夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<「FORTUNE」 @ 森ノ宮ピロティホール>

2020-02-22 | 舞台

楽しみにしてた剛ちゃんの舞台
ファウストがベースになってるとのことで、ストーリーは救われないと思っていたのだけど、救われなかったな~(笑)
剛ちゃんの舞台はいつもそう・・・

最初から、鶴見辰吾さんの歌声良すぎてびっくりした
なかなか時間軸が一定のような そうじゃないような、、、場面の切り替えが早くて付いて行くのが難しかった。

剛ちゃんがどんどん堕ちていく、って感じ。
欲しい物を手に入れたいって、やっぱり悪魔と取引したいくらいになるんだろうか。。。
でも確かにちょっと思ったよね。
姫が死んじゃう時、悪魔と取引して、私が魂を渡すことで 姫がずっとこの世界に生き続けるなら、それも良いなって思った。
悪魔と取引する人ってこんな気持ちなのかなってちょっと思ったもん。
途中、反省したように見えたのに、でもやっぱり全部人のせいに考えてて、なんというか、可哀想になってくる。
マギーが応えてくれたことも、どこまでがマギー自身の気持ちだったのか・・・。
何一つ信じることが出来ないのに。
父親と会って確かめたいって言ってたけど、なんか、結局すごく自分勝手なお願いをしたかっただけで。
父親からの愛を確かめたかったんだろうけど・・・それはないよ・・・って思ってしまった。

あと、途中でコンテンポラリーダンスを観ることが出来ました
鳥肌立った。
剛ちゃんのダンス、ホント凄かった。
コンテンポラリーは私良く分からないんだけど(笑)
手足の動きとか、最後の回転とか。
やばい、これ観れただけでもこの舞台観られて良かったって思った。

ルーシーがホント キュートで、剛ちゃんのこと「ぷーちゃん!」って(笑)
悪魔でとてもかわいいのに、とても冷酷で、悪魔ってやっぱり悪魔なんだなと・・・。

唯一、お母さんと一緒にいるときのフォーチュンは、とっても楽しそうで、お母さんのこと好きなんだなって、、、可哀想。
最後お母さんが独房に会いに来た時、心配かけないように一生懸命良い息子として対応しているフォーチュン。
お母さんに今日の日付を聞いて、自分の死ぬ日だと気付いて、お母さんはまた会えると思ってるけど、フォーチュンは二度と会えないって分かってて、目が見えないから全然あさっての方向むいて手を振ってるフォーチュンが可哀想で。
自業自得ではあるんだけど、フォーチュンのせいで死ぬことになった命もたくさんあるだろうし、なんだけど、やっぱり可哀想だなって。
時の歩み、砂時計の下で 砂まみれ?になる剛ちゃん。
演出として、重々気を付けているだろうとは思うけど、あれはちょっとキツイ
演出で苦しんでるのか、本当に苦しくて死にかけてるのか 外からじゃ分かんないから、よくサスペンスで脱出マジックするマジシャンが死んでしまう事件みたいにならないか、もうヒヤヒヤしたよ
あれ、連日やるって、剛ちゃんホントに身体に気を付けて欲しい

最後、会場が明るくなっても拍手が鳴りやまなくて、カーテンコールもう一度出てきてくれて、手振ってくれて、カワイイ剛ちゃんでした
悪魔との取引がテーマなんだけど、なんか最後に突き詰めて心に残ったのは、母親からずっと愛されたかった男の子のお話というか、愛がテーマの話だったのかなって、思いました。


<万作萬斎新春狂言2020 @ サンケイホールブリーゼ>

2020-01-21 | 舞台

晴明から観てたけど、のぼうの城で萬斎さんの舞の虜になって、シン・ゴジラで驚愕し(笑)、ようやく初めて、生の萬斎さんを観に行くことが出来ました!
お能の合間に狂言は観たことがあるけど、ちゃんと狂言だけって観たことが無かったから、今回は萬斎さんのレクチャータイムもあるという、この新春狂言に来ました。

最初は、謡初「雪山」で、5人並んで謡い始めとなります。
萬斎さん、良い声。

そして、演目が始まる前に、レクチャーがあります。
「いつも謡初で、なんで一礼するんだろうって思ってたけど、先日ようやく分かりました・・・チコちゃんに叱られる・・・」って(笑)
歳神さまに一礼しているそうです。
「皆さまに例をしてるわけじゃないですよ?」(笑)
一門ではいつも、元旦に集まって、まず唄と踊りをされるそうです。
ちょいちょい笑いを挟みながら、今日行う演目の解説や、掛け声の練習をしました。
なかなか盛り上げ上手で、会場があったまります。
「洛中のほうが洛外より偉い、とかあるんですかね?」とか地雷ブッこんでたけど(笑)

掛け声の練習は、面白かったです。
狂言では、いつも謡う時は下から上がる謡い方をするから、芸大時代は先生に良く怒られたんだって
「えーぃ さらさ~ えいさらさ~」って謡うんだけど、「え~ぃ」っていうより「え~い」って上がるんだと。
確かに和楽と洋楽だと違う!

今日の演目は、「月見座頭」と、「首引」です。
月見座頭は、万作さんが出ていらっしゃいます。
盲目の座頭が、月見をしに野辺にやってきます。
といっても、目が見えないためどうやってお月見をするかというと、虫の音を聴いて、虫が一層大きく鳴くと、月が冴え冴えしているのが分かるという寸法。
本当だ、そうか、目が見えない方は 当たり前に私たちが出来ることが出来ないんだという事に改めて気付かされます。
杖をつきながら登場するだけで、一気に情景がイメージできるのは、流石人間国宝。
「こっちは鈴虫」「こっちはマツムシ。騒がしい。ガチャガチャガチャガチャ。」と楽しそうに虫の音を聞いていたり、隣で騒いでる健常者グループが五月蠅いから虫の声が聞こえないとクレームを付けに行ったり(笑)
萬斎さん曰く、狂言には「多様性」がある、と。
色んな人が共存し、障碍者であっても卑屈にならないし逞しく生きているのが良く分かるのが、狂言だと言ってました。

途中、健常者の上京の男(洛中に住む男)がちょっかい掛けに来て、意気投合して歌を詠み合い、酒を飲みかわします。
良い気分で別れる二人ですが、帰る途中に健常者の男が何故か思いついて引き返し、今度は座頭に喧嘩を吹っ掛けます。
完全な輩・・・
自分からぶつかって、キレて、杖を取り上げて放り投げ、あまつさえ座頭をぐるぐると振り回し、押し倒して、笑いながら帰って行きます。

・・・(´・ω・`)

なんで?なんでそんなことしようと思ったんだろう・・・(´・ω・`)

ちょっとからかってやろう的なかんじなんだろうか。
酷すぎる。
倒された座頭は、杖を探さないといけない。
杖を見つけたはいいけど、ぐるぐる回されたせいで 自分がどっちを向いているか分からなくなって、帰る方向が分からない。
なんて酷いことを。
でも座頭は、川のせせらぎの音に気付き、杖を浸して流れる方向で、方角を見つけることが出来ました。
たしかに。盲目の方はそうするんだ、って、やっぱり自分がその状況にならないと気付かない事 分からない事がたくさんある。
座頭はさっきまで一緒に酒盛りをしていた男と、自分に乱暴した男が同一人物であることに気付かず、「先ほどの男と違って、情けない奴だ」と憤り、目の見えない自分を嘆きます。
このお話は、笑いは殆ど起きず、だけども、フランスで上演した時は大好評だったそうです。
フランス人はシニカルだからか、不条理、人間の二面性が受けるみたい。
最後の最後、座頭が帰りながら体が冷えてしまった、とくしゃみをして、退場していきます。
その時、直前まで悲哀というか、無常というか、すごく哀しい気持ちになっていたのに、なんだかそのくしゃみを聞くと、座頭自身がそんなことを屁とも思っていない、自分自身の身の上や、上京の男の黒い部分、器の小ささなど、それらを笑い飛ばしているような、なんだか清々しくスッキリする気持ちになりました。
不思議!
モヤってするんだけど、だけども古典の「しみじみ」とした作品でした。
万作さんの凄さかな。
大分とお歳を召されて、歩くたび、セリフを言うたびに 息遣いが聞こえて、本当におじいちゃんで(失礼!笑)ちょっと倒れちゃわないかドキドキしたけど、いつまでもお元気で素晴らしい世界を観せていただければいいなぁと思いました。


次の「首引」は、1作目のちょっとモヤモヤした空気を吹き飛ばす、打って変わって最初から最後まで笑い尽くしの作品です。
鎮西八郎為朝が西国から京へ戻る間、鬼のいる世界に紛れ込んでしまいます。
そこにいる親鬼は、娘姫に人間のお食い初めをさせたいと考えていたため、この男を食わせようとします。
でもこの親鬼、初っ端から面白い(笑)
さすが萬斎さん
為朝に、「自分に喰われるか、娘に喰われるか、どっちがいい?」・・・って聞く?(笑)
為朝「娘が良い」・・・って、そりゃ若い娘のほうが良いわな!でも真顔で言っちゃう!?(笑)

親鬼が娘を呼ぶと、ぴょんぴょん跳ねながら入場したり、「喰うのは・・・いやじゃ!」とか駄々をこねたり
恥ずかしがる娘っ子に業を煮やす親鬼が「ととが言う事が聞かぬことがあるか。つめつめするぞ!」って!
「つめつめ!」www言葉が面白すぎるwww
親鬼になだめすかされ、娘っ子は為朝を食べに行くのだけど、扇で打たれては、「ぶった!えーんえん!」と泣いたり、どっちが鬼か分からん(笑)
そして、親鬼は為朝のことを「ととが叱ってやる!」ってwww
直接肌が触れると、柔い娘っ子の肌だから自分の荒々しい肌で傷ついてしまうのでしょう、と嘯く為朝。
こいつが一番ヤバい(笑)
なので、肌が触れないように布を首に引っ掻けて引っ張り合いをすることに。
負けそうな娘っ子を見て、親鬼は子分たちを呼び出し、娘っ子に加勢させますが、その時に例の練習した掛け声を会場も合わせます。
どう考えても卑怯www
そして、掛け声とともに、為朝のほうへと引っ張られる鬼たちwww
結局、どさくさに紛れて為朝は逃げ出してしまい、会場が笑いで満ちたまま終わりました

面白かった~。
古典でもこんな感じだから、狂言は入りやすくて好き。
やっぱり萬斎さんは場を持ってくな~。
すっと魅せられるのが、流石。
また観てみたいなと思いました!


<壽初春大歌舞伎 @ 大阪松竹座>

2020-01-04 | 舞台

 今年も行ってきました、お正月の歌舞伎。
時間を30分間違ってて、のんびり行ったらなんかスタッフさん達めっちゃ焦ってて、まだ30分あるのにな~って思って中に入ったら開始のブザーが鳴り始めて、超絶焦った(笑)

今年は、1.義経千本桜 川連法眼館の場、2.夕霧名残の正月 由縁の月、3.大當り伏見の富くじ の3作品。
千本桜は、私は勘九郎さんの宙乗りが一番好きなんだけど、今日は愛之助さんの千本桜です。
今回も、絶対見逃すまい!と思ってたのに、キツネ忠信の登場シーン、花道の所の黒子さんに気を取られてる隙に舞台に登場してました・・・
くそーいっつも騙される(笑)
狐の挙動不審な動き(笑)が可愛かったです。
鼓と別れを告げるシーンは、やっぱりどの人が演じててもグッときて涙を誘います。
法師たちをやっつけるシーンは見どころ。
最後、今回は宙乗りではなくて、昔演じられていた通りに大道具の木の下から上へあがるだけ、という演出でした。
個人的には宙乗りが楽しみな演目だったからまたどこかで見てみたいな。

夕霧の作品は、今は亡き夕霧の舞が見どころ。
ちょっとしっとりとした演目なので、実は途中ちょっと意識朦朧となってました(笑)

この幕間で、お弁当をかっ込みます
 今年のも、めちゃ美味しかったわ~!

最後の富くじは、創作という感じの演目で、吉本新喜劇のようなツッコミとか、ズッコケとか、そういうのもふんだんに取り入れられてて(笑)賛否両論かもしれないけど、新春にふさわしい 目出度いお話でした。
幸四郎さん演じる幸次郎のダメっぷりも、なんというか しゃーないなーって感じやし、富くじを捨ててしまって病んでしまった時の演技は中々の迫真で、笑っちゃいけないんだけどすごく上手でした
鴈治郎さんの鳰照太夫(におてるだゆう)の、きらーん!っていう真ん丸お月さんのキメ笑顔は、効果音と相まって なんともめでたい(笑)
思わず笑ってしまう(笑)
愛之助さんは侠客の信濃屋傳七役でしたが、私はこっちの愛之助さん、すごく良いなと思った。
なんというか・・・正統派な役よりインテリヤクザ的な(笑)任侠役がすごく似合ってて、一番色気が感じられて、こういうカッコいい役の愛之助さんは好きだなと思った。
千本桜の静御前も、この作品のお絹さんも、どっちも素晴らしいと思った、壱太郎さん。
壱太郎さん、品があって、すごく良い女形だなと思います。
どっちかというと悪役代官的な黒住平馬を演じてた猿弥さん、めちゃ面白かった(笑)
めっちゃキモイ、セクハラオッサンやん(笑)
奥さんに悪事がバレてキスされて、ダチョウ倶楽部かーい!ってなった(笑)
「・・・なんでキスしたん・・・?(´・ω・`)」って、ちょっと本心混じりまくってた(笑)

大円団で面白かったね~!と笑いがいっぱいの演目でした。  
今年は、新旧取り入れた、面白い夜の部でした。


<雨も風も吹かん・・・から、焦げてしまうのじゃ。 ~なら燈花会能2019>

2019-08-11 | 舞台

「南円堂」にお参りした後、会場へ急ぎます。
前日までは、どこかでランチできたら良いな~とか思ってたけど、例の如く どだい無理な話で(笑)案の定、急ぎ足に

お能の会場は前回と同じく、「奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~」です。
この天気だと、遠いよ~
 一直線に向かってきた鹿さん でも鹿せんべい持ってないのに気付いて、スルーされた(笑)

 スタバの入り口にも鹿さん  初の「キャラメル スモア フラペチーノ」

会場前の芝生にはたくさん鹿さんが遊んでました。  
今年の「なら燈花会能」は、観世流「三輪」、大蔵流「蝸牛」、金春流「俊寛」 になります。
どれも初めてのラインナップ。
ギリギリだったけど一人だったので、今年も橋掛かりのそばの席を頂くことが出来ました。

残念ながら、今年は開始前から眠気むんむんだったので 
お能は始まってしばらくしたら意識が旅立ってしまいました・・・
「三輪」は、途中に三輪明神が舞う神楽が割とメインの尺であるのですが、「ぃよーっ ポン!」という音楽だけをBGMに舞を観るので、そこで私はダウンしました(笑)
里女から三輪明神になった時の、藤が描かれた衣装が綺麗でした

「蝸牛」は狂言なので、最初に出てきた山伏からして面白い(笑)
カタツムリを捕まえてくれば、祖父の寿命が更に伸びるということで、主人からカタツムリを採ってくるように、太郎冠者が命じられます。
でもカタツムリがどんなものか知らない太郎冠者は、「頭は黒く、腰に貝をつけ、折々角を出し、藪にいて、大きい物は人くらいの大きさがある」と聞いたため、藪の中で昼寝している山伏を見つけると、カタツムリと勘違い(笑)
山伏は、太郎冠者をからかってやろうと「私がカタツムリだ」と吹き込んで、太郎冠者も信じてしまうという
主人のもとへ来てくれと頼むと、山伏はお囃子があれば行こうと言い、お安い事だと 太郎冠者が「雨も風も吹かぬに 出ざ釜打ち割ろう(雨も風も吹かないのに、出ないと殻を打ち割るぞ)」と囃して、山伏は「でんでんむしむし」と応えて、二人で踊りだします(笑)
帰りが遅い太郎冠者を探しに来た主人が二人を見つけ、「これは山伏だ、カタツムリではない!」と怒りますが、リズムに呑まれて最後は3人で囃しながら退場します(笑)
主人まで乗ってしまうもんだからwww 山伏が「・・・うつけが二人じゃ」ってぼそっと言うもんだからwww
最初から最後まで会場大爆笑の演目でした

「俊寛」は名前は聞いたことがあったものの、ちゃんと観たのは初めてでした。
能面を付けた俊寛は、罪人の生活のせいでやせ細っていますが、橋掛かりに登場した時に、ゾクッとするような押し殺した迫力がありました。
荒れ果てた島での生活といえども、他の2人が居たからこそ生きてこられたはず。
一人だけ取り残されるということは、死ぬ以上の苦しみで、そんな思いをさせること自体が罰だという事なんだろうか。。。
耐え切れないと思う・・・。
最後、船に取りすがる俊寛を無情にも打ち捨てて消えていく恩赦の船。
浜辺で抜け殻のように座り込む俊寛。
政府からしたら悪い人なんだったろうけど、思わず涙してしまいました。
最後にゆっくりゆっくりと橋掛かりを通って退場していく最後の最後まで、空気を惹きつける、素晴らしい俊寛でした。
途中のやり取りでは、案の定、意識消失発作でしたが(笑)最後の最後だけで 観た甲斐があったと思います。

13時から始まって、終わったのは17時前という長丁場でした
会場を出ても、まだ日は高く、、、でも元気がないので何か食べ歩きしながら帰ることに。
  この会場設営のためのビニールのテープを 鹿が食べてしまってて、見つけた時にダメだよ!って取り上げに行ったんだけど餌を取られると思って逃げてモグモグ飲み込んじゃって。。。
こうやって動物や魚、鳥たちが死んでしまう・・・。
せめて敢えて公式で使うものだとしたら、紙テープとか、ロープとかにならないかなぁ。
特に歴史あるこの町で、大切な鹿だから。。。

ちょっとズーンって打ちひしがれながら、駅前まで戻ります。
今年も途中の「黒川本家」で、一息入れました。  くず餅にしたとろっとろの蕩けるようなモチモチ感。

   夕方になるにつれて鹿だまりが出来てきてました 今日も暑かったもんね~

 五重塔と すりガラスのような白い月。1300年以上変わらない景色であって欲しい。

疲れすぎて、ウチのワンコみたいな目になってる鹿たち(笑)   

 逆光に浮かび上がる南円堂がお気に入りです。  

途中散歩してて入った雑貨屋さん「Hoo Nyan Boo」で、ふ、とレジ上を見上げたら 小っちゃい子がめっちゃ見てましたwww  びっくりした顔してるけど、私もびっくりしたよ(笑)

美味しお酒を飲みたかったのだけど、春鹿の蔵はお盆休みだったので
お腹はもう日本酒モードになってるし・・・ということで、「酒商 のより」に寄りました。
 大和三酒飲み比べ。
左から軽い順で、
菊司醸造「往馬(いこま)純米酒
梅乃宿「生モト直汲み 特別純米無濾過生原酒」
倉本酒造「KURAMOTO64」
KURAMOTOは結構重かったから、真ん中くらいが良いなぁと思って、こんな感じのが良いです~って言ったら、おススメの地酒をお土産に選んでくれた。
「ひしお(万葉の調味料醤油の原型)」が添えられた自家製豆腐。  美味しいんだこれが!
ひしおは、まほレスで長野さんから教わって以来(笑)一度食べてみたかったんだけど、お味噌みたいな感じ。
お豆腐だけでも十分美味しかったし、ひしおを ちょっとつけると・・・お酒が進む
そして、子持ちシシャモも頼んで、はあ~~~ もう幸

お土産は、  「美吉野醸造」の「花巴」
帰って開けたら、うん~・・・キツイけどあっさりしてるというか、、、個人的にはもう少し丸い余韻が欲しいけど、ま、飲んでみないと分からないしね。
家の近くにこういうお店があれば良いのにな~


酔いに任せて、「中谷堂」のよもぎ餅を 貪り食う(笑)
つきたてで ふわふっわのお餅だったので、急いで食べたから写真在りませんw

 黒川本家で買ったお土産とか、中川政七商店で出た新しいお菓子「しかじか米こがし」のだし醤油と古代チーズ。
鹿の形してるスナックなの  
仏さんのマスキングテープもゲット。
ちょっと小腹が空くから、柿の葉寿司を買って帰りました
難波で映画見ようかと思ったけど、荷物が重くて疲れてたし、断念・・・
そうやってるうちに、スタンプ押してもらうの忘れて帰ったので、また近いうちに行きたいです


<空ばかりみていた @ Bunkamura>

2019-03-23 | 舞台

どうやっても大阪でチケット取れなかったから、やけくそで申し込んだら東京当たっちゃったので(笑)
セミナーに合わせて観てきました。
事前に難解だというのは聞いていたんだけど、いやはや、本当に分からんかったー
座席は一般で申し込んだにもかかわらず、結構前で剛ちゃんが良く見える場所だったので、ラッキーでした

皆それぞれが一癖あるようなキャラクターでした。
そもそも、秋生はなんでリンみたいな女性、って言ったら言葉は悪いけど、好きになったんだろうか・・・。
突っ張っているようなところがカワイイのかしら・・・。
勝地涼くんは、やっぱりすごい上手かった!
演じる土居は、明るいけどなんだか底では信用しちゃいけないような、怖いオーラというか、サイコパスチックな雰囲気がずっとあって、あ、この人近寄ったらあかん奴や、と思いながら観てました。
そのくらい、すごい(笑)

反政府のリーダーに保険を勧めるという意味の分からない状況も、笑いが挟まれて良かったし。
捕虜のカワグチの これまた底知れぬ感じが怖かったし。
明らかに登美子は利用されてるだろうに・・・と見てて痛々しかったし。
タニは途中で死んじゃったのに、なんか・・・面白いとことになってるし

でも冒頭のシーンで「あぁ、この人は途中で死ぬんだな。」って思って観ていたら、最後に向かって、「えっと・・・この人も死ぬの?ていうか、誰が死んで誰が生きてるの?え、てか、剛ちゃん、死んでるの?」って大混乱に。
んで、「うーん???」って思って観てたら、突然シャンソンが流れ出して、「ん?もしかして・・・」って思った瞬間、会場が明るくなって。

・・・え?マジで?ホンマのホンマに?!終わり?!え?!嘘、マジでか?!

ってなりました

無言で隣の友達と顔を見合わせた(笑)

え?
いやはや、全く分からへんで?(笑)

あまりに分からなさ過ぎて、今まで観た中で一番ナンジャコリャ状態でした
考えても分かる気がしないし、説明されても分かる気がしない

劇中、各人のセリフが もったいぶったというか、回りくどいというか、もう言葉遊びの揚げ足取り、みたいな感じでイライラして、あー これは私には分からん芸術やって思いながら観てました

混乱したので、「・・・うん、剛ちゃんが可愛かったから、良し」とリセットしちゃいました(笑)


こういうの演じてる役者さんって、全部の状況を理解して演じるんだろうか・・・
なんか・・・いろいろと聞きたいけど、理解する努力を放棄したい自分も居るので(笑)役者さんたちが皆上手かったな~って感心して、遠い目になりながら終わることにしました(笑)
・・・こういう体験も、まぁ、たまには必要だしね
でも、久しぶりにナマの剛ちゃんの舞台を観れて、良かったです


<六本木歌舞伎「羅生門」 @ オリックス劇場>

2019-03-13 | 舞台

大阪初日。
久しぶりにチケット取れたので、初めて健ちゃんの歌舞伎を観に行くことが出来ました!
海老蔵さんも久しぶりだから、楽しみにしながらも、本場にもまれて健ちゃんがどんな感じになっているのか、歌舞伎ファンの人から観てどう評価されるのか、私までがドキドキしながらの参戦でした。


  会場入ったら、海老蔵さん宛てに、和風の華やかなお花が素敵

席は中央寄りで、とても見やすくて、嬉しかったです

羅生門をベースにしたストーリーになってて、途中かなりのコントが差し込まれるという目まぐるしい展開でした(笑)
一番最初始まった時は、海老蔵さんの渡辺綱と、右團次さんの茨木童子の立ち回りのシーンで、「・・・いつもならイヤホンガイドで、渡辺綱 市川海老蔵・・・とか言ってくれるけど、今日は無いからヤバい、分からないかも置いてかれるかも」とドキドキしたのですが。
暗転して次の瞬間、斜め後ろの方に気配がしてみたら、健ちゃんが立ってる!!!

細いー!!!顔小っちゃいー!!!久しぶりの健ちゃんだー!!!  ってなりました(笑)

普段の高く可愛い声じゃなくて、こういう喋り方もするんだな~って。
健ちゃんの舞台は初めてだから、しみじみと(笑)

羅生門に上ったところにいた老婆が、すごい迫力で、セリフもお婆ちゃんで、さすが海老蔵さんだと鳥肌が立ちました。
途中で入れ替わってるのに私全然気づいてなくて(笑)コントの時に初めて理解したという
老婆を殺した後、結局茨木童子に殺される健ちゃん。

どうやって話を組み立てていくのか、興味津々でしたが、、、まさかここからコントが始まるとは、予想の斜め上にきました
客席から颯爽と舞台へ駆けあがっていく海老蔵さん。
スエットパーカーでもカッコいい色気

海老蔵さん、来年13代目市川團十郎白猿を襲名されて、大阪でも襲名披露公演があると教えてくださいました!行きたい!!!
次に行くためのきっかけのセリフを大体いつも忘れるのかな?海老蔵さんに突っ込まれてw
「だって、ここ来るとホッとするんだもん」って(笑)
健ちゃん!海老蔵さんに甘えとる!
そして海老蔵さんも「わかった、ご褒美上げるから」って子ども扱いやしwww
勇気を出せ、と老婆に言われたのに、人殺す方に勇気が出てしまったもんだから、そうじゃないんだ、と(笑)
もう一度、やり直したい、という健ちゃんに「俺ならできるよ、俺この会場の中だけは万能だからw」って海老蔵さん。
健「もう一度下人は嫌だから、もう少し上の人が良い」
海「じゃあ、帝?」 ←イキナリ最上位!軽いな!(笑)
健「ミカド⁈いやいや!そこまで上じゃなくて、ほら、下人よりちょっと上くらい・・・帝と下人の間らへん・・・」って注文を付けて(笑)結局綱の家臣として生まれ変わることになりました。


早着替えを健ちゃんが頑張って、毛氈がぱっと外れた時に現れた瞬間、綱の家来・右源太姿の健ちゃんが、凛々しくてカッコ良くて!
おもわず溜め息でした
どこぞの若様でも出来そうだった

切り落とされた腕を取り戻そうとやってくるであろう茨木童子を待ち構えながら 郭で遊んだ振りをする綱と、女将に化けた茨木童子とその一味たち。
綱の仲間の坂田金時(九團次さん)と、碓井貞光(片岡市蔵さん)が出てきて、「四天王の中でも頭の切れる綱が 郭遊びなど、何か考えがあるに違いない」と話していると、郭へ案内するべく仲居さん4人衆が現れて・・・まさかの「二人の会話が難しくて、何言ってるか分からないクレーム」(笑)
人物がゆっくり喋ってくれたり、囃子方の唄での説明などは、耳が慣れてくると大体分かるんだけど、初めて歌舞伎観る人は難しいからかもね。
四天王の二人は、「いや、だからね・・・」って普通のおっちゃんの会話に訳してくれました(笑)
花粉症対策に、海老蔵さんがCMしてる商品をアピールしたりw
鼻水だけじゃなくて涙が出る時は手ぬぐいが良いですよ、と羅生門グッズの宣伝をしたりw
やりたい放題の皆様方w

郭で綱は、健ちゃん演じる右源太に鬼に腕を渡さないように命じて奥の部屋へ引っ込み、その隙に、と、茨木童子たちは右源太から何とか腕を納めた箱を取り返そうと四苦八苦。
お酒で酔わせようとどんどんデカい盃出て来ても、「拙者は酒は苦手でござるぅ~~~」って言いながら平らげていく右源太。
健ちゃんだったらもう絶対無理ねwww
酒がダメなら女だ、と、花魁に誘惑させますが、右源太とキスするくらいに近く顔を近づけて目をパチパチパチ・・・と花魁がアピール。
でもちょっとアピールの仕方が古い・・・(笑)
右源太が花魁の顔を見て、「・・・チェンジ!」ってwww
何処のキャバクラだよ!(笑)
酒も女もダメなので、「見立て遊び」という、例えば扇をひっくり返して富士山、というようなお座敷遊びを繰り出します。
太陽の塔は上手かったわ!!!
「万博開催決定、おめでとう~」って、ちょいちょい大阪ネタを仕込んできます
健ちゃんがサタデーナイトフィーバー的なポーズを決めたり、超可愛かった

結局は、正体を現した茨木童子一味と立ち回りを繰り広げて、歌舞伎独特の刃を合わせなくても斬った張ったの仕草に、おぉ~ とテンション上がります。
途中花魁役の人と健ちゃんが刀を交えた時に、一瞬顔を見て、「・・・チェンジ!」ってまたかいっ!(笑)
花魁役の人は突き飛ばされて、よよよ・・・と畳にしなだれて「ちくしょ~!!!」・・・って小梅太夫かいっ!(笑)
もうどっちにテンション持ってきたらいいか分かんないよwww関西人にはキツイwww
蜘蛛の糸に絡めとられるシーンは、綱をぐるぐると体に巻き付けた後下に落として、ハンモックみたいにしたのに健ちゃんが乗って、っていうあやとりみたいなことになってて、すごかった。

でも最後は、腕を守り切ったと思って一安心したところ、後ろから茨木童子に斬られて結局死んでしまいます。
せっかく、改心してイイ人の人生を歩もうと思ったのに・・・。


そこへ駕籠に乗って現れた海老蔵さんw
グラサン引っ掛けて、やっぱり無駄にイケメンw
健ちゃんに「遅いよ~!また間に合わなかったじゃん!」って文句言われて、「しょーがないじゃん!俺忙しいの!ギリギリなんだから!綱やるでしょ?老婆やるでしょ?で化粧落として俺になるでしょ?でまた綱になるでしょ?で化粧落とすでしょ?ここ来るの、ギリギリなんだから!大阪通路遠いんだから!」って(爆笑)
健ちゃんも爆笑して、「遠い!この会場たしかに遠い!」ってw
オリックスでごめんw

もう一回やり直したい!っていう健ちゃんに、
海「俺なら出来るよ、この会場なら俺神様だから。でもここにもいっぱいいるじゃん。そこの赤い人とか、ちょんちょんちょんって並んで着物着てる人とか。お客様は~?」
健「神様です!」
息ピッタリw

「じゃあ神様に聞いてみなきゃ。いい気持にしてあげなきゃ。」っていきなり健ちゃんのモノマネ劇場が始まるw
「大阪の神様は、厳しいぞ~」ってニヤニヤしながら言う海老蔵さんw

海老蔵さんの、「まあここだから言うけど、東京始まった時、、、もっとヤバかったからねw最近 ウデ アゲタネ!」っていう振りから、
健「ドッチ?コッチ?コッチ?・・・リョウホウ ネ!」って陳さーん!!!
海老蔵さんも並んで一緒に(笑)
健ちゃんが陳さんだったら、海老蔵さんは何だろう、王さんかな?(笑)
生で観れて、大感激の私です

千と千尋の神隠しの蛙の「せんを出せ~!せんは何処だ~!」っていう声マネとかw
大阪Ver.で、松井秀喜投手の解説する掛布さんのモノマネとかw
でもごめん・・・私あまり掛布さん知らないから、似てるかどうか不明(笑)

「もう早く上手い事しないと、一幕終われないんだから!三宅健がちゃんとしないと、終わらないよ?!」って海老蔵さんにダメだしされながら(笑)
囃子方のファンキーな前振りから、テイクミを踊ってくれて、衣装が引っかかるから踊りづらそうだったけど普段の健ちゃんの方がもっとカッコいいから!ダンスは上手いんだから!
でも久しぶりに踊ってるところ観れて嬉しいよ~

駕籠に乗った海老蔵さんと一緒に健ちゃんも花道から捌けて行って、一幕終了~。
いや~、なんかホント、目まぐるしい
トイレで後ろに居た歌舞伎ファンらしいおばあちゃま’sは、「なんだか今日のは海老蔵さんじゃなくて、あの男の子が主役みたいねぇ~」って話してはって、「いや、うん、六本木歌舞伎だからでも、おばあちゃん達にはちょっとびっくりしたよね」って、ちょっと ぷぷぷ( ´艸`)ってなっちゃいました

二幕は、最初の羅生門のシーンを再現して、一緒じゃん!どうなるんだろう?!って思ってたら、途中で右源太が「あれ?これ、どこかでやった事がある、同じ場面を俺は知っている」って気付き。
でも結局老婆を殺してしまい、直後にまたしても茨木童子に殺されて、「なんで、分かってるのに、なんで俺は殺してしまったんだ。自分の体を止められなかった。」といって死んでしまいます。
ここから哲学的な話になって、同じことを繰り返してしまう人間の性だったり、本当の勇気とは何か、自分の中の鬼と向き合い、倒すことが出来るのが勇気なのか(と理解しましたが)。
コンテンポラリーダンスみたいな演出もあって、茨木童子の踊りもすごかった!
右團次さん、やっぱり腰の座りも声の太さも、迫力があってカッコいい。
そして登場する、海老蔵さんの三升屋兵庫之助三久が荒事を演じます。
見得を切る海老蔵さんは流石。
迫力のある荒事で、始終鳥肌で、この場に居ることがすごく幸せに感じて、涙が溢れてきました。
最後はキラキラの紙吹雪と共に、鬼を倒した右源太の頭上に一本の糸が下がってきます。
あぁ、ここで蜘蛛の糸になるんだ、と分かるような 分からないような展開ながらも、なんだか無性に腑に落ちる感じがして、すごく面白い演出だったと思う。
分からないけど分かる感じがするところが、楽しい。
そういう哲学的な難しさが、楽しい。

綺麗な白い蜘蛛の糸に掴まり、上る健ちゃんを守るように前に立ち、見得を切る海老蔵さんとの二人の並びが、本当に神々しかったです。
どうしようもない人間の性だけど、どうしようもなく澄んで美しいモノも内包している。
そんな気になりました。


カーテンコールは8回。
皆、何度も何度も出てきてくれて、囃子方さんも手が潰れちゃうんじゃないかと心配するくらい、何度も何度も。
健ちゃんは、客席に降りて駆け回ってくれて、通路脇の席じゃなかったからハイタッチは出来なかったけど、目の前を走っていって、よく頑張ったね~!って本当に労いたいと思いました。
他にも2人役者さんが降りてきてくれて、ちょっとだけハイタッチしてもらえました。
三池監督も後ろで観劇されてたようで、海老蔵さんに呼ばれて舞台へ。
舞台上がる時にちゃんと靴を脱がれてて、流石でした

もう海老蔵さんは、すごい風格が出たなぁと思いました。
人を差配する側の人間となって、これから長い事もっと芸を磨いていかれるんだなと胸が熱くなります。
前に観た時より、ぐっと深みが増していると感じました。
素晴らしい
帰りに客席に落ちてたキラキラ貰った 


見得の切り方とかはまだまだ健ちゃんは健ちゃんだなって思うし、歌舞伎役者さんは本当に格が違うと思ったけど、それでもあれだけの役者さんに囲まれて、歌舞伎ファンも来るだろう中で頑張った健ちゃんが誇らしかったです
真面目なだけじゃなくて、ハチャメチャな歌舞伎・・・というか、コントがいっぱいだったのも面白かったです。
でもやっぱり、ホンモノは良いなと思ったし、また他にも歌舞伎観に行きたい熱が出ちゃいそうです

帰りに出口で、右團次さんの奥様かな、お見送りに出られてて、美人でした
目が合って会釈したら、返してくれて、梨園の妻ってのは大変だなぁと応援してしまいました


<サムシング・ロッテン! @ オリックス劇場>

2019-01-12 | 舞台

前回、福田監督演出のが面白かったので、コメディーミュージカルでハチャメチャに楽めそうな「サムシング・ロッテン!」に行ってきました。

幕間のアナウンスで、ネタバレ禁止・・・だって色々とぶち込んでるからwww
なので、具体的には書けませんwww
版権がね(笑)
でも、いろんなミュージカルの小ネタが満載で、かなり笑えます。
覚えてるのだけで、キャッツ、ウィキッド、ミス・サイゴン、モーツァルト、エリザベート、天使にラブソングを、オペラ座の怪人、レ・ミゼラブル、コーラス・ライン、雨に唄えば、ライオン・キング、キンキー・ブーツなどなど。 
時事ネタもぶっ込んでくるから、ハズキルーペとかZOZOのお年玉の件とか(笑)
西川さんに至っては、生の「消~臭~力~!」が聴けました
プロテイン300mlの水の6包はお腹壊すやろw
そして持ち歌出してくるし
例の衣装、キャストに着せるし(笑)

橋本さんは、M字開脚事件を自己申告してくれて爆笑w

瀬名さんのまさかの「ベルばら」を生で観られて、それだけで行った甲斐がありました(笑)
でも銃撃の効果音付きの一人芝居
超絶すごいのに、大爆笑という(笑)
それにしても、やっぱりタカラヅカは凄いなぁ。
全然衰えてない歌唱力。
カッコ良すぎました

西川さんも中川くんも上手だけど、平方元基くんが、一番好きだった!
これまで知らなかったけど、優しい声で、歌の伸びも良いし、上手でした。
今回は、キャスト全員が歌上手だから、安心して乗っかることとが出来ました
やっぱり上手な人たちのミュージカルは楽しい。

ストーリーはハチャメチャすぎて、もうオムライスの劇は意味不明過ぎて、誰かどうにかしてくれと思ったけど(笑)
あっちこっちにネタが突っ込まれてて、あっという間の観劇でした。
めっちゃオムライス食べたくなったから、帰りに明太子オムレツ食べてきた

演出って好みがあると思うから、あまり好きじゃない人は目がテンかもしれないけど、私は福田監督のは大好きです
いっぱい笑って楽しかったです~


<壽初春大歌舞伎 @ 大阪松竹座>

2019-01-04 | 舞台

久しぶりのお正月に歌舞伎!
今年はまだお仕事お休みだったので、これ幸いとチケット取って、行ってきました~
本当はちょっと早めに着いて回りウロウロしようかと思ってたけど、体調が微妙だったから、例の如くでギリギリに駆け込み。

 相変わらずの人出ですな~。賑やかで善い善い

ぜんっぜん予習せずに行ったから、すでにまず何の演目かも見てなかった私(笑)
夜の部は、三代目猿之助四十八撰の一つ、「金門五三桐」の通し狂言になります。  

「楼門五三桐」として演じられることが多い、南禅寺の山門に上った石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな~」と決めるシーンでお馴染みの演目なんだって。
ていうか、あのシーンが歌舞伎の一場面とは知らなかった私・・・
イヤホンガイドを聞きながらの観劇です。


今回も、羽柴秀吉 → 真柴久吉、明智光秀 → 武智光秀 など、戦国武将の名前が微妙に変わって登場するし、石川五右衛門は明国の将軍・宗蘇卿の子供で、武智光秀の養子で、久吉の命を狙う、という奇想天外なストーリーになってます(笑)

まず最初の発端・序幕で、早川高景が無人島に漂着した折、石碑に刻まれた文を読んで、宗蘇卿が自分の子供を使って日本を乗っ取ろうとしている企みを知る所から始まります。
と、突然に、「こういうストーリーから始まりまして、、、」と彌十郎さんに戻って、お正月の口上を述べられたので、さっそく面白い

久吉の長男は荒くれもので、次男に跡目を継がせるつもりだが、長男と結託した悪人がわざと廓通いをさせて悪名を流し、次男を失脚させようとする。
母の使いと称した南禅寺の和尚が苦言を呈しにやってきたが、実はそれは石川五右衛門で、というところがまず見せ場でした。
歌舞伎って悪役も魅力的なんだよね~。
今回は石川五右衛門を愛之助さんが演じられています。
次男の部下の采女と、その恋仲の花橘、彼らの生い立ちが実は複雑に絡み合って、それぞれの登場人物が実は・・・!ってなって、面白いストーリーでした ←説明難しいから端折った人

廓のシーンでは、禿が実は五右衛門の部下が忍んだ姿で、和尚姿の五右衛門に向かって、すすす、と進み出て「・・・お頭!」って超ドスの効いた声で言うもんだから、ひっくり返ったわwww
綺麗な禿が、口を開けば めっちゃ怖いwww
そして、窘められた後は、綺麗な女の子の声で喋るってコントwww(違)
笑。
そういうような面白いシーンもちょこちょこ仕込まれていたので、時間もあっという間に過ぎていくし、ストーリーもどうなるの⁈ってドキドキだし、本当に最初から最後まで楽しめます。

最後のほうでも、鴈治郎さんの久吉が、実子の壱太郎さん演じる「お通姫」を養女に迎えたシーンでは、「まるで本物の親子みたいじゃのう~」・・・って、ボケる(笑)
会場笑い、でした。
「ん?よく見たら、似ておるかのぉ~?」って二人顔をよせるもんだから、会場大盛り上がり(笑)

かの有名な「絶景かな~」なシーンは、15分だけの一幕で、え、これだけが切り取られて有名になって演じられてるんだ!!!ってビックリしました!
でも切り取ったシーンだけだと、全然話の筋と違うから、通しで観れてすごくラッキーだなって思った~
煌びやかな南禅寺の山門と、ハラハラ落ちる桜の花びらに、五右衛門が投げた小柄を、久吉が柄杓で受ける対峙シーンのドキドキ感と。
エンターテインメント


五右衛門の捕り物のシーンでは、ド派手な衣装の捕り手たちと、豪奢な衣装の五右衛門とで大立ち回り。
もうハラハラワクワクだし。
花道から2階に梯子をかけて上がっていって、2階のお客さんの前に腰かけて見得を切って、面白い!

何と言っても、葛籠抜けの宙乗りで、「葛籠背負ったがおかしいか~!」とのセリフの後、上がり下がりしながら3階へと飛んでいくのが見事でした。
足の動きもすごいなぁって思うし。
個人的には、高いから観てるだけで怖い~
「あーはっはっはっはっ!」という高笑いがいかにも悪者っぽくて、カッコ良かったです

当日は貸し切り公演だったので、「○○の皆様方の1年の幸せを願って~」みたいな口上を入れて、六方を踏んだり。
「当たると言えば、、、松竹座の大当たり祈念して」みたいなセリフを入れたりして、縁起物な感じが良く出てて、なんか得した感じ~

花道も近かったので、素晴らしいお着物も観ることが出来たし、それに見得を切るのが間近で観れて、思わずまじまじと見てしまった(笑)
私の眉間の奥まできゅーって痛くなったよ~(笑)
なんで、右目と左目が別々で動かせるんだろう・・・永遠の不思議・・・

ラストは、主要人物が全員再登場し、五右衛門は久吉へとリベンジを誓い、左右の人を切る時に「大」「入」の文字を刀で書いて、真ん中で大きな刀を両手で掲げて、大円団で終わりました。
お正月という縁起のため、また、歌舞伎というお話のため、五右衛門が死んだりとかはしないようなストーリーに収めているそうです。

途中、手筒が火を噴いたり、宙乗りや大立ち回り。
衣装も豪華で、女形の役も、太夫とか、お姫様とか、煌びやかで。
お正月に相応しい、縁起のいい演目なんだなって思いました。
こんなに楽しかったの、初めてかも⁈
というか、いつもは長い演目の一幕だけ、とかだったので、通しで演目観るのが初めてだったから、こういうのも良いなぁと思いました。

義経千本桜の狐さんも好きだけど、この演目は面白かったです!


幕間にお弁当掻き込み(笑)  わらびの里のお弁当。
 どれも美味しかった~!
真ん中左のピンクの結ばれたやつ、私は大根の酢の物と思って食べて、なんじゃこれ~!、、、って、蒲鉾でした
真ん中下の茶色いやつ、「わーい!唐揚げ!」って思って、でも・・・これは、喜び勇んで齧ったら実は魚の揚げ物で、あっけなく骨刺さるパターンやな、って思って。
そうはいくか!先にお品書き見てから食べよう!・・・と、メニューのどこを見ても唐揚げが無くて。
。。。結局鱈子の旨煮でした
という2回、一人コントをしでかしました(笑)


ハラハラと落ちてきた花びらを、帰る前に少しだけゲット
また他にもいろいろ面白そうな公演があったから、いってみたいなぁと企んでいたら、元気になりました


<TOP HAT @ 梅芸>

2018-12-03 | 舞台

FCでチケット取れないのは通常運転で、一般で無事確保できたので行ってきました。
梅芸は上階の席でも見やすいです

久しぶりの坂本さん、、、可愛かったぁ(え?)
笑。

あれ、坂本さんじゃなかったら、ただの気持ち悪いストーカーでしかなかったと思うけど
安定の声の伸びやかさに安心して
スタイルの良さに惚れ惚れです
こればっかりはなー 岡田くんにはないからなー  (笑)

なぜかいい塩梅にすれ違っていく登場人物たちが面白過ぎました

多部ちゃんも頑張ってたと思う!
思ってたよりも歌上手かったし、タップもいっぱい練習したんだろうなぁ。
個人的には顔が男勝りであまり好みの女優さんじゃないんだけど白いドレスで踊ってる美しさは、溜め息ものでした

朝海ひかるさんは、流石の宝塚で、迫力が全然違う!
カッコ良かった~( ´艸`)

浅野和之さんと益岡徹さんコンビは、ほんと漫才コンビみたいだった(笑)
屋良くんのはっちゃけ具合も爆笑だったし。

ビンタされてもにやけてる坂本さんは、流石に気持ち悪かったですwww


あ~ 坂本さんの歌声は、本当に柔らかく伸びて包み込んでくれて、優しくて
やっぱり好きだな~

ずっと笑えるミュージカルで、楽しかったです


<劇団四季「リトルマーメイド」 @ 大阪四季劇場>

2018-11-17 | 舞台

職場の福利厚生の観劇デーだったので、同期と行ってきました

真ん中の真ん中、の席だったのでとても観やすかった~!

リトルマーメイドはストーリー知ってるし、アニメの舞台化だから、どうなるかなあ・・・とちょっと心配だったけど、流石は劇団四季、素晴らしかったです

 

ストーリーは子供向けなんだけど、ステージ演出がもの凄くて、大人でも充分に楽しめました。

一番が、ステージの上から吊られて縦横無尽に泳ぐ人魚達!

しかも、水中や水面で ゆらゆら揺れてるのを表すために、水中の場面は皆 身体をずっと ゆらゆらウェーブさせてて

揺れながら喋ったり、アリエルなんか泳ぎながら歌ったり。

でも全然ブレないから、びっくり

ホント四季のプロ魂って凄い・・・

泳いでる感じをフライングしながら表すって、すごく体幹が出来てないと無理だろうし、その動きに加えて歌も感情も、、、って考えたら途方も無く・・・

私だったら絶対に、吊られた所で背中ピーンって出来ずに ぶらぶら水死体になるな・・・(笑)

 

たくさんの魚達の動きも凄くて

魚群の 急に全部がキュッと向きを変える感じとか、ヒラメのヒラヒラ感とか、綺麗なだけじゃなくて それぞれの特徴が良く出てるなぁって。


オネエぽいコックさんとセバスチャンの戦いは見事で面白かったし(笑)

 

時間があっという間で、最初から最後まで釘付けです。

カーテンコールも何度も出てきてくれて、会場も笑ってました(笑)

期待してた以上に楽しい時間が過ごせました