河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

椿宿の辺りに

2019-09-01 14:36:59 | 読書(小説)
梨木香歩、朝日新聞出版。
久々の長編は、何やら「f植物園の巣穴」から続くらしい。
って、読んだけどほぼほぼ記憶にございません。
時代は現在なので、f植物園の登場人物の孫にあたるようだ。
通称山彦、本名山幸彦。30代独身。肩が痛い。三十肩と称す。
従妹の海子、本名海幸比子も、色々体が痛い。
彼らをそのように名付けた祖父の遠縁で、
実家の建物を貸していた家の子供は、宙幸彦というらしい。
そして、その家が返って来て、空き家になった。
宙幸彦は最近失踪したらしい。
山彦の祖母の枕元に祖父が現れ、稲荷に油揚げを備えよという。
とまあ、いろいろ起こる。
それが、なんとなく集約して行く。
肝心のf植物園の話が全然記憶にないので、
オチがイマイチわかんなかったかも。
古事記の神話とか、椿宿っていう架空の集落の神社の来歴とか。
海幸/山幸の兄弟の確執だとか。
でも何より、山彦のキャラが結構面白いかも。

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