月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

ダメ出しと評価

2014-02-26 | 仕事
4つも5つも並行して仕事をやっていて、フラフラだったこの2週間。
さらに、何を書いても修正、修正、修正で、1つなら耐えられるけど、その4つも5つもから同時に来るもんだから、なんだか自分がこの世で一番ダメ人間みたいな気分になってしまい、かなり凹んでいた。

もう自分の書くものなんて通用しないのか?
やっぱり才能なんてないのか?
17年もライターやれてるほうが奇跡なのか?

いろいろ考えていた。

いや、たぶん、本当は原因は一つで、前にも一度ここに書いたディレクターさんの修正がひどいからだ。
「??」
「何のこと?」
みたいな、とにかく「いけず」な朱書きを送ってくる人。

今回もやっぱりそうだったのだが、イライラするのはそれだけじゃなく、一緒に取材に同行しているのにまったく何の指示もせず、書いたものに関して「これは取り扱わない商品です」「これはここでは書いてはいけないことになっています」といったダメ出しをしてくること。

はよ言えや!!

別のディレクターさんだったら、取材後に「さっきあの話で盛り上がりましたけど、あのことは書けないので注意してくださいね」とか、先に言ってきてくれるのだ。
それがディレクションってもんだろ!
なのに、この人は何も指示はしないで、私が書いたものを見てから、ものすごい量のコピーをばーっと線を引き「これは掲載できません」と言ってくる。
もうイライラ爆発!!

さらに、真っ赤になった原稿(こんなこと他ではあり得ない!)を1つ1つ丁寧に直して送ると、今度はさっきはスルーしていた箇所に修正を入れてくるのだ。

さき言えや!

だから、本当に信じられないけど、1回目の修正と同じくらいまた真っ赤になって返ってくるのだ。
本気で「なんやねん!!」と大声で叫んでしまうほどムカムカする。
このやりとりは永久に続くのか?と思うほど。

そんなイライラもあり、自信作の酒蔵原稿も修正が入り、別の冊子もなんだか明日、修正が入るという連絡がきたし、パンフは完全に止まっているしで、やってもやっても実りがない状況にひどく落ち込んでしまっていた。

そしたら、さっき、とっても嬉しいメールが飛び込んできた。
昨年末から1ヶ月ちょっとで仕上げた大阪府の32ページの冊子。
職業訓練校のPR冊子で、そこを卒業した職人さんを取材したものだ。
これが非常に評判がよく、学校関係者からはただただ感謝の言葉しかない、と。
さらに、これを読んだ府のエライ方々から、

「今年度見た冊子の中で、一番良い出来栄え」

との評価をいただいたとのこと!!

うれしいよーーーー
よかったよーーーー

もちろん、デザイナーさん、カメラマンさんの力が大きかったのだけど、1冊丸ごと全部自分で書かせていただいたので、私の評価も多少は含まれているはずなのだ。

凹んでいるときの、こういう評価は、本当に救いになる。
そう、「救い」だ。
嬉しいとか、元気付けられるとか、そういうレベルでなくて、救われるのだ。

いつもいつも、神様なのか、自分自身へなのか、誰に対してなのかわからないけれど、お伺いを立てている。

「まだ私、書き続けていてもいいですか?」

たまにこうやって、答えが帰ってくる。
人に喜ばれて、人に必要とされるものが書けているのだから、まだもう少しはいいのかなと思える。
また少し、生きながらえた。
そんな気持ちだ。

ようやく大きな山を越えた

2014-02-24 | 生活
今朝7時頃入稿して、ようやく一段落。

2週間かそこらで、20ページの冊子を一人でやろうってのだから、やっぱり大変だった。
もちろん、それだけにかかれるならそこまで大変でもないのだろうけど、並行して3つも4つも動いているし、先日も書いたように遠い道のりの取材が合計6本(4日間)も入っていたのだから、物理的に時間が足りない。
この事業の内容も、若者の傾向も、心のケアをするプロの人たちのことも、受け入れ企業のことも、何の知識もない状態からのスタート。
最後の取材を終える頃になってようやく「ああ、そういうことね」と輪郭が見えてきたような、そんな知識が追いつかない中でのライティングなものだから、よけいに時間がかかってしまった。

でも、とりあえず入稿した!
これから大変なのは二人のデザイナーさんたちである。
今週末校了だが・・・果たして間に合うのだろうか?
私はもう出してしまえば気楽なもので、あとは細かい修正などが返って来たら対応すればいい。
山を越えたなぁ、とホッとした。

今日は酒蔵の記事、明日はメーカーのカタログのコピー、明後日は学校のパンフレット・・・というように、今日からは1日1本ずつやればいいので、気がラクだ。
やはり単位が「冊」と「本」では大違い。
楽勝だーーー!と思って昼間、ワンピース読んでたら(またマンガ!)、今夕方になっているので焦っている
これでまた夜中までやっていたんじゃ、意味がない。

ちょっと気が抜けるとすぐこれだ

昨日はパソコンを見てほしいといわれて、夫と二人で実家へ少しだけ寄った。
本当に30分程度だけ・・・。
「お菓子買っておいたから持って帰り」と、お礼のつもりなのか、クリームの挟んだワッフルの詰め合わせをくれた。
消費期限が当日なのに、6個も入っている。
夕方だったし、
「え・・・こんなに食べられないから、全部はいいよ」と断ったのだが、
父親が「何を言ってるんや。これくらい食べられるやろ。夜2つ、明日の朝1つ食べたらええやないか」という。

いやいやいや・・・太るってば

父親では話にならないので、母に同じように「ちょっと多いんやけど・・・・」と言うと、
「あら、そう?うちも同じだけ食べちゃったわよ。これくらいいけるでしょ?」と言う。

夫も「せっかくやし、貰ったらいいやん」と言うので、6コ入りを貰って帰った。
恐るべし、わが両親の食欲!!70歳超えたじいさん、ばあさんとは思えん!!

ま、我々も結局3個ずつ食べたんやけどね・・・

3月4日に今年度ギリギリ申し込みに間に合った、町の定期検診があるのだ。
それまでに多少は痩せておきたいと思うのだが、これじゃ無理そうやね。
激務でゲッソリするかと思ったら、逆やったなぁ。

やりたいこと・やらねばならぬこと

2014-02-23 | 生活
この仕事の山を越えたら、やりたいこと・やらねばならぬこと。

・友達と飲みに行く
・確定申告
・美容院
・本と漫画の断捨離(をしようと思って1年が経った)
・編み物
・春に向けての花壇造り
・父親の退院祝い(あ、心臓の手術をしておりました)
・春の日本酒の会へ向けての準備

楽しいことの中に、2つほど嫌なこともある・・・
確定申告と美容院。
どっちもやらんとあかん、憂鬱なこと。

美容院はもう4ヶ月くらい行ってないから、本当に行かないとヤバイ。
苦痛でならぬ。
4時間も座りっぱなしで自分のブサイク面を見続けて精神的に悪いし、腰は痛いし、美容師さんへの気遣いハンパないし、耳が悪いからドライヤーかけながらしゃべられるときのストレス大きいし、服装間違えると汗だくになるし、自意識過剰やから自分のしてほしい髪型いえないし、美容師のカモになってお金かかりすぎるし、シャンプー買うの断るときにまたストレスかかるし、見たくない雑誌を断るのにもストレスかかるし、ママさん主婦向けの雑誌とか持ってこられるとイラッとするし、逆に年齢層若めの雑誌でもバカにしとんのか!と思うし、髪の仕上がりがイマイチでも言えないし、愛想笑いのしすぎて疲れが出るし・・・。

年に3、4回の辛抱と言い聞かせてはいるけれど、またその時期が近づいてくると憂鬱で仕方がない。
なんで美容院って、お金とってるくせに、客に気を遣わせるんだろう?
1回行くだけで、どんだけ神経すり減るか・・・。

それから確定申告。
また来たよ・・・
私は大学卒業した次の年からずっと個人事業主だから、ずっと確定申告(白色)。
今はパソコンの画面上でパーッと作れるからまだいいけど、昔は手書きで面倒だったな。
しかし、今年から(平成26年度)白色でも帳簿が義務付けられるとか・・・。
なんと面倒な・・・。
商業簿記3級やけど、もう15年以上前に取ったから、すっかり忘れたし。

今年に入ってからの帳簿が全く付けられていないので、仕事が一段落したら何かソフトを入れて、1月分から振り返ってつけていかないといけないなーと思っている。
こういうのは最初だけ時間かけてもきちんとやれば、後がラクなので。

※誰か、白色向け帳簿のいい方法あれば教えてください。

面倒だけど、実はそんなに嫌いじゃない。
美容院よりマシーーー

もしかしてだけど・・・

2014-02-22 | 生活
火曜日、天気予報も見ずにペラペラの薄着で7時から20時まで出かけていた。
3件取材で、室内は暖かいと思ったら、どこへ行っても寒い!移動も多く、なぜか時間つぶしに入ったミスドまで寒く、こんなに体が凍えたのは、20歳の頃に青森の果てのユースホステルに泊まったとき以来だ、と思うほどだった。(そのユースは部屋の中が氷点下で、干したタオルもパリパリになった)

木曜日、起きたら、ちょっと喉が痛い。
いや、今頑張り時なのに、あかんあかんと自分をごまかして取材に行った。

金曜日、起きたら咳が止まらない!えづくほど止まらない!喉から血が出るんちゃうかと思うほどで、胃もひっくり返りそうだった。
そこで、ようやく認める。

これって・・・。もしかしてだけど、風邪ってやつですか?

マスク買ってまた取材へ。一言しゃべるたびに咳が止まらない。
取材相手に「すみません」と言うと、また咳が出る。
はー、しんど。咳をするって、こんなに体力いるのね・・・。

風邪をひくなんて何年ぶりだろうか。相変わらず熱は出ない体質だが(最後に出たのは7歳)。
この2週間、睡眠不足(ほぼ毎日3時間!)と栄養不足(炭水化物のオンパレード!)で弱っていたところに、あの「薄着で半日凍える事件」があり、このような結果に・・・。

しかし、薬は飲まない。
私は薬に頼っていたら体が弱くなると思っているので、原始的な方法で治すことにした。
風邪にきくツボ押しをして、電気マットでとにかく背中を温める。
汗だくになるまでガンガン暖房を効かせる。
「食欲がない」なんて馬鹿なことは言わずに、ガツガツ食べる。(昼は親子丼とうどんのセット。また炭水化物!)

そして、たっぷりの睡眠。
原稿は山積みだが、こんな状態で無理をしてもはかどらないだろうと判断し、昨夜は思い切って寝た。
12時~7時まで熟睡!!
起きたら、汗ボトボトで、すぐに着替えた。

そうしたら・・・あ、治ってる
もう咳もほとんど出ない。むしろ、寝たからめっちゃ元気やん(笑)

「私を支配しようなんて100年早いんじゃ!」と、見えない風邪菌に悪態をつき、元気いっぱい、今日も朝からお仕事。
あー、健康っていい。健康最高!
咳のしすぎで、腹筋が筋肉痛やけど・・・。

今週得た教訓は、「天気予報を見てから服装を決めよう」でした。

3歩進んで2歩下がる。

2014-02-20 | 仕事
時間の経ち方がおかしくて、なんだかこう、一直線に過去から未来へ流れているのでなく、
ぐるぐる螺旋状にまわったり、行ったり来たり。
いや、三次元の世界ではないような気持ちにすらなる。

自分が理解していた時間の流れというものが、完全に狂い出した。

何時に寝て何時に起きるか、ということを最近考えていない。
とりあえず、眠くて倒れこむ限界まで仕事をして、その時に時計を見て3時間後に目覚ましを合わせて寝る。
先週からほぼ毎日、3時間睡眠。
12時に寝て3時に起きることもあれば、5時に寝て8時に起きることもある。
今朝は1時に寝て4時起床。

不思議なもので目は覚める。すぐに起き出して、まっすぐに2階のパソコン前へ。
停止していた思考がまた動き始める。

今やっている案件が大阪の南のほうの自治体のものなので、北に暮らしている自分にとっては取材も不利。
往復4時間は見ておかないといけないので、これで半日終わる。

これだけやっていたら、毎日確実に前に進んでいるはずなのに、なぜか終わりが見えなくて。
間に他の案件が滑り込んできたり、修正が入ったりで、また戻される。
3歩進んで2歩下がる状態。

今日も別件、メーカーのカタログの取材。
これまた岸和田って!!
往復4時間弱。これだけでもうヘロヘロだ。
前日になってヒアリングシートを作れ、手土産を用意してと、注文も入る。
忙しいのに京都まで出て手土産を購入。
大手は手土産すらチェックが厳しくて。
何も私がやることではないのだけれど、ディレクターさんから頼まれるとイヤとは言えない。

酒蔵の原稿は、クライアントからは好評だったのだが、蔵元チェックでひっかかって、大きく書き直すことに。
内容が良い悪い、合っている・間違っているの話ではなく、営業サイドから数字を公表したくないと意見が出たからだ。
使用している機械のメーカーも伏せてほしいという。
この雑誌のコンセプトは、そういった蔵の情報をお互い共有して、今後に役立てようというものなのに、コンセプトから覆された。
創刊号ゆえ、まだ記事の例がないため、蔵も不安になるらしい。
自分のところだけ手の内を見せて、何の得があるのか?と。
これをクライアントがきちんと説明して納得させてくれたらいいのだが、クライアントは蔵元と利害関係を持っているため、強くは言えない。結果的にこちらへ折れてほしい、修正してほしい、と頼まれる。
一旦仕上げていたものが、またゼロに戻った。
社長と杜氏さんに取材をしたのに、チェックは会長と営業部長がするというところに矛盾があり、私が聞いた情報がたくさん載せられなくなったのだ。

さらに、もう一人のライターさんからの原稿の上がりが遅すぎて、校了前に不安に思ったクライアントが、私に2号目で掲載するはずだった蔵の原稿を「保険」として書いておいてほしい、との依頼。
これでまた今週の土日もつぶれた。

何でも受け入れる。
自分はこういう人間だったっけ?と振り返る。
人に噛み付いたり、言いたいこと言ったり、嫌なことは絶対動かさなかったり、自分の原稿にケチをつけられたら落ち込んだり。
そういう「とんがり」はどこへ行ったのだろう。
笑顔で感じよく「いいですよ」「なるはやでやりますね」と答える自分。
原稿の修正に関してはもう「あきらめ」に近くて。
あんなにも心を込めて書いた原稿、そして編集もクライアントもとても気に入ってくれていた内容。
でも、修正を頼まれてもなんとも思わなかった。
ただ、クライアント窓口の人に、「創刊号からこれで、蔵元の言いなりで、この雑誌のコンセプトは大丈夫ですか?」とだけ尋ねた。
この窓口のI山さんは裏がない人なので、こういうことも言える。
本当に、無事に創刊号が出るのか心配だ。

大手メーカーの広告など、時々、自分の書いた文章の原型がなくなることがある。
制作会社でOKをもらっても、そのメーカーの広報の子会社、メーカーの窓口と、何人ものチェックが入る。
取材も見ていないので、どんどん書き換えられる。
取材相手が言ってもいないことも、平気で書く。自分たちの商品のコピーだから、広告になるような言葉に変える。
初めは憤っていたが、もう心を動かさないことにした。
心をしんと殺すのだ。
言われた通りに修正をする。
自分は職業ライターなのだから仕方がない。
生活するっていうことは、そういうことなのだ。と自分に言い聞かせるしかない。

だけど、もちろんそんな仕事は自分の中の10分の1程度で、私の文章を気に入ってくれるところがほとんどだ。
大手は本当に怖い。
夫はよくもまあ、毎日毎日10年間も、この大手(私と同じとこ)を相手にしていられるなぁと思う。
外注先とクライアントの間に入って、チームメンバーを動かして・・・。
毎週東京へ行ってプレゼンして、何千万円かの仕事をとってきて・・・。
でも、会社の利益になるだけで、自分の懐にそのまま入るわけでなし、苦労ばかりだ。
話すのが上手なわけでもないのに、どうやって人の心をつかんで、人を動かしているのだろうかと、わが夫ながら気になる。

私はといえば、そろそろ悪循環に陥ってきた。
睡眠不足で頭が動かず、原稿の上がりが遅い。それでまた睡眠が減る。その繰り返し。

家事もかなりサボってはいるが、それでも絶対にやらないといけないことはあるので、それも負担。
ゴハンも食べないといけないし、ご飯を作れば洗い物が出る。
洗濯はほぼ毎日しないと間に合わないし、ゴミの日は私の忙しさとは関係なしにきちんとやって来る。
掃除はコロコロが限界。
コロコロがなかったら、もう気が狂うな・・・。
ほんま、コロコロ考えた人って、えらい。

そんなこんなでまた夜が来て、今日は何時にダウンするんだろうかとぼんやり思う。
明日もまた往復4時間かけて取材に行かないといけない。
あと1週間で校了。
いろんなことが水曜あたりで一段落する。
そこまで体と頭がもってくれよ、と自分に祈るしかない。