河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

キーパーズ 碧山動物園日誌

2013-10-14 21:32:32 | 読書(小説)
美奈川護、メディアワークス文庫。
動物ネタの、書き下ろし文庫だったので、
知らない作家の文庫を買ってしまった・・・。
んー、もっとラノベ風味かと思ったのに、
思ったより古臭かった。ていうか王道?
挿絵も、唯一の萌え要素?である理央の
小学生背丈とだぶだぶエプロンが表現されてない
のが惜しい気がする。残念。
この人、描写が結構ビジュアル的で、面白い。
ちょっと文章に遊ばれてるとこもないこともないけど、
第一章のラスト、鳥羽晴樹(ハル)の目の前に
幻視されるソロモン王とか、
室内の象の毛が光でキラキラしてるとことか。
子供の頃にアムールヒョウに魅せられたハルが、
トントン拍子に夢を追って動物園の飼育係になり、
惚れた当のヒョウ、ガイアの死に面して、
動物園の意義とかいろいろ考えちゃってるところに
現れた、動物の言葉が分かるらしい少女向島理央。
彼女の能力が、ちょっとした園内トラブルを解決するんだけど、
動物がしゃべるといっても、感覚的なもので、
人間の言葉に置き換える感じ。
動物たちを、動物として、畏敬してる感じがいいなあ。
しかし、この作者女性なのに、女性獣医師が血が苦手で
獣医師にならないっていう設定するってどうかねえ。
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