私は産まれつきの左利きで。
最初は母も必死で右利きに直そうとしたらしいのですが、ちょっと目を離すと左手に持ち替えていて…
ちょうどその頃はなにがなんでも右利きに矯正しなくては、という風潮から「無理に矯正するのは精神的に悪い」という風潮にかわりつつあった頃。
あまりの頑固さに根負けした母が諦めてくれたので今でも私は左利き。
その「左利き」は隔世遺伝らしく、母方の祖母が左利きだったそうです。
その祖母には大事なものはなんでも「引き出し」に仕舞うクセがありました。
小学6年生になるまで大阪市東住吉区に住んでいた私は、毎週末となりの生野区源ヶ橋に住む祖母の家に姉と連れ立って遊びに行ったものです。
土曜日の昼下がり、テレビで西条凡児の「のど自慢」を見ながらおばあちゃんが出してくれる三ツ矢サイダーとお菓子。
サイダーは冷蔵庫からだけれど、お菓子はいつもタンスの引き出しから。
ばぁちゃんが亡くなって遺品整理をしていた母が引き出しからたくさんのお菓子を見つけた話をしてくれました。
孫が来たら、とおもってお菓子を買ってはタンスに仕舞っていたのですね~
左利きだけではなく、そのクセまでも受け継いだのか…
昨日のこと。
夕食時「しまった!! 今日の飲み物を買い忘れた!!」
騒ぐ私に娘が「冷蔵庫の野菜庫になんか転がってたで~」って言うのでラッキーと思って何も考えずコルクを抜いてシュワシュワ。
綺麗なローズ色でちょっと泡が荒かったけど美味しくいただいた。
しばらくして娘が「それシャンパンって書いてあるねぇ?」って。
「え???」
あーーーーー
去年の誕生日にもらって、もったいなさ過ぎて飲めずにいたのをお正月に飲もうと思って冷やしたまま忘れてたヤツ。
美味しいはずやわ
もっと心して飲めばよかった。。。
大切にしまい過ぎてついには忘れるのは左利きとともにばぁちゃん譲りか。
なんでもお腹に入ったら一緒でそーby えびす。