夢色

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<高砂淳二写真展「PLANET of WATER」 @ ニコンプラザ大阪 THE GALLERY>

2019-07-27 | Art

 高砂淳二さんの新刊「PLANET of WATER」を記念して、ニコンのギャラリーで展示会が行われていて、今日はトークショーもあったので、出掛けてきました
天気も悪かった中、結構なお客さんが来られてて、大盛況でした。
私は時間ギリギリに行ったので、立ち見~。


高砂さんが、いろんな写真の裏話を、未収の作品も出しながら、教えてくださいました
もともとは、最近問題になってるプラスチックのお話。
今より何年も前にすでに、アホウドリのヒナたちがエサと間違えてプラスチック片を大量に食べて沢山死んでいく事実があって。
そこから、環境問題に取り組む一環として、「水」をテーマの作品集を作ろうと思われたんだって。
小さいヒナの身体から沢山出てきたプラスチック。
身体は朽ちていっても、プラスチックだけは分解されずに残るから、胃だけ残っていたりするらしい。
もともと自然と共存することで生きてきた日本人だけど、最近はそうじゃなくなってきてる。
コンビニ弁当の多量廃棄の問題とか。
私たちに出来る事って何だろう。

ウユニ塩湖での撮影のお話は、本当に綺麗な写真がいっぱいでした。
未来シアターで密着取材された時の、タイムラプス映像を観ることができました。
 本当に綺麗!星空が湖面に映って、360度 宇宙に浮いてるみたい。

 トンガでのクジラのお話。子供のクジラが興味津々でめちゃくちゃ近くまで来た時の写真
親も近くまで来るから、フジツボとかがたくさんついた胸ビレが ギリギリのところをかすっていったり。
でもクジラも優しいから、当たらないようにゆっくり泳いでくれるんだって~。

ホテルで泊まってると、まさかのナマケモノが遊びに来たんだって!  
ナマケモノは究極のエコな動物で、一本の木で生活して、あまり動かないから排便も1週間に1回。
自分が住む木の根元に排泄して、栄養分として還元してるらしい。
ほんでもって、ちょっと湿った毛に寄生虫とか苔を住まわせて、それを取って食べるんだって(笑)
自給自足?!(笑)
映像でも毛がうっすら緑色になってました。
くりくりお目目が可愛かった~

 カナダでは、流氷に乗ってアザラシが出産しに戻ってきて、あちらこちらで分娩するそう。
そんな生後2-3日の、ふわふわ赤ちゃんと記念撮影
赤ちゃんは目が悪いから、親と間違えて高砂さんのところにキューキュー鳴きながら近づいてきて、カメラをドアップになりながら ふんふんして、膝をふんふんして、ようやく、「ちゃうやんこれ(´・ω・`)」って言いながらUターンして戻って行ってた(笑)

でも、その後数日で、この流氷が溶けて無くなったそうで、専門家に聞いたら この赤ちゃんもきっと死んじゃっただろう、とのことです。
独り立ちできるようになるまで4週間くらいはかかるから、って。
この子の生きてた時の姿が、ここに在る、と思うと、いたたまれない気持ちになりました。。。

シロクマも減ってて、温暖化で流氷がどんどん薄くなって、そうすると日の浸透具合とかの加減で海中のプランクトンが減って、それを食べる小魚も減って、回りまわってシロクマのエサが減って、それでシロクマが減ってるらしい。
何か一つをどうにかすれば変わる問題じゃないんだけど、、、何とか出来ないのかしら。
何十年掛けて出来上がった悪循環のツケは、いずれ人間に回ってくると思うから。
これから何十年掛けて、少しでも戻す事は出来ないのかしら。

他にも、アルビノのイルカと遊んだ話とか、サーディン・ランの話とか。
アホウドリのヒナの換毛期、一部頭の毛がまだ残っている写真を出しながら、「私とは逆ですね~」ってボソッと(笑)
笑ってしまうやん(笑)
綺麗な写真をたくさん交えて、面白いお話、もっともっと聞いてみたかったです!

   終わってからサイン会もありました~
買ってた「PLANET of WATER」にサインしていただきました 


会場では、大きい版で綺麗な写真を堪能できました。
 魚眼レンズで撮った、ウユニ塩湖の空。
左下の太陽が雫のようで、地球の涙か、未来への希望か。
面白い写真でした。

    
形を変えて、私たちを満たす水。
少しでも私たちが出来る事を少しずつ、続けていくことが出来ますように。
この素晴らしい景色を、これからも守ることが出来ますように。


隣のギャラリーでは、「成瀬亮 写真展 富士変幻」をやっていました。 
   夜、街の光と 天の川。
観たことのない富士山の表情をたくさん観ることが出来ました



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