月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

急激に回復

2016-06-25 | 癌について
朝6時に目が覚めると、痛みが随分引いていることに気がついた。
2クール目の山は越えた!
やっぱり4〜5日目が一番キツイみたいだ。

もちろん急にすっきり爽快とはいかないが、それでも昨日と比べれば穏やかなものだ。
お風呂で足を温めてから、野菜スープを作って食べた。

2日ぶりに布団もあげ、夫と一緒に掃除をして、ようやく生きた心地がする。
頑張って外を歩いてみることにした。
化粧してウィッグをかぶり、きれいなワンピースを着たら、自然と気持ちが晴れる。
やっぱり日常が大切。
病気だからと非日常を生きるのではなく、できるだけ日常を取り戻すのだ。
それが精神的にはいい。

夫に支えてもらいながら頑張ってゆっくり駅まで歩いて、駅前のホテルのカフェで和食のランチを食べた。
野菜の煮物、切り干し大根、ゴーヤ、豆腐のあっさりしたハンバーグなど。
3分の1くらいは夫に食べてもらったが、美味しく食べられた。
でも、すぐに胃がもたれてくる。

スーパーで買い物してから帰宅。
さすがに疲れたが、気持ちは元気になっている。
少しだけ休んでから料理をした。

夕方はまたひまし油湿布。
これをやると急に元気になる。
かなり快復して、夜は少なめだけど、いろいろご飯も食べられたし、こぎん刺しもやる力が残っていた。

とりあえず痛みの山は越えたので、ホッとした。
足の裏は痛みが残っていて、歩くのはちょっと辛いけど、これも少しずつよくなっていくと思う。
あー。
痛みを感じることなく眠れることが本当に幸せだ。

半日寝て過ごす

2016-06-24 | 癌について
手足が重く、痺れる。
前回とは比較にならない痛みで、あと1クールだから耐えられるけど、それ以上は自信がない。

半日寝て過ごした。
でも、寝ていたら楽なわけではなく、むしろ立っているほうが足の痛みが引くこともあり。
なので、時々は料理などして気を紛らす。
バジルがワサワサと育っているので、また収穫してジェノベーゼソースを作った。

食欲はあまりない。
食べられるのはサラダやバナナだけ。

昨日からひまし油湿布をしているのだが、これはすごくいい。
ポカポカと温かく、気持ちがいい。
湿布したあとは足が軽くなるし、体全体に生気が宿る感じがする。
少し続けてみよう。

辛い1日だったが、痛みのピークは過ぎたように思う。
明日くらいから少しずつ和らいでいくのではないだろうか。

痛みのピークがやってきた

2016-06-23 | 癌について
前回と同じく、4日目、5日目が痛みのピーク。
今朝は食欲もあまりなく、バナナとトマトで済ませた。
昼は冷奴。

しかし、原稿をどうしても仕上げなければならなかったので、休み休み書き、何とか提出。
少し気持ちがラクになった。

午後はだんだん痛みが強くなり、階段を上るのも手をついて這って、途中で休憩して、ようやく上りきれる状態。
座ったり寝たりすると、立ち上がるのも一苦労。
手をつき柱やテーブルにつかまって。よろよろと立つ。
洗い物や洗濯ものろのろと、少しずつ痛みに耐えながらやった。

今も起きられず、スマホで書いている。

体の中から破壊されるような、全体に痺れるような、感じたことのない痛み。
でも、この2日くらいの我慢と知っている。
大丈夫だ。

抗がん剤治療2クール目 ~退院

2016-06-22 | 癌について
投与3日目の朝。
まだ痛みはほとんど来ていない。手足先に若干の痺れがある程度だ。
が、前回にはなかった「顔のほてり」と「顔のむくみ」があった。
胃の調子も相変わらず悪い。(これは早食いが原因)
しかし、朝食は完食し、午前中にはさっさと退院してきた。

またジュエ・ボワットでパンを買い、コーヨーで買い物してからタクシーで帰宅。
トマト、鯖、豆腐、ベビーリーフ、小松菜、しらすなど。
あとはバナナ。
バナナは白血球の増加にいいらしいのだ。

帰宅してキッチンを見るとすでにバナナが置いてあり、なんだか幸せな気持ちになる。
夫が買ってきてくれてたんだなぁと、かぶってしまったのにほっこりした。

前回は帰宅後、もりもり食欲があったのだが、今回はそれほどでもない。
珍しく美味しいパンも喉を通りにくかった。(それでも2個食べたけど、いつもは4個だから・・・)

そして、早速たまっていた洗濯や夫の夜ゴハンの用意(今日はカレー)を始めたら、だんだんやって来た!
傷みと痺れ・・・。

傷みについては看護師さんに訴えると「痛いところに湿布を貼ると効果ありますよ」と言われるのだが、みんなそんなわかりやすく「ここ!」という場所が痛むのだろうか?
私の場合、特に「ここ」というよりは、体全体が「傷み」「痺れ」「重ダル」を合わせて3で割った感じなのだ。
どこに湿布を貼っていいのかもわからない。

でも、今回よかったのは頭痛がほとんどないことだ。
前回はとにかく頭痛がひどくて、それでパソコンに向き合うのがつらかった。
それがないので、体は痛くてもパソコンは大丈夫!ということで、残っていた最後の原稿を書き始めた。
むしろ頭が冴えている気すらして、仕事はすいすいはかどった。

夜は、鯖を焼いて、冷奴、トマトとバジルのサラダを食べた。
夫が帰って来てカレーを食べ始めたらちょっと食べたくなって、小さな器にルーだけ入れたけど、結局それすら食べるのが辛かった。
あまり喉を通らないな・・・。
今度こそ痩せるのか?!と期待が膨らむ!


抗がん剤治療2クール目 2日目

2016-06-21 | 癌について
6時起床。
昨日の眠気がすっかりおさまって、とても気分がよい。
スッと起き出してカーテンを開けた。

朝食まで時間があったので、ブログを書いた。
朝食は完食!

今日は治療は何もなく、ただ様子を見るだけの日なので、昼まで仕事をすることに。
パソコンは持ち込み禁止なので、残してきた原稿の構成を考えて、一時間半ほどの音声を起こした。
昼食を挟んで、もう少しだけやった。
今回もギリギリ個室がとれたのと、頭が冴えていたのとで(よく寝たから)、仕事はとてもはかどった。
帰ったら文章にするだけだ。

2時前に終わって、次は持ってきた「こぎん刺し」をやることに。
最近凝っている刺繍だ。
用意を始めたら、また母が来た!
今日は来なくていいと言っていたのに!
(こぎん刺しをやりたかったから)

そこからまた2時間おしゃべり。
今日は21日で京都の東寺の市だったので、そこに行った帰りだった。
目当ては古い着物。
洗ってほどいて布にして、パッチワークの作品に使うのだ。
麻のきれいな着物をゲットしてた。
透明感のある水色で花や水の模様が入っている。
光で透けるので、無地の麻と一緒にポジャギ(韓国のパッチワーク)風の暖簾を作るとのこと。
また素敵なのができそうだ。

私のこぎん刺しも見せた。
昨日、姉に見せたときは「ふうん」と全く関心がない様子だった。
母はさすがにそんなことはないので、キレイにできてるねーと誉めてくれて、古い本があるから貸してあげようか?と。
あとは、裏地に使うはぎれが欲しいと言うと、快く「今度選びに来たら?」と言ってくれた。

母が帰ってようやくこぎん刺し!
楽しい。
手が痺れるようになったら、こんな細かいこともできなくなるなぁと思うと怖い。

体調はと言うと、仕事したり、刺繍したりできるくらいなので、悪くはない。
しいて言えば、足の裏のわずかな痺れと、舌の痺れ。これも少しだけ。
むかむかとはしないが、胃酸過多のようにゲップが上がってくるので、一応看護師さんがまわってきたときに言ってみた。
心配はしてくれたが、「ご飯が食べられてるようなので大丈夫です」と優しく言われた。
そう、とにかくご飯が食べられるのだ。

夕方来て、胃のことを話すと心配する夫に、「お腹が減りすぎて、ご飯をめっちゃ早食いしちゃうねん。たぶんそれで胃もたれしてるだけやわ」
と言うと、
「それは自分で気をつけたら治るよな?ゆっくりたべなあかんよ!」と注意された。

わかってるんだけど、とにかくお腹が減るのだ。ご飯が待ちきれない。
早食いが恥ずかしいので、トレイを下げる前に歯磨きしたりして、かなり時間を潰してからトレイ置き場に行くのだが、それでも三番以内だ…。

姉にも昨日、「ガンになってもちっとも痩せないね」と言われた。
母には「お母さん、かおりのことが心配で3キロ痩せたわ」と言われた。
そして、二人でフォローのつもりか、「痩せてたら怖いし、それくらいのほうが治りそう!」とよくわからない慰めを受けた。

ふぅ。
今日も慌ただしい1日だったなぁ。
消灯3分前。
おやすみなさい。