に運び入れたとのこと。
塗装はボーイング747が初飛行をした時と同じもの。当時ボーイング747を発注していた航空会社のロゴもありますね。今は無きところではパンナムのロゴなども…。
このボーイング747の頭部、航空科学博物館では『Section 41』と呼んでいます。
『Section 41』とはもともとボーイング社が機首部分につけた呼称です。関係者、特に整備に携わる者の間では一般的な呼称です。コックピットや前脚収納部、客室等を含むこの部分は、精密さと複雑さに加え、頑強であることを求められています。人体でいえば頭部にあたる重要な部分であり、最も見どころ・魅力の多い部分と言えます。
展示機に関するデータは以下の通り。
形式:ボーイング747-212B
シリアルナンバー:21942
ラインナンバー:471
初飛行:1980年9月11日
シンガポール航空 9V-SQQ 1980年9月25日~
ガルーダインドネシア航空 9V-SQQ 1993年4月10日~
ノースウエスト航空 N642NW 1996年7月11日~
アリゾナ州マラナ(整備保存) 2004年8月27日~
航空科学博物館:2011年~
航空科学博物館パンフレット『747 Section 41』より抜粋。
前輪はギアカバーを開けた状態での展示。
ギアカバーの中はもちろんすっからかん。ここに前輪が入るのですからね。このギアカバーに隠れて国外逃亡しようとする人たちの話をドキュメンタリーなどで目にしますが、ギアカバーの中は与圧されていないことはもちろんのこと、上空1万メートルでは気温が-50度になる場合もあり、確実に凍死してしまいますw
この『Section 41』は航空科学博物館の有料見学ツアー(500円)に申し込むことにより、内部の見学ができるようになります。
入り口で受付を行い、早速内部に入ります。見学ツアーは一日6回ほどありますが、この回は私一人のみ。午前中はお客さんがいなかった模様です。
休日などは人気で定員に達することが多いので、ゆっくり見たい方は平日に訪れたほうがいいですね。
機内は冷房が効いており、とても涼しい。天井と内装の一部が取り外されており、飛行機の仕組みがわかるようになっています。
解説員の方は航空整備士のOBで、マンツーマンで詳しく説明していただきました。
ファーストクラスの座席はとてもフカフカで座り心地がいいε-(´∀`*)
機体の内装解説。内装の外側には断熱材、そして更に外側はもう外壁になります。外壁を叩いてみると分かるのですが、ジュラルミン製の外壁はとても薄い音がするのです。
こんな薄い外壁でよく空を飛べるものだと関心してしまいますw
天井を這い寄る多くのワイヤー類。これはコックピットで操縦している操縦桿やラダー、スロットルレバーなどをすべてワイヤーで油圧システムに繋げているのです。
万が一、一本のワイヤーが切れてもバックアップのワイヤーが働き、操作可能であるとのこと。
最新鋭のボーイング787ではこのワイヤーがなく、フライ・バイ・ワイヤという、コックピットで操舵した情報がデジタル信号に変換され、各システムを動作させる仕組みに変更となっています。
お待ちかねのコックピット見学。747-400では直線の階段でしたが、747-200はご覧のとおり、らせん階段。航空科学博物館も『らせん階段がいい!』ということでこの機体を購入したそうです。
アナログ計器が並ぶ747-200のコックピット!!
かつて空を飛んでいた、本物のコックピットを前にテンションMAX!
縦に撮ってオーバヘッドパネルも入れるとこのような感じ。
ジャンボ機の特徴、4本のスロットルレバー。
フライトエンジニア席。各種モニタリング計器やスイッチ類が所狭しと並んでいます。747-300まではパイロット2名とフライトエンジニア1名の3名体制で飛行していましたが、グラスコックピットとなった747-400からはコンピュータが代行してくれるようになり、パイロット2名での飛行が可能となっています。
コックピット内は窓が大きく明るい感じ。機長席に座ってみるとコックピットのコンパクトさが良くわかります。すべて自分の手の届く範囲にスイッチ類が装着されている。
そしてビューポイントがとても高い。流石ジャンボ機…!
オートパイロット装置もアナログ式。
自動航法装置。自機の緯度経度を入力し、向かう先の緯度経度を入力することにより、自動操縦が可能になるそうです。コンピュータの処理能力は4ビットと、ファミリーコンピューターの8ビットより性能が低いのですw
機長席にしかない、この鏡。席に座るとちょうどフラップレバーあたりが見えるようになっています。機長は離着陸の際、副操縦士にフラップの角度を指定しますが、指定した角度が正しくセットされたかどうかを首を傾けずに確認する為のものとのこと。
解説していただいた職員さんに撮ってもらいました。あたかも私がジャンボ機を操縦しているよう…w
この日はSIGMAの10-20mmを持って行き、コックピット撮影に使用しました。湾曲無くワイドに写るこのレンズはコックピットなどの狭い場所向けですね。
オーバーヘッドパネル。赤い4本のレバーはエンジンが火災を起こした際の消火剤噴射レバー。レバー中央少し下にはボイスレコーダーに繋がるマイクもあります。
スロットルレバーは残念ながら動きません。一本のレバーに大して二本のグリップが付いていますが、上部についているレバーを主にパイロットが、下部についているレバーを航空機関士が微調整用に使用していました。
機内ツアーは正規では20分ですが、1時間ほどみっちり、基本的な操縦の仕組みやマニアックなところまで、マンツーマンで解説していただきました。
ドア開閉の仕組みやランディングギアの話、ガラス越しですが通信機器などを置く機械室もみることができます。
気軽に入れる本物のコックピット、いつまででもいたい場所でした。またぜひツアーに参加してコックピットでハシャギたいですねw
コメント(
4
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コメント
飛行機好きにはたまらんわ・
(
YOSIYASU
)
2012-07-31 07:17:12
コックピット内部良く撮れてますね、どうですか・
機長になった気持ちで操縦桿?を握った気分は・何年か前まで飛行していた本物の計器を見て操縦桿を握った感じは悪くは無いでしょう、羨ましいの一語につきますよ(笑)私達の若い頃の男性はパイロットに憧れ女性はスチワーデス今のCAさんですか、を夢見た時
も有りましたね、今はどうか解りませんが、職業選択の何時も上位でしたから。でも簡単に採用される職種
では無いので諦めざるをえなかった人が大半でしたがね、飛行機好きには最高の写真ばかりで順番にPCのデスクトップ(壁紙)にさせて頂きます。
Unknown
(
こうへい
)
2012-08-11 20:41:38
コックピットは案外狭いのですが、視界はとてもよく、ここからの眺めはパイロットにしか見れない特等席なのだなと感じましたね。
今となってはほとんど見学が不可能なコックピットですが、日本の航空会社でも唯一見学が可能なところがありましたw
次の記事をご覧ください~。
Unknown
(
クラシック
)
2013-05-04 12:13:43
SHIP6642はNWAの仕様を元の仕様に変えていますね。NWAは最終的にはエンジン計器はエイズと言って液晶表だが、示初期の頃は立てにエンジンパラメーターが表示されるテープ式でした。懐かしいです出もココまでなかなか行けないのでHPよろしく見せていただいています。
Unknown
(
こうへい
)
2013-05-06 03:51:44
クラシックさん
解説員さんの話によると、中古で旧来の部品を取り揃えて、元の仕様にしたとおっしゃっていました。
航空科学博物館で気軽に見れるコックピット、機会があればぜひ訪れてみてください。
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メール:kouhei14915@gmail.com ※@を小文字へ変換。
機長になった気持ちで操縦桿?を握った気分は・何年か前まで飛行していた本物の計器を見て操縦桿を握った感じは悪くは無いでしょう、羨ましいの一語につきますよ(笑)私達の若い頃の男性はパイロットに憧れ女性はスチワーデス今のCAさんですか、を夢見た時
も有りましたね、今はどうか解りませんが、職業選択の何時も上位でしたから。でも簡単に採用される職種
では無いので諦めざるをえなかった人が大半でしたがね、飛行機好きには最高の写真ばかりで順番にPCのデスクトップ(壁紙)にさせて頂きます。
今となってはほとんど見学が不可能なコックピットですが、日本の航空会社でも唯一見学が可能なところがありましたw
次の記事をご覧ください~。
解説員さんの話によると、中古で旧来の部品を取り揃えて、元の仕様にしたとおっしゃっていました。
航空科学博物館で気軽に見れるコックピット、機会があればぜひ訪れてみてください。