こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

話の上手い人の技術を学ぶ

2018年11月09日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと

天声人語に、鎌倉の台風による塩害の話が書いてあった。天声人語はブログのようなものだから、2日に一度は読んでいる。いい文章の時には感心するし、駄文の時は”これなら私の方が上手”と内心ほくそ笑む(天声人語がライバルというわけではないけど 2012年07月13日)。それはさておき、仕事でも趣味でもなんでもそうだけど、自分が日々行なっていること、どうせやるなら上手くなりたい。でも、そのためには”努力”が必要だ。どの程度の努力が必要かというとそれは人それぞれ、向き不向き、才能の有無などがあって一概には言えないが、上手な人の真似をするというのは最も簡単で、最も難しい努力だ。

私が一番上手くなりたいのは話術。といっても、テーブルトークとか、職場での伝達などではなくて講演で上手く話すこと。今さらながらの話だけど、これまでにも幾度となくこのテーマはここに書いてきている(不発に終った「私のプレゼンテーション考」 2018年07月05日)。ありがたいことにいまでも、年に数度は講演の依頼が入ってくるので、そうそうつまらない話をしているのではないと思うけど、それは内容がニッチな領域だからで、話術としては平均的なものだろう。それでも、せっかく話すのだから自分なりに上手に話したい。ならば、上手な人から話し方を学べばいい。

先日、講演がとても上手な先生の話を聴く機会があった。せっかくのチャンス、どんなイントロ、どんな話の展開、聴衆と内容のバランス、そういったことはどんな風にしているのかを学ぼうと思った。聴いてみるとやっぱり素晴らしくて、どれも90点以上の出来栄え。終了が予定された時刻より少し超過してしまったけど、それは進行の遅れがあり、その分だけなので、問題にはならない。でも結論は、その先生の話術はその先生独自のものであって、私が真似をしたところで、それはしょせん猿真似にしかならないと感じた。

そして改めて気づいたのは、学術講演はやっぱり内容1番、話の上手な人は皆さんよく勉強している。理論武装ができているから、”堂々と””ゆったり””人の顔を見て”話すことができる。スライドは2番そして話術は3番だ。この冬は人前で話す機会が少なからずある。個々の内容についてよく勉強するのが上手に話すための1番の近道となる。

まずは文献

ブログランキング・にほんブログ村へ←いいね!のかわりに→