きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

柑橘覚え書き3

2022-10-15 14:33:09 | きのたんと大自然

すだちの皮のエキス

 徳島駅の川のほとりで、オシャレな空き瓶の並んだ雰囲気のいい店があったので(きの)「イタリアンかな」入って行って(きの)「ノドが渇いた。この店はアルコールしかないの?」(店)「いいえ、ありますよ。普通のソフトドリンクが」コーラやカルピスにまじって、スダチの炭酸割りというのがあった。スダチは徳島県の名産だから豊富だ。これにしようかな。

 

 外から見えたオシャレな瓶は全部ビール瓶で、クラフトビールの専門店だった。(きの)「この炭酸割りというのはどういったものですか」(店)「スダチのエキスをトニックウォーターで割ります」それはただの酸っぱいだけのドリンクではないのか。(店)「甘さ控えめですよ」(きの)「ほう、ではそれにしよう」なんでそんなに偉そうなのか知らないが、やってきて飲んだソーダが

 

(きの)「うん!これはおいしい!!」

 

 大騒ぎだ。(きの)「この苦みがいい!いいですね、これ」(店)「はぁ」後でシェフに伝えてくれたまえ。フハハハハ。

 帰り道に思い返すとあの味は、世にいうデトックスウォーターなるものが時間が経ってレモンの皮のエキスが出てとても飲めたものではない代物になった時の苦みでは。

 あれを素の状態(砂糖なし)で飲もうとするから苦行なのであって、甘みを足すと急に安らかに飲めるようになるから不思議だ。しかも、皮にはポリフェノールやらが含まれている。陳皮エキスを飲んでいるようなものではないのか。漢方だ。体にいいに違いない。

 

・スダチで作ってみた。最高だった。やはり同じ味。うまいことを考えついたものだ。さすがは飲み屋。こんなものをファミレスで出したら怒られるだろう。スダチにヘスピリジンは入っているのかな。

・レモン。とても香りがよく(きの)「う~んこれは効きそうな」唸りながら飲む姿は、さながら自身の体験を元に研鑽を積む神農のようだ。

・ライム。これも良い。なんとも言えない匂いが。これこそは晩飯時にウヒヒヒヒ。酒飲みとは違う。レモンは国産無農薬があったが、ライムはなかった。輸入品は皮に防カビ剤がいっぱいかかっているだろう。洗ったくらいで落ちるとはとても思えない。それを抽出して飲もうというのだから体にいいのか悪いのか。

・みかん。匂いがしなく味もしない。これが陳皮の原材料のはずだが。香酸柑橘のようにテンションが上がらない。ジャバラでやってみたい。

 

マーコット&ロイヤルハニー

 一緒に買ってきたので味を比べてみよう。どちらもマンダリンと書いてあるが、どちらかといえば手でむけるタンジェリン。

マーコットの方は安定の濃いおいしさ。酸味も少しあって完璧だ。

 ロイヤルハニーは薄皮がちょっと分厚い。味は確かに大変甘いが、それだけ。前に買った時(12~3年ぐらい前)に、確か中心部に蜜の固まりのようなものがあって気になった。今回はないみたいだ。そもそもあの時買ったのが、ロイヤルハニーという名前だったのかも不明。

 

 両方ともオーストラリア産。マーコットはむいている時にとてもいい匂いがした。ハニーはそうでもない。ロイヤルは丸っぽい種が1個入ってたからとりあえず土に蒔いておいた。マーコットの方には種はない。ちっ。

 

ジャバラドリンク(専用グラス付)

 発祥の地である北山村が宣伝をしていたので通販で取り寄せて濃縮原液3本セットを買う。このように定期的に味を確かめないと、どんな匂いだったか忘れてしまう。届いて早速(きの)「フガフガ・・・こんなんだったっけ??」もうわからなくなってしまっている。

飲んでも(きの)「??」苦っっ!!かくなる上は本物の果実を手に入れて気が済むまで嗅いでみなければ。

 

 

璃の香(りのか)というレモン

 何かと掛け合わせて病気に強いらしい。確かにいい香り。ただしデカい。これはオシャレなティーカップには入らないだろう。

 

チャンドラ・ポメロ

 前から狙っていたが、なんのことはない。ピンクグレープフルーツのようなものだ。ただ、どちらかというと文旦寄り。外皮も、匂いも、身ばなれの悪さも。

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今年の夏は Slander を発見した

2022-10-14 17:33:09 | よい曲との出会い

やっぱりダンスミュージックはいいね。
歌詞にも独自の世界観があって。

 

"You Don't Even Know Me"

「♪ 最近もまだ悪夢とか見てるの?
ほら、よく私が出てくるって言ってたでしょ?

・・・

どうせこっちが悪者なんだし、
そうやって私のこと知らない人を見るような目で見たよね

(デスボイス)あ゛あ゛あ゛あ゛~~ なんとかかんとか Go!」

 

最高だ。

 

最高だが、悪魔?悪魔の人たち?

 きっと黒いミニスカートを着た小悪魔的な人なんだろうな。
声がかすれているところも尚いい。
これは女の人が歌ってるからいいのであって、男性ボーカルだったらストーカー気質でコワイ。

 こういう音がグルグル回るジャンルは何と言うんだろう。
wikipedia 英語版によると、南カリフォルニアの良からぬものを売ってる店で鳴っているような曲だそうだ。
まあそんな店で最高に明るい曲が流れててもそれはそれで気になるだろうけども。

 ドラムにくっついてるシンバルをシャンシャンやる音が、特有の浮遊感を醸し出しているのでは。
どうも最初に聞いた時に、実家の母屋の台所の棚が落ちてナベが全部ひっくり返ったような印象を受けたから、当たらずとも遠からずと言ったところか。

その次に Gryffin を知り、Kygo(けいご?)の Dancing on the Broken Glass も良かった。
20年前に Underworld や Chemical Brothers を発見した時以来の充実感だ。

 

 

 

 

大満足した夏の終わりに、なんだろうこの曲。

 夜のドラッグストアで鳴っていた。湘南の風みたいな柄の悪い若者数人が歌ってるような威勢のいい歌。Boss のCMソングとかかな。

 何かをなくした後でわかるとか、全般的に感謝しているような内容だが、いかんせん最初の一行を聞いてないので、何をなくしたのかわからないまま雑然とした売り場をさまよう。その間もこまやかな内面の葛藤について歌っていた。そしてレジのところに来た時に全員で叫ぶ、


(歌)「♪ 貧乏くじ野郎ー!!」

 

??

 何が?ああいう店で使ってる曲は最近のだろうから、最近の歌?
メロディアスな曲だとは思わなかったが、何についての歌か気になったので調べてみる。

 男の貧乏くじという題名の歌が、本当に3週間前に出ていた。
結局歌詞の内容も漠然とした心情をつづっているだけなので、何をなくした後でどうわかったのかは不明のまま。
映像も海辺で楽しそうに遊んでいるので、失って困るのは「仲間」だろうか。

2番に来ると今度は車から降りてきた人に挨拶をしている。若者ではなかったのか。
「メンツ」?

 

(きの)「貧乏くじ王!?」 正解は「貧乏くじをぉぉ~~」だった。
任侠映画の役者たちのグループが歌っているのか。へー。珍しくて面白い。

 

 なぜ最初から自分たちだけが貧乏くじを引いたと思ったのか。その心境が気になる。
なぜなら全員が貧乏ならそれは貧乏くじではないからだ。
自分たちだけが。
その自分「達」とは誰を指すのか。

 

 もしも紅白にこの歌と、広瀬香美の運命の神様の曲と、Alan Walkerの 「Faded(静かに消えていく)」が次々と流れたら、聞いている人は人間の心の奥深さに感嘆するに違いない。

 

などとニヤニヤ考えながら眠る。

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