月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

抗がん剤治療2クール目 2日目

2016-06-21 | 癌について
6時起床。
昨日の眠気がすっかりおさまって、とても気分がよい。
スッと起き出してカーテンを開けた。

朝食まで時間があったので、ブログを書いた。
朝食は完食!

今日は治療は何もなく、ただ様子を見るだけの日なので、昼まで仕事をすることに。
パソコンは持ち込み禁止なので、残してきた原稿の構成を考えて、一時間半ほどの音声を起こした。
昼食を挟んで、もう少しだけやった。
今回もギリギリ個室がとれたのと、頭が冴えていたのとで(よく寝たから)、仕事はとてもはかどった。
帰ったら文章にするだけだ。

2時前に終わって、次は持ってきた「こぎん刺し」をやることに。
最近凝っている刺繍だ。
用意を始めたら、また母が来た!
今日は来なくていいと言っていたのに!
(こぎん刺しをやりたかったから)

そこからまた2時間おしゃべり。
今日は21日で京都の東寺の市だったので、そこに行った帰りだった。
目当ては古い着物。
洗ってほどいて布にして、パッチワークの作品に使うのだ。
麻のきれいな着物をゲットしてた。
透明感のある水色で花や水の模様が入っている。
光で透けるので、無地の麻と一緒にポジャギ(韓国のパッチワーク)風の暖簾を作るとのこと。
また素敵なのができそうだ。

私のこぎん刺しも見せた。
昨日、姉に見せたときは「ふうん」と全く関心がない様子だった。
母はさすがにそんなことはないので、キレイにできてるねーと誉めてくれて、古い本があるから貸してあげようか?と。
あとは、裏地に使うはぎれが欲しいと言うと、快く「今度選びに来たら?」と言ってくれた。

母が帰ってようやくこぎん刺し!
楽しい。
手が痺れるようになったら、こんな細かいこともできなくなるなぁと思うと怖い。

体調はと言うと、仕事したり、刺繍したりできるくらいなので、悪くはない。
しいて言えば、足の裏のわずかな痺れと、舌の痺れ。これも少しだけ。
むかむかとはしないが、胃酸過多のようにゲップが上がってくるので、一応看護師さんがまわってきたときに言ってみた。
心配はしてくれたが、「ご飯が食べられてるようなので大丈夫です」と優しく言われた。
そう、とにかくご飯が食べられるのだ。

夕方来て、胃のことを話すと心配する夫に、「お腹が減りすぎて、ご飯をめっちゃ早食いしちゃうねん。たぶんそれで胃もたれしてるだけやわ」
と言うと、
「それは自分で気をつけたら治るよな?ゆっくりたべなあかんよ!」と注意された。

わかってるんだけど、とにかくお腹が減るのだ。ご飯が待ちきれない。
早食いが恥ずかしいので、トレイを下げる前に歯磨きしたりして、かなり時間を潰してからトレイ置き場に行くのだが、それでも三番以内だ…。

姉にも昨日、「ガンになってもちっとも痩せないね」と言われた。
母には「お母さん、かおりのことが心配で3キロ痩せたわ」と言われた。
そして、二人でフォローのつもりか、「痩せてたら怖いし、それくらいのほうが治りそう!」とよくわからない慰めを受けた。

ふぅ。
今日も慌ただしい1日だったなぁ。
消灯3分前。
おやすみなさい。