プレコース(梨)
名前だけ聞いたことはあったが、売ってるのは初めて見たので早速買ってきた。青森県産。早生だそうだ。味はさっぱりとして特にこれといった匂いもなく、シャリシャリしている。
ポートランド(ぶどう)
おもしろい。中粒で青い品種だが、巨峰の匂いとキャンベルやスチューベンのような野性味のある味。
ラブルスカ種(皮がスルっとむける)で、フォクシー臭(巨峰のむせるような匂い)がする。
そして、特筆すべきは色。この色がキレイだ。売ってる時から透明感のある青みがかった灰緑が目を惹いた。
マスカットのベタッとした人工的な黄緑とは違って、これぞ大自然が生み出した神秘の深淵といった風貌だ。森の奥の湖を思わせる。
むしろ「翡翠」という名前がいいのではないだろうか。
味は・・・味は、一口食べて皮は甘かったが実の酸っぱさが気になって全部握りつぶして三ツ矢サイダーで割って飲んでしまったので、よくわからない。おいしかった。
最近久しぶりに思ったが、庭にこれがなったらいいな、という希望を胸に種をそこらに植えてみた。これがなったらこの強烈に甘い匂いでカメムシが大量にやってきそうだ。
9/30/2023 追記
スター・クリムゾン
前にどこかで売ってるのを見たが、今買ってどうする?という時だったので買わなかった。Crymson(赤)という名の小ぶりな細長い洋梨。スターの意味は何だろう?早生。これが一番早いのかな。
姿かたちは非常に美しいのだが、細長い梨というものは剝きにくい。ナイフで軸の方からぐるぐるやっていくと、手でつかんだところがグニャグニャになる。できればフルーツはスパッと切れていてほしい。
では、上の方のくびれている所で切り分けてから、落ち着いて皮を剥いたらどうか。なんかいまいち切れ端みたいなものができあがった。やはりあの「く」の字に切れたのが並んでないと。
マルゲリット・マリーラ再び:
マーガレット・マリラと書いて売っていたが、ちが~う。フランス発祥だからフランス語読みだ。パッケージに「増毛」と書いてあるのだが、なんだろう??食べると生えるのか?地名?
大きい。普通500g前後だが、これは580gもあった。まだ熟していなかったので机の上に置いておいたら、すごい存在感だ。
安定の甘みと酸味のバランスの良さ。軸がU字に曲がって下を向いたペンギンのように見えるのがなんとも可愛らしい。早生。
追記10/7/2023
コクワ、千両梨、バートレット、ゼネラルクラーク、シークワーサー、高知のブシュ柑が出かけた先の道の駅の市場のような所に売っていた。見た瞬間ノドから手が出てわしづかみにし、カゴに詰めて大慌てで買ってきてホテルのテーブルに並べてみる。
余市産ナイガラも売っていたが、1箱に何個も入っていたら持って帰れない。ただでさえ梨を何個も抱えているのに。天然のミツバチの巣が枝からぶら下がってTの字になった時のような見た目だ。いいなぁと眺めまわしつつ断念した。くそっ無念!
コクワ:
いつか食べたいと思っていた。ドリカムの歌で聞いた時からえもいわれぬ常世の食べ物のような気がしていたが、実際は小さいキウイだ。
さるなし。
ちっともおいしそうでない。動物の名前が付くと食用に向いてないらしいが、普通に食べれるぞ。というか、品種改良もしてないのに野生の状態でここまで甘かったら上等ではないのか。ちなみにキウイは中国のおおさるなしの変種だそうだ。大猿て。あの毛は猿の体毛なのか。
和名は意外にもシブイ時があるので静かに注目している。ヘーゼルナッツははしばみ。ブラック・カラントはくろふさすぐり。
そういえば高校の時に、夏に軽井沢に行くという話をしていたら、急に聞きつけたクラスメートの女子がにじり寄ってきて「もしも長野の方に行くのなら、つるこけもものジャムを買ってきてくだされ~」とナウシカの老婆のような姿勢で頼んできたので、(きの)「え?けもの?」その気持ちの悪いものはなんだろうと思いながらも探したらあったので買ってきたが、クランベリーだった。そうならそうと言ってくれればいいのに。
バートレット:
名前が書いてなかったからお店の人に聞いたら、在庫の箱を見てパートレットと答えてくれたが、こういうのは伝言ゲーム的な変遷なのか、それともフランス語読みとかなのか。BとPは明確に違うと思うが。
ほんの少し赤みがある小ぶりな梨。熟すと黄色。見たら熟していたので切ってみる。(きの)「??」なんか、こう・・・手ごたえがある。弾力というのか、確かに熟しているのに個体を切っているという感触がすごくする。
何に似ているかというと、カマボコ?あのむにっと包丁に吸いついてくるような切れ心地。なるほど、缶詰によく使われていたのか。煮崩れたら困るもんね。酸味と甘みのバランスも良し。
ゼネラル・クラーク Again:
この見事なサビ色!山積みの中から一番サビているのを選んだ。味は変わらないが、茶色い梨って(ウホホ)どっしりとしていて味は普通。前はシンナーのような匂いがしたと思ったが、これではなかったか。
千両梨:
さて、これは何だろう。マルゲリット・マリーラも大きいが、その比ではない。800gもあった。この巨大な洋梨はどうやって枝にぶらさがっているのだろう。
北海道で昔はよく生産されていたそうな。中国の鴨梨(ヤーリー)の変種らしいから、和梨の味かな。ということは追熟もしないのか。やたらに安かったが、豊産ならジェラートとかジュース、加工品にすればいいのに。
シークワーサー(再):
味は知っているがビタミンの補給に買ってきた。それにしてもこの匂いのなさはいかんともしがたい。あれだけ有名で、いろんな加工品が発売されてて、それでこの無臭はなぜなのかと思う。
中身はうっすらオレンジがかって橘と似ているが、身の剥けやすさや底の部分のくぼみもないし、部屋も狭く多め。
高知のブシュ柑:
普通のカボスのような見た目で、そして、何か独特な匂いがするのだが、微妙。いい香りとも思えないけれど、利用の仕方次第でなくてはならない調味料となるのかもしれない。
そして特筆すべきはこの変な形の種。今までこんなの見たことない。果実に対して大きすぎる。扁平で、そしてシワのない鯛のような太ったしずく型の種の中身は緑色。まれに下半分だけ色が違うのは、レモンの種に似ている。きっとこれは原始のみかんの流れを汲んでいるんだ。場所柄、牧野富太郎先生が注目しなかったのだろうか。
じゃばらに続く町おこしの起爆剤となるのか。
ナイアガラ:
心残りで家に帰ってきたら、近所のセイコーマートでバラで売ってた。このワインの品種はコンビニで買えるものなのか!?
ブランデーワイン(余市産):
フルーツは腐り落ちる前が一番おいしいというが、これは真に腐っていた。2つセットで売っていて、もうすでにうちには洋梨がたくさんあったので、2つとも熟れてしまっては困るから、1つ黄色っぽくなっていて片方が固そうな緑のやつを買ってきて大事に飾っておいたら、なんか茶色い。
裏返したら全体が茶色かったので、ショックを受けつつも頑張って腐ってないとこだけを切り取って食べたら非常に濃厚で芳香が強く、今にも崩れそうな小片からはジューシーな蜜がしたたってきて、それをすすればいかにも禁断の果実という風味がした。
確かにおいしかったが、リスクを負ってまでデザートを食べたくないので、普通の腐ってないやつがいい。そういえば、なぜブランデーワインという名前なのだろう。前から食べたいと思っていたが、匂いが良いならアロマなんちゃらとかにすればいいし。濃厚だから?腐敗と何か関係あるのだろうか。酒って要するに腐ったものを煮詰めた汁だからな。崩れていく果肉に対して皮だけが妙にしっかりとしていたが、水分を閉じ込めておく役割なのかもしれない。
いずれにしても、食べている姿も剝いている姿も汚らしい。
先日マルゲリット・マリーラが件のコンビニで売っていた。るもい産と書いてあった。るもいって何だろう。地名?そこにはでかい洋梨がたわわに実っているのだろうか。うっとり。増毛は産地だった。しかも「ましけ」と読むらしい。ふぅん。
ランブータン(1/13/2024)
生協で売っていた。(娘)「ナムルを作るのでホウレン草とモヤシを見てきて」と言われたのに薬味セクションをうろつき(きの)「ほぅ、山椒か。」見ていたら隣の南国のフルーツの棚に突如毛だらけの妖怪のような姿が。あわわわ。
興奮のあまり取って返して(きの)「(小声)←あそこにランブータンが」あと1パックしかなかった。(娘)「ほうれん草とモヤシは?」さぁ?
(娘)「これが食べたいの??」とにかく急いで買ってきて食べてみる。嗚呼!本でしか見たことがなかった。グァテマラ産と書いてある。(きの)「食べてみる?大丈夫、ライチの仲間だから」(娘)「・・・。」なぜ嫌そうなのか。
味は、水気のないライチ。そしてライチより肉厚だ。中に大粒の種が入っていた。ウィキペディアの説明では熱帯で街路樹として日本のイチョウのような扱い。い~な~。うっとり。10℃以下で枯死する、か。
そして、なになに?追熟は効かない。じゃあどうやって地球の裏側から運んできたのか。
ランブートは「毛」、アンは「もの」。
遠い所から来た、毛のものよ。
ここで芽を出してみるかい?