さて
洗濯物を
たたもうかしら
さて
本でも
読もうかしら
そんな
ちいさな
決意との
間に
グイグイ
滑り込んでくる
ワンコ
真っ直ぐな眼差し
コトバを放たない分
意思が伝わる
ワタシの
しなくちゃいけないコト
も
してみたいコト
も
ふたり。を
阻む
障害物なのね
キミには(笑)
恋愛至上主義の
ワンコを
窘める
〜何をしていたって
何処にいたって
キミを大切に想っているよ〜
その声が
届いたのか
スヤスヤ
ワタシの
パジャマの上で
寝息を立て始めたね
将棋の山崩し
みたいに
外堀だけ
畳んだら
さぁ
カーテンを開けて
散歩に
行こうか?
真っ直ぐなキミの存在
に
いつも
救われているよ
ありがとう
シアワセ。
そう
よく
呟いている
むかしなら
口にすると
シャボン玉みたいに
消えていきそうで
蝋燭の炎のように
頼りなく
揺れそうで
やけに
淋しく
不安に
なったりもした
その先には
シアワセの崖の終い
が
待ち構えていやしないか
そう
慄いてた
音楽を生業とする
お客さまが
おっしゃっていた
転調するコトで
曲に
メリハリや
ストーリーが
生じるんです
と
シアワセに
生きたいならば
自ずと
シアワセ。
も
そうでもない時。
も
基本
交互に
繰り返されるんだよね
シアワセ。
は
日々の
彩り
そうでもない時。
は
シアワセの
縁取り
そう
想えたなら
無駄なモノなんて
ナイよね
シアワセ。
そう
呟いた時に
うん、シアワセ。
そう
こだまみたいに
還ってくる
いまが
ほんとうに
シアワセ。