内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

皐月朔日、街全体が明るく静かな「お休みモード」

2024-05-01 16:23:00 | 雑感

 今日五月一日は Fête du travail(May Day)、国民の祝日です。 この日は年にただ一度、ストラスブール市内の公共交通機関も全面運休します。今日市内を移動する必要がある人たちにとっては不便なことですが、あらかじめわかっていることなのですから、そのつもりで予定を組んだり、他の交通手段を考えたりすればよいわけです。今から九年前のこと、パリの政治学院に留学中だった娘が五月一日にストラスブールに遊びに来たことがありました。バスもトラムも走ってないからタクシーを使って私のアパートまで来るようにと事前に知らせました。すべて電気で動いている市内バスも路面電車はもともと静かな乗り物なのですが、やはりバスも電車も一本も市内を走っていないと、普段とは違う、もっと穏やかな静けさが街を包みます。自家用車は街中を走っていますが、他の休日と比べても交通量は少ないようです。ごく一部の小さな食料品店を除いて、商店もすべて休業です。街自体が「お休みモード」なのです。この雰囲気が私はとても好きです。それに、今日はこの季節にふさわしい好天に恵まれ、気温も午後には二十七度まで上がりました。新緑光る森の中、気持ちよくゆるゆると十六キロ走ることができました。