物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

日本の将来

2014-06-24 11:01:25 | 国際・政治

どうも日本の将来はどう考えても明るくない。

先日の日曜日に愛媛大学で開かれた愛媛県社会保障推進協議会(以下協議会と略称)の主催の「社会保障の明日を考える」というシンポジウムに出席した。

ところが社会保障は国家の財源難のために縮小するという。特にいまの新自由主義の政府は自己責任ということを振りかざしている。

ところがそれは怪しからんというのが協議会の主張となる。特にほぼ10年後の2025年のことが大問題だという。

そのことまでは政府や官僚と協議会との認識に違いはあまりない。ところがその後の政策となると大分ちがってくる、たとえそうではあるにしても人間の生存が難しくなるような社会福祉の切り捨ては認められないと協議会は考える。

財源がなくなるので、増税というところはある程度一致しているとしてもどこからとるのかというと消費税くらいしかない。

いつだったか私たちの雑談会で、経済学者のNさんが企業はずるいのだと言っていた。それが本質であろう。企業の社会的責任とかいう言葉もあるが、できるだけ利益を上げるという体質は変わらない。

そうでない経営者ももちろんおられるけれども、それは圧倒的な少数派である。

そういう社会福祉の切り捨てや教育研究分野に関わる国家経費の節減は激しい。

実際問題として総額はあまり変わっていないとしても、底力としての日本の学問の品質は大学の研究者の懸命な努力にもかかわらず、その政策によって劣って行くことはまちがいがない。

そういう学問の裾野を広げたり、しっかりしたりするという財政的な力はもう日本にはないのではないかと思わせる。

それだのに力の政策だけが出て来て、武力の行使が日常茶飯事となりつつある。集団的自衛権の行使を認めるとかどうかということにそれが現れている。

では、なにか挽回策があるかとなると、日本でのすごい頭脳集団であるはずの、官僚らもあまりいい策はもっていない。

これは別に日本だけのことではないらしい。世界的な傾向である。それがヨーロッパなら、スペインのような国に現れている。


4 コメント

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矢野先生が社保協に出席されたとは驚きでした。私... (飯尾寛治)
2014-06-24 16:37:34
矢野先生が社保協に出席されたとは驚きでした。私も愛媛県保険医協会会長時代に幾度か出ました。

ところで、ある人が言いました。世の中には5%のヒットラーがいる。反対も5%いる。そしてそのシンパが夫々10%いる。あとの70%は無関心な人だと。

単純に社会的強者と弱者に分けると分かりやすいですね。強者は口がうまいのです。したがって無関心者が惹き込まれます。そろそろ弱者も声を上げるべきでしょうね。
飯尾先生 (あおやま)
2014-06-25 11:54:30
飯尾先生

コメント有難うございます。

妻が出席するのでつれていかれました。午前中に同じ愛媛大学の別の場所でマネキネマの例会があったのです。

それにしても頭のいい、現状を打破できるアイディアのある人がでてきてくれないものかと思います。

真面目に考えると日本のすべての面での状況は袋小路みたいに感じています。

それを直視さえする勇気があれば、半ばそれを克服することができるでしょうが、どうもその袋小路にいるということを直視する人が少ないようです。

これは政治家を含めての話です。

昔から、日本では政治二流、経済一流とか言われてきましたが、今では経済一流もあやしくなっています。
ひょっとして奥様は医療生協の役員でしょうか。 (飯尾寛治)
2014-06-25 15:36:04
ひょっとして奥様は医療生協の役員でしょうか。

それなら生協病院の長瀬勉先生や金澤彰先生などをご存じでしょうね。私の友達です。
飯尾先生 (あおやま)
2014-06-26 12:00:48
飯尾先生

いいえ、役員ではありません。単に支部活動をしているだけです。

彼女が理事をしていたのは私が大学を退職した直後の2年間だけです。

長瀬先生とか金沢先生のことは帰宅して尋ねてみます。

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