この題で現在エッセイを書いているが、そろそろ終わりにできるかなと昨日くらいから思い出した。それで昨夜は整理した原稿のプリントアウトを自宅に持ち帰り、夕食後にテレビのニュースを聞いたりたりしながら、読んでいるうちにこたつでうとうとと眠ってしまった。
11時前に眼を覚まして、金曜の夜に見ることを楽しみにしているNHK教育の佐野元春の「シンガーソングライターズ」を見てから、この原稿を見返し、それに補遺の原稿を書き、参考文献をつける箇所を指定して、2時過ぎに就寝した。
これで明日は補遺の原稿を入力してこの原稿は完成だなと思って寝たのだが、朝方にどうも例題をつけたほうがいいなと思いついた。
それで原稿の完成はまたお預けだが、私に体には幸せな気分に満ちている。どうしてなのだろうか。今回は原稿書くのに苦労をした。
はじめに書いた原稿をこの原稿を書く契機を与えてくれた、名古屋のHさんに手紙とともに送ったのだが、その原稿が気に入らなくて結局は全面的に書き換えた。
どうも考えがまとまらず、空回りする期間があったが、それでも次第に私の頭の中で形をなしてきて、それをパソコンに何回か入力して、プリントしては読み返すという作業が延々と続いた。
その間に11月末から12月10日までには数学・物理通信2巻6号の発行のための作業とか、その号に載せる、グリーン関数の原稿の最終的に手入れしたりした。
その後にまた、「自然数のべき乗の級数の和」の原稿に戻ったのだが、それがようやく自分でも納得した形をとってきたのはようやく数日前である。そしてそろそろ友人の数学者Nさんと議論できる状況になったかなと思い始めた。
こういう幸せ感を感じたことはあまりない。それは異例のことである。もちろんいつでも原稿を書く仕事が一つ終わるとそのときはしばらくは満足感を得られるのだが、このたびのゆるやかな幸せ感はいままでにもったことがなかった。
それもまだ原稿は完全には書き終わっていないのに。どうしてなのだろう。それはなぜだかわからないが、多分いままで以上に苦労したことがあるからかもしれない。
大体の見通しはずっと以前についていたはずなのに、文章としてはどうまとめたらいいかよくわからなかった。それが作業を通じてゆっくりとはであるが、自分に見えてきた。そういう経験はこれまであまりなかった。
そうはいうものの、私が今回まとめたことなどまったく大したことではない。あくまで自己満足の範囲を出ていない。