20年ぶりに日本語で読んでみたが、結局、
妖精に対する罵詈雑言みたいな汚いセリフばかりで、
何がなんだかわからなかった。
どうしたことか、あらすじすらもつかめない。
嵐が来て船が難破して、娘が王子に惚れこんだ、
というところまでしかわからなかった。
このまま一生わからないのか。
こんな短い話。全部目を通したのに!
眠かったのか?そうにちがいない。
それとも自分には、文学的素養がないのか。
挿絵が怖いよ~(泣)。
ヨーロッパの薄暗いところを、全部詰め込んだような白黒のタッチ。
風に吹かれて煽られたような、あの姿勢!
全部怖い!!
人を怖がらせようと思って描いたとしか。
もし、すべて中世ペストの暗黒時代の挿絵ですと説明されても、
そうでしょうよ!としか思えない。
こんなLINEスタンプがあったらヤダ。
「おはよう(ゴブリン)」とか。
トーマス・マックナイトに描いてほしいとは思わないが、
この人の画集があっても、多分恐ろしくて何度も見れないだろう。
しかし、最後の魔術師の独白を読むと、
やはりハッとさせられる。
シェイクスピアが、どこかに行こうとしてる覚悟を聞かされるようで。