月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

最近のことあれこれ。2

2018-04-26 | 美味しいもの
22日は、久しぶりのリッツカールトン!
それも15年ぶりくらいの「ラ・ベ」!!
ここで食事をしたのは2回目だ。さすがに何度も行けるような店ではない。

今回は夫の昇進祝い。
ありがたいことに、また上へ引き上げてもらった。もちろん試験・面接はあるのだが。
クライアントの信頼を得られるような仕事をして、きちんと業績を伸ばし、部下の面倒も見てきた。その結果だ。

なかなかないことなので、夫の頑張りをどうしても特別感を持って祝いたくて、ラ・ベを選んだ。
ただし、2名分のディナーは手が出ないので、ランチの一番良いコースに。
リッツカールトンは何度来てもいいホテルだと思う。入った瞬間からスペシャルな気持ちになれるし、料理も接客も一流だ。

乾杯のシャンパンのあと、以下のようなコースを堪能した。
メニューはめっちゃややこしいので省略。















とにかくどれも美味しくて、グラスワインも1杯だけ飲んで(高くて1杯が限界!)。
美味しさもそうだけど、あの雰囲気の中で最高の接客を受けると、本当に特別感を味わえる。
言葉通り「スペシャル」な時間だった。

隣のテーブルは一人で来ていた男性。50代くらいだろうか。
フルコースを堪能しながら、時々ワインについてスタッフと話している。
店を出てから夫と「あれは成功者やな」「間違いない」と言い合った。
今日初めて訪れたというよりは、毎月必ず来ているような、常連さんの雰囲気だったのだ。
「社長ってのは、こんな暮らししてるのかねぇ」とちびまる子のようなことを言う私。

その後、ヨドバシでアウトドアのフロアを見て、ルクアの地下バルのクラフトビールの店で軽く2杯。
最近、地下バルが新しくなってできたお店で、美味しいクラフトビールが安く飲める。種類も多い。
夫はしきりに「気に入った」「いい店や」と満足げだった。
美味しいものばかり食べ続けているせいか、2人ともずっとニコニコしていた。

最後にルクアの食品&ワインの店「サンクゼール」で買い物。
カウンターもあって、おすすめワインを飲んだり、購入したワインを飲んだりもできる。(残ったら持って帰れる)
ここでまた2杯。
店員さんがすごく感じがいいので、勧められるがままにワインとチーズを購入した。

最高の休日。
とにかくずーっと楽しかったし、わくわくしていた。
たくさん笑って、幸せだった。
何よりも夫がこのお祝いの日をとても喜んでくれたことがうれしくて。

いっぱい贅沢してしまったけれど、また働こうと思える。
また頑張って働いて、こんなスペシャルな日を作ろう。

最近のことあれこれ。1

2018-04-25 | 生活
この1週間はバタバタだった。
以下振り返り。単なる日記として。

19日の夜は、店に塾長と小林くんが来てくれた。
それでなんとか売上が出たが、他には来客がなく、こんなので大丈夫なのかと不安になった。
とはいえ、オープンからラストまでゆっくり3人でおしゃべりできたのはよかった。
「板についてますね」「似合ってますね」と2人に言われて、まんざらでもない感じの私。
店の仕事はすっかり慣れた。

20日は朝から病院へ。
4ヶ月ぶりの定期検査だ。
病院の門をくぐると、もう治っているはずなのにあの時の恐怖がよみがえり、不安に支配される。
呼ばれて診察室へ入ると先生が代わっていた。前の先生は他の病院へ移られたとのこと。大学病院だから仕方がないかもしれないが、2年立ってようやくいろいろ不安も話せるような信頼関係が築けてきたのに・・・とがっかり。
そんなこともあったせいか、今回は検査の結果が不安で不安でたまらない。
もし再発したら、私は前のように明るく治療を受けられるだろうか。強い気持ちで仕事をしながら抗がん剤を受けられるだろうか。
自問自答してみると、驚くほど弱気な答えが返って来た。「絶対に無理」。
1回目だから、これで治ると信じていたからこそ、前向きに治療に向きあえたのだと実感する。
果てのない治療が始まることを想像すると、立ち向かう気力がなくなった。
それでも、そんな場面に遭遇すれば、生きようとするのだろうけど。
検査結果が悪ければ近いうちに電話がかかってくる。かかってこなければ今回もクリアで、7月に1年ぶりのCT検査。
何もないと信じているけれど、怖くて仕方がない。誰もこの気持ちは理解してくれないが、それも仕方がないことだ。

この夜は、連続で店に出勤。
8時過ぎるまで一人も来なくて焦る。暇すぎてイライラする。「こんなところでぼーっとしている時間、何か書けるんじゃないのか」と気持ちばかりが焦る。
ヒマだったときのためにと、材料を購入しておいたので、火を使わないディップを2種類作ってみた。
店長に確認したら、試しに出していいというのでホワイトボードの「おすすめ」に書いておいた。
が、試そうにも人が来ない。
8時半頃、ようやく2名ご来店。立て続けにもう1名。
なんとか売上ができてホッとした。4月に入ってからずっとこんな感じだ。

その1名は店の取引き先の新潟の酒蔵の営業さんだった。関西の試飲販売イベントで来られたついでに立ち寄ってくださったとのこと。
28歳の若い女性だった。
店の引き戸を開けて彼女が入ってきた瞬間のことを今もはっきりと思い出せる。
凛としたきれいな顔立ちで、「わー、きれいな女の人が一人で来た~」と心の中でドキドキしたくらいだ。
でもお話してみると、前からの知り合いのようだった。
たまにあるのだ、こういうこと。これが「波長が合う」ということなんだろう。
初対面だし年齢も親子ほど違うのに、話が止まらなかった。
先に来られた2名が帰られた後、「急いで片付けるので飲みにいきますか?」と尋ねると「いいんですか!」と目をきらきらさせる。
私がバタバタと片付けていると、一緒にテーブルを拭いたりグラスを運んだりしてくれた。
片付いた後、徒歩1分の場所にある私の大好きな居酒屋へ。それから1時間、楽しい時間を過ごした。
「初めて会った気がしないです。すごく話しやすい」と彼女も言う。
「あ、ライターさんだから、話を引き出すのが上手なのかな。よく言われませんか?」とも。
決してそんなことはなく、私も今日は昔からの知り合いと話しているような気分なんですよ、と説明した。
短いけれどとても濃い1時間。若い男女なら恋に落ちているかも(笑)。
きっとまた会えるだろうし(お取引先様なので)、またこんな時間を過ごせるような予感。

21日の夜は昔の塾の生徒2人と飲んだ。
いつもはお盆と年末に開かれる飲み会だが、今回はあだっちゃんが転職したので、そのお祝い会だった。
吉田は北海道にいるので、河上くんとあだっちゃんと3人のこじんまりした会になった。
1軒目のお店は初めて行ったお店だったのだが、とてもよかった。
店長に「息子さんですか?」と聞かれて大爆笑。「似てますよね」と言われて今度は苦笑。
「昔の塾の生徒なんです」と説明した。

この会は年々楽しくなる。それはきっと彼らが大人になっていくからだろう。
もう「先生」と「生徒」という感じで接することはなく、「年の離れた友人」のような関係だ。
仕事のこと、彼女のこと、将来のこと、自分の性格のこと、最近観た映画のことなど、普通に話し合い、笑い合う。
もう塾のことや「あいつどうしてるんやろ?」みたいな昔話はほとんどない。
2人とも勤め先で、精神的に追いやられて、言葉が出なくなったり体調が悪くなったりしたことがあると話してくれた。
メンタル弱いなぁ・・・、でも頑張ってる!!自分たちなりに!
そういう姿を見て、心配だけど誇らしいような気持ちにもなる。

帰りの電車であだっちゃんと2人になって、別れ際、「俺はきっとこの会がなくなることは、もうないと思う」と言った。
私もそう思った。この会がなんとなくずるずる続いているものではなく、「もうなくてはならないもの」になったと感じた日だった。
大人として、社会人として、いろんな話ができた日だった。

煩悩

2018-04-19 | 想い
私は大学で国語国文学を専攻し、中古中世の仏教説話のゼミで勉強していた。
ひたすら文献にあたっていくと、こういう説話が山ほどある。

仙人になれるほど厳しい修行を昼夜積み、ようやく神通力を得るまでになった男がいた。
それが、着物をたくしあげて川に入っている娘に出会う。
その白いふくらはぎを見た瞬間、男は煩悩に支配され、何十年もかけてようやく得た神通力を失ってしまう。


そんな説話。

今朝、新潟県知事の女性問題をテレビで見ていて、ふとあの説話を思い出した。




癒し系?!

2018-04-18 | 想い
暖かくなったかと思えば、震えるほど冷える日もあり。
この時期はいつも着るものに困る。
それでも、庭の花が一斉に咲き始めると、春の訪れを実感する。
毎日花壇の花を部屋に飾れるのでうれしい。

仕事は落ち着いているものの、イベント事が多くてやや疲れ気味。
日曜日は松尾大社で開催の日本酒イベントへ。およそ120種類(50蔵)の酒を試飲して投票し、グランプリを決めるというもの。
夫と参加してひたすら試飲していった。
さすがに120種類は無理で、口にしたのは50~60種類くらいだろうか。
これを2時間でやるのだから、結構ハードなイベントだ。

翌日は、働いている祇園のお店の「ミーティング」という名の飲み会。
店長と、スタッフ(通称:美魔女さん)と、私と。

店長も美魔女さんもとにかく飲むのが好きな人で、19時に集合すると、すでに二人で昼から長野の酒の試飲会へ行き、その後2軒まわってきたところだった。(私も試飲会に行きたかったが仕事で無理だった)
すっかり陽気になっている店長と、ミーティングが進まなくて少しイラッとしている美魔女さんの間に座って、ヒヤヒヤする場面も。

その後、まだもう1軒。
夫の会社の近くだったので、最後は夫も参加し、一緒にタクシーで帰った。

美魔女さんはシュッとした美人で、頭も良さそうで、いろいろ気が利いて、でも言いたいことははっきり言うような潔さもあって、ちょっとミステリアスで、とても素敵な女性だ。(同じ年)
今回話していた時に、彼女が私に対してお店で劣等感のようなものを抱いていると聞いてびっくりした。
「自分はお酒は好きだけど知識は少ない。お客さんに蔵の話などもできない。私なんかが入るよりもかおりさんが入るほうがよほどお客さんにとって価値がある」
そのようなことを言うのだ。

これまでの人生で、いろんな場面で、いろんな人に対して、いつも自分は人と比べて劣等感を抱く立場だった。
劣等感を持たれたことなど一度もない。
だから、そんなことを言われることがとても不思議だった。

お酒なんて、美魔女さんのような美人に注がれるほうがうれしいに決まっている。
美人なだけでなく、話していても楽しい人だし、私に対して何を言うのかとびっくりした。

人が「私なんか」と言うのを、初めて聞いたような気がした。
それは私の十八番だよ、と言いたかった。

そして、店長と美魔女さんは私のことを「癒し系」だと言った。
これもまた人生初!!
いやいや~、人の神経を逆なですることはあっても、癒すことはないでしょうに。笑
でも少しずつ私も変わっているのかもしれない。もう昔のように人に噛みつくこともないし。

人はやっぱり多面性のある生き物なんだなと思う。
「あなたはこういう人」と決めつけるほうがおかしいのだろう。立場や関係性、相性などでいろんな面が見えて当然。
ちゃんと私ができることを理解して褒めてくれる美魔女さんには感謝だし、私も人を一面だけで判断するのはやめて、いろんな面を受け入れるようにしたいなと思った。

さすがに昨日の午前中はぐったりして使い物にならない自分がいた。
また週末飲み会に、来週は仙台出張→福島出張→酒イベント→GW九州キャンプ→山形出張と続くので、今週後半は少しセーブ。

ああ、なんだか何もやるべきことが進まないなぁ。
この慌ただしく充実しているかのような日常に対して、最近心は沈み気味。
もう少しだけ孤独が必要かもしれない。


「早めスタート」はキケン・・・

2018-04-11 | 生活
この数日はあまりにハードだった。

金曜はデザイナーさんとの飲み会、土日にキャンプへ行き、月曜は久しぶりにふみこと二人で飲んだ。
以前、夫とスプリングバレーブルワリー京都へ行った時、きっとここはふみこが気に入りそうだなと思ったので、そこにした。
いろんなビールが楽しめる。


私が次の日から2日続けて酒蔵取材だったので、「今日は早めに帰りたい」と希望し、「それなら早めスタート、早帰りにしよう」ということで、夕方4時から飲み始めた。
ここで2時間半ほど過ごし、2人ともお腹がいっぱいで何も入らなかったので、近くの公園のベンチで1時間程しゃべった。
そこから2軒目のワインのお店へ。

で、調子が出た。

気づいたら、阪急の終電がなくなり、タクシーでJR京都まで行くという・・・。
なんとか帰れたが、結局家に着いたのは1時前だった。

一体何のための「早めスタート」だったのか・・・
全く意味なし。
それでも久しぶりにいろんな話ができて、満足感は高かった。

しかし、そのしわ寄せはしっかり来た。
翌朝、灘の酒蔵へ取材に。それが思いのほか時間がかかり、16時の電車にギリギリ飛び乗り、その足で祇園の店へ。
前日あれだけ飲んでからの、長時間取材からの、店出勤(約4時間半)。
23時に帰宅すると、もうふらふらだった。
そして翌朝は5時起き。取材の予習ができていなかったので1時間集中して予習し、7時前に家を出て、今度は三重県の伊賀へ。
昼過ぎまで取材して、夕方帰宅した。

この数日のバタバタで家がぐちゃぐちゃだから片付けたかったのだが、そんな余力はなく・・・
ぐったりしていたが、日付が変わる頃にようやく復活した。
明日は久しぶりの原稿書きの日で、ホッとしている。

こうして外を飛び回っていると、原稿が書きたくなる。
1人の世界とあの孤独が恋しくなるのだ。